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トピックス - 2006年
Project Blackbox
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2006年12月 -- これからは、輸送用コンテナの見方が変わります。Project Blackbox (プロジェクト・ブラックボックス) は、世界初の仮想データセンターのプロトタイプです。輸送用コンテナに収容されたこのデータセンターは、エネルギー、スペース、およびパフォーマンスの効率を最大化するよう設計されています。

Project Blackboxはスペース、電力、冷却能力が限界を迎えつつある企業のニーズに応え、費用対効果の高い方法で迅速に導入できるデータセンターの近未来像を提示します。ITインフラをボックスに入れることで、「out of box」、つまりすぐに利用できるデータセンターが実現します。

サンのCEO兼社長のJonathan Schwartzは次のように述べています。
「CIOや新興企業の設立者の皆さんはほぼ例外なく、データセンターのエネルギー面やスペース面での制約により、いかに業務に支障が出ているかを口にされます。今日のソリューションは明らかに、Web 2.0のニーズに十分対応していません。Project Blackboxの開発は、コンピュータのお守りをするために設計された現在のデータセンターを改善するのではなく、世界で最も広く利用されている業界標準である輸送用コンテナに着目することから始まりました。当社は、このコンテナをベースに、モジュール型の軽量なデータセンターを効率的に構築するにはどうしたらよいかを考えました。その結果、初期費用を100分の1に削減し、1平方フィートあたりの費用を5分の1に低減し、電力効率を20%アップできる、キャパシティや機能も大幅に向上した、世界中のどこでも使用できるシステムが完成しました。」

Project Blackboxは、最先端の冷却、監視、配電システムを備えた拡張可能なモジュール式ユニットに、コンピューティング、ストレージ、ネットワークインフラの能力をパッケージングしました。システム、ストレージ、ネットワーク、ソフトウェアをさまざまに組み合わせた標準構成またはカスタム構成をご注文いただけるようになります。柔軟性を最大化するため、Project Blackboxは標準的な20フィートの輸送用コンテナに収容されており、通常の輸送手段で簡単に搬送できます。Project Blackboxは送水管、電源、ネットワークの接続も簡単で、納品後すぐに導入できます。

2007年中期の製品化を目指すProject Blackboxは、従来型のデータセンターのコストと複雑さを軽減し、柔軟性を高めます。Project Blackboxは、サンのトレードマークである技術革新を利用して、従来型のデータセンターに付随する制約を解決し、次の4つのメリットを提供します。

Project Blackboxは、サンのCTOであるGreg PapadopoulosとDanny Hillisのアイディアです。2人はサンのTechnical Advisory Boardのメンバーであり、Applied Minds, Inc.の共同設立者でもあります。

Papadopoulosは次のように説明しています。
「最小サイズのラックマウントサーバを構築しようと誰もが競い合っている今、われわれはあえて「最大限の大きさのコンピュータとはどのようなものか?」という逆の問いかけをしました。その結果、簡単に輸送できるようにするためには、輸送用コンテナのサイズが最大限であることが分かりました。これがProject Blackboxにつながりました。Project Blackboxは、効率とパフォーマンスを最大化する独自の設計と機能を備えています。現在、システム全般と設置するラックの設計、非常に効率的な冷却システム、および動作環境監視システムに関連する特許を5件出願中です。われわれはこのプロジェクトに非常に興奮しています。」

Project Blackboxの革新的な設計により、いつでもどこにでも、卓越したスピードと柔軟性により、安価にITリソースを導入できるようになります。

  • 迅速に導入できる完全なデータセンター: モジュール構造で「瞬時に利用可能」かつ完全なデータセンターを、これまでデータセンターの構築に必要であった時間のわずか10分の1で簡単に導入できます。導入は年単位ではなく数週間しかかかりません。Project Blackboxは注文受領後、迅速に構成して輸送するため、すぐに導入できます。仮想データセンターは、納入時の状態のままで機能します。

  • 他社の追随を許さない柔軟なデータセンター: パフォーマンスを犠牲にしたり特別な施設を建造することなく、必要に応じてデータセンターを新たに導入したり、キャパシティを拡張したり、迅速にシステムを統合したり、電力や施設や世界中の有能な人材を低コストで活用することができます。

  • 抜群の経済性: Project Blackboxは、比類ないコスト削減と効率性向上を実現します。当社の試算によると、Project Blackboxの初期費用は、これまでの1万平方フィートのデータセンターのわずか100分の1程度で、1平方フィートあたりの費用は5分の1に低減し、効率性は20%向上します。またProject Blackboxの占有面積は、同等の計算能力を持つ従来のシステムの約3分の1に過ぎません。これらの節減は、導入サイクルの短縮化、標準コンポーネントの活用、およびパフォーマンス・消費電力・冷却効率の最適化により実現しました。お客様は、社内で費用対効果が最高になる場所にデータセンターを設置できます。

Project Blackboxはモジュール構造なので、多種多様な動作環境で活用できます。今後考えられるシナリオには次のようなものがあります。

  • 成長速度の維持に努めている大手Web 2.0企業が、データセンターを迅速に構築し、環境に優しい低廉なエネルギー源の近くに配置する。

  • ニューヨークにある企業が、スペースに余裕があり低コストのニュージャージー州の倉庫や屋上または駐車場内にコンテナを設置する。これにより、専用施設を新たに建設することによるコストや複雑性を回避しつつ、データセンターのキャパシティを増大できる。

  • 世界的な援助団体が、Project Blackboxを活用し、最高1万人のデスクトップ・ユーザーを容易に同時管理およびサポートする(管理者は不要)。これにより、僻地の村でもコンピュータを使用できるようになり、ITシステムを迅速に準備して援助活動を支援できる。

  • 世界各国の政府機関が、Project Blackboxの強力で堅牢な設計を活用し、作業現場には近くテロリストや災害地からは遠い場所に、データやアプリケーションを素早く秘密裏に移動する。

  • 石油会社が、高性能な計算機能を沖合の油田に導入してオンサイトでの地震波モデリングを行ったり、巨大タンカーに導入して原油流出のシミュレーションを行う。

Project Blackboxのプロトタイプは、世界のスーパーコンピュータの上位200位に並ぶ構成をホスティングできる、強力なコンピューティング・マシンです。現在のプロトタイプは、次の機能をサポートしています。

また、Project Blackboxの革新的な設計は、エネルギー効率を最大限に高め、電気の浪費を削減します。

  • Project Blackboxは、アプリケーションを最適な場所に移動する柔軟性を提供するため、エネルギー料金の低減、停電の回避、安価で環境に優しいエネルギーの利用などの利点があります。

  • Sun Fire CoolThreadテクノロジを搭載したサーバを含む構成を選択すると、Sun Fire T2000サーバまたはSun Fire T1000サーバ1台につき年間約1,000ドルものエネルギー費用を節約できます。さらに、従来型のデータセンターより優れた冷却能力によるコスト節約効果もあります。

  • Project Blackboxのコンテナおよび収容されたシステムは当社が回収し、アップグレード・再利用・リサイクルするか、または責任を持って廃棄します。このことは、電子廃棄物や危険物質の処理におけるサンのリーダーシップをさらに高めます。

この記事は、米国Sunのホームページ (http://www.sun.com/) にて、掲載されたFeatured Articleの抄訳です。原文は以下のURLでご覧いただけます。

http://www.sun.com/emrkt/blackbox/story.jsp

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