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トピックス - 2007年
新しいSun Constellation System

2007年7月 -- 科学やエンジニアリングのコミュニティでテラスケールのコンピュータ処理が確立し、物理学、生物医学、天文学、その他の分野の研究者に、新事実発見の強力な武器がもたらされたのは、わずか10年前のことです。そして今サンは、世界初のペタスケール・コンピューティング環境であるSun Constellation Systemを発表し、新たなハイ・パフォーマンス・コンピューティング (HPC) の時代を切り開こうとしています。

ペタスケール・コンピューティングに対するサンの独創的なアプローチは、システム・レベルの革新を伴う極めて洗練された技術と、統合が容易なオープン・アーキテクチャのコンポーネントの融合によるものです。その結果、きわめて強力で管理しやすく、しかも非常にコスト効率の高いパワフルなHPCプラットフォームが完成しました。今回発表されるのは、テクノロジ・プレビューです。製品としての出荷は、来年初旬を予定しています。

Sun Constellation Systemの概要は次のとおりです。

「サンは、メモリ、I/O、およびCPUなどのコモディティ部品の低価格化の恩恵を十分に利用しています。そして、システム・レベルでの技術革新と全体的な構成方法の部分で、サンの優位性を発揮しているのです。」
--- Sun Microsystems社 HPCシステム担当ディレクター Bjorn Andersson

Sun Constellation Systemは、専用のHPC環境と異なり、オープンで柔軟なテクノロジに基づき、再利用可能なコンポーネントで構成されます。したがって、HPCクラスタの規模にかかわらず、まったく同じ標準コンポーネントを使用できます。その結果、組織は、複雑な専用システムの統合や保守に煩わされることなく、研究や製品設計に集中して取り組めます。

サンのHPCシステム担当ディレクターであるBjorn Anderssonは次のように述べています。
「サンは、メモリ、I/O、およびCPUなどのコモディティ部品の低価格化の恩恵を十分に利用しています。そして、システム・レベルでの技術革新と全体的な構成方法の部分で、サンの優位性を発揮しているのです。これにより、本来複雑なペタスケール・レベルのクラスタが、はるかに簡素化され、導入や管理が容易になり、効率的に所有、運用できるようになります。」

Sun Constellation Systemは、省電力で冷却効率が高く、競合ソリューションに比べて運用エネルギーを削減できます。アプリケーションは、小さな環境で、使い慣れたツールとインタフェースを使用して短時間で作成し、数百テラFLOPの処理能力を持つ環境を迅速に配備できます。

Sun Constellation Systemによる初のペタスケールの実装は、テキサス大学オースティン校のTexas Advanced Computing Center (TACC) との共同開発によるRanger HPCクラスタです。このクラスタは、2007年後半にTeraGridの全米スーパーコンピュータ・ネットワークに完全に導入されますが、その際には最大パフォーマンスが0.5ペタFLOPを超える世界最強の汎用コンピューティング・プラットフォームとなります。

Rangerクラスタには、Sun Fire X4500データ・サーバを使用して、現在の最大密度である1.7ペタバイトのストレージが搭載される予定です。導入が完成すると、TACCのシステムでは、サンの新しい3456ポートの高密度InfiniBandスイッチにより相互に接続された、80を超えるSun Constellation Systemラックに装着された合計15,000個のクアッドコア・マイクロプロセッサの処理能力を得られるようになります。Sun Grid Engineが、リソース・マネージャとして機能し、コンピューティング・リソースをアプリケーションにダイナミックに割り当てます。

Sun Constellation Systemの優れた点は、トランザクション処理やデータ・マイニングなど、より一般的な目的のビジネス指向のタスクに、HPCを利用できることです。Sun Constellation Systemは、オープン・アーキテクチャ、幅広い適用可能性、柔軟性、低コストといった要素をすべて兼ね備えており、HPCシステムの広範な商用利用への道を開きます。

企業や組織は、データ分析、製品設計、市場予測、あるいは金融サービスにおけるリスク分析など、競争で優位に立つためのツールとしてHPCクラスタを利用できます。
「HPCシステムは、さらに多くのユーザが利用できるシステムです。」
とAnderssonは言います。
「商用利用の分野では、従来の調査研究向けのHPCの要件と、主流のデータ・センターに通常求められる要件を併せ持つ必要があります。Sun Constellation Systemは、この実稼動可能なHPCに対するニーズに、ペタスケールで対応します。」

営利企業の多くは、HPCに対して、製品機能やテクノロジに関する要件だけでなく、ソリューションの導入、デプロイにかかる時間や、修理サービスの提供方法についても一定の要求を持っています。Sun Customer Ready HPCクラスタは、サーバ、ネットワーク、相互接続、ソフトウェアをサンの工場であらかじめ統合した上でお客様に納入するので、導入時間が短縮されます。Sun HPC QuickStart Servicesは、HPCのお客様のニーズに対応するために特に集約されたサービスのポートフォリオです。

各企業は、最初は小さなHPCクラスタを導入し、必要に応じて、数千のノード、数百テラバイトのメモリ、およびペタFLOPレベルの処理能力を備えた巨大HPCクラスタへとスケール・アップすることができます。同一のコンポーネント、I/O、および管理テクノロジを使用して、異なるタイプのHPC環境を構築できるので、長期にわたるシステムの管理や拡張が簡素化されます。HPC環境では膨大な量のデータが作成されることが珍しくありません。サンのHPCクラスタは、Sun StorageTekニアライン・ストレージと容易に統合できるので、長期のデータ格納やデータのアーカイブに対応できます。

このように、Sun Constellation Systemは、これまでにないレベルのスケーラビリティとパフォーマンスのベンチマークに到達したといえます。HPCの領域においては、より高い処理能力への要求が絶えることはありません。サンは、次世代のペタスケール・コンピューティングへの要求に、革新的で柔軟なアプローチで応えました。この新しいHPCクラスタが、新事実の発見を助長し、営利企業の競争力の向上に役立つことは間違いありません。

本稿の著者Lisa DiCarlo氏は、Forbes.comの元テクノロジ担当編集者で、現在フリーランス記者として活躍しています。

(*) 本記事掲載日 (2007年7月18日) 時点において日本国内では未発表・未提供の製品やサービスも含まれます。

この記事は、米国Sunのホームページ (http://www.sun.com/) にて、掲載されたFeatured Articleの抄訳です。原文は以下のURLでご覧いただけます。

http://www.sun.com/featured-articles/2007-0626/feature/

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