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トピックス - 2007年
UltraSPARC T2プロセッサ

2007年8月 -- サンは、市場最高の処理能力とエネルギー効率を誇る (*1) 、UltraSPARC T2プロセッサを発表しました。

ワンチップでありながら64スレッドを処理するUltraSPARC T2プロセッサは、真の「SOC (System-On-a-Chip) 」と言えます。処理能力の高さと消費電力の低さもさることながらUltraSPARC T2プロセッサには、3つの業界最先端の機能、マルチスレッド10Gbイーサーネット、暗号化処理機能、PCI-Expressがチップ上に搭載されています。

UltraSPARC T2プロセッサは、UltraSPARC T1プロセッサ同様、省電力設計を追及したものです。サンは、エネルギー効率に優れたシステム製品を提供することで、企業活動が地球環境に与える影響を出来る限り抑えることを目指しています。

マイクロエレクトロニクス・グループのFadi Azhariは次のように述べています。
「UltraSPARC T2プロセッサは、従来まで複数のコンポーネントを用い、システム単位で実現していたサーバ機能を一つのチップ上で実現した、まさにシステム・オン・チップ (System-On-a-Chip = SOC) と呼ぶに相応しいプロセッサです。64スレッドを処理するプロセッサは他にありません。これはマルチスレッディング機能を実装したことにより得られた大きな前進です。現在、市場ではマルチスレッド環境に対する要求が高まっていますが、その中にあって、このUltraSPARC T2プロセッサは業界最高の処理性能を発揮します。」

詳細については、WebイベントのサイトにあるCEO兼社長、Jonathan Schwartzの一般セッション基調講演のWebキャストをご覧ください。

2005年に発表したUltraSPARC T1プロセッサは、チップ・マルチスレッド・テクノロジ (CMT) の有効性を市場で広く証明してきました。CMTは、プロセッサをマルチスレッド環境に最適化させることで、1チップあたりの処理性能を最大化しようとするものです。今回発表したUltraSPARC T2プロセッサは、この設計理念に基づくものであり、さらにその水準を高めたものです。動作クロックを高めたり、キャッシュサイズを大幅に拡張したり、マルチ・チップ・モジュール (MultiChip Modules : MCM) といったパッケージ化手法で処理性能を高めることも出来ます。しかし、サンは、CMTの洗練を選択しました。

Azhariはさらに次のように述べています。
「競合製品ではいまだにクロック速度を上げたり、処理能力と消費電力のどちらかを犠牲にするという強引な方法を取っています。UltraSPARC T2プロセッサでは、マルチスレッディング・テクノロジを洗練し、今日までシステムレベルで実現していた主要なサーバ向け機能をチップ上に取り込みことで、全方位的にスループット性能と処理能力の問題に対応しています。」

マルチスレッド10GbEテクノロジのオンチップ化と仮想化テクノロジの融合により、仮想ネットワーク・インタフェースが現実のものとなります。これにより、アプリケーション統合時の避けられない課題とされて来たネットワーク・ボトルネックの問題が解消され、ネットワーク性能に引きずられることなくアプリケーション性能を高めることが可能となります。さらに、暗号化処理機能をオンチップ化したことにより、暗号化に伴う必然の犠牲とされてきた処理能力の低下を回避することが出来ます。

サンではGPLを通して開発者向けに『OpenSPARC T2 Technology Programmer Reference Manual』および『OpenSPARC T2 Technology Microarchitecture Specification』を公開し、NDA Developer Betaプログラムを用意しています。開発者は、これらの資料を通して、このプロセッサの内部構造をいち早く見ることができます (opensparc.netを参照してください) 。

UltraSPARC T2プロセッサがもたらす64の実行スレッドは、マルチスレッド・ネットワーキング・テクノロジ、Solarisコンテナ、ロジカル・ドメイン (LDoms) と組み合わせて利用することが可能です。ハイパーバイザーを利用したロジカル・ドメイン (LDoms) を用いれば、1プロセッサ上に最大64の独立したO/S空間、アプリケーション空間を設定することが出来ます。これにより、より粒度の細かい柔軟なアプリケーション統合が可能となります。

UltraSPARC T2プロセッサに適したアプリケーションは幅広くJavaベースのアプリケーションからデータベース、メールサーバ、ERP、CRM、HPCなど、多様な分野で有効性が確認されています。また組込用として、ネットワーク・インフラストラクチャ、次世代通信事業者、WiMaxインフラストラクチャ、プロキシ・サーバなどにご利用頂くことも可能です。

UltraSPARC T2プロセッサの能力は、SolarisとCoolThreadsテクノロジによるマルチスレッディング機能により最大限発揮されるものです。これは、CMTの実現に向けた全社的取り組みを通じて、融合を繰り返しながら自然発生的に生まれてきた成果と言えます。Azhariはさらに次のように述べています。 「サンでは、スループット性能の最大化をOS、CPU、ネットワークなど、あらゆる角度から検討を重ねてきました。スループット・コンピューティングは、サンのコアです。Solarisは、業界最高のOSであり、私たちが長年にわたり積み重ねてきた成果であり財産なのです。」

  1. SPECint_rate2006とSPECfp_rate2006の世界記録に基づく (推定)。UltraSPARC T2プロセッサでは1.5ワット/スレッドと、同クラスのAMD OpteronとIntel Xeon (119〜120ワット)、IBM POWER6 (130ワット) に比べ、消費電力が最小です。

(*) 本記事掲載日 (2007年8月15日) 時点において日本国内では未発表・未提供の製品やサービスも含まれます。

この記事は、米国Sunのホームページ (http://www.sun.com/) にて、掲載されたFeatured Articleの抄訳です。原文は以下のURLでご覧いただけます。

http://www.sun.com/featured-articles/2007-0807/feature/

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