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トピックス - 2008年
オープンソースでアーカイブを永久に守ろう

2008年3月 -- 今日の世界では、写真、ビデオ、スキャンされたドキュメント・イメージなど大量のファイルが次々に作成されています。これらのファイルが永久に保護され、多数のユーザが容易に検索してアクセスできる方法で、ファイルをアーカイブする必要が生じています。この種の固定コンテンツのアーカイブに、オープンでない特定企業固有のソース・アーカイブ技術を使用することには危険が伴います。ベンダーがそのビジネスから撤退したり、アーカイブ組織が重要な技術スタッフを失ったり、製品が大幅に変更されたり、または新しいテクノロジに置き換わったりすると、データがアーカイブの「島」に置き去りにされる可能性があるからです。

その点、オープンソース・ソフトウェアでは、ソースコードが常に一般に公開されているため、アーカイブされたコンテンツがこのように取り残されることを防ぐことができます。オープンソース・コードは、予算の面でも有利であると同時に、技術上の複雑さを緩和できるものと考えれば、いっそう魅力が増します。これらのすべての利点が、すべての組織、とりわけ大量のコンテンツをアーカイブし、メタデータでタグ付けし、長期間保管し、数百万人のユーザに対して常に利用可能な状態にしておかなければならない大学や政府機関にとって、ますます重要になってきています。

このニーズに応えるため、サンは、サンフランシスコで開催された毎年恒例のWorldwide Education and Research Conference (WWERC) において、Sun StorageTek 5800システム向けの固定コンテンツ・オブジェクト・ストレージ・ソフトウェア (別名:Honeycomb) をオープンソースとして無償公開することを発表しました。

サンのストレージサーバおよびアプライアンス担当シニア・ディレクター、Graham Lovell (グラハム・ラベル) は次のように述べています。
「たとえば米国議会図書館のような、非常に貴重な情報を保存してWeb上でアクセスできるようにすることに責任を負っている人たちは、永遠に持続するアーカイブを構築することに強い関心を持っています。しかしこれは、困難な作業です。現在使用しているハードウェアまたは実装しているアーカイブ・ツールを100年後には使用しているはずはないからです。そこで、今回の発表により、そのような人々は、ソフトウェア・コードが将来も利用可能で、コミュニティによって改良され、自分たちがそのコードを基盤として自らアーカイブを構築できることに確信を持つことができるようになります。」

アーカイブに対するオープンなアプローチの一環として、サンはSun StorageTek 5800システム用のソースコードを、ISV、システム管理者、およびストレージ・ソフトウェア向けのOpenSolarisコミュニティ、Java開発者向けのJava.Netコミュニティ、およびeXtensible Access Method (XAM) オブジェクト・アクセス標準にまつわる標準策定とともに使用するためのStorage Networking Industry Association (SNIA) という、3つの中核的なコミュニティに寄贈します。

さらに、よく知られたFedora Commonsオープンソース・グループが、同グループのソフトウェアをこれらのコミュニティに追加すること、またHoneycombソースコードを製品開発に使用することを計画しています。

Sun StorageTek 5800は、Solarisオペレーティング・システムをベースとして、初めてオープンソース・ソフトウェアで構築された、統合デジタル・アーカイブ・システムです。開発者は、サンのWebからすばやくバイナリ・コード (別名:Project Honeycomb) をダウンロードし、自分のサーバ、またはラップトップでも、完全に実装したコードを実行することができます。

ラベルはまた、次のように述べています。
「一般的に人々は、これまで数年の間、写真やビデオといった、変わることのない固定コンテンツ・データを、Sun StorageTek 5800のようなストレージ・システムに取り込んできました。そのような人々は、100億個ものオブジェクトを1つのアーカイブに保存している場合さえあり、新しいベンダーのシステムで再度アーカイブを作成することは望んでいません。しかし、データを保管して取り出す方法を、オープンソース・ソフトウェアでお客様自身が制御できるようになれば、ベンダーのサポートについて心配する必要はなくなります。」

ベンダーに縛られるリスクがなくなることに加えて、Project Honeycombでは、拡張性の高いオブジェクト・ストレージが容易に入手可能になります。ラベルによれば、顧客は特定企業のハードウェアとソフトウェアの組み合わせに対して何千万円も費やすことをいといませんが、アーカイブの存続期間にわたってベンダーのサポートを継続的に受けられる保証は一切ないのです。

Sun StorageTek 5800システムは、オープンソース・ソフトウェアをベースに構築され、メタデータを使用したファイルのタグ付けと取得が可能な、唯一の統合ストレージ・システムで、特定のコンテンツを見つける速度を大幅に向上させます。これは、組織のユーザが何億ものファイルをチェックする場合に重要な機能です。固定コンテンツ・オブジェクトは、豊富なメタデータを付けてアーカイブすることができます。たとえば、各ファイルの検索可能なタグには、写真またはビデオの説明、解像度、オリジナルの作成日などを含めることができます。StorageTek 5800のコア・エンジンがサンによってオープンソース化されたため、これを使用して固定オブジェクトの保管と取得、およびタグ付けと検索を行うことができます。

ラベルは言います。
「オブジェクト・ストレージには計り知れない価値があります。Project Honeycombによって、誰でも自由にオブジェクト・ストレージにアクセスできるようになります。」

サンは今後も、オープンソース・コードをベースに構築された、完全に統合されたソリューションの販売および保守を行っていきます。Sun StorageTek 5800システムを購入すると、高度なデータ完全性機能を通じて、データの破損や喪失に対する保護を含む、強化された信頼性、可用性、および保守容易性を得ることができます。

次に、サンはStorageTek Storage Archive Manager (SAM) と新しいKey Management System (KMS) 2.0暗号化管理アプライアンスをオープン・ソース化する予定です。KMS 2.0は、競合ソリューションの30倍以上もの数のデバイスをサポートすることができ、複数ベンダーのテープ・ドライブのための一元化された容易な鍵管理を提供する初めての製品です。サンは、鍵管理システムのオープン・ソース化を宣言した最初のベンダーとして、ITコミュニティへの無償のオープン・ソース・ソフトウェアの提供において引き続きリーダーシップを発揮していきます。

企業レベルのライブラリのためのオブジェクト・ストアの構築を今すぐ開始できます。

(*) 本記事では、日本ではまだ未発表製品も含まれています。製品販売開始のアナウンスにつきましては、Sun eNEWSメールマガジンの新着情報でお知らせします。

この記事は、米国Sunのホームページ (http://www.sun.com/) にて、掲載されたFeatured Articleの抄訳です。原文は以下のURLでご覧いただけます。

http://www.sun.com/featured-articles/2008-0226/feature/

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