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トピックス - 2008年
地底に建設される未来型データセンター

2008年8月 -- サンは現在他のIT企業10社とともに、日本で新しいデータセンターの建設に参加しております。このデータセンターは少し現行のそれと変わっています。このプロジェクトが人々の目を引く理由は、企業や政府機関をはじめとするIT分野のお客様のためのサービス・センターとして設計されることと、またその建設場所が明らかにされていないこともありますが、それは、なんと地下100メートルの場所に建設しようというものだからです。

このプロジェクトは、『地底空間トラステッド・エコ・データセンター・プロジェクト』と呼ばれています。

これほど地下の深い場所に建設する理由は、周囲の気温の低さを利用して、エネルギー消費量の40%に上る冷却用の電力消費を少しでも削減するためです。データセンターはこのプロジェクト用に掘削したクレーターの頑丈な基盤岩の上に建設される予定のため、地震の多い日本でもその影響を受けにくくなります。このデータセンターは政府機関がIT企業向けのサービス・センターとして使用するほか、民間企業も使用が予定されています。また、このデータセンターの建設予定地は今のところ公表されていません。

日本におけるIT機器の電力消費量は日本全体の電力消費量の約5%に上り、さらに増え続けています。データセンターの消費電力だけでも今後10年間に倍以上の増加が予測されており、重要な政策課題となっています。サーバやその他のデータセンター用機器の冷却に使用する消費電力はデータセンター全体の40%を占めているため、この冷却に要する消費電力の削減が、日本の経済産業省 (METI) が定める目標を達成するための1つの方法となります。

データセンターを地下に建設すると、周囲の気温が低いため冷却しやすく、また頑丈な基盤岩の上に建設できるため、地震の多い日本では明らかに有利です。このプロジェクトが計画している新しいデータセンターは、廃坑となった鉱山のトンネルの基盤岩上に建設される予定です。そこでは地下水も容易に利用できます。

現在の予定では、建設地の初期準備費用は250億円、10,000台のサーバ構成費用は約200億円になる予定です。計画では、このデータセンターに収容するサーバ台数はいずれ30,000台まで増えることを想定しています。データセンターの構築が完了し、これらすべてのサーバの構成が完了すると、年間の運用コスト削減額は10億円を上回ると見積もられています。

サンは、これまでに世界3カ所の自社データセンターのエコ・データセンター化を実現してきました。その経験と技術を活かして、環境に配慮した次世代データセンター・モデルとしてコンテナ型のデータセンター、Sun Modular Datacenter (開発コード名:Project Blackbox) として製品化しました。本プロジェクトでは、第一期工事でこのSun Modular Datacenterが数十台採用される見込みです。

この移動型データセンター、Sun Modular Datacenterは、こうした地下のような場所に最適なシステムです。必要なものを完備した自己完結型システムであり、頑丈で、しかも冷却システムが洞窟内の豊富な地下水を利用できるからです。このSun Modular Datacenterの最新の紹介ムービーをぜひご覧下さい。

また、Sun Modular Datacenterは、揺れに対しても強く、地震大国・日本においては特にその威力を発揮します。

Sun Modular Datacenterの開発にあたり、サンはプロトタイプ製品をカリフォルニア大学サンディエゴ地震研究センターに持ち込み、大型の振動台に載せて1993年に起きた米国ノースリッジ地震に相当するシミュレーションを行いました。結果はきわめて良好で、納得のいくものでした。その様子をこの動画でご覧いただけます。

Sun Modular Datacenterは、米国ではすでに発表されましたが、日本では本年度中の販売開始を目標に準備を進めています。

Project Blackboxとしてサン日本サイトでこれまでご提供している情報については、こちらをご参照下さい。

地底空間トラステッド・エコ・データセンター・プロジェクトについて

このプロジェクトは、日本政府が推進する「ITリロケーション政策」や「環境政策」の理念を具現化するだけでなく、採算面を含め民間の事業として成立させることを前提に、次世代データセンターのあり方を提言し事業として実施するものです。

本プロジェクトの特徴は以下の3点です。

  1. 地球温暖化を最大限抑制するため、大幅な省電力化を実現していること
  2. 高度なセキュリティ技術の採用や、データセンターの構築場所を地底空間とすることにより、世界最高レベルの高セキュリティ環境を実現していること
  3. ユーザーがITについて「設備投資」をする事がなく、「使用した分だけ利用料を支払う」という新たなIT活用モデル (ユーティリティ・コンピューティング) を実現していること

本プロジェクトでは、次世代データセンターの理想モデルに基づく要件や構築手法、運営ノウハウ、高セキュリティ技術、省電力化の基本技術をサン、IIJおよびベリングポイントが担当、ネットワークサービス、運用メンテナンス、24時間監視、システムインテグレーション、その他サービス開発等々を、本プロジェクトに参加している専門企業各社が担当し、日本において「地底空間トラステッド・エコ・データセンター」を建設を推進します。

(*) 本記事掲載日 (2008年8月6日) 時点において日本国内では未発表・未提供の製品やサービスも含まれます。

この記事は、米国Sunのホームページ (http://www.sun.com/) にて、掲載されたFeatured Articleの抄訳です。原文は以下のURLでご覧いただけます。

http://www.sun.com/aboutsun/media/features/2008-0616/

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