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トピックス - 2008年
『仮想化』、十分に活用できていますか?

2008年11月 -- 仮想化技術は実験的なコンセプトから、多くのデータセンターで必要不可欠なツールにまで成長しました。しかし、仮想化技術にはまだまだ発揮されていない多くのポテンシャルがあります。そして、仮想化により多くのメリットがもたらされると同時に、解決しなければならない新たな課題も生まれています。

また、現在仮想化技術には、マルチ・プラットフォームかつマルチ・ベンダーの環境をサポートし、デスクトップからデータセンターまで包括的にサポートすると共に広範囲におよぶIT資産を仮想化するだけではなく、それらを管理するための統合ツールと、仮想化技術を導入支援をするサービスが求められています。

仮想化は、データセンターの管理者が数年悩まされていた根本的な問題を解決します。そして、以下のように、いままで予想しなかった新しいメリットをもたらします。

  • 高い稼動効率
    仮想化を実施する前は、大企業のデータセンター内に設置されたサーバでさえ、平均稼動率は50%未満でした (実際には10〜15%の稼動率が一般的です) 。仮想化により、業務環境は簡単に「カプセル化」し、負荷が低いアイドル状態にあるサーバや、十分に活用されていないサーバに移動できます。つまり、既存のサーバを資源を統合によりフル活用することで、追加サーバの購入が必要になる時期を遅らせたり、増設そのものを不要にすることができます。

  • 消費電力とコストの削減
    データセンターの消費電力の増加と共に、電力コストも高騰を続けています。平均すると、サーバのハードウェア導入コスト1ドルに対して、50セントの電気代がかかっています。仮想化を使用してサーバを統合することは、総消費電力を削減し、大幅な経費節約につながります。

  • 省スペース
    サーバの氾濫は、多くの企業データセンターで問題なっています。しかし、増え続ける一方のサーバに合わせてデータセンターを拡張することが解決策とはいえません。データセンターの拡張費用は、1平方フィートあたり平均数千ドルにもなり、設備拡張に対する法的規制がはじまっている地域もあります。仮想化では、多数の物理システムを仮想システムに統合するため、負荷を緩和できます。

  • ディザスタ・リカバリ/ビジネス継続性
    仮想化を導入することにより、インフラのサービス可用性が向上するため、ディザスタ・リカバリのソリューションにも、新たなオプションを提供できます。

  • 運用コストの削減
    平均的な企業は新しいIT基盤に費やした1ドルごとに、8ドルのメンテナンス費を使います。仮想化の導入により、管理負担を軽減し、ひとりの管理者が運用できるサーバ数が大幅に増えるため、総運用コストを削減することができます。

  • より機敏なITサービス
    仮想化の導入は、自由な負荷分散とロードバランスで安定した業務環境を提供し、新しいITサービスの新規展開も容易にします。その結果、IT部門 (および企業全体) が、より柔軟かつ迅速に社員や顧客のニーズに応えられるようになります。

仮想化は、IT部門のサービスレベルを向上させ、コストを削減し、企業に新たな競争力をもたらす上で非常に効果的であることはすでに証明済みです。しかし、仮想化によって新たな課題が生まれるのも事実です。

  • 運用管理
    仮想化技術を導入することにより、管理者は物理サーバ管理と仮想サーバ、両方のリソースを管理しなくてはならなくなるため、物理的な管理は軽減される反面、管理の対象構造は複雑になる傾向があります。管理者は、仮想化がもたらす自由度によってグローバルに分散した各種リソースの検出/プロビジョニング/更新/管理を行うために広範囲を包括的に管理できるツールを必要とします。また、システムが何千台もの仮想マシンにスケールアップしたときにも管理できなくてはなりません。残念ながら、今日の管理環境のほとんどは、複数のメーカーから提供される製品を組み合わせて、「とりあえず」で構築されています。そのような環境で利用される製品の多くは、他社との互換性/拡張性/スケーラビリティに配慮ができていません。

  • 相互運用性
    マルチ・プラットフォームの異種環境混合システムを、ひとつのメーカーによる製品で仮想化することは困難です。このような製品のほとんどは、特定のプロセッサ・アーキテクチャ、特定のオペレーティング・システム、特定のアプリケーション・タイプ、そして指定メーカーの互換性確認済みシステムのみでしか動作保証されないことが多く、仮想化を適用できる範囲を制限してしまっています。オープンな相互運用性のある製品が必要です。

  • セキュリティと可用性
    ミッションクリティカルな基盤インフラを高密度に統合するのですから、仮想化環境におけるセキュリティと可用性の提供は非常に重要です。継続的な稼動/安全なパッチ管理/ユーザのアクセス権をきちんと遵守した堅牢な認証やデータ保護などのセキュリティ・メカニズムは不可欠です。

  • サービス品質
    サービス品質を仮想化環境で一定の水準に保つためには、物理サーバのみの環境よりも高度な技術が必要になります。必要なパフォーマンスを提供するためのI/O性能をきちんと計測・管理することができるツール抜きで、論理計算だけに基づく推測による運用を行うのは危険です。

Sun xVM

では、実際の仮想化技術導入後の利用シーンを考えながらどんな要素が必要なのか具体的に考えていきたいと思います。

マルチ・ベンダー/マルチ・プラットフォーム混在の仮想化環境を統合管理することが第一の目的となることでしょう。この環境では1社のハードウェア/オペレーティング・システムだけではなく、複数のメーカーから提供される環境を統一的に運用管理できることが求められます。また、大企業の運用に耐えるスケーラビリティ/可用性/セキュリティを、アプリケーション開発、機能テスト/パイロット運用の開発段階から実際の運用配備に至るまで、業務のライフサイクル全体を見据え、それらを包括的にカバーできる仮想化技術を検討することにより、より効率的な運用を実現します。さらに複数拠点のデータセンタに配備し、何千ものノードを管理することも視野にいれます。

開発者には、サーバの仮想化環境で稼動可能な仮想化アプリケーションを開発する開発環境が必要になります。開発者は自分の好みの環境で開発を行うことができ、ひとつの開発マシン上で複数のオペレーティング・システムを稼働させてアプリケーションを簡単に開発・テストできることが重要です。

アプリケーションを開発した後は、運用管理ツールに管理されたサーバ側の仮想化環境を利用して、より精巧な運用テストを実施できます。テスト・プロセスを終了したら、そのアプリケーションを信頼性と安全性が保証された本番環境に運用管理ツールにて配備し、サーバ側の仮想化環境にて本格稼働させることができます。配備後の運用ステータスも運用管理ツールによって監視し、管理します。アプリケーションは新しい要件を満たすよう、迅速かつ簡単に導入できるため、IT部門は (潜在的にはその企業のユーザも) 迅速に様々な要望に対応できます。

さらにそれら環境へアクセスする手段として、いつでも・どこでも・任意のデバイスから、セキュアに自分の環境にアクセスできるデスクトップ環境が効率性を高めます。それら端末に利用するデバイスには特別なソフトウェアをインストールすることなしに利用できることが重要になってきます。

これまで見てきたとおり、さまざまなメリットをもたらす仮想化技術ですが、その反面新たな要素が加わり、これらをうまくコントロールしていくことが導入の秘訣となってきます。ここでは、仮想化技術を導入するうえでの考慮すべきポイント3点あげます。

  • デスクトップからデータセンターまで包括的にカバーされているか?
  • マルチ・プラットフォーム環境における相互運用性は確保されているか?
  • 物理および仮想リソースの統合管理が可能か?

これらのポイントを軸に仮想化ソリューションを検討をしていくことが、仮想化技術導入を成功させるための重要なポイントとなることでしょう。

Sun xVM

仮想化技術は、さらに大きく前進しようとしています。

仮想化は、コストおよびリスクを削減する上で重要であるだけでなく、企業の柔軟性を向上させる強力な手法であることが実証されています。サンは、仮想化技術のもつ可能性をよりいっそう発展させたいと考えています。サンの仮想化戦略であるSun xVMポートフォリオは、統一された仮想化、デスクトップからデータセンターにわたる管理、マルチ・ベンダー環境における相互運用性、ワールドクラスのサポートなど、メリットを最大限にし、今日そして将来のための新たな機能クラスを生み出す仮想化の新しい時代の到来を告げるものです。

Sun xVMポートフォリオの詳細については、jp.sun.com/xvm/ でご紹介していますのでぜひご参照ください。


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〜目次〜 (全24ページ)

仮想化:実証された利点と新たな課題
仮想化の利点:十分に活用していますか?
仮想化によって生まれた新たな課題
Sunの仮想化戦略
デスクトップからデータセンターまで包括する仮想化
マルチ・プラットフォーム環境における相互運用性
物理および仮想リソースの統合管理
Sun xVM portfolioの詳細
Sun xVM VirtualBox
Sun xVM Server
Sun xVM Virtual Desktop Infrastructure (VDI) ソフトウェア
Sun xVM Ops Center
統合仮想化環境の開発・運用ライフサイクル
ワールドクラスのサービスとサポート
仮想化におけるSunのパートナー
xVM:オープンなオプション
まとめ

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