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サンのインターン制度 第1回 ~自分たちの実力が通用するのかという不安~
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サンの東京ソフトウェア本部では、大学(院)生を対象としたインターンの制度を実施しています。参加した学生はソフトウェア開発の作業を手伝いながら、企業活動の実際を体験していきます。
そこで2回に分けて、この制度に参加してきた学生のインタビューをお届けします。
インタビューは、東京ソフトウェア本部のある横浜オフィスで12月に行われました。
出席者
遠山 毅
横浜国立大学 大学院環境情報学府 修士課程2年
原田 透
横浜国立大学 大学院環境情報学府 修士課程2年
朴 煕中
横浜国立大学 大学院工学府 修士課程1年
小室 慧
多摩大学 経営情報学部 経営情報学科4年
齋藤 圭悟
多摩大学 経営情報学部 経営情報学科4年
山根木 浩平
慶應義塾大学院 理工学研究科
開放環境科学専攻 修士課程1年
まずは自己紹介をお願いします。大学では、どのようなことを勉強されていますか。
遠山 毅

遠山:横浜国立大学、大学院環境情報学府の修士課程2年です。環境情報学府という名前だけ聞くと非常に幅広いのですが、私がやっているのは、情報セキュリティに関する研究です。具体的には、暗号にすごく近い、画像や音楽に情報を埋め込んで、どのくらい強いのか、どのくらいばれないのかというステガノグラフィについて研究しています。

原田 透

原田:同じく、横浜国立大学、大学院環境情報学府の修士課程2年です。ネットワークセキュリティというと幅広いですが、スパムメール対策に関わっています。現状のフィルタリングはいい出来で、9割ぐらいははじけるけど100%は難しい。それだったらスパムメールを受け取ってもいいから、本来受け取るメールを確実に受けるようにしたい。という訳で、色々な方法を考えているんだけど結構難しい、というようなことをやっています。

朴 煕中

朴:横浜国立大学、大学院工学府の修士課程1年に在籍しています。韓国の高校を卒業してから、日本に来て5年ほどになります。大学では、超伝導体を用いたCPUの研究をしています。現状では、たくさんのCPUをつないでグリッドにしてテラフロップスと言っていますけど、こういう技術が確立できればペタフロップスも夢じゃないみたいな。

小室 慧

小室:多摩大学、経営情報学部の経営情報学科4年です。統計学とか社会調査士の勉強をしています。先日も、実際に調査の実習をやっていました。これは、何を調べたいかという目的を決めて、調査方法を設定して、そこから実際に分析して、という一連の流れを実際にやってみるというプログラムです。先日は、実際に「女性専用車両の現状について」というアンケートを路上で取ってきました。

齋藤 圭悟

齋藤:同じく、多摩大学、経営情報学部の経営情報学科4年です。小室さんと同じゼミにいます。あと、いっしょに学園祭実行委員会にいました。

山根木 浩平

山根木:慶應大学の大学院で、開放環境科学専攻の修士課程1年に在籍しています。基本的に、自然言語の研究室に入っていまして、協調型eラーニングというような卒論を書きました。

参加する前は、どのようなことを想像していましたか。
そもそも、このインターンシップ・プログラムに参加するきっかけは、どのようなことでしたか。

遠山:きっかけは、研究室の先輩の紹介でした。

原田:同じ研究室から二人来て、また次の二人というふうに続いています。

小室:私も、前にインターンをやっていたゼミの先輩の紹介です。

齋藤:私は小室さんに誘われました。実は、この同じフロアーの派遣会社でバイトしていたので、それならと誘われたんです。

小室:「誰かいい人いない?」と言われていたので。

斎藤:彼が過大評価して紹介したので、さらに心配になりました。

遠山:参加する前は、あまりネットワークの知識がないので、ちゃんと仕事ができるか心配でした。ネットワークに詳しい人もいると思うんですけど、私はあんまり詳しくないので、ちゃんとできるか心配でした。
先輩からは、「色々やるんだけど、例えばソフトウェアのローカライズをするんだよ。本当は日本語になっていなくちゃいけないところが、英語になって残っているのを見つけて、こうなっていましたと指摘するような仕事だよ」とは聞いていたんですが、ちょっとだけネットワークのことも出てくると聞いていて、それはちょっと心配だなと。
でも来てみたら、もちろん凄いところもあるんですが、先輩から聞いていた話とあまり違ってなくて安心しました。

原田:私も、あまり知識がなかったので、迷惑をかけるんじゃないかと心配していました。バイトをするのは、高校のころ地元でちょっとやって以来で、大学に入ってからは全くやってなかったんで。契約とかそういうのが全くわからなくて、そこから大丈夫なのかと。先輩は「大丈夫だよ、大丈夫だよ」と言ってくれるんだけど、実際に何をやるかは言ってくれなくて。
研究室のメールサーバがSolarisで動いてまして、その管理を任されています。なので、起動したときは同じ画面だなぁ、とちょっと安心しました。

朴:私は、Windowsにはある程度自信があるんですが、Solarisはそうじゃなかったので、インターンプログラムに参加したら、Solarisに詳しくなるんじゃないか、と期待していました。大学でCPUの設計をするときには、サンの上で動くCADを使ってやっているので、Solarisに対する知識が増えたらいいな、と考えていました。

小室:私は、英語が心配でした。「ソフトウェアの画面やメッセージで、英語だったのが日本語になっているかテストしたりするんだよ。」と先輩から言われまして。
でも「テストの資料は全部英語で書かれているんだよ」「英語ぉ!」みたいな。それがとても不安でした。

齋藤:サンの名前は知っていたのですが、自分が何をするのかは全く想像していませんでした。誘ってくれた小室さんも「いろんなテストをやるよぉ」と言っただけ。
私は、ハードウェアとか大好きで、自作PCとか作ったりします。なので、どんなマシンに触れるんだろうと楽しみにしていました。ソフトはあまり興味がなくて。

山根木:テスト作業が中心と聞いていたんですが、どんなことを実際にやるのかは想像がつきませんでした。
サンと言うと、JavaとSolarisしか知らなくて。基本的にUNIXを使うことになるんだろうけど、UNIXのコマンドなんて"cp"くらいしか知らなくて。そんな知識で大丈夫かなとか、Javaのプログラムとか書かされたらどうしよう、とか。もうずっと「無理です無理です」って言っていたんですけど、「大丈夫、大丈夫」って言われて。じゃあ、やってみようかなって。

研修では、どのような作業をされましたか。

遠山:実は色々な製品のテストをしてきたので一言で言うのは難しいのですが、翻訳されたマニュアルと実際の画面とを比較して、問題がないかチェックしたりしました。

原田:私は、N1 System Managerという製品のテストをやりました。管理するマシンと、そこからつながっているマシンがあって、そこからリモートで、OSをインストールするとか、状況がどうなっているとか、電源をオン・オフしたりとか、そういう管理するツールのテストです。

朴:私は、最初はあるソフトウェアが韓国語で正しく動くかというテストをやっていました。日本語では正しく動くのに、韓国語では、文字は韓国語なんだけど正しい意味になってないよみたいな。それを、自分なりに韓国語に訳したり。その後、日本語のテストもするようになりました。

小室:私は、SolarisやJavaで、日本語入力とか表示のテストをやりました。

齋藤:私も、Solarisや他の製品で、日本語入力などのテストをやっていました。

山根木:私は、Sun Java Studio Creatorとか実際の製品を使ってみてテストをしていました。

やってみて、どのように感じましたか。

小室:英語が苦手だったので、実はかなり苦労しました。

山根木:慣れちゃえば同じような単語が何度も出てくるので大丈夫なんですけどね。

小室:一番最初は、辞書を調べても全然違う意味が載っていたりして。チェックシートの単語から、こういう内容なんだろなと予想したり。

山根木:私は、本当に、Javaの簡単なテストプログラムを書くことがありました。大学で少しJavaをやってましたと言ったら、じゃあ、やってみてと。最初は苦労しましたが、なんとか動いて、やったぁと思いました。

原田:私も、Perlを少しやったことがあると言ったら、テストが終わって時間があるとき、じゃあこれをやってみてと毎回違うテストプログラムを作成しました。
その中の一つで、エラーのログがたくさんあって、その中から重複した情報を削除することでログが見やすくなって、テストが楽になるツールを作ったり。
基本的なテストの内容はあまり変わらないのですが、頼まれる Perl のプログラムは毎回違うので。正直Perlに自信なかったんで、こっそり隠れてホームページみて、何とかしたんですけど。
でも、自分で実際に物を作れるのは楽しくて。「まだあれ使っているよ」って後日言われたときにはウレシかったですね。

(第2回へ続く・・・)

サンにはいくつかのインターン制度がありますが、ここで取り上げている東京ソフトウェア本部のインターン制度には 5-6 人の学生が参加しています。学生は週に 1-2回、横浜オフィスで作業するため横浜在勤もしくは在住が多くなっています。

期間は、基本的に1年間。これまでは、たまたま大学4年生や修士2年の学生が多かったので、卒業すると同時に交代していました。特に、そう決められているわけではなく1、2年生を採用することもあるとのこと。

ただし今のところ、この制度の採用においては後輩を紹介してもらうという方法がとられています。これまでの研修生は、サンのことをよく知っており、スキルのある学生ばかりで、即戦力として活躍しています。将来的には、これを広げていくことが考えられています。

例えば、オフィスに来て作業をするのではなく、大学でテストや仕事をできないかという方法など。事実、サンの海外の部署ではオフィス外で仕事をしている所があります。ネットワーク時代だからこそ、物理的な距離は関係ないのです。これが日本でも実施されれば、地方の大学からも参加できるようになるはずです。

そのためには、日本の法律的な面を考慮したり、学生の作業環境についても整備する必要があるでしょう。今すぐに実現されることは難しいかもしれませんが、これまでの実績と人とのつながりを活かすことができるでしょう。

※著者のタイトル、所属等は、執筆当時のものであり、現在と異なる場合があります。
また、日本サン・ユーザ・グループは2007年6月をもって休会しております。

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