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ネットワークインターフェースを増やしてみませう
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Solarisを触っているみなさん!勉強しているみなさん!
「今日は、なんか飲みたい気分だ」ぐらいの勢いで、ネットワークインターフェースを増やしたいと思ったことはありませんか?
ないですか?そうですか(´・ω・`)
というわけで、今回は、「SPARCでもx86でも使えるネットワークインターフェース」(これ重要)を増設してみましょうというお話です。

ギガビットかつJumbo Frame対応のスイッチが、1万円以下で買える、こんな世の中なのですから、やっぱりギガビットなインターフェースを増設したくなりますよね。
そんな、ギガビットのカードも数千円で買えるのですから、どうみても、ギガビットしかないよねとヽ(`Д´)ノ
よい時代になったものです。

まずは、Solarisが、どんなカードをサポートしているか調べる必要があります。探す方法としては、2つあり、まずは、サンがサポートしているカードです。
一番手っ取り早く調べる方法としては、/usr/man/man7dディレクトリにある、オンラインマニュアルの中からGigabit Ethernetのドライバを見つけ出すことです。
地味です。地味ですが、色々と発見があって面白かったりもします。

もうひとつは、Murayama san's driverとして、この世界では有名なFree NIC driver for Solarisを利用することです。えっ、こんなものまで!というようなものもサポートしていたりします。

  Free NIC drivers for Solaris

どちらの方法を選択しても、結局は、自分で決めなければならないので、今回はサンがドライバを提供しているカードを利用する方法でお話を進めていくことにします。
以下に、現在、Solarisで利用できるGigabit Ethernetのドライバをピックアップしてみました。

Solarisで利用できるGigabit Ethernetのドライバ
入手難易度が低いと思われるもの
ドライバ名
 
bge
Gigabit Ethernet driver for Broadcom BCM57xx
e1000g
Intel PRO/1000 Gigabit family of network interface controllers
sk98sol
SysKonnect Gigabit Ethernet SK-98xx device driver
入手難易度は低いが、高価なもの
ドライバ名
 
ge
GEM Gigabit-Ethernet device driver
ce
Cassini Gigabit-Ethernet device driver(for SPARC)
Nevadaで使えるようになったもの
ドライバ名
 
rge
RealTek RTL8169S/8110S
ce
Cassini Gigabit-Ethernet device driver(for amd64)
お店で買える製品が投入されていないもの
ドライバ名
 
ipge
PCI-E Gigabit-Ethernet device driver for Intel 82571-based ethernet controller
一般人には縁のない、10G Ethernet
ドライバ名
 
xge
Neterion Xframe 10Gigabit Ethernet Network Adapter driver
ixgb
10G Gigabit Ethernet driver for Intel 82597ex controllers and Sun Kirkwood adapters

こうやってみると、色々とサポートされていることがわかりますね(・∀・)

しかし、「飲みたくなったから、飲みに行く!」ぐらいの勢いで入手できなければ意味がありません。近くの量販店においてあるぐらいのものでなければ・・・となんだかんだ言ってますが、心は一つに決まっています。一途です。ええ。

前振りが長いですが、筆者のオススメは、

e1000g Intel PRO/1000 Gigabit family of network interface controllers

になります。
これは、Solaris 10 1/06から利用できるようになり、Sun Fire X4100/X4200などでも採用されているネットワークインターフェースとなります。また、Solaris 10 1/06では、ネットワークデバイスを扱うためのFrameworkであるGLDがGLDv3として新しくなり、次の特徴を持っています。

  • パフォーマンスの改善
  • VLAN support(IEEE 802.1q)
  • Link Aggregation(IEEE 802.3ad)

e1000gドライバも、このGLDv3ベースとなっているので、VLANやLink Aggregation機能を利用することができます。

選択理由としては、こんなところでしょうか、VLANも Link Aggregationも試したことありません(・∀・)
製品としては、以下のものになります。

インテル ネットワーク・アダプタ PRO/1000 アダプタ

どっかで、みかけたことありますよね?

この製品は、デスクトップ版とサーバ版の2種類が用意されています。デスクトップ・アダプタは、32bit PCI 33MHzとなりますが、サーバ・アダプタは、PCI-X対応となるので、利用環境に合わせて製品を選択してください。

インテル (R) PRO/1000 GT デスクトップ・アダプタの価格は、7,000円前後のようです。筆者は、2ポートなPRO/1000 MT デュアルポート・サーバ版を、Sun Blade 1000で利用しています。
こちらは、25,000円前後のようですが、PCサーバ系の中古部品としても出回っていたりするので、以外と安く手に入れられる可能性も高かったりします。

ネットワークカードを購入したなら、後は、マシンに装着!
Solaris 10 1/06 がすでにインストールされているなら、起動時に

# touch /reconfigure (次回起動時に、自動的にデバイスの再構成を実行するおまじない)

で起動すれば、/var/adm/messagesファイルに下記のようなメッセージが出力され認識されます。
(この例は、2ポート搭載の製品を利用しているため、e1000g0とe1000g1の情報が出力されています)

/var/adm/messages
--
Mar 5 14:04:12 auge mac: [ID 543131 kern.info] NOTICE: e1000g0/0 registered
Mar 5 14:04:12 auge e1000g: [ID 766679 kern.info] Intel(R) PRO/1000 Network Connection, Driver Ver. 5.0.4
Mar 5 14:04:17 auge mac: [ID 543131 kern.info] NOTICE: e1000g1/0 registered
Mar 5 14:04:17 auge e1000g: [ID 766679 kern.info] Intel(R) PRO/1000 Network Connection, Driver Ver. 5.0.4
--

prtconfでも確認できます。

--
# prtconf -D
:
ethernet, instance #0 (driver name: e1000g)
ethernet, instance #1 (driver name: e1000g)
:
--

ドライバ名が、e1000gであることに気をつければ、通常のネットワークインターフェースとなんら変わりなく利用することができます。
ネットワークの設定等については、以下のマニュアルで確認してみてください。

  Solarisのシステム管理(IPサービス)

また、手っ取り早く確認したい場合は、手動でネットワークインターフェースを作成し、確認することもできます。

# ifconfig e1000g0 plumb
# ifconfig -a
--
e1000g0: flags=1000802<BROADCAST,MULTICAST,IPv4> mtu 16128 index 4
inet 0.0.0.0 netmask 0
ether 8:0:20:fx:xx:xx
--

e1000g0インターフェースが作成できれば認識されていることになります。

e1000gネットワーク・インターフェイスを手動で作成することができたならば、システム起動時に、自動的に構成されるように設定したくなったりします。
例として、ここでは、次のような情報で、e1000gネットワーク・インターフェイスを構成してみましょう。

ホスト名:empress
IP アドレス:192.168.1.100
サブネットマスク:255.255.255.0

まず、e1000gネットワーク・インターフェイスにIPアドレスを付加するために、/etc/hostsファイルに割り当てるIPアドレス及びホスト名の対応を記述します。

#vi /etc/hosts
--
:
192.168.1.100     empress <- 追加
--

更に、/etc/hostname.e1000g0ファイルを作成し、先ほど/etc/hostsに登録したホスト名を記述します。
このファイルが、自動的にネットワーク・インターフェイスを構成するためのトリガとなります。

# echo empress > /etc/hostname.e1000g0

更に、IPv6用のネットワーク・インターフェイスを作成するには、/etc/hostname6.afe0空ファイルを作成しておく必要がありますが、IPv6を利用するつもりがなければ、作成する必要はありません。

# touch /etc/hostname6.e1000g0

サブネットマスクの値は、/etc/netmasksに記述します。
ネットワーク・アドレス: 192.168.1.0に255.255.255.0のサブネットマスク値を適用するには、次のように記述します。

/etc/inet/netmasks
--
192.168.1.0     255.255.255.0
--

以上の設定をおこなっておくことで、次回起動時からe1000g0ネットワーク・インターフェイスが自動的に構成されます。

# ifconfig -a
--
:
e1000g0: flags=1001000843<UP,BROADCAST,RUNNING,MULTICAST,IPv4,FIXEDMTU> mtu 9000 index 3
inet 192.168.1.100 netmask ffffff00 broadcast 192.168.1.255
ether 8:0:20:xx:xx:xx
:
--

今回は、Gigabit Ethernetの増設に関する内容でした。

また、e1000gドライバは、Jumbo Frameも利用することができます。(上記、ifconfig -aの出力に注目してください。FIXEDMTUという記述と、mtu 9000が目にとまると思います)
このあたりは、次回に解説したいと思いますが、待てない方は/kernel/drv/e1000g.confやe1000gのオンラインマニュアル(man -s 7d e1000g)を参照してみてください。

本記事は、サンのユーザー様自らの体験をお寄せいただいたものであり、サン・マイクロシステムズ社としての公式情報ではありません。
※著者のタイトル、所属等は、執筆当時のものであり、現在と異なる場合があります。
また、日本サン・ユーザ・グループは2007年6月をもって休会しております。

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