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2005年11月、Java技術者のためのイベント、JavaOne Tokyoが開催された。 実はこのマウスが出来上がるまでに、3年もの歳月を費やしている。
Dukeマウスを作ることになった動機 Dukeのマウスは、今から4年前頃から制作構想が浮上した。 最初に制作されたのは、Dukeストレス・リリーサー(握ってストレスを解消するやわらかい人形)であった。これがJavaエンジニアの方々の間では非常に人気で、確かな手応えを得たため、次にDukeの小さい人形がついた携帯ストラップが制作された。しばらくの間は普通の人形がついたストラップだったが、さらに着信時にDukeの鼻が赤く光るという"ひねり"の効いたギミックを取り入れてみたところ、グッズ・マニアの間で大ウケとなり、ネット上でこのストラップを披露する人が続出した。
この赤く光るDukeストラップの登場により、それまで無名のキャラだったDukeが口コミで伝わり、着実に知名度が上がってきた。 Dukeマウス実現までの長い道のり 題材はめでたく即決した。しかし、ここでヒロ氏は壁にぶちあたってしまう。 しかし、ヒロ氏のマウスへの"野望"は何としても止まらない。彼は、完全オリジナルへの前段階作品として、"サーフィンするDukeマウス"を送り出した。一部が透明なマウス本体の中に、比重と色の異なる2種類の液体とDukeの人形を閉じこめることで、あたかもDukeがマウスの中に波乗りをしているかのように見えるものだ。
元々、液体の中に魚やペンギンのフィギュアを入れたマウスが世の中に存在しており、それに目を付けたヒロ氏、Dukeにサーフィンさせようというアイデアを思いついたのだった。このマウスならば型から作る必要がないので、コスト的にも容易に実現することが可能である。『マウスの中に水?』という奇抜さに加えて、マウスの中でゆらゆら遊ぶDukeのユーモラスな姿に人々の注目が集まった。 こうして、発案から3年の時が流れ、”チャンス”は突然やってきた。 いよいよ、"プロジェクト・Dukeマウス"始動、である。 マウスの設計が始まる
Dukeマウスは、ベースとなる基盤は既にあるので、その上にはめるケースの設計から行われた。Dukeのボディの曲線を細部にわたってミリ単位で設計していく。ヒロ氏は図面をチェックする過程で、"やっぱりスクロール機能はほしいよね"、"巻取り式にしようか?"といったことを考えながら、試行錯誤して形を作り上げていった。DukeもJava同様、サンの登録商標であるため、米国サンの厳しいブランディング・チェックも通過しなければならない。モックアップの試作と再検討が繰り返された。
最初の試作の過程では、Dukeには"立体的な"手があった。リアルでいいのだが、しかし立体的にするとその部分は、手作業による着色を1個1個していかなければならず、コストがかさむ。最終的には、手の部分はプリントで描こうということになった。 制作過程での不安
マウスを制作するにあたって、一番気をつけなければならなかったのはクオリティ。
『本当にちゃんと作ってるのか心配で、工場でマウスを製造している"証拠"写真まで送らせたんですよ。(笑)』とヒロ氏は当時を振り返る。 今回のマウスは、商品本体だけでなく、パッケージにもトコトンこだわった。 Dukeマウス、イベント・デビュー! 紆余曲折を得てようやく完成したマウスは、晴れてJavaOne会場で2000名の有償登録者と対面した。その他、Javaグッズショップにて300個ほど販売したところ、飛ぶように売れ、あっという間に完売してしまった。その後、追加で2000個作ったが、これも営業経由でお得意先のお客様などに配布されて瞬時になくなってしまったのである。 JavaOneに参加した人のプライベートなブログや掲示板などでのコメントから、Dukeマウスをもらった人は大変気に入っていただいていることをうかがい知ることができた。使用せずにお宝として大切にしまっているといった方も多いようだ。制作者としてはこうした反響があるとほっとすると同時に、そこではじめて達成感を味わう。まさにグッズ造り冥利につきるというものだ。 話は飛ぶが、2006年5月にサンフランシスコで開催されるJavaOneの特典はまたしてもDukeマウスが予定されているそうだ。このマウス、日本で作成したものとは全く別のものである。米国サンが日本のアイデアをそっくり真似したのだ。米国サンの担当者は、日本がマウスの生産に使用した工場をこっそり調査してつきとめ、独自にDukeマウスの制作を依頼したらしい。実は、Dukeのストレスリリーサーも、Dukeが浮かぶマウスも、日本が先だった。後から米国サンがそっくりなものを作ってきたのだが、微妙に可愛くなかったり、質が悪かったり、今ひとつである。米国のJavaOneでは果たしてどんなマウスが配られるだろうか・・・。(このUSのJavaOneについては『Sun & Users』誌面において、後日レポートする予定だ。) Dukeモノ、次のプランは? ヒロ氏は、ノベルティを制作する上で次のようなコンセプトを持っている。
マウスというのは普段毎日使うものでありながら、パソコンを買ったりするとついてきてしまうなど、あまり自分では買わないものである。そこにオリジナリティを入れてみたらきっと喜ばれるだろうなと思ったことが制作のきっかけとなったのである。
Dukeマウスの成功に気をよくしたヒロ氏はすでに次の構想を考案中である。たとえば、Dukeの形をした巻取りLANケーブル。Dukeの体を巻き取りリール本体にして、左右から出てきて延びるケーブルをDukeの両手に見立て、そのコンセプトは、Dukeが『ネットワークをつなぐ。』Javaテクノロジーが世の中のありとあらゆるデバイスを繋ぐ、ということになぞらえている。 『そのほか、Dukeをかたどった時計なども検討中です。ブランド規定があるので、あまりデザインに凝れませんが、面白いものを考えてみたいと思います。』と楽しそうに語るヒロ氏、さて次はいかなるDukeグッズをリリースするのか、乞うご期待である。
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