Skip to Content Java Solaris コミュニティ パートナー 開発者 マイ・アカウント ご購入について (0120-33-9096) Japan Worldwide

Feed Feed RSS 1.0 Feed RSS 2.0 Feed ATOM 1.0
"Dukeマウス" メーキング・ストーリー
  前号へ     次号へ  
来場者特典のマウス
構想4年 遂に日の目を見たDukeマウス

2005年11月、Java技術者のためのイベント、JavaOne Tokyoが開催された。
このイベントのフル・カンファレンス・パスを購入いただいた来場者の方の特典プレゼントとしてJavaのマスコット、"Duke(デューク)"をかたどったマウスを提供したところ、サン・ファンの間で大きな話題を呼んだ。

実はこのマウスが出来上がるまでに、3年もの歳月を費やしている。
今回は、サンのグッズ・プロデュースに熱い血をたぎらせる男、"ヒロ・ヤマモト"、こと、サンの宣伝部長、山本浩之(以下、ヒロ氏)へのインタビューを通じて、Dukeマウス誕生までの裏話を披露する。


サンの宣伝部長 山本浩之氏
熱いまなざしで制作ヒストリーを語る「ヒロ氏」

Dukeのマウスは、今から4年前頃から制作構想が浮上した。
それまでイベントやセミナーで配布するギフトは、既製品にロゴをプリントしたものが主流だったが、そればかりではサンのイベントに頻繁に来られるお客様には飽きられてしまう。そこでもっとお客様に強く印象に残り、かつ満足いただけるインパクトのあるギフトの必要性を強く感じ、完全にオリジナルなグッズの制作に着手することになった。
その頃Javaは爆発的に普及しつつあった時期でもあり、さらにJavaをもっと親しみやすいものに感じてもらうために、Dukeグッズの考案が始まったのである。

最初に制作されたのは、Dukeストレス・リリーサー(握ってストレスを解消するやわらかい人形)であった。これがJavaエンジニアの方々の間では非常に人気で、確かな手応えを得たため、次にDukeの小さい人形がついた携帯ストラップが制作された。しばらくの間は普通の人形がついたストラップだったが、さらに着信時にDukeの鼻が赤く光るという"ひねり"の効いたギミックを取り入れてみたところ、グッズ・マニアの間で大ウケとなり、ネット上でこのストラップを披露する人が続出した。

Dukeストラップ
ノベルティグッズの
Duke携帯ストラップ

この赤く光るDukeストラップの登場により、それまで無名のキャラだったDukeが口コミで伝わり、着実に知名度が上がってきた。
『Dukeのファンだったらどんなものが欲しいかなあ?』といろいろと想像を巡らせ、社内のJavaエバンジェリストとも議論を重ね、最終的に辿り着いたアイデアが、マウスだった。しかも、三角形のぽってりしたDukeの体型はまるでマウスにするために生まれてきたような形をしており、デザイン的にも楽勝である。


題材はめでたく即決した。しかし、ここでヒロ氏は壁にぶちあたってしまう。
行く手を阻む最大のネックは制作コストだった。一から形を起こしてグッズをつくる場合、型の制作に相当のお金と時間を必要する。しかもマウスであるから、元々の単価が高い。1つあたりのコストを減らすためには大量のロットを作らなければならないのだ。余程の大規模なイベントでない限り、何千個ものマウスを作るなどといったことはとうてい時間的にも予算的にも許されない。
Dukeマウス企画はかくして、長きに渡り現実味を帯びることなく、"お蔵入り"の憂き目を見ることとなった。

しかし、ヒロ氏のマウスへの"野望"は何としても止まらない。彼は、完全オリジナルへの前段階作品として、"サーフィンするDukeマウス"を送り出した。一部が透明なマウス本体の中に、比重と色の異なる2種類の液体とDukeの人形を閉じこめることで、あたかもDukeがマウスの中に波乗りをしているかのように見えるものだ。

サーフィンするDukeマウス
マウスの中で
Dukeがサーフィン!

元々、液体の中に魚やペンギンのフィギュアを入れたマウスが世の中に存在しており、それに目を付けたヒロ氏、Dukeにサーフィンさせようというアイデアを思いついたのだった。このマウスならば型から作る必要がないので、コスト的にも容易に実現することが可能である。『マウスの中に水?』という奇抜さに加えて、マウスの中でゆらゆら遊ぶDukeのユーモラスな姿に人々の注目が集まった。

こうして、発案から3年の時が流れ、”チャンス”は突然やってきた。
2005年のJavaOne Tokyoは、Java誕生10周年を祝う盛大な祭典として、1万人規模の集客を想定したイベントにすることが米国JavaOneチームとサン上層部の間で決定され、有償参加者にはこの記念すべき時にふさわしい、思い出に残るお土産品を用意することになったのだ。制作予算も十分についた。

いよいよ、"プロジェクト・Dukeマウス"始動、である。

マウスの設計が始まる
Dukeマウスの詳細な設計図

Dukeマウスは、ベースとなる基盤は既にあるので、その上にはめるケースの設計から行われた。Dukeのボディの曲線を細部にわたってミリ単位で設計していく。ヒロ氏は図面をチェックする過程で、"やっぱりスクロール機能はほしいよね"、"巻取り式にしようか?"といったことを考えながら、試行錯誤して形を作り上げていった。DukeもJava同様、サンの登録商標であるため、米国サンの厳しいブランディング・チェックも通過しなければならない。モックアップの試作と再検討が繰り返された。


コード巻き取り式のマウス
Dukeマウスの試作品
コード巻き取り式も
検討されていた。

最初の試作の過程では、Dukeには"立体的な"手があった。リアルでいいのだが、しかし立体的にするとその部分は、手作業による着色を1個1個していかなければならず、コストがかさむ。最終的には、手の部分はプリントで描こうということになった。
また、コード巻き取り式のマウスも作ってみた。しかし、ケーブルの付け根の部分の強度がいまひとつ弱くなることが判明し、巻き取り式にすることは断念せざるを得なかった。ノベルティは見かけの良さだけではなく、長く愛用していただけるよう耐久性にも十分配慮しなければならないのだ。


制作過程での不安 制作過程での不安
海外工場での
Dukeマウス製造ライン
箱に詰められた
マウスのパーツ

マウスを制作するにあたって、一番気をつけなければならなかったのはクオリティ。
たとえノベルティとはいえ、マウスは機械であり、コンピュータの製造ベンダーが提供するものであるから、デザインだけでなく日々の使用に耐える、品質の高い製品を作らならない。設計時には、クリックしたときの感触などの使い心地にも非常に気を使った。しかし、製造は海外の工場で行われたため、満足いくものが出来てくるのだろうかという不安がつきまとった。おまけに『イベントまでに納品が間に合わないかもしれない』という悪い知らせが入り、大イベントそのものの準備のプレッシャーに加え、ヒロ氏の緊張は頂点に達した。
(ちなみに彼はノベルティを作っているだけが仕事ではない、本業はサンの宣伝活動のリーダーであり、JavaOneイベントの総指揮官である。)

マウスの設計が始まる
パッケージ細部にも拘りが

『本当にちゃんと作ってるのか心配で、工場でマウスを製造している"証拠"写真まで送らせたんですよ。(笑)』とヒロ氏は当時を振り返る。

今回のマウスは、商品本体だけでなく、パッケージにもトコトンこだわった。
WindowsやMac OSX はもちろん、サンなのだから、もちろんSolaris OSにも対応していることをアピールするべく、マウスを入れる箱そのものに取扱い説明書を印刷するというアイデアを取り入れたのだ。また、『Dukeって何?』という人のために、"Duke Story"(Dukeの紹介文)もつけた。


紆余曲折を得てようやく完成したマウスは、晴れてJavaOne会場で2000名の有償登録者と対面した。その他、Javaグッズショップにて300個ほど販売したところ、飛ぶように売れ、あっという間に完売してしまった。その後、追加で2000個作ったが、これも営業経由でお得意先のお客様などに配布されて瞬時になくなってしまったのである。

JavaOneに参加した人のプライベートなブログや掲示板などでのコメントから、Dukeマウスをもらった人は大変気に入っていただいていることをうかがい知ることができた。使用せずにお宝として大切にしまっているといった方も多いようだ。制作者としてはこうした反響があるとほっとすると同時に、そこではじめて達成感を味わう。まさにグッズ造り冥利につきるというものだ。

話は飛ぶが、2006年5月にサンフランシスコで開催されるJavaOneの特典はまたしてもDukeマウスが予定されているそうだ。このマウス、日本で作成したものとは全く別のものである。米国サンが日本のアイデアをそっくり真似したのだ。米国サンの担当者は、日本がマウスの生産に使用した工場をこっそり調査してつきとめ、独自にDukeマウスの制作を依頼したらしい。実は、Dukeのストレスリリーサーも、Dukeが浮かぶマウスも、日本が先だった。後から米国サンがそっくりなものを作ってきたのだが、微妙に可愛くなかったり、質が悪かったり、今ひとつである。米国のJavaOneでは果たしてどんなマウスが配られるだろうか・・・。(このUSのJavaOneについては『Sun & Users』誌面において、後日レポートする予定だ。)

ヒロ氏は、ノベルティを制作する上で次のようなコンセプトを持っている。

  • 普段使えるもの
  • 自分ではあまり買わないけどもらったら嬉しいな、と思えるもの
  • こんなのがあったら便利だなと思えるもの

マウスというのは普段毎日使うものでありながら、パソコンを買ったりするとついてきてしまうなど、あまり自分では買わないものである。そこにオリジナリティを入れてみたらきっと喜ばれるだろうなと思ったことが制作のきっかけとなったのである。

次のプラン案
ヒロ氏が考える次のDukeグッズは!?

Dukeマウスの成功に気をよくしたヒロ氏はすでに次の構想を考案中である。たとえば、Dukeの形をした巻取りLANケーブル。Dukeの体を巻き取りリール本体にして、左右から出てきて延びるケーブルをDukeの両手に見立て、そのコンセプトは、Dukeが『ネットワークをつなぐ。』Javaテクノロジーが世の中のありとあらゆるデバイスを繋ぐ、ということになぞらえている。
でも、このアイデアが実現できるころには、まだLANケーブルの需要がなくなっていないことを祈るばかりだ。

『そのほか、Dukeをかたどった時計なども検討中です。ブランド規定があるので、あまりデザインに凝れませんが、面白いものを考えてみたいと思います。』と楽しそうに語るヒロ氏、さて次はいかなるDukeグッズをリリースするのか、乞うご期待である。

『サン&ユーザーズ』読者の皆さんからのアイデアを募集します!

皆さんはどんなDukeグッズが欲しいですか?また、どんなグッズがウケると思いますか?
アイデアやご希望を、ぜひとも編集部までお寄せください。(下記のコメント欄よりお送りください。)
  前号へ     次号へ  
ご意見・ご感想をお聞かせください
この記事は参考になりましたか?
     

コメントがございましたらご記入ください


ページ先頭へ

Sun Fun Times


 

お問い合わせ 会社情報 ニュース 採用情報 プライバシー 利用規定 商標 Copyright  Sun Microsystems, Inc.