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ネットワーク切替えを簡単にしよう
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前回ではノートPCに入れたSolaris 10から、WillcomのAirH"やauのPocketWINを使ってダイヤルアップする方法をご紹介しました。今回は、これらダイヤルアップを含めたネットワーク接続を簡単に管理する方法を実践してみましょう。

前回までのダイヤルアップでは毎回コマンドを入力して接続しなければなりません。また複数の場所でノートPCを使用する場合は、その度にネットワーク設定を切替えなければなりませんでした。Windowsではこの様な簡単なツールがフリーウエアで用意されていますが、SolarisではSolaris自身のコミュニティ(OpenSolarisコミュニティ)で便利なツールとして、ネットワーク接続を簡単に出来るツールinetmenuが公開されています。これを使えばダイヤルアップの際に簡単にネットワーク環境を切替えられる様になります。OpenSolarisコミュニティで作られているので、今後はSolaris 10に吸収され標準のツールになるかもしれませんが、まずはそれの先取りをしてみましょう。

以下のページからパッケージをダウンロードします。

  Graphical Network Configuration Tool(inetmenu)

ダウンロードしたパッケージを解凍し、インストールします。inetmenuはパッケージ形式でも提供されていますので、インストールもとても簡単です。また、最低限利用出来る設定とサンプル設定もインストールされますので、初心者でもあまり迷うことなくインストール及び利用が出来ます。

# gunzip inetmenu-2.3.2.pkg.gz
# pkgadd -d ./inetmenu-2.3.2.pkg

The following packages are available:
  1  inetmenu     Sun Inetmenu
                              (sparc,i386) 2.3.2

Select package(s) you wish to process (or  'all'  to process
all packages). (default: all) [?,??,q]: 1

</Desktop/inetmenu-2.3.2.pkg> 中のパッケージインスタンス <inetmenu> を処理中です。
			:
			中略
			:
And don't forget, you can run inetmenu with command-line arguments.
Use inetmenu --help for usage

<inetmenu> のインストールに成功しました。
#

inetmenuは便利なツールなのですが、既にネットワークインターフェースの設定がされていた場合、正しく動作させることが出来ません。ですので、EthernetやWirelessデバイスのネットワーク設定、具体的には/etc/hostname.インターフェース名のファイルを削除しておきます。

inetmenuで表示される最初のメニューは、Dialup・Ethernet・Wireless等があります。これらは使用しているノートPCに実装されているネットワークインターフェースに応じて/etc/inetmenu内にあるETHERNET-INTERFACES、WIRELESS-INTERFACESから選ばれます。Dialupについては/etc/ppp/peers/にファイルがあれば表示され、なければDialup自体が表示されません。

また、Ethernet・Wirelessについては、選択すべきネットワーク設定は/etc/inetmenu内に記述しますが、Dialupについては/etc/ppp/peersのファイルを引っ張ってきますので、既にダイヤルアップ設定が完了している場合は特にここでファイルを作成する必要がありません。

またEthernet・Wirelessの場合でDHCPのネットワークの場合、特にメニューのファイルを作成することなく標準で用意されているDHCP、DHCP-NoNISを使用することが出来ます。しかし、固定IPアドレスを使用している場合、用意されているstaticを使用するとIPアドレスとネットマスクしか設定出来ません。DNSやデフォルトルート等が設定されない為、ネットワーク通信が正しく出来ない場合も出て来ますので、固定IPアドレスを使用している場合は、以下のファイルを作成しましょう。

尚、作成したファイル名がリストに表示されますので、ファイル名はわかりやすいものを設定しておくことをお勧めします。

例:ローカルネットワークの固定IPアドレス設定
/etc/inetmenu/local-net
IPADDR
設定したい固定IPアドレスを記述します。
NETMASK
ネットマスクを記述します。
HOSTNAME
設定したいホスト名を記述します。
DNS_DOMAIN
[必要に応じて自ドメインを記入します。resolv.confのdomain行と同一です]
DNS_SERVERS
DNSサーバのIPアドレスを記述します
DNS_SEARCH
[必要に応じて自ドメインを記入します。resolv.confのsearch行と同一です]
DEFAULTROUTER
デフォルトルートを記述します。

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ではinetmenuを使用して、WillcomのAirH"でダイヤルアップをしてみましょう。

デスクトップ上の端末の画面から/usr/bin/inetmenu又はinetmenuとコマンドを入力すると、以下の様なグラフィカルなメニュー画面が表示されます。
inetmenu:メニュー画面
 

メニューを見て頂くとわかると思いますが、inetmenuは用意されている全てのネットワーク接続に対して切替えをすることが出来ます。このメニューからDialupを選択します。すると次のメニューが表示されます。

このメニューに表示されるのは/etc/ppp/peersの中に用意した設定情報ファイルです。設定情報ファイルの名前がそのままリストされるので、リストされた中から接続したいダイヤルアップ先を選択し、OKボタンをクリックします。

inetmenu:ダイヤルアップ先の選択画面
 
これだけでダイヤルアップ接続が出来ました。
inetmenu:接続完了画面
 

inetmenuはグラフィカルなメニューです。ですので、いつも使う場合にはデスクトップ上にランチャーを作成しておくと便利でしょう。
Xを使わない環境でダイヤルアップをしたい場合は、コマンドに-tのオプションをつけることで同じ様に使用することが出来ます。

ダイヤルアップ接続の終了方法は、pppdコマンドを使用した時と同じです。

# pkill  -x  pppd

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inetmenuを使用すれば、今まで複数のコマンドを使用して切替えていたネットワーク設定が簡単に出来る様になり、より一層Solarisでモバイルしやすくなります。皆さんもぜひ利用してみて下さい。

今回はOpenSolarisコミュニティのパッケージを使用しましたが、動作の可否はOpenSolarisコミュニティに報告をしましょう。これからのドライバ等の改善に役立つことでしょう。
またいつも書いていますが、新しいハードウエアにSolaris 10のインストールが出来ましたら、是非HCL for Solaris OSに報告しましょう。これからチャレンジする人には、強い助っ人になることと思います。サーバだけではなくクライアントでもSolaris、広がるといいですね。

本記事は、サンのユーザ様自らの体験をお寄せ頂いたものであり、サン・マイクロシステムズ社としての公式情報ではありません。
※著者のタイトル、所属等は、執筆当時のものであり、現在と異なる場合があります。
また、日本サン・ユーザ・グループは2007年6月をもって休会しております。

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