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BrandZでLinuxを活用する(GUIデスクトップを使う編)
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前回は、Solaris上にBrandZを使い、Linuxを動かしてみました。しかし、前回の状態では日本語環境やGUI環境が使用できません。
今回はBrandZのLinuxをGUIで使ったり、日本語を入力する環境を作ってみましょう。

前回の状態では、BrandZ上のLinuxに対してコンソールログインしているだけですが、通常のLinuxのようにGUI画面が使いたいときもあります。
BrandZ上のLinuxでは、GUI画面をそのまま使用することが出来ないのですが、第4回のWindowsのときと同様に画面表示を転送してあげれば、他の端末からGUI画面が利用できるようになります。
具体的には、vnc serverとvncviewerを使用します。

  • BrandZ上のLinuxに、vnc Serverを入れる
    前回yumによりパッケージをアップデートした方法と同じようにyumを使用して、vnc serverをインストールします。インストールタイプによっては、既にインストールされている場合もありますので、rpmコマンドを使用して確認すると良いでしょう。
    [root@rhel3u8 root]# rpm -qa | grep vnc-server
    vnc-server-4.0-0.beta4.1.4
    [root@rhel3u8 root]#
    

    パッケージがインストールされていない場合は、BrandZ側の端末から以下のコマンドを使用し、パッケージをインストールしてください。

    [root@rhel3u8 root]# yum install vnc-server
    Gathering header information file(s) from server(s)
    Server: CentOS-3 - Addons
    Server: CentOS-3 - Base
    Server: CentOS-3 - Extras
    Server: CentOS-3 - Updates
    Finding updated packages
    Downloading needed headers
    Resolving dependencies
    Dependencies resolved
    I will do the following:
    [install: vnc-server 4.0-0.beta4.1.4.i386]
    Is this ok [y/N]: y
    Downloading Packages
    Getting vnc-server-4.0-0.beta4.1.4.i386.rpm
    vnc-server-4.0-0.beta4.1. 100% |=========================| 1.2 MB    00:05
    Running test transaction:
    Test transaction complete, Success!
    vnc-server 100 % done 1/1
    Installed:  vnc-server 4.0-0.beta4.1.4.i386
    Transaction(s) Complete
    [root@rhel3u8 root]#
    

  • Solaris 側にvnc viewerを入れる

    Solaris側のvnc viewerは、Companion CDにパッケージが用意されていますので、それを利用します。Open SolarisにはCompanion CDがありませんので、Solaris 10 11/06のものを使用し、その中にある"SFWvnc"をインストールします。Companion CDの中の"SFWvnc"のあるディレクトリに移動し、pkgaddコマンドを実行します。

    # cd /cdrom/cdrom0/Solaris_Software_Companion/Solaris_i386/Packages
    # pkgadd -d . SFWvnc
    
    The following packages are available:
      1  SFWvnc     vnc - Virtual Network Computing
                    (i386) 3.3.7,REV=2006.10.04.21.08
    
    Select package(s) you wish to process (or 'all' to process
    all packages). (default: all) [?,??,q]: 1
    
    </media/S10_1106_SOFTWARE_COMPANION/Solaris_Software_Companion/
    Solaris_i386/Packages>中のパッケージインスタンス <SFWvnc> を処理中です。
    vnc - Virtual Network Computing(i386) 3.3.7,REV=2006.10.04.21.08
    				:
    				中略
    				:
    vnc - Virtual Network Computing を <SFWvnc> としてインストール中です。
    
    ## 1/1 部分をインストールしています。
    2919 ブロック
    
    <SFWvnc> のインストールに成功しました。
    #
    

一緒にインストールされてしまうvnc serverは、今回は使用しません。

BrandZ上のLinuxにあるvnc serverの設定を行います。以下の3つのファイルを修正するだけでOKです。

  • /etc/X11/gdm/gdm.conf

    このファイルの中の[xdmcp]セクションの133行目にある、xdmcpの状態設定をfalseからtrueに変更します。

    旧 Enable=false
    
    新 Enable=true
    

  • /etc/services

    このファイルには、最下行に以下の1行を追加しましょう。

    vnc             5900/tcp                #vnc services
    

  • /etc/xinetd.d/vnc

    このファイルは存在しないので、新規に作成・追加します。

    service vnc
    {
        id                        = vnc
        flags                  = REUSE NODELAY
        protocol             = tcp
        socket_type      = stream
        wait                    = no
        user                   = nobody
        server                = /usr/bin/Xvnc
        server_args      = -inetd -query localhost -once -geometry 1024x768 -depth 16 -SecurityTypes None
        disable              = no
    }
    

なお、vnc接続にパスワードを使用して認証する場合は、server_argsを以下のようにします。以下の例では、/etc/vncpasswdというファイルを認証に使用します。(認証のパスワードファイルも作成する必要があります。)

server_args = -inetd -query localhost -once -geometry 1024x768 -depth 16 --
PasswordFile=/etc/vncpasswd

次に、Xが常時起動しているようにするため、ランレベルを変更します。BrandZにLinuxをインストールした状態ではランレベルは3になっています。そのため、5に変更をします。

  • /etc/inittab

    14行目にある以下の行が起動時のランレベル指定です。ここのidの後ろの数字を5にします。

    旧 id:3:initdefault:
    
    新 id:5:initdefault:
    

最後にBrandZ上のLinuxを再起動します。

[root@rhel3u8 root]# reboot

Broadcast message from root (pts/4) (Sat Mar 31 04:06:18 2007):

The system is going down for reboot NOW!

システムがリブートしたら、xinetdが起動したか確認します。xinetdが起動していれば準備完了です。

[root@rhel3u8 root]# service xinetd status
xinetd (pid 5530) is running...
[root@rhel3u8 root]#

WindowsやSolaris、Linux用のVNC viewerを入手してインストールし、そこからBrandZ上のLinuxに接続します。使用するVNC Viewerによって操作は異なるのですが、基本的には、

  • ターゲットのホスト名またはIPアドレス
  • 接続するポート番号。今回の設定ではデフォルトの5900

を指定すればOKです。xinetd経由の接続になっていますので、ディスプレイ番号は不要です。
Solarisにインストールしたvnc viewerを使用する場合には、以下のコマンドを使用します。


/opt/sfw/bin/vncviewer BrandZのLinuxIPアドレスまたはホスト名

例:
$ /opt/sfw/bin/vncviewer rhel3u8.localdomain
または
$ /opt/sfw/bin/vncviewer 192.168.1.12

これだけで、Solarisのデスクトップ上に、BrandZで動作しているLinuxのログイン画面が表示され、ログインすると見慣れたLinuxのデスクトップ画面が出てきます。

OpenSolarisのバージョンによっては、xorgでフォント関連のエラーが出ることがあります。この場合、Open Solaris側の Xorg baseフォントの入れなおしが必要になりますが、面倒な方はXsunを使用するように kdmconfigで変更してください。Xsunではエラーも発生せず、vnc viewerを使用することが出来ます。


エラーの例
Warning: Cannot convert string "-*-helvetica-bold-r-*-*-16-*-*-*-*-*-*-*" to type FontStruct
Warning: Unable to load any usable ISO8859-1 font
Warning: Unable to load any usable ISO8859-1 font
セグメント例外 - コアダンプしました。

BrandZへのLinuxのインストールでは、英語以外の環境が考慮されていません。そのため、そのままインストールすると英語に必要な環境は設定されますが、それ以外の言語はインストールされません。たとえば、localeコマンドを入力してみると、LANGやLC_ALLは空白で、他のLC関連の値はすべて"POSIX"になっていると思います。そのため、日本語表示も正しくありません。(フォントにない文字は□の制御文字のようなものになっています。

でも、不足しているパッケージをインストールするだけで、日本語も自由に使うことが出るようになります。

BrandZ上のLinuxで日本語を使う場合には、以下のパッケージが必要になります。(CentOS3.8, Red Hat Enterprise Linux 3 AS/ES/WS Update8の場合のバージョンです。)

パッケージ
内容
インストールタイプが
allでも入らないもの
Canna-3.6-20.i386.rpm
ターミナルで使用できる
クライアント・サーバ方式の
日本語入力システム
 
Canna-libs-3.6-20.i386.rpm
Cannaのライブラリ
 
FreeWnn-1.11-36.3.i386.rpm
X Window Systemで利用できる
クライアント・サーバ方式の
日本語入力システム
 
FreeWnn-libs-1.11-36.3.i386.rpm
FreeWnnのライブラリ
 
fonts-ja-8.0-8.noarch.rpm
日本語フォント
入らない
jisksp14-0.1-11.noarch.rpm
日本語フォント
 
jisksp16-1990-0.1-11.noarch.rpm
日本語フォント
 
kinput2-canna-wnn6-v3.1-12.EL3.1.i386.rpm
X Window Systemで利用する
フロントエンドプロセッサ
入らない
ttfonts-ja-1.2-26.ent.3.noarch.rpm
日本語TrueTypeフォント
入らない
man-pages-ja-20041215-1.EL3.noarch.rpm
日本語manページ
入らない

これらのパッケージをLinuxディストリビューションのCD-ROM/DVD-ROMからインストールするか、yumコマンドを使用してネットワーク経由でインストールしてください。以下はyumコマンドの例です。

# yum install fonts-ja
# yum install kinput2-canna-wnn6
# yum install ttfonts-ja
# yum install man-pages-ja

次にデフォルトのロケールを指定します。/etc/sysconfigにi18nというファイルを作成してください。内容は、以下の1行を書き込むだけです。

  • /etc/sysconfig/i18n
    LANG="ja_JP.eucJP"
    

    この後BlandZ上のLinuxシステムを再起動してください。次に起動した後からは、日本語の文字化けも無くなり、漢字変換も利用できるようになります。

    日本語化完了画面
    日本語化完了画面
      クリックで拡大

今回はBrandZ上のLinuxの使い方が主でしたが、新しいハードウエアにSolaris10のインストールができましたら、ぜひHCL for Solaris OSに報告しましょう。また、これからチャレンジする人には、強い助っ人になることと思います。

また、OpenSolarisコミュニティで提供されているOSやパッケージを使用したときは、動作の可否や不具合などがあればOpenSolarisコミュニティにぜひ報告をしましょう。これからのOSやパッケージなどの改善に役立つことでしょう。
サーバだけではなくクライアントでもSolaris、広がるといいですね。

本記事は、サンのユーザ様自らの体験をお寄せ頂いたものであり、サン・マイクロシステムズ社としての公式情報ではありません。
※著者のタイトル、所属等は、執筆当時のものであり、現在と異なる場合があります。
また、日本サン・ユーザ・グループは2007年6月をもって休会しております。

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