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Solaris超特急・デスクトップを攻略せよ!(2)「雷鳥事件の顛末」
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この記事が出る頃にはもしーかしてすでにSolaris Expressのバージョンアップが出て、Thunderbirdの問題は解決されているかも知れないけれど、Gnome for openSolarisデスクトップの使い方として参考にしていただければと思います。

さて、「Solaris Express Developer Edition 02/07」で、オレンジ色の起動メニューから「Thunderbird Mail and News」を選んだとき、その悲劇は起こった。

英語のインターフェイスが上がって、「メールの設定をインポートしますか、ていうかしませんね」という質問が表示されたはいいが、次に進むと「XML のエラー」というウィンドウがデカデカと表示されてしまうのだ。

図1:起動メニューから
Thunderbirdを選んでみたが
図2:おおっといきなりエラーだ
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FirefoxとかThunderbirdとか「Mozilla」プロジェクトの各アプリケーションは、「XUL」という書式のXML形式ファイルで、画面描画とかユーザの操作に対する応答とかいろいろなものを記述している。図2ではそのうちのひとつmessenger.xulというファイルに、「定義されていない実体が使用されています」と示されている。だから、このファイルを修正して定義されていない実体が使用されないようにすればよいのである。

なーんちゃってッ

一度言ってみたかっただけだヨーン。のに子のように細胞数の少なめなヤツは、こういうとき以下の方法をとる。
「キッパリとあきらめて、別途導入してみる」

Solaris用Thunderbirdの別途導入。実はワタシはそのありかを知っている。

「Mozilla」プロジェクト、いや今は立派な企業体になっている「Mozillaコーポレーション」のサイトには、Solaris 10(以下「ソルテン」)用のThunderbirdのバイナリが置いてある。バイナリとはのに子解釈では、こっちで「グズ野郎をタァー」して「コンヒギャー」「メーク」「メークインストールッ」の三位一体攻撃を行わなくとも、「書庫マネージャでチン」さえすればすぐに起動するプログラムのことだ。

ワタシはこれを「ソルテン」に入れたことがあるが、見事に、バサバサ、ケェーてなくらいに動く。でも、「ソルテン」用のバイナリが、次期「ピンゾロ」版の開発スナップショットであるSolaris Expressで動くのかって?

それはかなりダイジョブと期待される。Solarisのバイナリの互換性てヤツはすさまじい。一度Solaris9に4世代も前の「SunOS2.5」用バイナリをそのまんま入れて見事に動いたこともあるくらいだ。

ではそのパッケージはどこにあるか。まずはお使いのSolariss ExpressでFirefoxをパァーンと立ち上げ(立ち上がるからダイジョブだヨ)、Mozillaコーポレーションのウェブサイトに行ってみよう。日本ならMozilla Japanが最適だ。

≫ Mozilla Japan

実はちょうど最近「Thunderbird2.0」が出たので、アップグレードも兼ねることができるってわけダ。「Thunderbird2.0登場!」というリンクがすぐに見つかる。

クリックするとThunderbirdのサイトに飛ぶ。そこにちょっと小さいけど図2のような「無料ダウンロード」のリンクがあるので、さらにこれをクリックする。

えっ?どうせ「WIndowsかMacか、せいぜいLinux用のダウンロードしかないんだろう」って?

まあクリックしてごらんなさい。「提供されたビルド」という、ちょと日本語がアレで地味なページに行くけれど、そこにズラズラと表示されているのはSolaris用のビルドすなわちバイナリプログラム群ではないか!

これらはMozillaプロジェクトで保証するビルドではない。だがSunの北京チームが提供してくれたものだ。

Solarisを知り尽くしているSunのスタッフが、その中国4000年の歴史の中のかなり最近に作ってくれた逸品なのだから、信頼してまず大丈夫だろうていうか万里の長城までも揚子江の底までもパンダの竹藪までもついて行くべきである。

ビルドにはTarball形式とPkgadd形式がある。前者は自分のホームディレクトリに置いて基本的に自分だけが使うもの、後者は/optフォルダに置いてこのシステムにログインする全員が参照できるものだ。

まず使ってみるなら自分のホームに置くほうが安心だ。ということで、「Tarball」の中から、「thunderbird-2.0.0.0.en-US.solaris10-i386.tar.bz2」というのをもらってくる。

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SolarisのようなUNIX系OSというと、何をするにも「コマンドライン」を連想するでしょう。「えーとターブヅツーを展開するコマンドはなんだっけ」と...

でもせっかくのGnomeデスクトップだから、そのグラフィカルな操作をトコトン楽しみたいじゃあないか。のに子デスクトップに挿さっているGeForce系のグラボは数千円程度のお買い得品だが、それでさえ、とても「カード」「ボード」とは称しがたい、鈍器のようなもののようなヒートシンクつき。GUIを使わなきゃせっかくのGeForceチップが風邪を引いちまうってもんダ。

さて、今もらってきたファイルはデスクトップ上に鎮座ましましている。段ボールにテープをビッと貼った絵のアイコンだ。この段ボールには「TBZ」つまり圧縮形式がキチンと認識されて書かれている。

デスクトップで散らけるのもナンなので、ドラッグドロップで適当な場所(ホームディレクトリの下とか)に運んでやる。そして右クリックして「ここに展開する」を選ぶ。

何も起こらない?それはね、Solaris ExpressのGnomeは恥ずかしがり屋さんなんだヨ。こちらから積極的に「さあ、操作の結果を見せておくれ」とやさしくツールバーの「再読込み」ボタンをクリックしてあげよう。「thunderbird」というフォルダが現れるはずだ。

その「thunderbird」フォルダを開いて、「thunderbird」という起動スクリプトファイルを探す。歯車剥き出しアイコンの「thunderbird-bin」じゃなくて、紙(テキスト)に歯車が収まっているアイコンのほうだ。

それをマウスでダブルクリックする。

すると「実行しますか表示しますか」というウィンドウが現れる。そこで「実行する」をクリック。

図6:「thunderbird」をダブルクリック、
さらに「実行する」を選ぶ
図7:迷惑メールには焼却炉マーク
  クリックで拡大

新しいThunderbirdではジャンクに「ゴミ箱」ではなく炎のアイコンが下されることになった。んなケガラわしいものはゴミ箱などナマぬるい、焼却炉で燃してしまえーッというわけだ。でも二酸化炭素出て環境によくないから古紙回収に回したほうがいいと思うので、次期Thunderbird3ではおトイレペーパーのアイコンをつけることを提案する。

ただし、図1のように「起動メニュー」から「Thunderbird Mail and News」を選んでも、相変わらずエラーの出るプレインストール版が呼ばれてしまう。

「だから起動メニューは使わないようにしよう」

なんてのはつまらない。「GUI馬鹿一代」のワタシがGUIを否定したら、「ただの馬鹿一代」になってしまう。

そこでだ。「馬には乗って見よ、車は踏んで見よ、アイコンは右クリックして見よ」の鉄則どおり、オレンジの起動メニューのアイコンを右クリックしてみよう。

「メニューをどうするかというメニュー」が立ち上がる。そこで「メニューを編集」という項目を選ぶ。

メニューの編集画面が現れるが、あれ、Thunderbirdの項目ないじゃん...とあきらめてはいけません。さらに、左側の「Menus:」とラベルのあるウィンドウで「インターネット」をクリックすると、右側の「Items:」とラベルのあるウィンドウに現れてくる。

図8:メニューのメニューで
メニューの編集
図9:「メニューの編集画面」で
さらに「インターネット」をクリック
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これは、図10のように起動メニューの「All Applications」>「インターネット」>「Thunderbird...」という深い階層にある項目を表している。実は、メニューのトップにあるThunderbirdは、ココとリンクしているだけなのである。

そこで、図9のメニューエディタに戻ろう。Thunderbirdのアイコンを右クリックして「プロパティ」を選ぶと、さらに図11のような小さいウィンドウが現れる。

ここの「Command」欄が

/usr/bin/thunderbird

になっている。これを編集して、例えば

/export/home/noniko/thunderbird/thunderbird

のように、自分で導入したThunderbirdの起動スクリプトファイルの場所を指定してやる。

図10:Thunderbirdの
メニュー項目のオリジナルはこっち
図11:「Command」の欄を
編集するのだ
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これら一連の編集画面はとくに「保存」のような操作をしなくても、編集しただけで変更が反映されるのでただウィンドウを閉じる。

これで、図1のように起動メニューのトップからThunderbirdを選んでみよう。

自分で導入したほうが立ち上がるようになる。

のち、プレインストール版Thunderbird復活のおりには、ここを元に戻してやればいいというわけ。

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さらに起動メニューすら開くのめんどくさッ!という場合は、右クリックして「このランチャをデスクトップに追加」や「パネルに追加」を選んでやる。

ただし、図11の設定を変更した場合これらには反映されないので、もう一度行ってリンクを作り直す必要がある。

図12:起動アイコンをデスクトップやパネルに追加
図13:Solarisとはとても思えないカワイイ下部パネル。
特にThe GIMPの動物が作業中の緊張感を激減させる。

だがこんなのはまだ序の口、Gnome for OpenSolarisのデスクトップはもっと便利に使えるように工夫できる。究極のデスクトッパーへの道はまだまだ続く!

本記事は「Solaris Express、入れたはいいけどそのあとどーすんだ?」という人を対象に書いていますが、「そもそも、どーやって入れるんだ?」という人のために、最近自分のブログを開設し、Solarisを題材としたWebコミック「陽の出づる処の王子」を描き始めました。以下のURLに掲載しています。

≫ 陽の出づる処の王子(ブログ)

ただし、あくまで涙と笑いと人情のコンテンツであり、あと前フリが描いている自分もイヤになるほど長いです。本記事がSun&Usersに載るころまでには、Solarisの話に入れるかも知れません。



  「グズ野郎をタァー」は.tar.gz形式のファイルをtarコマンドで展開すること、「コンヒギャー」「メーク」「メークインストールッ」はそれぞれconfigure,make, make installコマンドだが、それぞれ戦隊アニメ風に叫んでいただきたい。
  「チン」電子レンジで解凍するいかにもお気楽な感じだが、実はこの前タイマー設定を間違えてコンビニの焼肉弁当がビーフジャーキーのようになってしまい、「電子レンジでさえ調理できない主婦」ぶりを大露呈してしまった。
  「バサバサ」は羽ばたき、「ケェー」は怪鳥系の鳴き声を表してみた。
  11のこと。賭場で「ピンゾロの丁」が出ると、たいてい「待ちな、そいつぁイカサマだぜ」という展開になる。
  「ターブヅツー」.tar.bz2のこと。
  ていうか、早く治してネOpenSolarisチャマ。
  最近「熟女系」の勧誘メールが多くて「43歳主婦ですがよろしいですか」とかいうタイトルだと「あいにくこちらもそうなんですが、てかあてつけのつもりかゴラ」とか返信したい気になるのだがそこは冷静に対処すべきである。
  鉄則はイメージです。実際の運転では制限速度を守り、エコドライブを心がけましょう。


著者コメント

のに子(家庭内風来坊)

前回の記事につきまして、「注釈のマークが()ゴミのようだ」という御指摘をいただいており、他方では「そもそも注釈自体がゴミのようだ」という噂も聞こえておりますが、前者のほうは今回より改善いたしました(後者は次回から改善することにいたします(ホントかよ))。


本記事は、サンのユーザ様自らの体験をお寄せいただいたものであり、サン・マイクロシステムズ社としての公式情報ではありません。

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