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二度目のご対面は意外にも 実は、筆者は今年5月にサンフランシスコで開催された2007 JavaOne 2007のパビリオンでProject Blackboxを見学している。この時は、室内で周囲の壁が白く、パビリオン全体の照明がきつかったので、全体としてかなり大きな塊だなという印象を持った。 ところが、今回の二度目のご対面では・・意外と小さいじゃない!というのが正直な感想である。屋外の駐車場に設置されていたこと、そして周囲にはこのコンテナよりも大きい観光バスが何台も停まっていたこともあり、最初の出会いで感じた圧迫感は全くなかった。 Project Blackboxが注目される理由 Project Blackboxの特徴は「迅速性」「可搬性」「高密度化」、そして「エコ」の4点で、簡単に言ってしまえば、「すばやく、どこでも、簡単に、小さいながらもパワフルなデータセンターを提供できます」ということである。 今回のProject Blackboxの設置時間を関係者にうかがったところ、「4~5時間」という回答だった。ついでに、解体作業は「3時間もあれば十分でしょう」とのこと。必要な場所にささっと移動して数時間でセットアップ、用が済んだら、すぐに次の場所へ移動するという話を聞いていたら、昔、近所に良く来ていたサーカスをふと思い出してしまった。 さて、サンは「ECO INNOVATION」をコンセプトに様々な最新テクノロジを発表しているが、環境保全や経済性を実現する「エコ」は、Project Blackboxにおいても重要な特徴である。例えば、冷却に関しては、コンテナ内に空気の循環を作り、ラックとラックの間に水冷式の冷却装置を設けるという仕組みを採用している。ラックを通過した暖かい空気をこの装置で冷やし、次のラックに強制的に送り込むという方式によって冷却コストは通常のデータセンターに比べて約40%削減できるという。 箱の中は、外は? Project Blackboxの基本仕様はこちらにあるので、ここでは割愛する。要は20フィート輸送コンテナの中に、サーバ、ストレージ、ネットワークといったIT機器が詰め込まれ、15平方メートル(10畳程度)の面積と、少しの水と、少しの発電機用燃料があれば簡単に設置できてしまうデータセンターなのである。 コンテナの中には、25kWの電力を供給可能なサーバ・ストレージ機器用のラック7台と、制御機器を収容するラック1台の計8台のラックがコンテナの両脇に4ラックずつ搭載されている。ここに、Sun SPARC Enterprise T2000サーバで140台、Sun Fire T5210では280台を搭載することが可能であり、700CPU、17920スレッド/2240コア、3ペタバイトのディスク、4.5テラフロップスの演算性能が提供されるのである。そのパフォーマンスはスーパーコンピュータの上位200位に並ぶレベルというから驚きである。 監視もバッチリ 小さなコンテナの中にびっしりと詰め込まれた多種多様なハイテク機器。実際に運用が始まると、おいそれと中には入れなくなってしまうため、コンテナ外部から内部の様子を監視する機能がどうしても必要となる。 この問題を解決するのが、無線センサーネットワーク技術の「Sun SPOT」である。コンテナ内の数箇所に取り付けられた”小さな黒い箱”が、室内外の温度、湿度、照度、位置情報を収集し、リモートで監視することができる。 会場では、「Sun SPOT」専用コーナーが設けられ、詳しい説明が行われていた。
メディアも注目 初日(12日)は一般公開に先立ち、テレビや新聞、雑誌などのメディア関係者に対して、Project Blackboxが公開された。日本初公開ということもあり、多くの来場者から注目を集めていた。 なお、海外ではすでにいくつかのProject Blackboxが稼動しているという。今後、2008年の製品化を目指して、開発が進められる予定である。 また、国内では、「地底空間トラステッド・エコ・データセンター・プロジェクト」が発足した。民間企業12社を中心に、消費電力を抑え環境に優しい次世代データセンターを作るこのプロジェクトで、Project Blackboxの利用を検討しているとのことである。
本記事は、サンのユーザ様自らの体験をお寄せいただいたものであり、サン・マイクロシステムズ社としての公式情報ではありません。
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