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「ECO INNOVATION」フォーラム レポート
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お知らせ

ECO INNOVATIONアンケート実施中!

本記事を最後まで読んでいただき、アンケートにご協力下さい。
ご回答いただいた方全員に、Project Blackboxペーパークラフトなど、サン特製オリジナルグッズをお送りさせていただきます。なお、アンケートの応募には、jp.sun.comメンバーアカウントへのご登録が必要です。


ネットワーク社会を支えるデータセンターが大きな課題 - データセンターの設置スペースと消費電力の増大 - に直面しています。国内の全電力消費量の内、約5%がコンピュータ関連で消費されており、今後数年で10~20%に達すると予測されています。また、遅くとも2010年には電力コストがデータセンターの設備のコストを超えてしまうという予測もあります。増え続ける電力は二酸化炭素を排出することで生産されており、さらに地球環境を破壊し続けることになるのです。

10月24日、サンは、「ECO INNOVATION」フォーラムを開催しました。すでに、サンは自社の製品とサービスによって自らのデータセンターを改革し、エネルギーコストを60%削減し、炭酸ガス排出量も3千トン以上削減するという画期的な実績をあげています。

この「ECO INNOVATION」フォーラムで紹介された最新テクノロジ、ソリューション、事例を報告します。

エンタープライズ・サーバー技術本部 本部長 関根俊夫氏
エンタープライズ・サーバー
技術本部
本部長 関根俊夫氏

ゼネラルセッションでは、エンタープライズ・サーバ技術本部本部長の関根俊夫氏から、サンが取り組む「エコ・イノベーション」の概要が紹介されました。

「CPUのクロックアップだけに血道を上げる競争は地球環境に配慮を欠いた無責任な競争でしかあり得ません。サンはエコに責任を持つ新たな価値観に基づいて製品を開発していきます。

ご留意頂きたいのは、サンが考えるエコとはエコロジーとエコノミクスの両立です。これはエネルギー消費を抑えることは地球環境への配慮だけでなく、コスト削減にも通じるという考えに基づきます。」(関根氏)

すでに、サンは、製品関連の目標を設定し、その目標を達成するための具体的な手段として、「CoolThreads サーバ」、「Sun Rayシンクライアント」、「Project Blackbox」、「ENERGY STAR準拠」、「データセンターの仮想化」の5つを挙げています(具体的な内容はこちらを参照してください)。

次に、ユーザのデータセンター環境を効率化するためのサンのアプローチが紹介されました。サンは自らのデータセンターの改善経験から、次の3つのステップを提案しています。なお、いずれのステップもシステムレベルとファシリティレベルの作業に分かれます。

ユーザのデータセンター環境を効率化するためのサンのアプローチ
  • アセスメント:現在使用中のデータセンターを査定する
    ユーザが使用するデータセンターの現状を調査し、スペース、電力、冷却性能、ROI、さらには電源や空調といったファシリティの観点から、ITインフラ全体の効率と利用率を高める方法を提示します。なお、システムレベルのアセスメントは無償で提供されます。
  • 最適化:インフラを最適化する
    性能、電力効率、冷却効率を高め、同時に設備のキャパシティを拡大する最適なサーバ製品を選定し、導入します。システム全体のサイジング、アプリケーションやミドルウェア製品とSolaris OSとの適合性調査、さらにはどのような仮想化テクノロジを採用するかの調査を実施します。
  • 仮想化:仮想化テクノロジを導入する
    仮想化は、アプリケーションやデータ資産の有効利用とデータセンターのエネルギー効率の改善を可能とします。サンはSolaris 10 OSを用いることによって複数のアプリケーションを1つのシステムで安全に実行し、サーバ統合を実現します。このために、サンは、アプリケーション・プロファイリング(仮想化を考慮したアプリケーションの棚卸し)やデータセンターの改善プランの立案をサポートします。
マーケティング統括本部 専任部長 堀口健氏
マーケティング統括本部
専任部長 堀口健氏

ブレークアウトセッションでは、エコ・イノベーション関連の製品紹介が行われました。

まず、登場したのが、CoolThreadsサーバです。マーケティング統括本部 専任部長の堀口健氏は、「Chip Multi-Threading Technology(CMT)によって、高いスループット性能の実現とともに、電力量や設置スペースを大幅に削減する。」ことを強調しました。

講演では、株式会社シーエー・モバイルより根立宗一郎氏が登壇し、CoolThreadsサーバによるシステム構築事例が紹介されました。

シーエー・モバイルは、アクセス数の増加に対応するため、サービス提供プラットフォームをIAサーバ + LinuxからSun Fire T1000T2000 + Solaris OSに変更しました。省電力で高性能なCoolThreads サーバであれば、少ない台数でも必要なパフォーマンスを得られるという判断からです。

事実、サーバ台数は従来比で半分に減らすことができ、ラック代と電気代を削減できたことが報告されました。さらには、システム管理面でもリモート化の実現などで大きな改善を実現できました。、CoolThreadsを導入した新システムは高い満足度を得たとのことで、自己採点では10点満点で9点という高いものでした。(詳しい事例はこちら)。

引き続き、堀口氏から、先頃発表された「Sun SPARC Enterprise T5120T5220」が紹介されました。世界最高のシングルソケットのスループット性能を有する「UltraSPARC T2プロセッサ」を搭載。この最新のプロセッサは、マルチスレッド・ネットワーキング機能、暗号化処理機能といった従来システムレベルで提供されていた主要機能を統合した業界初の「システム・オン・チップ(SoC:system on a chip)」です。しかも、プロセッサ単位の消費電力はわずかに95W未満。サンの環境への配慮がここにも現れています。(比較データはこちら

マーケティング統括本部 専任部長 的場謙一郎氏
マーケティング統括本部
専任部長 的場謙一郎氏

続いて、サンとインテルのコラボレーションが生み出した最新のx64製品「Sun Fire X4150X4450」です。Sun Fire X4150は、1RUのサイズで、最大64GBのメモリと1TBを超えるディスク容量、4ポートのイーサネット、PCIEeを3スロット備え、そのキャパシティは従来比で格段の違いがあります。

Sun Fire X4450は、16CPUコアを2RUと同等機種に比べて半分の高さで実装されています。マーケティング統括本部 専任部長 的場謙一郎氏は、Sun Fire X4150/X4450を「このクラス最高レベルの性能、キャパシティ、効率を追求した製品であり、仮想化に最適なプラットフォーム」と強調しました。

さらにこの製品は、シンプルなシステム管理を追求した製品でもあります。

電源装置の効率化が図られ、背面パネルのデザインの共通化、さらには、サービスプロセッサを標準搭載し、交換可能な全てのコンポーネントにLEDを配備するなど保守性向上のための多数の工夫が施されています。また、シャーシ素材をプラスティックからアルミニウムにするなどの、リサイクルを意識した設計となっています。

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マーケティング統括本部 高松新吾氏は、5つの観点からSun Rayシンクライアントがもたらすエコ・イノベーションを解説しました。

マーケティング統括本部 高松新吾氏
マーケティング統括本部
高松新吾氏
  • Sun Rayシンクライアントは、CPU、ハードディスクドライブ、冷却ファンといった電力消費コンポーネントを持ちません。試算では、消費電力は省電力タイプのノートパソコンに比べて約2/3程度です。
  • 本体そのものがコンパクトに設計されており、騒音も一切気になりません。静かで快適なオフィス環境を実現しるだけでなく、オフィスの冷房費も削減してくれます。
  • ハードディスクやメモリなどの情報を記憶させるための装置を一切持たないので、セキュリティに優れ、またクライアントのOSのアップグレードなどの管理の手間もありません。
  • ICカードを差し込むことでネットワーク内のどのSun Ray端末からでも瞬時に自分のデスクトップ環境にアクセスすることができます。究極のモビリティ環境を実現します。
  • PCに比べて稼動部品やアップグレード対象部品がほとんどなく、寿命が長いことも特徴です。買い替え周期が長くなるので、原材料の節約や廃棄物を減らす効果が期待されます。

サン社内では全世界で27,000台を導入し、自ら実証しています。導入前に比べ、約3億円の電気代節約をもたらし、システム管理者は実質的に2,000人あたりに1人となりました。また、フレキシブルオフィス化によりオフィススペースを削減することができ、約80億円の不動産関連経費の削減へとつながりました。オフィス環境でのエコロジーとエコノミクスを両立させた最適な事例といえるでしょう。

ストレージ・ビジネス統括本部 本部長 井上尚紀氏
ストレージ・ビジネス統括本部
本部長 井上尚紀氏

ブレークアウトセッションの締めくくりはストレージ製品の紹介です。内部統制やコンプライアンス対応といった背景から、企業の重要データを効率よく保存・管理することが求められています。

今後、企業が保存すべきデータ量が急増することは必至であり、サーバと同様に、ストレージ機器の省電力化や省スペース化、また管理容易性といった点も考慮しなければなりません。

ストレージ・ビジネス統括本部 本部長の井上尚紀氏は「サンは、サーバ、ソフトウェア、ストレージを組み合わせ、システム・アプローチでエネルギー効率に優れた最適なソリューションを提供します」ということを強調しました。

サンの強みは、保存すべきデータの種類、用途、アクセス頻度など様々なビジネス要件を考慮し、コスト・パフォーマンスに優れたソリューションを提供できる点にあります。また、特にアーカイブ処理ソリューションについてはエネルギーコストを大幅に削減するという強みも持ち合わせています。

サンの提供するストレージソリューションの優位性を示す事例として、オーストラリア労働省では、メインフレーム環境からSun StorageTek SL8500とStorageTekテープドライブへの移行によって66%のエネルギー消費削減と33%の省スペース、さらに運用管理業務の著しい改善が実現できたことが報告されました。

会場の風景
会場の風景

「サンは自社の“データセンターのグリーン化”を推進しています」(前述、関根氏)。データセンターのグリーン化とは、データセンターをコンパクトにして、エネルギー効率を高め、データセンターから排出される二酸化炭素を減らし、コストを削減する取り組みです。こうした取組みの結果、エネルギー効率の高い新しいデータセンターが米国、インド、イギリスに設立されました。

カリフォルニアのサンタクララのデータセンターの場合、サーバ台数は88台のSun Fire V880を58台のSun Fire T1000/T2000に移行するなどを含め、全体で2,177台から約1,000台へと減りました。同様にストレージも738台から225台へと激減し、新規データセンターへの投資を約900万ドルの節約することができました。

さらに、消費電力は2,200KWから560KWへと減り、設置スペースは202,000SF(スクエアフィート)から76,000SFへと大幅に縮小されました。スペースを最大限に利用し、運用コストと環境への影響を最小限に抑えています。改善後のデータセンターはこれだけの電力とスペースの削減を果たしながらコンピュート能力は従来の450%向上と、圧倒的なコストパフォーマンスを記録しています。

関根氏は、「サーバ、ストレージ、クライアントといったハードウェアから、OS、ソフトウェアまで幅広いレベルで省電力・省スペースというデータセンターが抱える問題に対応できるのがサンの強み」を改めて述べ、このフォーラムを締めくくりました。

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