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Steps
「ただじゃヤラれねぇ」で始めたUNIXだが ワタシは、「一方的な被害者」になるのが大嫌いだ。 大学にいたころ、みんながタバコを吸ってて、受動喫煙させられるのにムカときて、「チキショーワタシだって吸ってやる」と同居していた親にも隠れてタバコを吸い始めた。でも1年もしないうちに、口はヤニヤニするし、ドラマの女優さんのようにフワーと吹かせずハナケムリになるので、自分には向かないのだと大変納得してやめた。おかげで今はそれほど気にならない。 また、同じころ住んでいた地域はまだスパイクタイヤが規制されておらず、粉塵公害が蔓延していた。車に乗らないワタシは「チキショーワタシだってスパイクしてやる」と、そのころ流行っていた防寒運動靴「スノトレ」のスパイク付きのを履いて歩き回った。 もちろん婦人靴でそんなのはなくて、デカい男児用だった。両のつま先に「4WD」と書いてあったのが「なにがどう4WD」と周囲に大変ウケた。 そんなワタシだからUNIXを勉強しようと思ったのも、いわゆる「悪徳ハッカー」が問題となりはじめた時期、テレビのニュースで「こうしたハッカーは多くがUNIXという基本ソフトを使う高度なユーザで」みたいな(みたいだヨ。ハッキリ覚えてないヨ)ことを言うのをきいて、「チキショーワタシだって悪いことはしないけどそういう高度なユーザになってやる」と思ったからであった。 あこがれのアレを今一度 ところがUNIXといえばやっぱSolarisデショ(※1)とそれを勉強してみたら、NetBeansとかGnomeデスクトップとか、GUIの便利さをとことんまで追求するほうに大いに入れこんでしまった。今では「SDC SQUARE」さんで書かせてもらっている「COOL TOOLS」でも、「がッと落としてばッと展開してちゃちゃッとダブルクリックして動く」ものをつとめて選び、マニュアルに「依存パッケージの導...」とか出てきたところでもう「難しすぎる(※2)」と、決めつけてしまっている。 でもそんなワタシでも、もう初夏かと思わせる日差しの中を時折駆け抜ける冬の名残のようなひんやりする風に桜吹雪がいなせに舞うような春の午後などは(※3)、「でもやっぱり、Cとかアセンブリ?ラ?とかこうシステムにザックザック噛んでくるようなコードをいじって『遊んでみました(笑)』とか言えたらカッコイイだろうナ」などと、思ってみることもあるのだ。 その「そんなワタシでも」に述べたところのワタシが、そんなある日、ソルデベの起動メニューの「開発者ツール」をなんとなく開けてみて、ふと見つけたものがあった。それは、ヘッヘッヘエックショイええィまだチッと花粉症かなではなくて、「Hexエディタ」というものだ。 バイナリエディタ!それはいくつかの本で読んだことがある。バイナリファイル、例えばCでコンパイル済みのファイルを開いて、「00 AA」とか記号がズラリと書いてあるのをチョクで編集してしまうという、とてもカッコよさそうなツールだ。 「どぉーしろっつーんじゃアッ」と思った。
そうかバイナリを自分で作ればいいんだ そのときワタシのアタマに以前読んだことのある本(※4)のサワリが思い浮かんだ。「コドモのころ(※5)、バイナリエディタを使ってゲームのデータをいじったことが...」みたいな。 それを探してきてもう一回読むと、「つまり、ゲームをちょっとだけ進めてその前後のセーブデータを比較し、どこに変更が加えられたかをつきとめれば、逆もまた真」のようなことが書いてあった。 なるほど。ということは自分でバイナリを作って遊べばいいんだ。
ああ、バイナリハッキングしているカッコイイ自分の姿が早くも目に浮かびポーとなってしまう。さっそく「A」を出力する簡単なCプログラムを作ってみよう。でもどう書くんだっけ。 Sun Studioがあるじゃないか 自慢じゃないが(※6)ワタシCは一度基礎本を一冊やったこたぁやったが、もうすっかり忘れてしまっている。今からその本を探すか?いや。 ソルデベにはあるじゃないか、CとかC++、FORTRAN(※7)までコンパイルできるSun Studioが。 そこには簡単なサンプルがあるに違いない。以前Sun Studioといえば、庶民ユーザにはその存在すらも謎と言われた高級商用ツール。それが今はソルデベにバンドルされていて、メニューからヒョイと立ち上げられる状態になっている。使わないのは宝の持ち腐れというものだ。NetBeans, Hexエディタと同じ「ヘルメットアイコン」の「開発者ツール」メニューにある。立ち上げるゼ。
Cのサンプルプロジェクトを開く
Sun StudioのインターフェイスはNetBeansのちょい古いバージョンとほぼ同じだ。これはだいたいNetBeans4か5かというところで、メニューから「File」そして「New Project」を開くのはもうおなじみの操作といってよいだろう。 図5のようなプロジェクトの作成ウィザードで、左側のリストから「Samples」を開いて「C/C++/Fortran」を選ぶ。 右側に、相応するプロジェクトのリストが現れるので、「Args」を選ぶ。下に表示される「Description」の内容からすると、コレがCで書かれたもっとも簡単なプログラムと推察される。 図5で「Next」をクリックすると、プロジェクトの名前とか作成場所が提案されるが、エエもうワタクシのような駆け出し者がカスタマイズなどトテモトテモ、どうぞ御随意にとやり過ごしてフィニッシュする。 サンプルプロジェクトのソースを丸裸にせよ(※8)! するとできるぞプロジェクト。ただし図6はこの実験のためにすでに一度この「Args」プロジェクトを作ったり失敗したりしてるので、プロジェクト名が「Args_1」になっている。 この「Source Files」というノードを開くとargs.cというファイルが見つかる。
これを見てみれば簡単なCプログラムの書き方もわかるだろう。ダブルクリックして編集画面に表示させた瞬間はギャッと思うかも知れないが、図7のそれは使用上の注意などを書いた「コメント」なので恐るるに足らず。
図7をスクロールしていくと、下に目的のソースコードが見つかる。
これでもなんかめんどくさそーだ。でもいーのさ。ここで一番知りたかったことは 「なにか(改行込みで)出力しようと思ったら、printf("ナニナニ\n")て書きゃいいのか」 ということなんだから。だからこのサンプルを実行さえせずにさっさとマイファーストオリジナルメモリアルCプログラムプロデューストバイSunStudioを作ってしまう。 マイファースト(以下略)プログラムを作れ! 今度はプロジェクトの新規作成ウィザードで、左側は「C/C++/Fortran Development」を選び、右側に現れたリストから「C/C++/Fortran Application」を選ぶ。ちと名前が長い。
今度は、名前を自分で決めるとともに、自分のプロジェクトがどこに保存されるのかをしっかり見ておく。ホームフォルダの下に「SunStudioProjects」というフォルダがあって、そこに保存されることがわかる。
プロジェクトができたら今度はファイルだ。ちょっと気をつけなければならないのは、NetBeansみたくこれはもうJavaのことなら全てわかりますどんなファイルをどこに作ればいいかもエエ全部心得ておりますからどうぞ万事お任せをというのとはチョイと違って、きっちりと「Source Files」ノードを狙い定めて(※9)右クリックし「new」>「main C File」を選ばないと、どこにでもできてしまう。
なぁにココに一筆書いてくれりゃいいんでゲヘヘヘヘ(※10) このhelloa.cファイルの中身は速攻で編集画面に現れる。すると「stdio.h(※11)」などの必要なヘッダファイルの参照からmainメソッドまでちゃんとできている。
コレ!コレなのヨ、ワタシが求めていたものは。めんどくさいところは全部書いてくれてあるので、あとは図8で納得した通り、return文の前にリスト1のように一文書き加える。
即日実行できます あとはプロジェクト名を右クリックして「Run」を選ぶだけだ。
下のウィンドウに現れる出力はえらくものものしい。ちなみに図16に現れる「dev-shiroko」とは、我がソルデベマシンのうち今度はホワイトボデーのCore2Duoマシン通称「シロ子さん」のホスト名だ。
と思っていると突如小さいウィンドウが開いて「A」そして「ウィンドウを閉じるにはEnterを押してください」というメッセージが表示される。
しかしこれで大成功だ!実は、この「HelloA」プロジェクト、コンパイルと実行のためのMakefileまで自動作成されている。「Important Files」というノードの下に見えるのがそれだ。
本記事は、サンのユーザ様自らの体験をお寄せいただいたものであり、サン・マイクロシステムズ社としての公式情報ではありません。
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