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サンは生まれた時から「Network」
米国Sun Microsystems Inc.は1982年、当時スタンフォード大学の学生であったスコット・マクニーリ、アンディ・ベクトルシャイム、ビノッド・コースラ、そしてカリフォルニア州立大学バークレー校のビル・ジョイによって設立されました。 サンの最初の製品である Sun 1ワークステーションはEthernetのポートを標準で装備していました。もちろん、そこで動くオペレーティングシステムSun OS 1.0もEthernet、TCP/IPをサポートしていました。そして、それは当時としては画期的なことでした。全てのPCにEthernetが標準装備される20年も前に、サンは全てのシステムにネットワーク機能を付加することを選択したのです。
1984年に発表したNFS(Network File System)は、他システムのファイルをあたかも自分のシステムのファイルであるかの様に扱い、ネットワークを介したデータ共有を実現する技術で、20年以上を経た現在でもまだまだ現役です。また、1995年に発表したJavaは「一度書けばどこでも動く」というポータビリティとともに、ネットワークをプラットフォームとするアプリケーション環境という点でも大きな支持を得て、今では携帯電話やカードにまでJavaが搭載されているのはご存知の通りです。 これらはサンのネットワーク・コンピューティングにおける成果のほんの一例です。実際には、サンの製品や技術は全て、サンが理想とするネットワーク・コンピューティングを実現するための道具という位置づけなのです。サンはサーバの会社でもJavaの会社でもありません。ネットワーク・コンピューティングの会社です。 「The Network is The Computer」 はサンの創業当時から使われていた、サンのビジョンを最も端的に表すフレーズです。ネットワークこそがコンピュータであり、ネットワークに接続されていないコンピュータには価値がない。今日であれば、この理念に賛同されない方はいらっしゃらないでしょうが、20年以上も前から「The Network is The Computer」と言い続けていたところにサンの先見性があります。 その時々の先端技術や市場のニーズによって、ネットワーク・コンピューティングのスタイルは様々に変わり得るでしょうし、変わるべきでもあります。しかし、「The Network is The Computer」という理念の正しさとネットワーク・コンピューティングの価値は、過去も現在も将来も不変なものだと我々は考えています。
「オープン」と「選択肢」 サンは創業当時からオープンな技術の採用を重視してきました。サンが考える「オープン」は、昨今のIT業界で大きな潮流となっている「オープン・ソース」とは少々異なった概念です(もちろん、サンはオープン・ソースのコミュニティを支持しています)。定義され公開されたインターフェースに対して、各社がインターフェースを維持しつつ、その実装で競争し、お客様に選択肢を提供する、というのがサンが主張してきた「オープン」です。つまり、オープンの対象は実装の中味(ソース)ではなくインターフェースであり、公開することだけではなく互換性を保つことも重視しています。その意味では、上に挙げたNFSもJavaもオープンな技術ということになります。 サンはお客様に選択肢を提供することが重要だと考えています。特定のベンダーが所有する技術に縛るのではなく、オープンな技術に基づいた選択肢を提供することが、お客様にとって最も価値の高いものと考えるからです。 選択肢を提供することと、サンと多くのパートナー様との協業関係は表裏一体の関係にあります。サンがオープンな技術に基づいたハード、ソフトのプラットフォームを提供し、パートナー様のアプリケーションやインテグレーション・サービスと組み合わせることによって、お客様が多くの選択肢の中から最良のソリューションを手にすることが可能となります。 「Microsystem」の時代
ネットワーク・コンピューティングの初期においては、ネットワークはデータのやり取りや共有のために利用されていて、アプリケーションのプラットフォームは、特定のOSやCPUに固定されていました。ところが今日においては、利用者がネットワークから「サービス」を受け取る時代になり、ネットワークはアプリケーション・プラットフォームそのものに進化しています。これこそが、「The Network is The Computer」の目指す世界です。 1980年代前半まで、CPUは複数の集積回路の組み合わせで成り立っていました。その後、それらの集積回路を一つのチップの上に実装したマイクロプロセッサが主流となり、その流れは現在も続いています。そして、複数のマイクロプロセッサを実装したマルチ・プロセッサのサーバ・システムは、今日のネットワーク・コンピューティングを支える基盤となっています。 サンはCMT(Chip Multi Threading)技術による、プロセッサ内のスケーラビリティの劇的な向上に取り組んでいます。これは従来の大規模マルチ・プロセッサ・システムを一つのチップに集積することと考えられます。つまり、CMTプロセッサは「Microsystem」と呼ぶべき存在であり、ネットワークによって相互接続された「Microsystem」は、将来のネットワーク・コンピューティングを支える強力な基盤となるはずです。現在はマイクロプロセッサの時代から「Microsystem」の時代への過渡期なのです。 サン・マイクロシステムズは将来においても常に新たな技術革新を提案し続けますが、その中心にはいつもネットワーク・コンピューティングがあります。「The Network is The Computer」はサンにとって不変のビジョンであり、それは同時にお客様にとってのサンの価値であり続けたいと考えています。 | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||