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システムの中核としてSun Java System Identity ManagerとSun Ray 170 Ultra-Thin Client 400台を導入。
【導入の理由】セキュリティの強化と利便性の向上、二律背反する要素をクリアするため、サンの技術を採用。
CTCは従来、各部署で個別のシステムを稼動させていた。そこで、eWork@CTCでは、霞が関に集約される8拠点のシステムだけでなく、グループ全社のシステム統合をにらんだ基盤が求められた。 小林氏は当時の苦労をこう語る。「12のプロジェクトと一口に言っても、それぞれの仕組みが連携して動かなければならないので、ひとつひとつ確認しながら同時に作業を進行させる必要があり、組織の体制作りに苦労しました。そこで、まず各種システムにIDを配信し、社員のステータスに応じたアイデンティティを管理する基盤を10月のオフィス統合までにしっかり作り、その上で様々なシステムを作っていくことになりました。今回、導入したシステムは、我々のお客様に提供するソリューションのショーケースとなりうるものを目指していましたので、コア・ソリューションのひとつであるSun Java System Identity Managerを導入することになりました。」 【導入の効果-1】Sun Java System Identity Managerをわずか3ヶ月で導入、セキュリティ・ポリシーをシステムに実装し、全社に徹底。
Sun Java System Identity Managerが選ばれた大きな理由のひとつは、複数のアカウントをひとつのIDとパスワードで管理でき、各種データベース/アプリケーション・サーバへのアクセスを一度の認証で利用できるシングル・サインオン環境を容易に実現できる点にある。 「今まで、それぞれの部門が個別にシステムを管理していたために、運用におけるセキュリティ・ポリシーや情報のアクセス・コントロールに対する考え方も千差万別でした。Sun Java System Identity Managerを導入することで、セキュリティ・ポリシーや情報のアクセス・コントロールを共通化し全社に徹底することができました。」 CTCではユーザに対するコンサルティング等も行っていたので、セキュリティ・ポリシーなどの策定はすぐにできたという。しかし、オフィス統合までは間もなく「コンセプトはすぐに作れても、システムの構築にあたってはパートナーの協力が不可欠。」という判断のもと、サンが提供するクライアント・ソリューションを活用。社員アカウント数6,000、総ID数15,000を数える大規模なアイデンティティ管理基盤を3ヶ月で立ち上げた。 【導入の効果-2】ファイルシステムの統合、Sun Ray 170 Ultra-Thin Clientの導入により、情報漏えいにつながるデータをデスクから排除し、利便性も向上。 従来CTCでは、社員の大半がノートPCを持ち歩き、業務系の部署ではデスクトップPCを使用し、基幹業務アプリケーションもPC上で利用できるようになっていた。しかし、個人情報保護法の全面施行、情報漏えいやデータ流出に対する危機意識の高まりを受け、CTCではPCの社外持出し全面禁止の方針を打ち出した。さらにデスクトップPCも盗難による情報漏えいの危険性があることから、クライアント側のPCや端末にデータを保存せず、サーバ側で全てのファイルを管理することになった。その結果、100台を超えるファイル・サーバを1台のサーバに統合することにした。 小林氏はその過程をこう解説する。「当初、ファイルシステムはひとつで良いと思っていましたが、実際に立ち上げてみると、作業中のドキュメントと完成したドキュメントなどが混在すると管理が分かりにくく、システムが不安定になる原因にもなることが分かりました。そこで作業中ファイル用のディスク“eDrive(イー・ドライブ)”、完成したドキュメントを管理する統合ファイル・サーバ“eFiles(イー・ファイルズ)”、統合書庫サーバ“eLibrary(イー・ライブラリ)”の3つに分け、ドキュメントのライフサイクル・マネジメントの観点に立った構成にしています。eDriveは、ローカルのディスクの代用という位置づけでより安価なシステムを利用し、eFilesは冗長性/可用性に優れたハイエンド・ストレージを採用しています。eLibraryはまだ途中段階ですが、e文書法をにらみ、取引の記録を残すタイム・スタンプやログも含めた様々な要件を固めて、法的対応が可能なシステムにしていく予定です。」 また、小林氏によるとサーバ側で全てのファイルを管理し、Sun Java System Identity ManagerのID管理と組み合わせることでセキュリティはより強固になり、ファイル共有のための利便性も高くなったという。「今までは誰がいつどのファイルにアクセスしたか分からなかったのですが、現在は、アクセス・ログをとることによって、それもきちんと管理できています。また、例えば新しいプロジェクトが発生した場合に、申請ベースで速やかにメンバーだけが共有できるフォルダを作成し、データを互いに活用することができるので、作業を効率的に行えるようになっています。」 さらに2004年12月には、約200台のSun Ray 170 Ultra-Thin Client(以下Sun Ray)が導入された。 「最初からSun Rayを導入しようと思っていたのですが、導入を検討していた当初のバージョンでは、Sun Ray Server Softwareの要件によってネットワークの負荷が高くなる可能性がありました。12月に登場したSun Ray Server Software 3.0では、WAN経由でも問題なく利用できる環境になることが分かり、あえて12月まで待ったという感じです。」 小林氏はこうも続ける。「当社ではTarantella Secure Global Desktop(以下Tarantella)を導入して、Windowsアプリケーションと連結し、Sun Rayから利用できるようにしています。またグループウェアとIP電話を連携させ、ログインするだけで、どこの席からでも自分のデスク環境と内線電話を利用できるようになっています。プレゼンス機能によって電話をかけようとしている相手先がどのような状態かを事前に確認できるので、コミュニケーションもスムーズです。ノートPCとソフトフォンでIP電話を利用するやり方もありますが、ヘッドセットが必要なため、収納や可搬性の面で使い勝手が良いとは言えません。実際、Sun Rayなら、重いノートPCを持ち歩かずに、Java Card[tm]を持ち歩くだけでいつでもすぐに仕事ができるので、社員からも好評です。」 このように、eWork@CTCでは個人専用のデスクが不要な上、Sun RayにJava Cardを挿入するだけで社員固有の環境を呼び出せるので、より安全かつ効率的なITの活用が可能になる。オフィスには、常に全社員が在席し専有しているわけではないから、結果として、席数を減らせるなど、フロアの縮小や維持コストの削減効果も期待できるのだ。もちろん、全てをネットワーク・ベースで行えるようになるため、ムダな紙の使用も減らすことができる。 「当社ではオフィス統合を機に、グループ・アドレスというシステムを導入しました。ある程度決められたグループの範囲内なら自由に席を選べるので、共同で仕事を進めなければならない者同士が隣り合わせて座るなど、社内コラボレーションの向上も見込めます。また、これによりお客様への対応もよりスピーディに行え、当初の目的だった顧客満足度の向上が見込めます。」 CTCでは、さらに約200台のSun Rayを導入し、約400台を使用している。 【導入の効果-3】ビジネスを止めずにバックアップできるガッタイ・バックアップ・ソリューションで、ビジネスの継続を維持。 eWork@CTCではセキュリティだけでなく、データ資産を保護するために不可欠なバックアップ・システムも重視し、ユーザ企業のあらゆる課題を解決しうる先進のソリューションを日本で最初に取り入れた。それがVERITAS NetBackup 5.1と組みあわせて活用するサンのガッタイ・バックアップ・ソリューションだ。ガッタイ・バックアップ・ソリューションは、従来、ディスクかテープ装置でバックアップされていた環境をディスクtoディスクtoテープで行うアプローチ。さらに1度フル・バックアップを行えば以降は差分のみをバックアップし、ディスク上でフル・バックアップ・イメージを構成した後でテープに落とすことができる。これにより一回のバックアップ・データ量を減らせるのでネットワークへの負荷が軽く、バックアップ時間も短縮することが可能だ。CTCでは、実際に35クライアントを一括バックアップし、省力化と高速化を実現している。 「従来はサーバ毎に人間の手を介してバックアップしていたのですが、eWork@CTCでは、新しく導入したシステムでSolaris、Windows、Linuxなどの混在する環境を一括して自動的にバックアップしたいという要望がありました。サンのガッタイ・バックアップ・ソリューションを導入したことでより速く効率的にバックアップを行え、実際に運用がずいぶんラクになっています。また、ディスクにフル・バックアップ・イメージが存在することで、万一の時のリカバリも速いので、ビジネス・コンティニュティ(ビジネスの継続)という観点から見ても大変有効なソリューションだと思っています。」 【今後の展望】eWork@CTCを青写真に、ユーザ企業に最適なソリューションを提供。自社で蓄積したノウハウを活かし次世代ワークプレイスを展開。 最後に、ユーザ企業にソリューションを提供するという立場から、CTCの今後の展望とパートナーとしてのサンへの期待を小林氏に聞いてみた。 「eWork@CTCを構築したことで、これを青写真にお客様に最適なソリューションを展開していくことが容易になったと思います。現在、セキュリティの強化に取り組んでおられる企業もありますが、部分的に行われていることが多く、今回のように統合的な取り組みを行っているケースは希と言えます。このeWork@CTCとお客様のIT基盤を照らし合わせてみることで、どの部分が足りないか、どのような対策が必要かを明らかにすることができるので、お客様に分かりやすい形で提案できます。そして、ユーザとして得たノウハウを駆使し、利便性とセキュリティを追求していきたいと考えています。」 「事実、社内ユーザからもSun Rayで小さめのキーボードを使いたいなど、様々な要望があがっています。そういうちょっとした使い勝手の部分も重要ですので、サンにも協力していただき、ユーザの選択肢を増やす努力をしていきたいと思います。システムの部分では、今までは別会社の製品だったTarantellaが新しくサンのラインナップに加わることになると思いますので、ソリューション面でさらに強力な一体化を期待しています。例えば、特定のユーザしか使わないMicrosoft Windowsアプリケーションを利用したい場合に、現状ではライセンス管理が難しいので、そういった部分が改善されると、より多くの企業にメリットが生まれるはずです。」 今後、このeWork@CTCをショーケースにしたCTCの次世代ワークプレイス・ソリューションの提供をサンは全面的に支援してゆく。 |
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