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P2P と Project JXTAの関係(Juan Carlos Soto、Advanced Development、SW Chief Technology Officer)
ピアツーピア (P2P)。音楽を送受信したり、インスタント・メッセージで連絡を取りあう高校生を意味することもありますが、ここでは、ネットワーク上でサービス、デバイス、ユーザをダイナミックに結びつけ、コンピューティングリソースに容易にアクセスして活用する 1 つの技術として考えましょう。
ネットワークの帯域幅の拡大とネットワーク・アーキテクチャの進歩によって、アプリケーションとサービスの提供方法がこれまでとは変わりつつあります。また、このネットワークにアクセスする新しいデバイス、ユーザ、データ、サービスのいずれもが増えてきています。P2P テクノロジはこのようなネットワークリソースを活用して、パフォーマンスとスケーラビリティの大きいソリューションを実現します。企業はこのP2Pを利用することによって、各社のコンピューティングリソースをより有効に活用できるようになり、大幅なコスト削減が可能となります。
携帯電話、ポケットベル、PDA、パソコン、サーバまで含め、私達が日常使用している装置はいずれも、データやコンピューティングリソースを消費することに注目されがちです。しかしながら、これらをP2P
ネットワークに接続すれば、コンピューティングリソースを提供する側にもなることができます。従来のクライアント・サーバの関係は中央集中型であり、データは基本的にサーバからクライアントへ流れます。この場合、アプリケーションとサービスは障害の影響を受けやすく、パフォーマンス面のボトルネックになりがちです。一方、P2P
の場合は、クライアント・サーバの関係とは異なり、より対称型の通信やがコラボレーションを実現することができます。
最近はP2P を採用する企業もますます増えています。Sun のオープンソースP2P テクノロジである Project JXTA をダウンロードした開発者は
すでに100 万件に達しています(プレスリリースはこちらから)。エンドユーザ用のアプリケーションではなく、主に開発者用のツールキットと考えていた人は驚いたはずです。Project
JXTA はネットワーク上のあらゆる接続装置 (センサーからスーパーサーバまで) が通信し、協調できるようにする、一連のオープンな汎用ピアツーピア・プロトコルです。
JXTA を使用して構築されたすばらしいアプリケーションも登場し始めています。たとえば、National Association of Realtors' Center for Realtor Technology
には、会員向けの商業用不動産データベース・サーバを接続するJXTA ベースのソリューションを構築しました。このソリューションによって、不動産業者と顧客は自治体やファンドが集中管理しているデータベースを利用しなくても、地元または遠隔地の不動産リストを照会し、最新情報を入手できます。また、National Association
of Convenience Stores はガソリン・ポンプ、油量センサー、POS 端末、洗車コントローラなどの組み込みデバイスやセンサーをJXTAで接続しました。コンビニエンス・ストアで
JXTA を使用すると、さまざまなメーカの装置を接続することができます。
P2P の実用性はこれまで以上に高まっています。インスタント・メッセージはコンシューマの利用から始まり、草の根方式で企業まで急速に広まったアプリケーションです。コラボレーション分野にも拡大しています。InView Software
は、複数の場所に散らばっているチームがリアルタイムで文書を共同で処理できるソリューションを構築しています。また、P2P を利用して現在のサービスを改善し、コストを削減する画期的なソリューションを作り出した企業もあります。電子メールの添付ファイルがその
1 例です。添付ファイルを相互にやり取りする代わりに、仮想ワークスペースを用意することによって、メンバーが各自のワークステーション、ラップトップ、携帯電話、PDA
などを使用して直接ファイルを共有できます。その結果、添付ファイルをそれぞれの受信箱に送る必要がないので、ストレージの削減などのバックエンドのオーバーヘッドが軽減されます。
P2P と Project JXTA は、ネットワーク・ソリューションの設計・配備における、より多くの選択肢を与える技術です。従来の中央集中型のソリューションが無意味になる可能性も秘めています。上述の
Realtor アプリケーションは P2P によって分散したリソースを一体化できるというよい例です。また、P2P は堅牢性が求められるアプリケーションの場合にも、魅力的なソリューションです。条件の変化にネットワークが自動的に対応し、単一箇所の障害に対する脆弱性がシステムに残らないからです。クライアントが増えるにしたがってパフォーマンスが低下するクライアント・サーバのアーキテクチャと異なり、P2P
システムのピアはネットワークにリソースを提供できるので、システムが成長するほどネットワークのパフォーマンスが向上します。
そこで皆さん! 少し時間を割いて、ネットワーク・コンピューティング・アプリケーションを設計する他の方法を考えてみてください。P2P と JXTA
は皆さんの役に立つでしょうか? もし役に立つようであれば、JXTAの利用を考えてみませんか? 13,000 を超える JXTA メンバーが、あなたをサポートするためにお待ちしています。
Project JXTA の詳細は、www.jxta.org 、www.sun.com/jxta
をアクセスしてください。
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