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仮想化がもたらすさまざまな利点
無秩序なサーバ増大からの脱出 (1/3) 2005年は仮想化が脚光を浴び、ソフトウェアの話題を独占した年のようでした。古いものも新しいものも、仮想化には、ずっと素晴らしい未来があるといえるでしょう。 仮想マシンは注目を浴びる話題でしたが、仮想化の方法について語られることは少なかったようです。今後は、現状考えられているよりも、はるかに有用であることが明らかになるかもしれません。実際、仮想マシンに対する賑わいの中で、仮想化には、さまざまな方法が存在すること、またその方法によって対応できるニーズが異なるという現実が忘れられています。 仮想化の人気は、その土台にある考えが関係しています。データセンターは、利用率の低いサーバで肥大化しているという考えです。仮想化は、最高の業績を得るための供給過剰を原因として、一般的になった「アプリケーション1つに、サーバ1台」という枠組みによって生じた問題の是正を目指します。サーバの利用率が、5% から15%の範囲という惨憺たる結果である場合もあります。最終的にコモディティサーバに対する期待がもたらしたものは、管理や電力、空調コストがかさむデータセンターでした。 サンのVirtualization Product Line ManagerのJoost Pronk van Hoogeveenによれば、「実際、サーバの使用期間中の平均利用率は、かなり劇的に低下しています。」「サーバの利用率は休日のショッピングシーズンにピークとなり、1年の残りの期間は、能力の5%〜7%にまで低下します。企業はもっと多くのアプリケーションの運用が考えているのですが、アプリケーションごとに専用のサーバが必要なため、サーバの無秩序な増大とデータセンターコストの上昇に直面しています。コストが上昇し、マシン1台当たりの仕事量は低下しているということです。」 この場合、ハードウェア調達はコスト上昇の最も顕著な例ですが、最も顕著であることが最も重大ということではありません。「サーバのパワーが増すにつれて、ハードウェアコストは低下しています」とPronkは続けます。「データセンターのコストの内訳を見ると、重要性が増しているのは、管理およびその他の運用コストです。データセンターの総コストに占めるハードウェアの割合は低下しています。 無秩序なサーバ増大で代表されるその他のコストは、設置スペース、電力、そして空調コストです。サンのシニア製品マネージャーのMatthew Baierは、「非常に多くの場合、コストを増大させるのは、サーバの熱、電力、設置スペースの3つにつきる」と言います。「これらのコストはわずかに思えるかもしれませんが、温度上昇や電力で表される不都合というのは、多くの場合、企業が利用率の低下を待ち、数時間の間だけサーバの電源を投入することは不可能、ということを意味します。データセンターは巨大で温度上昇が激しいため、企業は専用の空調システムで湿度や温度を適切な水準に維持しています。」 これら3つの問題に対する答えは、マシン1台にアプリケーション1つという配備モデルを壊すことです。そして、仮想化が非常にホットな話題になっている理由は、ここにあります。1台のサーバで複数のアプリケーションやオペレーティングシステムをホスティングできることから、VMwareなどの製品がかなりの注目を集めています。しかしながら、この種の仮想化は、調達および空調コストは削減できるのですが、管理面の問題に取り組んでいることはほとんどありません。 最近、こうした最新製品が騒がれているものの、仮想化は、仮想マシンが登場するずっと前に存在していました。実際、いくつかの問題について、効率性、費用対効果、また取り組み面で優れている仮想化方法がそのほかに存在します。1台のサーバで複数の作業負荷を運用するためのいくつかの選択肢をざっと見てみましょう。それぞれの選択肢がどのような状況で最も有用であるかについても触れます。 資源管理 資源管理は、同じハードウェアおよびオペレーティングシステム・インスタンスでの複数のアプリケーションの運用を可能にする、システム資源仮想化の1方式です。基本的には、作業負荷のそれぞれに専用の量のシステム資源を割り当てます。あるいは、別の言い方をすると、オペレーティングシステム標準のスケジューラに優先し、ビジネス重視のポリシーに従ってCPUサイクルやメモリー、入出力帯域幅などの資源を割り当てます。 資源管理は柔軟性と持続性がきわめて高く、1つのオペレーティングシステムインスタンスで数百、数千の資源管理オブジェクトを実行できます。しかし、資源管理は資源の制御を行うだけという点で制約もあり、アプリケーションを分離する効果的な方法ではありません。 言うまでもなく、資源管理もまた目新しいものではありません。しばらく前から、メインフレームやUNIXシステムで、SolarisリソースマネージャやIBMのWorkload Manager、HPのProcess Resource Manager、HP-UXのWorkload Managerを使ったものが登場しています。Microsoft Server 2003とSuSE Linuxでも、さまざまな方式の資源管理が採用されています。 「どのベンダーにも、資源管理を行う何らかの形のソリューションがある」と、Pronkは説明します。「非常に普及しているのですが、サーバ1台にアプリケーション1つのモデルには、うまく適合しないため、広範には使われていません。また、分離の面で大した機能がないため、実際のところ、あらゆるものが一緒に動作するようにするには、そのモデルから離れて難しい作業を行わなければなりません。」
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