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企業におけるオープンソース化の波
10年前にはあり得ないことのように思えましたが、今日のデータセンターの主流はすでにオープンソースソフトウェアになっています。10年前の1996年、私は米国防総省の技術ディレクタの職にあり、オープンソースのLinux Web及びファイルサーバをまとめて導入する決定をしました。 当時、多くのエンジニアは、実稼働しているIntel 486サーバでオープンソースのOSを実行するという考えに懐疑的でした。正気でないとさえ言われたものです。現在では、むしろ先見の明があったと見られているようですが、当時の私の最大の動機は、より費用効果の高い、信頼できる方法でユーザのニーズに応えることでした。 オープンソースソフトウェアはすでにかなりの需要があります。OSとして広く受け入れられサーバで採用されているだけではありません。オープンソースプロジェクトは、アプリケーションサーバやWebサーバ、さらにはデータベースサーバなどの市場にも進出しています。デスクトップのオープンソース化について懐疑的な人はまだいますが、私は、費用効果や安全性、機能性の面から、ほどなくデスクトップもオープンソース化が進むことをほとんど疑っていません。ここサンでは、それはすでに始まっています。36,000のデスクトップでオープンソースの GoogleやeBay、Yahoo!をはじめとする多くの大手民間企業ばかりでなく、政府機関のほぼあらゆる部署が、オープンソースシステムによって支えられています。過去1年半の間に投資業界の風向きは変わりました。このことは、ベンチャー資本家がその期間に50を超えるオープンソース企業に4億ドルを超える投資をしたという事実で証明されています。要するに、オープンソースソフトウェアが、ミッションクリティカルな業務を動かす段階になっていることを疑う余地は、もはやありません。 Solaris OS、それはオープンソースです Solaris OSについて触れましょう。オープンソースソフトウェアについて懐疑的な多くの人は、自分の会社でオープンソースがすでに稼働していることに気づいてはいないかもしれません。実際には、Solaris OSは、導入ベースで1,800億ドルの堂々たるオープンソースプロジェクトです。つまり、社内でSolaris OSが稼働しているとしたら、それはすなわちオープンソース、オープンシステムをすでに採用しているということです。それでもまだ疑問がある方は、サンのOSI Certificationを訪れてください。Solaris OSだけではなく、ミドルウェアやデータベースコンポーネントからなるサンのJava Enterprise Systemはすでにオープンソース化されているか、その過程にあります。 サンの社内ばかりでなく、社外においても、OpenSolaris OSに対する支持は明らかです。サンでは、12,000を超えるサーバでOpenSolarisが稼働しています。サンがSolaris OSをオープンソース化する決定をしてから9ヶ月の間に、コミュニティメンバの登録者数は11,750人を超えており、サンに所属するのはそのうちの1,500人だけです。このコミュニティは精力的で、OpenSolarisディスカッショングループには19,000件を超える投稿があります。これまでのSolaris OSの登録ライセンス本数は430万以上、ダウンロードだけで未登録の数はこれを上回るでしょう。今すぐにでも、コミュニティに加わり、Solaris OSをダウンロードすることができます。 オープンソース化の特に素晴らしい点は、この「公共建築」が半永久的に存続でき、既存及び新しいプラットフォームを利用する能力に際限がないと思われることです。OpenSolaris OSはすでに、すでにIBMやOracleなどの民間ISVによって採用されています。OpenSolarisは旧バージョンのSolaris OSにバイナリ互換であり(ただし、Intel、AMD、SPARCチップセットに限定される)、サンの以外の、HP、Dell、IBMなどの企業の、500を超えるハードウェアプラットフォームで稼働しています。 コミュニティメンバは、FreeBSDやPHP、RubyへのDTraceの移植、Solaris OSでのMonoの実行など、予想外の新しい方法でSolaris OSコードを拡張しています。オープンソースに貢献する個人、企業、政府機関はますます増え、標準化が進んでいます。コミュニティに参加する人が増えるほど、恩恵を受ける人も増えます。 オープンソースに関するアナリストStephen O'Gradyの見解
最近、私は、Solaris OSとオープンソースについて、光栄にもRedMonk社のアナリスト、Stephen O'Gradyと話す機会がありました。Stephenをあまりご存じない方のために紹介しますが、彼は、私以上にオープンソースマニアかもしれません。何と、StephenはラップトップでオープンソースOSを動かしています。いずれにしても、Stephenと私はSolaris OSについて話し合い、オープンソースソフトウェアを信じない保守的な会社に対してSolaris OSをどう位置付けたらよいのか尋ねました。 Stephenの答えは、「彼らにとってオープンソースは良いことばかり」というものでした。「悪いことは何もないし、リスクもない。セキュリティの向上になるばかりでなく、機能も増えるだろう。オープンソースコミュニティのメンバから、ずっと強力なプラットフォームサポートが受けられるようになる。」 また、コスト削減の見地からサンのハードウェアやソフトウェアからLinuxソフトウェアとx86ハードウェアの組み合わせに切り替えた得意先にどうアプローチするかを尋ねたところ、Stephenからは、同じくなるほどと思う答えが返ってきました。 「RedMonkでは、Rip and Replace式のやり方は推奨しない。Linuxは非常に高い能力を持つOSだし、私も個人的に使っている。しかし、LinuxとSolarisの強みは異なる。Solaris OSを使用するために、過去にLinuxのために投資したものを取り替える必要はない。Solaris OSは、Linuxに使用しているのと同じハードウェアで動作できる。Linuxで習得した多くのスキルは、Solaris OSにも利用できる。」 Stephenは付け加えて、「RedMonkでは、業務目標に注目し、その目標を具体的な機能に対応付けるよう推奨するだろう。例えば、サンには、他に類を見ない機能としてDTraceやZFS、Solarisコンテナがある。企業は少なくともSolarisを評価すべきだろう。なぜなら費用はかからないのだから。」 実際、Solarisには、推奨できる機能が数多くあります。DTrace(Solaris Dynamic Tracing)は、リアルタイムにSolaris OSを障害診断することを可能にする素晴らしい診断ツールです。Solaris Containersは、OSを仮想化する最も効率的な手段で、リソース利用を大幅に改善し、システムの停止時間を短縮します。間もなく発表予定のSolaris ZFSは、一般的な管理作業の自動化やデータの破壊防止、事実上無制限のスケーラビリティなど、画期的なファイルシステム機能を提供します。 これらの素晴らしい機能を並べてもなお、CIOとして私が強調したいことは、Solaris OSが無料で使用でき、すでに保有ししているx86/x64ハードウェアで動作することです。Red Hatと比較した場合、ボリュームサーバでのSolaris 10のサポート費用は平均して40%少なくなります。(注1)ですから、CPU 2基のDellを購入してサンのSolaris OSを入手し、標準サポートを受けた場合、費用は480米ドルです。これに対し同じマシンでのRed Hatの標準サポートは、1,499米ドルになります。 コストメリット - Marc Andreessenの会社、Ningはなぜ、IntelとLinuxの組み合わせではなく、Sun Fire x64サーバとSolaris OSの組み合わせを選んだのか Marc Andreessen氏は、世界初の商用WebブラウザMosaicを作成した人物として多くの方がご存じでしょう。Stephenと私は最近Sun Analyst Summitに出席し、彼の新しい社会的なWebアプリケーション会社であるNingのプラットフォームとしてSolaris OSとSun x64 AMD Opteronプロセッサ搭載サーバが選ばれた理由を知ることができました。Marcの主張は、価格、性能、及び総保有コストの面でいかにSolaris OSとx64ハードウェアの組み合わせが最も費用効果の高いサーバアーキテクチャであるかということでした。彼の主張に驚くのではないかと予想して、私は、Stephenに感想を尋ねました。しかし、驚いたのは私の方でした。Stephenには、Marcの主張は自明のことだったのです。 Stephenが指摘したのは、「1年半から2年ほど前から、サンのベータ版カスタマが、特にDTraceやネットワーキングについて、素晴らしい結果を発表し始めていた」ということです。「多くの場合、それは他にはない機能に関する結果だった。Marcの挙げる数字は2年以上も前だったら自分も驚いたかもしれないが、今は、Solarisには本当のメリットがあることを実証しているだけのこと。」というのです。 話のまとめとして、私たちはデスクトップがオープンソース化される日に思いを巡らせ始めました。デスクトップがオープンソース化される多くの事例が私には浮かびました。そこで、私は、例えばコールセンターなどのトランザクション環境を運用する場合、デスクトップでMicrosoft Windowsを使うかどうかStephenに尋ねました。 彼の答えは、こうです。「1つの選択肢ではある。しかし、電子メールやブラウジングなどのために単純なブラウザ端末を導入するのなら、Windowsは使わないだろう。使わない機能にお金をかける必要があるだろうか。シンクライアントや機能を限定したクライアントというシナリオの中では、オープンソースクライアントが非常に魅力的な選択肢になる可能性がある。」 10年後、それはオープンソースの世界 Stephenとの会話で明らかなように、また10年に相当する経験によって実証されているように、私は、オープンソースについて10年前には誰も信じなかったであろういくつものことを学びました。曖昧なものからは安全性が得られないことを考えれば、オープンソースソフトウェアはクローズドなソフトウェアより安全性が高いことは明らかです。オープンソースソフトウェアは一社独占のソフトウェアよりコストがかかりません。調達費用、そして開発及びテスト環境でのサポート費用も少なくてすみます。オープンソースには、非常に大規模はミッションクリティカルなシステムを運営する以上の能力があります。そして、おそらくもっとも大切なこととして、適切なアプリケーション、構成であれば、オープンソースシステムのパフォーマンスはクローズドシステムに勝ります。 正確には、オープンソースの機は熟しているのではありません。すでにオープンソースの時代です。
サン・マイクロシステムズ 注1)プロセッサ数1〜4基のシステムの場合のSolaris ServiceプランとRed Hat Enterprise Linux Advanced Serverプランの表示料金比較
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