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NetBeans新バージョンの紹介
NetBeans IDEを利用したクロスプラットフォーム・アプリケーションの開発

統合開発環境(IDE)であれば、そのあらゆる側面に、標準技術、プロトコル、ベスト・プラクティスを統合するという考え方が浸透しているはずだと思われるかもしれません。ところが、それらのいわゆる総合ツールセットには、重要な機能が欠落しているものがあることにアプリケーション開発者たちはしばしば気付かされます。

開発者たちがプラグインや特定の機能を自分で探してこなければならない開発環境もあれば、専門サポートが提供されないIDEもあります。また、極めて重要な機能が欠けている場合も多く、そのためにソフトウェアの開発、特にクロスプラットフォーム・アプリケーションの開発が難しくなります。恐らくそれがもっとも顕著に現れた状況では、業界標準がサポートされないためにしばしばアプリケーションの開発に手間取り、統合されているとは言いがたいツールセットによってビルドされた新しいアプリケーションがやがて利用可能になると、多くのエンドユーザにフラストレーションを起こさせることになります。

NetBeans IDEはバージョン5.5のリリースにより、他の開発プラットフォームのそのような欠点を克服し、クラスプラットフォーム・アプリケーションの迅速で効率的な開発に新たな可能性を切り開きました。NetBeans IDEはピュアJavaテクノロジで作成されたJava開発ツールを核としているため、Javaが稼働する環境であればどこでも使用可能です。そしてもちろん、Javaはあらゆるところで使用されています。

NetBeansはオープンソースの製品であり、開発者コミュニティによって丹念に検証された無償ソフトウェアとしての利点を余すところなく備えています。この『クリエイティブ・コモンズ』の手法により、NetBeans IDEはリリースを重ねるごとにその使いやすさが向上しています。柔軟性も向上し、開発者は必要に応じてこのIDEを変更することが可能です。netbeans.org開発ポータル(日本語版:ja.netbeans.org)は、ほとんどのアプリケーション開発者にとってNetBeans IDEのダウンロード用ワンストップ・ポータルとして利用でき、特別機能パックや関連情報もここから入手することができます。

NetBeansには、サン・マイクロシステムズが開発し支援するオープンソースIDEとしてのメリットもあります。サンはおよそ8年前からNetBeansのコード開発にかかわり、2000年にNetBeansがオープンソース化されてからはスポンサーとしての役割を果たしています。そのため、NetBeansは完全なサポートが得られるエンタープライズ・クラスの開発環境となっています。

NetBeansは配布や開発についての考え方以外にも、新しいクロスプラットフォーム・アプリケーションの開発面で多大なメリットを開発者にもたらします。サービス指向アーキテクチャ(SOA)において、特定のビジネス・プロセスに対応する緩やかに結合されたサービスが求められるこの時代には、プラットフォームに依存せずモジュラー形式でオブジェクト指向のツールセットであるNetBeansは、まさに最適な開発環境であると言えます。

NetBeansでは、ベスト・オブ・ブリードの機能を搭載する手法を採用し、NetBeansで開発したアプリケーションが確実に業界標準に準拠したものとなるようにしています。例えば、NetBeansの開発者はビルド・システムを全く新規に開発するのではなく、Apache Antツールを使用してビルドを自動化しています。同様に、NetBeansでも他の業界標準やデファクト・スタンダードのプロトコルを採用して、NetBeansの各モジュールが明確に定義された機能を持ち、真に統合化された開発環境を構成するよう務めています。

当然のことながら、NetBeansがもたらす総合的なクロスプラットフォーム開発の可能性は、他のツールを利用していた多くの開発者たちを惹きつけています。Borland JBuilderツールセットなど、Javaテクノロジ・ベースのツールを扱うことに慣れていた開発者たちは、NetBeansに移行することで開発作業を大幅に迅速化できることに気付きはじめています。

例えば、NetBeansのプロジェクト・インポーター機能により、ユーザはJBuilderで開発したプロジェクト内容を保存してNetBeansでそれを継続することができます。サンは、開発者のJBuilderへの投資を保護しつつ、JBuilderからNetBeansへの容易な移行を支援します。

NetBeansは、JBuilderを使用する開発者たちにとって安心できる移行を提供するだけではなく、他のクロスプラットフォーム・アプリケーション用ツールセットにはない、Javaテクノロジに特化した機能を完璧に統合するなど、あらゆる開発者を魅了する多くの機能を備えています。2006年後半にリリースされたNetBeans 5.5では、新たにJava Enterprise Edition 5及びEnterprise Java Beans 3がサポートされました。ダウンロードにはオープンソースのGlassFishアプリケーション・サーバも含まれ、エンタープライズクラスのアプリケーションを開発する総合的なプラットフォームとしてのNetBeansをさらに強化しています。

開発者たちにとってNetBeansが魅力的なIDEである理由は、Java Enterprise Editionのサポート、使いやすさ、標準規格への準拠、パフォーマンス・プロファイリング、複数プラットフォームに対応できる拡張性にもあります。とりわけJava Enterprise Editionのサポートは、JBuilderを使用する開発者にとって特に重要です。NetBeansプロジェクトは業界最高のJavaテクノロジ標準をサポートし、エンタープライズクラスのJavaアプリケーションを容易かつ迅速に開発することを可能にしました。

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NetBeansは、その使いやすさも魅力です。機能パックに含まれる追加機能やプラグインもポータル・サイトnetbeans.orgから入手でます。C/C++からWebへのモバイル化まで、必要なものは全てこのサイトで揃うため、他のサイトを検索する必要はありません。ダウンロードしたNetBeansは、インタフェースや先ごろ発表されたVisual Web Pack(VWP)などの機能により、使いやすくなっています。VWPを使用すれば、JavaServer Facesコンポーネントをドラッグ・アンド・ドロップしてプロパティを設定し、サーバ側のイベント・ハンドラ用のコードを生成することができます。

また、NetBeans Swing GUIビルダを使用することで、エンドユーザと開発者双方にとってさらに使いやすさが向上します。Swingはリッチ・クライアントやインターネット・アプリケーション用のグラフィカル・ユーザ・インタフェースの作成を飛躍的に簡易化します。開発者は様々なプラットフォームの複数のガイドラインに対応することが可能になり、アプリケーションを多様な自然言語に確実にローカライズすることができます。

多様なプラットフォーム向けのJavaアプリケーションの効率的な開発を可能にしているもう1つの理由は、オブジェクト・モデリング用に非プロプライエタリな仕様言語をサポートしていることにあります。このため、モデルの変更に応じてソース・コードを自動的に変更するという双方向の編集が可能であり、開発者が常にソース・コードのコメントを参照する必要はありません。

また、NetBeans 5.5のパフォーマンス・プロファイリング機能により、アプリケーション開発プロセスにおけるソフトウェアの品質が向上します。NetBeansにはNetBeans Profilerが緊密に統合されているため、開発者が特定プロジェクトのパフォーマンス問題についてプロファイリングを行う場合でも、NetBeansの追加設定は不要です。NetBeansで提供される多彩なプロファイリング属性からポイント・アンド・クリックで選択するだけで容易にプロファイリングが可能です。この迅速なプロファイリングにより、開発チームはソフトウェアの一部がエンドユーザに対してどれほど効率的に動作するかを判断することができます。

また、NetBeansでは開発サイクル自体を検証することも可能です。このプロセスにより、NetBeansで開発されたアプリケーションの適用範囲がさらに広がっています。こうした拡張性は、例えばイントラネット・アプリケーションなどに見られ、NetBeans Mobility Packを利用してこれらのアプリケーションを容易にモバイル機器に移行することができます。Mobility Packは、NetBeansの他のモジュールと同様、ドラッグ・アンド・ドロップ形式で使用できる開発ツールを提供するため、ほとんどロジックを追加せずにスクリーン・ベースのモバイル・アプリケーションを設計し、作成することが可能です。

設計要件の自動化は、SOA対応のアプリケーション設計においては特に重要です。そのようなアプリケーション設計では、開発者は通常、複数のテクノロジやプロトコルを扱うからです。例えば、SOA手法によるアプリケーション開発がサポートされていれば、Web Services Description Language(WSDL)Business Process Execution Language(BPEL)Security Assertion Markup Language(SAML)など多数のXML言語を必要とするJavaベースのサービスを開発する場合の複雑さが大幅に緩和されます。

通常は、これら各言語の解析とデバッグのためのオーバーヘッドが発生するため、手動で開発を行っている場合にはその効率が低下することがあります。しかしNetBeansでは、関連のコードが自動的に生成されるため、これらプロトコルの処理に費やす時間が短縮されます。

NetBeans Enterprise Packに含まれるWSDL Editorにより、XMLベースのWebサービスをさらに容易に開発することが可能になります。WSDL Editorはデザインタイム・ビューを提供し、Webサービスの容易な分析、作成、及び拡張を可能にします。開発者はツリー・ビュー、またはスライディング・カラム・ビューという新しい可視化技術を使用して、大規模なXMLドキュメントの様々な側面を仔細に検証することができます。

また、WSDL EditorでWebサービスを検証する場合と同様の方法で、関連のXML Schema Editorを使用してXMLドキュメントのパラメータの精度を高めることもできます。これにより、多大な時間を要する作業の複雑さが大幅に緩和されます。

作成したサービスをSOAフレームワーク内で同期させるため、Enterprise Packにはそれらサービスを視覚的に編成する設計ツールが内蔵されています。編成されたBPEL構成図は内蔵の設計ツールにドラッグ・アンド・ドロップすることができ、プロパティ・エディタを使用すれば、この構成図の精度をさらに高める作業も迅速に行うことができます。WSDL Editorと同様、デザイン・ビューとソースコード・ビューとの切り替えは、デバッグ、トラッキング、及び解析の各ボタンをクリックするだけで可能です。

セキュリティは、ほとんどのアプリケーション開発プロジェクトにおいて極めて重要な領域であり、SOA戦略の中でもっとも複雑な側面となることがあります。NetBeans Enterprise Packでは、この極めて重要な側面に対応するため、Sun Java System Access Managerがバンドルされています。これにより、アイデンティティ対応のセキュアなWebサービスを開発する場合に必要となるランタイムが全て提供されます。シンプルなウィザードでセキュリティ構成を設計できるため、開発者は開発中のアプリケーションのビジネス・ロジックに集中することができます。

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開発者はNetBeansの多彩なツール群がアプリケーション開発を容易にしていると考える一方、企業の意思決定者は、NetBeansに内蔵された効率性を高める諸機能が生産性向上に役立つことに気付いています。例えばNetBeansの最新バージョンでは、クロスプラットフォーム・アプリケーションを開発する際に、かつてはSun Studio Enterpriseでしか利用できなかった生産性向上機能を盛り込むことが可能になっています。

また、Unified Modeling Language(UML)のベータ・サポートも、NetBeansで多数のプラットフォーム向けにJavaアプリケーションの迅速かつ効率的な開発が可能である理由の1つです。オブジェクト・モデリング用に非プロプライエタリな仕様言語をサポートすることにより、モデルの変更に合わせてソース・コードを自動的に変更するという双方向の編集が可能になり、開発者が常にソース・コードのコメントを参照する必要はなくなります。

UMLのベータ・サポートは、直観的なモデリング機能によりアプリケーション開発の効率性を最大化する上で極めて大きな効果をもたらします。NetBeans Enterprise Packの最新リリースでは、Javaでアプリケーションを開発する場合のダイアグラムについて、ほとんどのタイプがサポートされるようになりました。クラス、動作、相互作用、シーケンスなどのアクティビティをカバーするダイアグラムも含まれています。開発者はこれらのダイアグラムを利用することで、アプリケーション作成の様々な側面で必要とされるコードを生成するモデルを作成及び開発することが可能になります。

また双方向のサポートにより、開発サイクルにおけるアプリケーション開発の進行に伴い、コードの変更に合わせたモデルの実装と同期化を速やかに実行できます。さらにシーケンス・ダイアグラムのコード生成も可能であるため、開発プロセスにおいてアプリケーション全体の様々な部分の開発を並行して進めることができます。

NetBeansを利用すれば、開発チームはモデルを最新状態に維持するために多大な時間をかけて、マーカーや注釈コードが最新であることを確認する徹底検査を行う必要もなくなります。そのため、開発時間を数百時間も削減でき、新しいプログラムが利用可能になるまでの時間が短縮されます。

ダイアグラム作成サポートには、ダイアグラムをその接点に応じて結びつける機能も搭載されており、ドラッグ・アンド・ドロップ形式でダイアグラムを構成及び編集することができます。特定のダイアグラムに関連するUML要素を表すコンポーネント群も提供され、開発効率をさらに向上させます。すぐに使用可能な編集機能や複数のレイアウト及びズーム機能などにより、開発中のアプリケーションの特定部分を容易に検索することが可能です。

また、NetBeansは他のベスト・プラクティスや業界標準の利用もサポートし、開発チーム全体としての生産性向上を支援します。これらのベスト・プラクティスには、一般的なDesign Patternsガイドに共通して見られるプログラミング上の問題を解決する手法も含まれています。広く採用されている業界標準のEnterprise Java Beans用デザイン・パターンやその他のパターンが含まれ、それらのパターンはどれも開発チーム全体で再利用が可能であるため、組織の効率が向上します。

モデリング・プロジェクトのドキュメント生成が容易である点も、開発効率の向上を支援する要素となっています。HTMLまたはMap形式でレポートを生成でき、ダイアグラムを含むユーザ・フレンドリなレポートは、イントラネット上に掲載したり印刷して検討することも容易です。

開発者が、アプリケーション開発サイクル全体を通じてビジネス・ロジックに集中できるようにするということは、今やいかに市場の要求を満たすソフトウェアが求められているかということを反映するものでもあります。SOAなどの分野では、頻繁に変更されるビジネス・プロセスによってアプリケーションの用途と設計が定義されるため、設計者にはますます機敏さが求められるようになっています。

複数プラットフォームに対応する拡張性、UMLへの準拠、複雑さを管理できる機能などを特長とするNetBeansは、ビジネス上の特定の課題に確実に対応できるアプリケーションの開発を可能にします。

新たな高速アプリケーション開発を実現するためには、オープンソースの持つ可視性と信頼性、及びJavaの機能が求められます。それを提供できるのはサンだけです。NetBeansを利用することで、開発者はアプリケーション作成のあらゆるレベルで求められる重要な機能を全て統合した開発プラットフォームを手にすることができます。

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