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Sun xVMで仮想化の管理をカンタン、シンプルに

Inner Circle読者の皆様、こんにちは。ボブ・ウォラルです。仮想化の意味するものが人によって異なるように思えるのはなぜでしょうか。各テクノロジ企業がそれぞれ異なる仮想化の話をしている、と言うと少し大げさかもしれません。しかし残念なことに、多くの場合それらの話は、技術者の多くが理解している仮想化の利点の実現とさほど関連がないケースが多いのです。

私自身は、仮想化とはITの運用を改善し、高速化し、コストを削減できるものであるべきだと考えます。私は専門家の意見を聞くために、サンのCTOであり、Sun xVM and Connected Systems部門のMike Wookey(マイク・ウーキー)に、仮想化の利点を最大限引き出すためのサンの今後の取り組みについて聞きました。ウーキーは、仮想化によって、IT管理のコストや複雑性を増大させることなく、目に見える利点がどのようにもたらされるかについて、概要を説明してくれました。

Q: サンのxVMチームは、仮想化をどのように考えていますか。
A:

xVMという製品ファミリの名称に、Sun xVMチームの仮想化に対する考えが込められています。「xVM」とは、「intersection of virtualization and management(仮想化と管理の交点)」の略です。Sun xVM製品ファミリに含まれるのは、これまでのところ、現在利用可能でこれからお話しするSun xVM Ops Centerと、近日発売予定のハイパーバイザ製品であるSun xVM Server、そして先ごろ買収した無償のオープンソース・デスクトップ・ソリューションであるVirtualBox(元はInnotekの一事業)です。

企業は、コスト削減やサーバ統合のために、仮想化に目を向けています。先ほどおっしゃられたとおり、仮想化によって得られる利点は、通常、管理の複雑性によって減少しますが、Sun xVM Ops Centerは、物理ハードウェアと仮想ハードウェアが混在する複雑な環境を容易に管理できるように設計されています。

一言で言うと、Sun xVM Ops Centerは、x64プロセッサ及びUltraSPARC T1プロセッサを搭載したSolarisシステム及びLinuxシステムで構成される仮想化環境の管理を自動化するための、オールインワン型のツールを集めたものです。

Q: Sun xVM Ops Centerは、データセンター管理のどのようなニーズに対処できますか。
A:

データセンター環境では、アップデートと調整が常に必要となります。現在、仮想ハードウェアと物理ハードウェアの混在する複雑な環境でアップデートや調整を行うには、数年前に想像していたよりも多くの移動を伴います。このため、障害発生のリスクが急激に上昇します。

仮想化データセンターの正常な稼動を維持するために、Sun xVM Ops Centerでは、データセンターの運用ライフサイクルにおける5つの重要分野、つまり検出、監視、プロビジョニング、アップデート、及びレポート作成に対処します。これによって、ハードウェア及びソフトウェア構成の状態を総合的に管理することができます。例えば、Sun xVM Ops Centerを使用すれば、データセンターの運用に広範な影響を及ぼすシステムのアップデート作業を完全に自動化できます。

率直に言いましょう。システムのアップデートはよく延期されます。そのためにハードウェアが期待どおりに作動しないままであってもです。しかし、ハードウェアが期待どおりに作動すれば、データセンター管理者は、標準やポリシーの適用についてよりよい意思決定を行えます。

このことは、ハイパフォーマンス・コンピューティングのような分野では、多数のノードやシステムが期待どおりに作動することを確実にするために極めて有益です。また、データセンター環境以外でも、これらのアップデート機能によって、データセンター管理者は、企業のコンピュータにどのような情報が保存されているのかを正確に把握できるため、サーベンス・オクスリー法などの法規制に対する遵守を維持できます。

Q: Sun xVM Ops Centerによって、データセンターの管理コストを削減できますか。
A:

自動化によって、システム管理に費やす時間が短縮されますし、また、Sun xVM Ops Centerによって、管理者の作業時間が数百時間も短縮されます。Sun xVM Ops Centerでは、先に述べた5つの主要管理分野をカバーするコンソール型インタフェースを採用しており、クリック1回で多数の異なるシステムの状態をスキャンして把握できます。例えば、Sun xVM Ops Centerを使用すれば、LinuxまたはSolarisのオペレーティング・システムを新しいシステムに自動的にプロビジョニングして、既存システムまたは定義済みのインストールの状態にすることができます。100台以上のサーバに必要なパッチを特定し、パッチ適用によるシステムへの影響を約15分で判断できます。災害前の状態へのサーバ復旧も、約30分でできます。

Sun xVM Ops Centerを使用しない場合、これらのタスクはマニュアルで行う必要があり、そのために管理者はかなりの長時間を費やすことになります。これらの作業を簡易化するために、サンのSun xVM Ops Centerチームは、Ajaxを多用したブラウザ・ベースのインタフェースを作成しました。これにより、システム管理者は、アイテムの上にマウスを乗せるだけで複雑な仮想化環境についての情報を得られるようになりました。

Sun xVM Ops Centerを使用すれば、異種システムを統合的に管理できます。
Sun xVM Ops Centerを使用すれば、異種システムを統合的に管理できます。
Q: Sun xVM Ops Centerは、他の仮想化製品及びデータセンター管理製品と何が異なりますか。
A:

Sun xVM Ops Centerを他の製品と比較するときは、Sun xVM製品ファミリの技術的基盤に注目することが重要です。まず、サンはSun xVM製品ファミリのオープンソース化に取り組んでいます。この製品ファミリにはSun xVM Ops Centerだけでなく、Sun xVM Server(サンのハイパーバイザ製品)も含まれます。この補完的アプローチには、物理マシン及び仮想マシンをクロスプラットフォームで管理するSun xVM Ops Centerだけでなく、WindowsやLinuxのゲスト・オペレーティング・システムを同一マシン上で稼動可能にするXenベースのハイパーバイザ製品Sun xVM Serverも含まれます。

Inner Circleの読者の方はすでにご存知だと思いますが、XenではLinuxを使用して、仮想マシンによるハードウェア・リソースへのアクセスを制御します。しかし、Sun xVM Serverは、ハードウェアとの通信にSolarisの特別バージョンを使用しており、これによって、ネットワークの仮想化、ZFSファイル・システム、Fault Management Architecture(FMA)、及び新しいSolarisパッケージ及びアップデート・ソリューション(IPS)などの高度な機能を実現しています。

次に、Sun xVM Ops Centerでは、他の仮想化システムやデータセンター管理システムでは利用できないテクノロジを採用しています。すぐに思い浮かぶのは、システム・アップデートのための高度なソフトウェア分析テクノロジと、サーバの管理、監視、及びプロビジョニングのための高度なプロビジョニング及びハードウェアLOM管理の2つです。このほかにも、トラフィックが仮想サーバのものであるか物理サーバのものであるかにかかわらず、帯域幅の割り当てや優先順位付けを行える機能などを新たに搭載しています。

最後に、Sun xVM Ops Centerを使用したインストール及び構成は、大幅に簡易化されました。HP Systems Insight Managerや、IBM Systems Directorなどの他の仮想化ソリューション及びデータセンター管理ソリューションでは、慎重な計画に基づく導入、及び環境へのカスタマイズが必要です。Sun xVM Ops Centerは、インストール及び構成のサイクルを削減して、容易に導入できるように設計されています。

Q: Sun xVM Ops CenterはLinux及びWindowsの仮想マシンをサポートしますか。
A:

ポイント・アンド・クリックで選択するだけというインタフェースは、Microsoft Windowsを使用するシステムの管理者にはすぐに馴染めるものと確信しています。Sun xVM ServerはWindowsのゲスト・オペレーティング・システムを完全にサポートしており、Sun xVM Ops CenterはWindowsゲストを管理及び監視することが可能になります。

Linuxユーザは、Sun xVM Ops Centerを使用することで、Solarisマシンを管理するのと同一のブラウザ・インタフェースからRed Hatマシン及びSuSEマシンを管理できます。ほとんどのLinuxアップデート・メカニズムは、通常、アプリケーション・レベルの従属物の検索に限られています。一方、Sun xVM Ops Centerでは、パッチ適用の影響をバイナリ・レベルで詳細に分析できるという一段上の洞察を得ることができます。Linuxを使用するシステムの管理者にとって、これは歓迎すべき点であると思います。

Q: サンでは、Sun xVM及び仮想化について、このほかに今後どのような計画がありますか。
A:

Sun xVMは広範な製品ラインであり、初期リリースされたSun xVM Ops Centerも、今後リリースされる大きな製品シリーズの1つのコンポーネントと考えることが重要です。しかしながら、今年はすでに、いくつかの重要な画期的製品の発売が予定されています。例えば、次バージョンのSun xVM Ops Centerには、あらゆる変更管理システムの統合を可能にする完全なAPIが含まれる予定です。

2008年後半には、Sun xVM Server on SPARCをリリースする予定です。この製品には、サンでLDomと呼ばれている論理ドメインなど、サンのCoolThreadsシステムに採用されている仮想化テクノロジが全て活用されています。

また、今年中盤には、Sun xVM Server for x64をリリースする予定です。これは、Solaris、Linux、及び前述のWindowsなど、全ての主要オペレーティング・システムをゲスト・インスタンスとして実行できる製品です。

これら全てがリリースされれば、システム管理者は早かれ遅かれ、データセンター全体を、システムの集まりではなく、共有リソースを集めた1つの大きなシステムとして運用できるようになります。多くの企業にとって、このような能力はすぐに得られるものではありません。

Bob Worrall(ボブ・ウォラル)
CIO
Sun Microsystems, Inc.

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