Innovating@Sun コミュニティ ご購入について (0120-33-9096) マイ・アカウント 日本 [Change] 日本語
Sun Inner Circle for information technology leaders

なぜ、今、“テープ”が見直されているのか?
~エコで安くて安全なテープ・アーカイブ・ソリューション~

企業は、次々と発生する大量のデータをどのように扱っているのでしょうか。サンのデータ・ストレージ管理部門のCTOであるChris Wood(クリス・ウッド)は、経済的なテープを利用した、階層的なアーカイブ化がその答えであると言います。

Inner Circleは先ごろ、データ保存にテープを使用することがコスト面からも競争面からも理にかなっている理由について、ウッドに詳細を尋ねました。

Q: 長期的なデータのアーカイブ化が求められる要因は何ですか。
A:

基本的に、長期的なデータのアーカイブ化が求められる要因は3つあります。

  • 法規制遵守要件の増大
  • 良質な企業統治の必要性
  • 『企業に蓄積された情報が競争上の武器になり得る』との認識が広まったこと

です。この3つの要因によって、多くの企業では、アーカイブしなければならないデータ量が毎年倍増しています。

データのアーカイブ化は、賢く行えば大きなコスト節減になります。このことを過小評価してはいけません。

私の知っている某自動車メーカーは、現在、自動車生産の全プロセスで生まれる情報を、手順ごとにアーカイブ化しています。これによって、そのメーカーは、部品に欠陥が見つかった場合にリコールしなければならない車両台数を減らすことができました。問題の車両を生産した施設と機材を特定し、そこで生産された車両だけをリコールすればよいので、すでに流通している全車両をリコールする必要がなくなったのです。これは、アーカイブ化された情報が企業経営に大きな影響を及ぼし得ることの、ほんの一例です。

Q: データをアーカイブ化する時期はどのようにして判断しますか。
A:

ほとんどのストレージ問題と同様に、アーカイブ化する時期は、保存情報の維持コストに基づいて判断しなければなりません。通常使用するディスク上に保存されているデータは、本当にそこに保存しておく必要があるかどうかを判断できるようにすることが重要です。ほとんどの企業は、日々の企業活動に必要なシステムをどう改善するかに苦慮していますが、システムを改善すればするほど、滅多にアクセスされない情報がどんどん溜まっていくことになります。

また、バックアップとアーカイブ化の違いを理解することも重要です。例えば、電子メール・サーバのバックアップ・テープに保存されている電子メールは、単なるバックアップ・データであり、アーカイブ化されたデータではありません。アーカイブ化とは、アクティブなデータベースから古いデータを取り除くことです。アーカイブ化によって、日常的に利用する情報の機能の効率化が可能になります。

セキュリティ保護されたアーカイブへデータを移行させることによって、データベースのサーバ・パフォーマンスは向上します。また、バックアップが必要なデータ量が単純に減少するため、バックアップ要件も大幅に減少します。しかし、多くの企業では、アーカイブ化する時期にきているデータを識別するのは困難な場合があります。そこでサンは、アーカイブ化すべきデータを分析する評価サービスを提供しています。

Q: 今後、ファイル・フォーマットがどう変化するかわからない状態で、企業はどのように将来的なデータ・アクセスを計画できるでしょうか。
A:
Sun StorageTek T9840Cテープ・ドライブ
Sun StorageTek T9840Cテープ・ドライブ

データ移行にはコストがかかります。ですから、データ移行の頻度は20年に1度程度に抑えるのが、よく設計されたアーカイブ化です。ファイル・フォーマットは今後も必ず変化するため、長期的なデータ保存にはオープンなストレージ・フォーマットが不可欠です。

現在、特定のデータを読み込めるデバイスやアプリケーションが、遠い将来も存在するとは限りません。アーカイブ化に際して専有的なフォーマットでデータを保存するのは最悪のやり方です。

サンはこれまで常に、次世代のテープ・ドライブで前世代のテープ・メディア・フォーマットを読み込めるようにしてきました。実際に、現在のSun StorageTek 9840シリーズは、このテープ・ライブラリ・ファミリの第1世代を読み取ることができます。約20年前のデータにもアクセスできる下位互換性を備えているのです。

Q: コスト効率のよいデータのアーカイブ化を行うにはどうすればよいですか。
A:

コスト効率のよいアーカイブ化の最も重要な点は、保存メディアがディスクであるかテープであるかにかかわらず、古いデータがオリジナルの形のままでアクセス可能であることです。このようなアーカイブ化には、まず、データを最も意味のある場所に保存できるという利点があります。また、蓄積された情報にオリジナルのアプリケーションを通じてアクセスできるようにしておくことで、データをマニュアルで抽出してオリジナルの形に戻す作業が不要になります。ワード・プロセシング文書はワード・プロセシング文書のままで、スプレッドシートはスプレッドシートのままでアクセスできるようにするのです。

サンはこの問題に、Sun StorageTek Storage Archive Manager(SAM)というソフトウェア・レイヤーで対応しています。これは、アプリケーション向けの、統一的な読み取り/書き込み機能を備えたアーカイブ・ストレージ・インタフェースとなるもので、どのようなストレージ・メディアやネットワークにも対応できます。また、SAMでは、データの保存場所をSAMが管理するようにポリシー設定できるため、システム管理者の作業時間が大幅に短縮されます。

さらにSAMは、既存のデータ・ストレージ投資を保護するように設計されています。そのため、データを作成したオリジナルのアプリケーションが何であっても、あるいは、どのようなネットワーク上にデータが保存されていても、SAMはあらゆる種類のデータを復元できます。

Q: これまで「テープ」という言葉を数回述べられましたが、長期的なデータのアーカイブ化にテープがそれほど重要である理由は何ですか。
A:
Sun StorageTek T10000テープ・ドライブ
Sun StorageTek T10000テープ・ドライブ

電力消費、ストレージ容量、及びフロア・スペースの点から考えて、テープはきわめて経済的です。企業経営で毎日使用するデータはディスクに保存し、それ以外のデータはアーカイブ化するのが、最もコスト効率のよい方法です。

考えてみてください。使用しないテープは電力を消費しません。ですから、あまりアクセスされないデータはテープに保存しておけばよいのです。常に必要ではないデータのために、無駄に電力を消費することはありません。

テープ・カートリッジには上げ床環境は必要ないため、貴重なデータセンターのスペースを、サーバ、ディスク、ネットワーク機器など、本当にスペースが必要なシステムに割り当てられるようになります。また、SAMのようなソリューションを使用すれば、蓄積された情報を常にアクセス可能に維持し、さらにそれをディスクに転送することも容易です。

Q: テープのストレージ容量は、経済的なアーカイブ化にとってどのように適していますか。
A:

データの維持や、アーカイブに要するフロア・スペース節減のための全体的なコストを考えれば、テープに勝るものはありません。サンのSAMファイル・システムなら、ディスクと同程度のフロア・スペースで、テープいっぱいにディスクの2倍のデータを保存できます。覚えておいてほしいのですが、ほとんどのディスクの使用率は約50パーセントです。さらに、テープならデータを2分の1に圧縮できます。ですから、SAM使用によるスペース節減と組み合わせると、テープはディスクの4倍のデータを保存する能力があるのです。

また、初期購入コストの観点から見ても、テープには大きな価値があります。よく保守されたシステムでなら、ディスク・ドライブの寿命が平均5年であるのに対し、テープ・メディアの寿命はその3倍です。寿命がより長いということは、データのコピー、移動、複製、移行などを行う頻度がディスクの場合よりも少ないということですから、これらの作業にかかるコストも減少します。

Q: 長期的なデータ保存には、どのようなセキュリティ問題がありますか。
A:
Sun StorageTek SL3000 Modular Library System
Sun StorageTek SL3000 Modular Library System

アーカイブはセキュアでなければなりません。そうでなければ投資した価値がありません。したがって、アーカイブやストレージ・セキュリティには、組み込み型の暗号化システムが不可欠です。

サンが提供する数多くのアーカイブ化ソリューションは、National Security Agency(NSA:米国家安全保障局)が承認した先進の暗号アルゴリズムであるAES 256ビット方式を採用しており、データを完全に暗号化できるため、アーカイブへの投資が価値あるものになります。

Sun T10000や、先ごろ発表された9840Dなどのテープ・ドライブ、及びSL8500SL3000などのテープ・ライブラリがその一例です。これらのソリューションを利用すれば、権限を持たないユーザがアーカイブ・テープを入手したとしても、保存情報にアクセスできることはまずありません。データが盗まれたというより、テープが失われたという問題で済みます。

サンは今後数年間で、サンのストレージ製品にファイル・システム暗号化を導入していく予定です。Sun ZFSファイル・システムには年末までに導入する予定です。これによって、光ディスク・ドライブや、ホログラフィック・ストレージ、ディスク・ドライブなど、あらゆるメディアでデータを選択的に暗号化できるようになります。アーカイブ所有者から見ると、選択的に暗号化できるということは、ファイアウォールが破られた場合でも侵入者はデータを読み取ることができないということです。

Q: 今、データのアーカイブ化を取り巻く状況について、ほかに何か言及することはありますか。
A:

先に述べたとおり、データのアーカイブ化は競争上の差別化要因として急速に発展しています。しかし、アーカイブ化は経済的かつ効率的に実装する必要があり、そのためには、データの長期保存に最適なメディアは何であるかを、専門知識に基づいてしっかりと理解しておくことが必要です。サンは図らずして、多彩なストレージ・システムを提供するようになりました。

サンのディスク・システムやテープ・システムのパフォーマンスは業界最高レベルであり、テープ保存されたデータへのアクセス速度も業界最速です。サンと同じレベルのものを提供していると言える企業はほかにないでしょう。倹約的であることが運用効率がよいとされる時代において、サンが培ってきた能力はカスタマに大きな利点をもたらすものであると確信しています。

クリス・ウッドについて

Leighton C. “Chris” Wood Jr.(レイトン・C・“クリス”・ウッド・ジュニア)は、Sun Data Management Storage Practiceのディレクター兼CTOです。複合的なデータ管理問題の特定と、その最善の解決策となるテクノロジー・ソリューションの提供を担当しています。2007年に現在の役職に就く前は、Sun Global Network Storage Salesの技術営業及びマーケティング担当ディレクターを務め、ネットワーク・ストレージ・ソリューション向けの技術サポート、トレーニング、製品開発を管理していました。

トピックス一覧 ≫

Reader Survey
この記事は参考になりましたか?
     

コメントがございましたらご記入ください


ページ先頭へ



  みんなの仮想マシン
  従来のITとサヨナラするサン
  なぜ、今、“テープ”が見直されているのか?


Sun Inner Circle
業界の最新トレンドがわかる技術情報マガジンSun Inner Circleに今すぐご登録ください!