サービス・ベースのソリューションを導入してアプリケーションを実行する組織は、自前でアプリケーションの開発とサポートを行う組織よりはるかに迅速にアプリケーションを展開することができます。ビジネス・アプリケーションの開発には、数十人年とは言わないまでも、数人年を要します。しかしプロバイダのサービスを利用すれば、契約して実際に利用可能になるまで20日もかかりません。この戦略を採用するIT部門はビジネス・ニーズへの対応がより迅速になり、そのためビジネス環境の変化にも迅速な対応が可能になります。
また、この新しいサービス・ベースのソリューションを導入したIT部門では、より低コスト、あるいは少なくともより柔軟性の高いコスト・モデルを実現できます。開発者、データセンター、関連インフラなどの固定費が不要となり、代わりに、ビジネス・ニーズに合って、かつコスト競争力が最も優れたソリューションを探して自由に利用することが可能になります。
リバース・オークションを利用して、最も料金の低いプロバイダを見つけることもできます。サービスはユニット単位で提供されるため、IT部門は需要の変化に応じてサービス利用の度合いを変更することができます。これは、現在の設備集約的なITモデルではまったく不可能なことです。
最後に、新モデルではモビリティも向上します。現在ほとんどのIT部門では、自社の組織やアプリケーションの周囲に強固なファイアウォールを設置しています。モバイル・ワーカーにとって、それらのアプリケーションにアクセスするのは難しいことです。私が紹介した新モデルでは、あらゆるアプリケーションがシンプルなURLとして、どのデバイスのどのブラウザからでも利用可能になります。 |