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社員のSNSへのアクセス、許可すべき?禁止すべき?
~セキュリティ対策も要はバランスが大切です~
社員のSNSへのアクセス、許可すべき?禁止すべき?

アクセスしても良いユーザに対してはネットワークをオープンにし、アクセスさせたくないユーザに対してはクローズしておく。これを同時に行うことが、多くの情報セキュリティ責任者にとって重要な職務です。現代の社会ではソーシャル・ネットワーキング・サイトのような外部コミュニティへのフルアクセスが期待されており、このような問題が最前面に浮上しています。

そこで、サンの最高情報セキュリティ責任者であるLeslie Lambert(レスリー・ランバート)が、Inner Circle読者の皆様に、強力なポリシーと、「禁止」するのではなく「使い方」を従業員に説明する方法を通して企業を守る方法をアドバイスします。

Q: 最高情報セキュリティ責任者の役割はどのようなものですか。
A:

デジタル形式の情報の保護に対する責任者です。ここで言う情報とは、ネットワーク、サーバ、ストレージ上にある知的財産、顧客データ、取引機密、ソース・コード、及びあらゆる機密情報などの、企業の情報資産のことです。建物、バッジ、ロビー責任者など、実際の場所のセキュリティは私の担当ではありません。

Q: アクセスしても良いユーザに対してはネットワークをオープンにし、アクセスさせたくないユーザに対してはクローズするという難題に、どのように対応しているのですか。
A:

サンでは長期にわたり、適切な、標準的「アクセス制御」の方法を採用しています。サンのWANへのアクセスを許可されたユーザが従業員なのか、それとも、請負業者、コンサルタント、ベンダー、パートナー、社外の製造業者、再販業者などの、数多くのサン関係者の一員なのかを、明確に理解しています。サンでは、アイデンティティ管理、アクセス管理、役割管理などの、適切で伝統的なアクセス制御の方法を全て採用しています。

サンの企業文化は、完全にオープンであることです。企業というよりも大学に近いものです。それは、サンが、インターネットをベースにしたテクノロジーやソーシャル・ネットワーキングを積極的に使用し、サポートしているからです。これらのインターネットをベースとしたビジネスの多くにとっては、サンはITプロバイダです。したがって、そのようなビジネスの成長を促進させるだけでなく、サンの行動によってサポートするのです。

Q: 現在最大の侵入攻撃の脅威は何ですか。
A:

あいかわらず、最大の脅威は、多様な形態のマルウェアです。以前は、ウイルス、ワーム、ボットネットの作成は、個人が自宅で単独で行うものでした。現在は、世界中の特定の国々に大「企業」があり、組織的な犯罪グループによって非常に豊富な資金を持っているとされ、彼らのもたらす被害から巨額の利益が生まれています。侵入者が大量のクレジット・カード番号のリストを悪用し、そのヒット率が高ければ、感染ソフトを作るために費やした時間に対して大きなリターンを得たことになります。

ボットネットはネットワーク中を自由に行き来して、複数のコンピュータを感染させ、それらのコンピュータの処理能力をまとめて使って、厄介な動作を行います。そこで、私からのアドバイスです。ウイルス対策ソフトやスパイウェア対策ソフトは常に最新の状態にしてください。社内だけでなく、個人のシステムについても同様です。

Q: 自社へのアクセスの保護で企業経営者が最も注意すべきことは何でしょうか。
A:

アクセス権のあるユーザと、アクセス権のないユーザを把握する必要があります。それが最も重要です。2番目に重要なことは、効果的なメカニズムやプロセスで、適切な場所に制御を配置することです。ISO 27001ISO 27002のような企業のフレームワークや、その他の、セキュリティに関する優れた方策の規格に従うと良いでしょう。

その場合、一定レベルの自動化によって、制御をバックアップする必要があります。処理に必要な重要性やスピードを考えると、手作業では全く機能しないでしょう。アイデンティティ管理やアクセス制御のための製品が、アクセス制御サービスの管理に不可欠です。

Q: 従業員がソーシャル・ネットワーキング・サイトにアクセスすることを許可するか、それとも禁止するか。企業にとって危険なことは何でしょうか。
A:
ソーシャル・ネットワーキング・サイトへのアクセス

従業員がソーシャル・ネットワーキング・サイトにアクセスすることを認める場合、心配な問題は数多くあります。このことは、最近開催されたセキュリティ業界のパネル・ディスカッションに参加した際のテーマでした。私はサンのオープン性の理念を共有し、ソーシャル・ネットワーキングを通じた接続を行っていましたが、私の隣の席は、従業員がアクセスすることを完全に認めない製造業のCSOでした。サンの環境は全く違ったものです。

しかし、ソーシャル・ネットワーキングや人々が接続、コラボレート、共有するということは全てずっと前から行われてきたことです。以前は、ニュースグループ、掲示板、チャットのような、別の名前のツールを使用していました。Facebook、MySpace、LinkedInのような手軽なサイトの登場は、単にそれらが発展したものです。

掲示板やニュースグループに企業秘密を投稿することは考えられないでしょう。同様に、従業員に、現在も同じ考え方で行動し、誰でもアクセスできるソーシャル・ネットワーキング・サイトで企業秘密、顧客データ、知的財産について投稿することがないように、自覚を促し、指導する必要があります。

これらのツールへのアクセスを禁止しても解決にはならないと、私は考えています。ネットワークを停止させたり、電気を止めたり、コンピュータを全部取り払ったりする以外に、アクセスを防ぐ方法はありません。現在は、携帯電話やPDAからのアクセスも可能で、従業員は創造力を駆使してこれらのツールを手に入れるでしょう。

さらに、サンのように大卒者や80年代以降に生まれた若者を採用している企業の場合、彼らはこれらのツールやサービスにアクセスしたいのです。情報技術の分野に関わり、競争力のある雇用者でいるためには、企業はそれらのツールを提供する必要があります。

そこで、私のアドバイスはこうです。これらのツールにアクセスすることを認める場合、正しい使用方法と誤った使用方法について、非常に明確な、文書化したガイドラインを設けましょう。サンには、従業員が十分に理解しているガイドラインとポリシーがあるため、これらのツールを企業の利益になるように最大限に使うことができます。ポリシーを自覚し、順守することは、各従業員の責務です。

ポリシーには、違反行為が発生した場合の措置(解雇、業績の管理、法的処置など)に関する情報も含まれています。私の個人的な考えとして、従業員がこれらのサイトにアクセスしないと思い込むことは非常に危険です。ポリシーや教育を理解した状態でいるわけではないからです。

Q: セキュリティ対策の厳しさが同じではない社外のパートナーやコミュニティとは、企業はどのように連携すべきでしょうか。
A:

リスクに対する自社の要件を決めて、それに見合ったセキュリティ・ポリシーを構築する必要があります。パートナーにおけるセキュリティ対策の厳しさが同じでない場合は、パートナーとしての評価を見直しても良いでしょう。パートナーが過大なリスクを負っている場合、自社にも影響があるからです。サンでは、保護の方法をパートナーと共有し、彼らにもその方法の採用を検討するように求めています。

契約によってビジネスを行う場合、サンでは、特定のガイドラインを満たすようにパートナーに求めています。2年前までは、このような要求は厳しいものであると考えられていました。しかし、今日では、それ以上の自覚があります。パートナーも、特定の企業とビジネスを行うにはコストが必要であることを理解しています。

Q: このような考え方を取り入れる上での課題は何ですか。
A:

パスワードの解読は、システムにアクセスするためによく使われる手段です。パスワードの設定が不十分な場合、数分でクラッキングされてしまうおそれがあります。アドバイスは次のとおりです。

パスワード作成のTIPS
個人情報を使用しないようにしましょう。自分の名前、住所、誕生日、犬、猫、友人、家族の名前、個人的なID番号の一部など、簡単に知ることができる情報は使用すべきではありません。
どんな言語であっても、辞書に出ている単語は絶対に使用しないようにしましょう。辞書に出ている単語をつなげて使用しないでください。また、aaaaaaのような繰り返しや、qwerty、abcde、12345のような単純なパターンも使用しないでください。
単語を構成する文字から数字への、一般的な置き換えは使用しないでください。数字の1は文字のi、3はe、0はoのような、よくある置き換えは使われることが多いので、パスワード解読の攻撃の際に必ず試されます。
「パス・フレーズ」を考えてください。好きなフレーズ(好きな本や曲のタイトルや、好きな言葉など)の、それぞれの単語の頭文字を使って、辞書に出ていない文字列を作ってください。覚えられて、かつ再使用できるようなものにしてください。
別の文字タイプを追加してください。大文字、数字、特殊文字を使って、パス・フレーズに付ける固有の接頭辞や接尾辞を作ってください。少なくとも8文字になるまで追加してください。長さは非常に重要です。
パスワードのヒントを作成するときに、簡単に推測できる答えを使用しないでください。ヒントが推測しやすいと、最も複雑なパスワードであっても簡単に盗み出せてしまいます。
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