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Solarisオペレーティング・システム
Solaris 10 10/09 新機能について
Solaris 10 10/09 新機能について

Solaris 10オペレーティング・システム (OS) に含まれる機能について、Solaris 10 10/09リリースで新しく追加または拡張された主な機能の概要を説明します。

全内容については、こちらをご覧下さい。
ドキュメント:「Solaris 10 10/09の新機能」 (PDF 708KB)

目次


1. システム管理の機能拡張

Solaris OSのインストール時およびブート時における2Tバイト・ディスクのサポート

Solaris 10このリリース以降では、最大2TバイトのサイズのディスクにSolaris OSをインストールしてブートできます。この機能は、64ビット・カーネルを実行しているシステムでのみ使用できます。x86ベースのシステムには、最低1Gバイトのメモリが必要です。

pcitoolユーティリティ

pcitoolユーティリティにより、システム管理者は割り込みを特定のハードウェア・ストランドにバインドしてパフォーマンスを向上できます。

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2. ZFSの機能と変更

ZFSとフラッシュ・インストールのサポート

Solaris 10 10/09では、JumpStartプロファイルをセットアップして、ZFSルートプールのフラッシュ・アーカイブを識別できます。

ZFSのユーザーおよびグループ割り当ての設定

Solarisのこのリリースでは、特定のユーザーやグループが所有するファイルによって消費される容量に割り当て制限を設定できます。

実行権用ZFS ACL Pass Through継承の使用

このリリースでは、継承されたACLに、ファイル作成モードの実行ビットをオプションとして含めることができます。このためには、新たに追加された実行権用Pass Through継承を使用します。

ZFSストレージ・プールでのキャッシュ・デバイスの使用

Solaris 10 10/09リリースでは、プールを作成し、ストレージ・プールのデータをキャッシュするための「キャッシュ・デバイス」を指定することができます。キャッシュ・デバイスにより、メインメモリとディスクの間にキャッシュ層が追加されます。キャッシュ・デバイスを使用すると、ほぼ静的なコンテンツをランダムに読み込む作業負荷のパフォーマンスが大幅に向上します。

キャッシュ・デバイスの使用が環境に照らし合わせて適切かどうかを判定するための詳細な情報は、「Solaris ZFS管理ガイド」を参照してください。

ZFSプロパティの拡張機能

プールの作成時に、ZFSファイルシステム・プロパティを設定できます。

ZFSファイルシステムに2つのプロパティを設定することで、一次キャッシュ (ARC) または二次キャッシュ (L2ARC) にキャッシュされる内容を制御できます。キャッシュのプロパティは、次のように設定します。

primarycache - ARCにキャッシュされる内容を制御します。

secondarycache - L2ARCにキャッシュされる内容を制御します。

容量使用のプロパティを使用して、クローン、ファイルシステム、およびボリュームの容量使用を特定できますが、スナップショットの容量は特定できません。属性は次のとおりです。

usedbychildren - データセットの子によって使用される容量を特定します。

usedbydataset - このデータセット自体によって使用される容量を特定します。

usedbyrefreservation - このデータセットのrefreservationセットによって使用される容量を特定します。

usedbysnapshots - このデータセットのスナップショットによって消費される容量を特定します。具体的には、これはデータセットのスナップショットがすべて破棄された場合に解放される容量です。これはスナップショットのusedプロパティの値を単純に合計した結果ではないことに注意してください。複数のスナップショットで共有されている容量も存在するためです。

これらのプロパティは、zfs list -o spaceコマンドを使用して表示できます。

このリリースでは、zfs list出力からスナップショットは省かれています。listsnapsプール・プロパティは、zfs listコマンドでスナップ情報が表示されるかどうかを制御します。zfs list -t snapshotsコマンドを使用すると、スナップショットの情報が表示されます。

ZFSログデバイスの回復

Solaris 10 10/09リリースでは、zpool statusコマンドで、ZFSによりインテント・ログ障害が識別されます。FMAは、これらのエラーも報告します。ZFSとFMAは両方とも、インテント・ログ障害から回復する方法を説明します。

ZFS ACLセットの使用

Solaris 10 10/09リリースでは、各種のACLアクセス権を個別に適用する代わりに、NFSv4形式のACLをセットで適用できます。

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3. nss_ldap shadowAccountのサポート

LDAPネームサービスが拡張され、構成済みLDAPサーバーに格納されているシャドウ・データベースのデータを使用して、アカウントのロックとパスワード・エージング機能がサポートされるようになりました。

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4. Sun Validation Test Suite 7.0パッチセット6

SunVTSTM 7.0パッチセット6は、Solaris 10 10/09リリースに統合されています。

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5. インストール関連の機能拡張

Solaris 10 10/09リリースでは、インストールに関する次の機能が追加されました。

強化されたSVR4パッケージング

Solaris 10 10/09リリース以降では、SVR4のパッケージ・コマンドがより高速に実行されます。この拡張機能によって、初期インストール、アップグレード、Live Upgrade、ゾーン・インストールなど、Solarisのインストール・テクノロジの実行速度が大幅に向上します。

ゾーンの並列パッチ

標準のSolaris 10パッチ・ユーティリティにゾーンの並列パッチ拡張機能が追加されたため、複数のゾーンを持つシステムで、非大域ゾーンの並列パッチ処理が可能になり、このようなシステムでパッチを行うツールのパフォーマンスが向上します。

Solaris 10ゲスト・ドメインのPVIOドライバ

Solaris OSのSun xVMハイパーバイザを使用する場合、完全に仮想化されたゲスト・ドメインが、ハードウェア補助の仮想マシン (Hardware-Assisted Virtual Machine、HVM) として参照されます。HVM + PVIOゲストでは、PVドライバの使用によりより優れたパフォーマンスを実現できます。

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6. デバイス管理の機能拡張

iSCSIイニシエータSMFサービス

FMRI svc:/network/iscsi/initiator:defaultの下に、iSCSIデバイスの可用性を制御するための新しいSMFサービスが導入されました。このSMFサービスは、OSのスタートアップ時にiSCSIデバイスの検出と列挙を開始するタイミングも制御します。

Solaris MPxIOでのLSI 6180コントローラのサポート

Solaris 10 10/09以降のリリースでは、Solaris MPxIOがLSI 6180コントローラをベースとするストレージ・アレイをサポートしています。

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7. システム・パフォーマンスの機能拡張

コールアウト・サブシステムが再設計され、次の機能が追加されました。

  • パフォーマンスとスケーラビリティの強化
  • 高解像度のタイマーによる機能強化多くのAPIコールは高解像度のタイマーを使用
  • 可観測性の向上

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8. ドライバの機能拡張

10ギガビットEthernetのパフォーマンスの拡張

Solaris 10 10/09には、Solaris 10GbEドライバの機能拡張が数多く含まれています。nxge 10GbEドライバには、次の機能拡張が含まれています。

  • TCP受信スループットが、接続数が8のときに40%、接続数が32、100、400、および1000のときに90%を超えるまで向上しています。
  • TCP送信スループットが、接続数が8のときにほぼ80%、それ以上の接続数でのテストでは100%を超えるまで向上しています。
  • UDP送信スループットが、64バイトのメッセージでは80%、8Kバイトのメッセージでは160%を超えるまで向上しています。

x86システム上のixgbeドライバには、次の機能拡張が含まれています。

  • TCP送信スループットが、接続数が8以上のときにほぼ100%になるまで向上しています。
  • TCP受信速度は、接続数が8、32、100、400、および1000のときに10Gビットの回線速度となっています。
  • 最大UDP送信スループットは2倍になり、10Gビットの回線速度となっています。
  • メッセージのサイズが64バイトから512バイトに増えると、ピンポン・データ転送率が2倍から3倍に向上します。

InfiniBandの機能強化

InfiniBandホスト・チャネル・アダプタ (HCA)
Solaris 10 10/09リリースには、大幅に機能拡張されたMellanox ConnectX HCA用のInfiniBandドライバが含まれています。

InfiniBandトランスポート・フレームワーク (IBTF)
Solaris 10 10/09には、大幅に機能強化されたIBTF実装が含まれており、SolarisでRDMAベースのInfiniBandプロトコルを実行するための拡張サポートを提供します。SPARC用のInfiniBandが、PCI Dynamic Reconfiguration (DR) をサポートするようになりました。

Internet Protocol over InfiniBand (IPoIB)
Solaris 10 10/09リリースには、インターネットのRFC 4391および4392をサポートする大幅に機能向上したIPoIBドライバ (ibd) が含まれています。

ソケット直接プロトコル (SDP)
Solaris 10 10/09リリースには、大幅に機能向上したSDPドライバとsockfs実装が含まれています。

Reliable Datagram Sockets (RDS)
Solaris 10 10/09リリースには、Oracle RAC (Real Application Clusters) 10gR2での使用を認定されたRDSv1ドライバの機能強化版が含まれています。

User-Level Direct Access Programming Library (uDAPL)
Solaris 10 10/09リリースには、最新のDirect Access Transport (DAT) Collaborative uDAPL 1.2仕様準拠の更新されたuDAPL over InfiniBand APIが含まれています。

LSI MPT 2.0準拠のSAS2.0コントローラ用のドライバ

mpt_sas(7D) ドライバは、SAS、SATA、SMP物理デバイスをサポートし、統合RAID機能の使用によって仮想デバイスもサポートします。

x86: Boardcom NetXtreme IIギガビットEthernetドライバ

Solaris 10 10/09リリースには、bcm5716cやbcm5716sなどの新しいチップセットのサポートが含まれています。

x86: Intel Vt-dでの割り込み再マッピングのサポート

Solaris 10 10/09リリースでは割り込み再マッピング・テーブルが提供されています。これにより、少なくともIntel Nehalemプラットフォームでは割り込みが分離され、デバイスが許可された割り込みだけを使用できることと、割り込みのターゲットが正しく設定されることが保証されます。この機能により、システムの信頼性、可用性、および保守性 (RAS) が向上します。

x86: AHCIドライバによるSATAテープ・デバイスのサポート

AHCIドライバでSATAテープ・デバイスがサポートされるようになりました。CD、DVD、テープなどのSATA ATAPIデバイスについて、エラー処理の機構も強化されています。

Sun StorageTek 6Gb/s SAS PCIe RAID HBAドライバ

mr_sas MegaRAID SAS2.0コントローラ・ホストバス・アダプタ・ドライバは、SCSA準拠の連結ドライバで、LSI MegaRAID SAS 92xxシリーズ、StorageTek 6Gb/s SAS RAID HBAシリーズ、およびLSI Meg RAID SAS 92xxシリーズのコントローラをサポートしています。

Intel 82599 10Gb PCI Express Ethernetコントローラ

Solaris 10 10/09以降のリリースでは、ixgbeドライバがIntel 82599 10Gb PCI Express Ethernetコントローラ・チップセットをサポートしています。

Intel 82598 10Gb PCI Express Ethernetコントローラ

Solaris 10 10/09以降のリリースでは、ixgbeドライバがIntel 82598 10Gb PCI Express Ethernetコントローラ・チップセットをサポートしています。

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9. フリーウェアの機能拡張

NTP Version 4.2.5

Solaris 10 10/09リリースには、拡張認証、IPv6、およびより高いパフォーマンスをサポートする、時間情報プロトコルの最新バージョンが含まれています。

PostgreSQL

Solaris 10 10/09リリースは、PostgreSQL Version 8.1.17、8.2.13、および8.3.7をサポートしています。

Samba

Solaris 10 10/09リリースは、Samba 3.0.35をサポートしています。

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