Solaris 8オペレーティングシステムの新規機能
- Solaris 8オペレーティングシステムの新規機能
- Solaris 8オペレーティングシステムの機能と拡張機能
- 可用性
- 診断および可用性
- インストールおよび管理
- ネットワーキング
- セキュリティの向上
- リアルタイム
- ファイル・システム
- パフォーマンスおよびスケーラビリティ
- デスクトップ
- 一般的な言語への対応
- Intelプラットフォーム
- ネットワーク・セキュリティ
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Solaris 8オペレーティングシステムが進化し、もっとも信頼できる.com OSになりました。Solarisソフトウェアは、当初からネットワークを念頭に置いて構築されたものであり、現在では、インターネット時代のお客様の条件にきわめて適したソフトウェアになっています。Solarisオペレーティングシステムの実証済みの機能によって、既存のデータ・センタの機能が迅速化されます。また、同時に、新しいインターネットビジネスにデータ・センタレベルの予測可能性をもたらすことができるようになります。Sunでは、この2つのタイプのお客様の発展を「同時に」サポートするオペレーティング・システムだけが.comコンピューティングに適したものであると考えています。また、これが、Solaris 8オペレーティングシステムが最高のUNIX®プラットフォームであり、インターネット時代の.com OSであるとSunが感じている理由です。

Solaris 8プラットフォームは、迅速性と予測可能性の両方を提供する4つの主要な柱、つまり、製品、アーキテクチャ、サービス、コミュニティに基づいてます。製品の柱は、オペレーティングシステムの一部である一連の機能です。アーキテクチャは、Solaris 8ソフトウェアを構成する方法と、このソフトウェアをほかのネットワーク・インフラストラクチャと適合させる方法を記述したものです。サービスには、専門家によるサポート、コンサルティング・サービス、その他の製品対応サービスなどの総合的なカスタマ・サポートが含まれています。最後に、コミュニティは、Solarisプラットフォームとその発展に興味を持っているお客様と開発者で構成されるグループです。本書では、最初の柱、つまりSolaris 8製品の一部である新機能に重点を置いて説明します。
Solaris 8オペレーティングシステムの製品機能は、可用性、スケーラビリティ、普遍性、信頼性に分類されます。これらは、.comオペレーティングシステムで非常に重要な属性です。
Solaris 8オペレーティングシステムでは、多くの機能を新たに導入しましたが、その他にも、実証済みの、時を経て信頼性を確立した数多くの機能を拡張し、更新しています。Solaris 8ソフトウェアの最初のリリースには、ここで説明するすべての機能が含まれているわけではありませんが、定期的に予定されているSolarisソフトウェアのアップデートによって徐々に使用できるようになります。
データ・センタレディ機能
- Sun Clusterの更新に加え、Solarisオペレーティングシステムとのより密接な統合
- Solaris Resource Manager およびSolaris Bandwidth Managerソフトウェアの更新
- 動的再構成:ネットワークをサポートするように拡張(マルチパス/負荷バランス)
- ライブ・アップグレード:簡単なリブートによって切り替え可能な、オンラインでのアップグレードインストール
- 診断用ホット・パッチ:Sun Enterprise Servicesによって実行されるカーネルのパッチ
- リアルタイム:応答時間の短縮とネットワーク・イベントの追加
- 障害デバイスのロックアウト:障害が発生した、または障害が発生しているデバイスをリブート時に自動的にオフラインにする
.comの迅速性
- IPv6:事実上無制限のアドレスを持つ次世代のインターネット・プロトコル(IP:Internet Protocol)
- IPSec:IDスプーフィングを防ぎ、仮想プライベート・ネットワークを構築するIPセキュリティ
- モバイルIP:IPアドレスを使用してモバイルデバイスを管理し、データの損失を防止
- Java Virtual Machine(JVM)のスケーラビリティの向上:CPUの追加に比例してパフォーマンスが向上
- 取り外し可能媒体:Jazz、Zip、DVDなど
- Solarisソフトウェアの付属CD:一般的なオープン・ソフトウェア(ユーティリティ、開発者用ツールなど)が付属
- iPlanetソフトウェアCD:試用版。アプリケーション・サーバー、Webサーバー、ディレクトリ・サーバー、認承サーバー
- OracleソフトウェアCD:試用版。Windows NTでのSQLからSolaris 8オペレーティングシステムでのOracleへの移行ツールキット付き開発者ライセンスOracle 8iエンタープライズ・データベース
システム管理機能
次に、製品のすべての機能を詳しく説明します。
Sun Cluster
Sun Clusterソフトウェアにより、Solarisオペレーティングシステムで新規エージェントや更新されたエージェントを使用できます。このソフトウェアは、クラスタ機能をSolarisカーネルに統合し、クラスタのアクティビティをJavaブラウザに基づいて監視します。Sun Clusterは、サーバー、記憶装置、アプリケーションの拡張サポートを行い、統合された4ノード・フェイルオーバ機能を持つスケーラブルなクラスタ・ソリューションを提供します。
Solaris Resource Manager
Solaris Resource ManagerおよびSolaris Bandwidth Manager製品は、現在併せてパッケージされていますが、将来的には1つの製品に統合される予定です。統合された製品は、システム・リソースの使用効率を向上できるようにリソースとネットワーク帯域幅の管理を行います。また、共通のグラフィカル・ユーザー・インターフェイスを使用します。これらの製品をインストールしているお客様は、システムとネットワーク・リソースの両方で計算による負荷のバランスを取り、サービスの可用性と質を高いレベルに引き上げることができます。
Solaris 8 Admin Pack
Solaris 8 Admin Packは、従来Solaris Easy Access Server製品の一部であった主要な機能をまとめたもので、Sunダウンロード・センターからダウンロードすることができます。この新しいパッケージによって、Solarisは、システム管理機能をサービスとして提供できるようになります。http://www.sun.com/sysadmin/からアクセスできるこの新しいシステム管理ツールは、これらのサービスを活用できるシステム管理者のコミュニティの構築に役立ちます。現在利用できる主な機能は次のとおりです。
動的再構成
動的再構成(DR:Dynamic Reconfiguration)によって、システム管理と可用性を向上するハードウェア機能をサポートしているオペレーティング・システムのサービスが得られます。DRを使用すると、システム管理者は、システムをシャットダウンしないでシステム・コンポーネントの追加、変更、削除ができます。ミッドレンジからハイエンドの数多くのSPARCシステムでは、メモリおよびCPUボード、I/Oコントローラ、ネットワーク・インターフェイス・カード(NIC:network interface card)、ディスク・ドライバ、その他のSCSIデバイスなど、数多くのハードウェア・ボードを、システムをシャットダウンしないで変更できます。
多くの場合、DRは、1つのI/OコントローラまたはNICに対する複数のパスもサポートしています。このような場合には、Solarisソフトウェアは動的負荷バランスとパスの動的な切り替えもサポートします。
自動化動的再構成
再構成調整マネージャ(RCM:Reconfiguration Cooridnation Manager)とも呼ばれる自動化動的再構成によってDRイベントのスクリプト・インターフェイスが得られるため、データベースやシステム管理ツールなどのアプリケーション・プログラムは、ハードウェアの構成やオペレーティング・システムのイベントでエラーが発生したときに、あらかじめ決定されたアクションをとることができます。たとえば、追加したCPUおよびインターフェイス・カードは、応答時間が定義された許容レベル未満になったときに、オペレータの介入なしにデータベース・サーバー・バックエンドで再構成できます。
ネットワーク・マルチパス
同じネットワークに対する複数のリンクを動的に管理し、出力トラフィックの負荷バランスをとるようにIPを使用するシステムを構成できます。
ライブ・アップグレード
システムがアプリケーション・サービスを実行している間に、システム管理者がアップグレード済みの新しいオペレーティングシステムイメージを構築できる新しい機能によって、Solaris 8オペレーティングシステムへのアップグレードが非常に簡単になりました。これは、Solarisライブ・アップグレードユーティリティを使用し、任意のアプリケーションとともに、Solarisソフトウェアを自由なディスク・パーティションにインストールすることによって実現できます。アップグレードしたオペレーティングシステムに切り替えるには、リブートするだけです。前のリビジョンに戻る必要がある場合は、もう一度リブートします。
診断用ホット・パッチ
Sunのエンジニアがお客様と協力してオペレーティングシステムのバグを診断または修正しなければならない場合には、Solaris 8オペレーティングシステムの技術によって、リブートすることなく、システムのほとんどのすべての領域をパッチできます。このように動的に適用されるパッチは、アプリケーションの動作を妨げることなく、重要なカーネル・コードをパッチ・コードに切り替えます。このために、オペレーティングシステムの問題の診断、テスト、解析、修正のためのダウンタイムが大幅に削減されます。
クラッシュ・ダンプ解析の拡張
このモジュラデバッガは、システム・クラッシュ・ダンプを解析するという複雑なタスクを大幅に簡易化する新しいユーティリティです。この診断ツールは、プログラミングおよびスクリプトインターフェイスを使用して簡単に拡張できます。
プログラム解析の拡張
システムの調整および監視が、新しいprstatユーティリティによって拡張されました。このユーティリティは、topと呼ばれる一般的なオープン・ソフトウェアに類似した解析ツールです。
コア・ファイルの確認方法の改良
数多くのシステム(proc)ツールが拡張され、アプリケーション・クラッシュ(core)ファイルの解析が容易になりました。活動状態のプロセスに加えてプロセスcoreファイルも確認できます。procツールは、/procファイル・システムの機能を処理できるユーティリティです。
バス・パフォーマンスの監視
新しいシステム監視ツールbusstatによって、この機能がサポートされているSPARCプラットフォームのバス関連のパフォーマンス・カウンタにアクセスできます。これらのパフォーマンス・カウンタによって、マルチプロセッサ・システムのDMAおよびキャッシュ・コヒーレンシ・トランザクションなど、ハードウェアのクロック・サイクル・バスの統計を測定できます。
コア・ファイルの管理の拡張
新しいシステム構成コマンド、coreadmが追加され、アプリケーション・クラッシュ(core)ファイルのシステム全体の管理が大幅に改善されました。coreadmコマンドによってコア・ファイルの命名規則が柔軟になり、コア・ファイルの位置の管理と、コア・ファイルの保存が容易になります。
デバイス構成の拡張
新しいシステム構成コマンドdevfsadmによって、動的再構成イベントのサポートなど、/devおよび/devicesディレクトリに含まれる特殊なデバイス・ファイルの管理機構が向上します。
システム・エラー・メッセージの拡張
syslog(1M)ロギング機能によって生成されたシステムのブートメッセージおよびエラー・メッセージに、数値識別子、モジュール名、タイム・スタンプが追加されました。さらに、これまではシステムのパニックやリブートの後に失われていたメッセージも保存されるようになりました。
マクロレベルのデバッグ
新しいアプリケーション・デバッグ・ツール、apptraceを使用すると、アプリケーション開発者やシステム・サポート担当者は、Solarisの共有ライブラリで呼び出しのトレースを行うことによりアプリケーションやシステムの問題をデバッグできます。この機能は、障害が発生したポイントまでの一連のイベントをシステム・プログラマに示す場合に役立ちます。
リモート・コンソール・メッセージ
通常はローカル・システム・コンソールに書き込まれていたシステム・イベントとメッセージを、ネットワークに接続されたリモート・コンソールに直接送信できるようになりました。
TCP/IPネットワーク診断
ネットワーク・システム管理者が、TCP/IPネットワーク・イベントおよびエラーを監視するための機能が大幅に向上しました。Solaris TCP/IPプロトコル・スタックは、リセット(RST)パケットによって接続が終了されたときにTCPを記録することによって内部トレース機能を提供します。RSTが送信または受信されると、最大で10個のパケット(その接続のリセットの直前に送信または受信されたもの)の情報が接続情報とともに記録されます。
IPパケット・ルーティングの監視可能性
Solaris 8オペレーティングシステムには、一般的なtracerouteユーティリティが含まれています。このユーティリティによって、ネットワーク管理者は、IPパケットがインターネット・ホストまでたどった経路を追跡することができます。これは、ルーティングの構成の誤りやパスの障害を確認する場合に特に便利です。
システム・クラッシュ・ダンプ・ユーティリティ
システム・クラッシュ・ダンプ・ユーティリティには次の機能が含まれています。
- dumpadmコマンドによって、システム管理者は、オペレーティングシステムのクラッシュ・ダンプの作成方法を変更できます。ダンプ・データは、圧縮フォーマットでダンプ・デバイスに格納されます。
- 専用ダンプ・デバイスが1次スワップ領域ではなくダンプ構成に定義されていれば、コア・ファイルの保存はバックグラウンドで実行されます。
プロセス・トレースの向上
trussユーティリティは、プロセスのシステム呼び出し、信号、およびマシン・フォルトを追跡します。追跡されたプロセスによって実行されるユーザーレベルの関数呼び出しを追跡する新しいオプションが追加されました。
Solaris Web Start
Solaris 8オペレーティングシステムには、インストールと管理を簡略化するように設計された2つのアプリケーションが含まれています。Javaテクノロジによって強化されたソフトウェア、Solaris Web Startは、Webブラウザ・インターフェイスを使用してオペレーティングシステムとその他のソフトウェアをインストールします。ここには、アップグレード機能と、文書、Webページ、その他の内容をすべてインストール時に簡単に再確認できる「Kiosk」が含まれています。
ネットワークを通じたシステムのインストール
ネットワーク・インストールでは、DHCPプロトコルを使用し、ネットワークを通じてシステムをブートする場合に必要なブート・パラメータとネットワーク構成情報を取得できるようになりました。
新しいDHCPマネージャ
Java言語で作成されたDHCPマネージャは、Solaris DHCPサーバーおよびDHCPデータベースを構成し、管理するためのグラフィカル・インターフェイスです。DHCPマネージャによって、システム管理者は、次のすべてのDHCP管理機能を1つのツールを使用して実行できます。
- DHCPサーバーの設定および管理
- クライアント構成オプションおよびマクロの管理
- DHCP管理の元でのネットワークおよびIPアドレスの管理
Solaris WBEM Services
Solaris WBEM Servicesソフトウェアは、Webベースのエンタープライズ管理イニシアティブをSolaris 8オペレーティングシステムに実装したものです。WBEMを使用すると、開発者は、Solarisソフトウェア・システムを管理し、Solarisオペレーティングシステムを管理する管理アプリケーションを作成できます。
Solaris Product Registory
Solaris Product Registoryは、それまではSolaris Web StartまたはSolarisのpkgaddコマンドを使用してインストールされていたソフトウェアを管理するツールです。このツールによって、システム管理者は次の操作ができます。
- その他のソフトウェア製品のインストール
- ソフトウェアのアンインストール
- インストールされ、登録されたソフトウェアのリストの表示
- ソフトウェア・インストーラの表示および起動
実行時リンク監査の拡張
リンク・エディタ・オプション、-pおよび-Pは、実行時リンク監査ライブラリを呼び出すための新たな手段です。また、実行時リンク監査インターフェイス、la_activity( )およびla_objsearch( )が追加されました。
Perl 5
Solaris 8オペレーティングシステムには、汎用プログラミング言語、Perl 5.005_03が含まれています。一般に、Perlは、CGIスクリプティングに加え、複雑なシステム管理タスクの自動化に使用されます。Perlは、Solarisオペレーティングシステムの標準ユーティリティとして含まれています。
複数のアーキテクチャのサポート
新しい動的文字列トークン、$ISALISTによって、命令セットに固有の依存性をより柔軟に確立できるようになりました。
LDAP
LDAP(Lightweight Directory Access Protocol)は、X.500情報モデルに基づく、オープン標準のプラットフォームに依存しないアクセス・プロトコルです。これは、TCP/IPを介して動作し、簡単な文字列コード化を使用するように設計されています。NISおよびNIS+に加え、Solarisネーム・サービス・スイッチ(nsswitch:naming service switch)に、LDAPディレクトリでの名前検索サポートが追加されました。
プロセスIDへの簡単なアクセス
ユーザーがシステム・プロセスのプロセスIDを管理する場合に役立つ2つの新しいコマンドが追加されました。
- pgrepコマンドは、システム上のアクティブなプロセスを見つけ、属性が指定の基準に一致するプロセスIDをコマンド行に表示します。
- pkillコマンドはpgrepコマンドと同様に動作しますが、一致した個々のプロセスIDがプロセスIDではなくkill (2)される点が異なります。
システム識別ユーティリティのドメイン名システムのサポート
ドメイン名システム(DNS:Domain Name System)が、システム識別ユーティリティによって構成できるネーム・サービスのリストに追加されました。これによって、ネットワークとシステム・オブジェクトの管理が大幅に容易になります。
IPv6
IPv6はIPの新バージョンです。IPv6では128ビットのアドレス・フィールドを使用し、今後のインターネット・デバイスの大幅な増大に対応するように、使用可能なIPアドレスの数を増やしています。IPv6はIPv4プロトコルとともに実装され、これからのネットワークのSolarisオペレーティングシステムの機能と互換性を大きく向上します。
システム識別ユーティリティでのIPv6のサポート
Solaris 8オペレーティングシステムを使用すると、IPv4に加えてIPv6プロトコルを使用できるようにシステムをインストール時に構成できるようになります。
IPv6 NFS/RPCに準拠
IPv6 NFS/RPC準拠の機能によって、IPv6サポートがNFSおよびRPCにシームレスに追加されます。NFSに関連した既存のコマンドには変化はありません。ほとんどのRPCアプリケーションも、変更なしでIPv6を通じて実行されます。トランスポートを認識する一部の高機能RPCアプリケーションには、更新が必要な場合があります。ユーティリティ、IPv6 Socket Scrubberを使用すると、アプリケーション・コード内部に存在するIPv4への依存性のチェックに役立ちます。
IEEE 1394のサポート
IEEE 1394インターフェイスは「ファイアワイヤ」と呼ばれることもあり、家電製品業界で主に使用されています。このインターフェイスは、デバイスをバスに接続したときのデバイス・ドライバの動的なロードをサポートしています。ビデオ・カメラについての追加サポートが予定されており、ディスク・ドライバなどのさまざまなデバイスを使用してテストが実行されています。
モバイルIPv4
Sunは、2000年6月頃までに新しいモバイルIPv4プロトコルをサーバー側に実装することを計画しています。モバイルIPを使用すると、携帯用システムにおいて、データを失うことなくそのIPトラフィックを現在の接続ポイントに代行させることができます。
IPv6を利用したNIS/NIS+トランスポート
IPv6を利用したNIS/NIS+トランスポートを使用すると、IPv6アドレスをNISおよびNIS+ネームサービス・データベースに格納できます。
WebNFS ソフトウェア開発キット
WebNFSソフトウェア開発キットを使用すると、WebNFSテクノロジによってJavaアプリケーションのリモート・ファイル・アクセスが可能になります。これはNFSプロトコルを直接実装しているため、ホスト・システムでNFSをサポートする必要ありません。
Sendmail 8.9.3
新しいオプションとユーティリティによって、Sendmailのディスク管理およびセキュリティ機能が向上しました。このバージョンには、特定のタイプのサービス拒否攻撃の防止機能、スパム(望まない大量の電子メール)の制限を可能にするフック、異なるドメイン名を使用した電子メールの受信を可能にする仮想ホスティング、独自のSendmail構成ファイルの構築を簡単にする構成階層の向上などが含まれています。(エラーが発生したときにすべての受信者に再送信するのではなく)メッセージを受け取らなかった受信者ヘメールを再度キューイングするローカル・メール送信プロトコル、RFC2033も含まれています。
サービスロケーションプロトコル(SLP)
SLPは、エンタープライズ・ネットワークで共有リソース(プリンタ、ファイル・サーバー、インターネットカメラなど)を検出するためのIETF(Internet Engineering Task Force)の標準トラック・プロトコルです。Solaris 8オペレーティングシステムには、開発者によるSLP対応アプリケーションの作成を可能にし、ネットワークを拡張可能にするフレームワークをシステム管理者に提供するAPIを含むSLPが完全に実装されています。
Network Time Protocol
NTP(Network Time Protocol)がバージョン3.4yから3-5.93eにアップグレードされ、いくつかの新しい機能が加わりました。これらの機能には、認証モードをオフにできる機能や、クロックの照会のみ(設定はしない)にする機能が含まれています。
LANプロトコルの向上
クラスII論理リンク制御ドライバ(LLC2:Class II logical link control driver)は、Solarisオペレーティングシステムの元で実行されているネットワーク・ソフトウェア(NetBIOS、SNAなど)と、サポートされているいずれかの通信アダプタによって制御される物理LANとのインターフェイスになります。このバージョンのLLC2ドライバではその他の標準のサポートが追加され、適切なSolaris MACレイヤー・ドライバを通じてアクセスしたときにEthernet、トークン・リング、FDDIアダプタを操作するコネクションレス型とコネクション型の論理リンク制御操作の両方がサポートされます。
IPv4用のIPSec
IPセキュリティ・アーキテクチャ(IPSec:IP Security Architecture)によってIPデータグラムが保護されます。この保護には、機密性、データの強固な完全性、部分的なシーケンス(再実行)の完全性、データ認証が含まれています。これは、IPスプーフィングから保護し(システムの実際のIPアドレスが隠されている場合)、インターネットを通じて仮想プライベート・ネットワークを構築するための主要な技術です。
IPv6用のIPSec
Solaris 8オペレーティングシステムの今後のリリースでは、新しいIPv6プロトコル・スタック用にIPSecプロトコルのサポートを追加します。
安全なパス名の変更
ファイルを事前に読み込める保護されたディレクトリが、32ビット・オブジェクトでは/usr/lib/secureになり、64ビットSPARC-V9オブジェクトでは/usr/lib/secure/sparcv9になりました。
スマート・カード・インターフェイス
Solaris 8ソフトウェアでは、ログイン時にCDEを使用してユーザーを認証する場合や、アプリケーションによる確認などのためにスマート・カードがサポートされています。ユーザーによるアクセスを管理するために、基本的な公開鍵インフラストラクチャが提供されています。
Solarisのスマート・カード機能は、OCF 1.1標準を実装し、Sunの2つの外部カード・リーダーをサポートしています。Payflex、Javaテクノロジに基づくiButton、およびCyberflexカードの3つのスマート・カード・フォーマットがサポートされています。
厳しくなったデフォルトのセキュリティ
Solaris 8リリースの数多くのシステム・ファイルとディレクトリでは、デフォルトの所有権がこれまでのリリースとは異なり、アクセス権も厳しくなっています。これは、これまで以上に厳しいセキュリティを提供するためです。
役割によるアクセス制御
通常、UNIXシステムでは、「スーパーユーザー」と呼ばれる1つのユーザー・カテゴリに特殊な権限と権利を割り当てています。スーパーユーザー権限でのアクセスを広い範囲に解放することには、セキュリティと管理上のリスクが伴います。役割に基づくアクセス制御(RBAC:Role-based access control)によって、スーパーユーザーの権限を、役割、実行プロファイル、および承認を使用してより細かく割り当てることができます。システム管理者は、承認が含まれる実行プロファイルをユーザー、または同様の役割を実行するユーザーのグループに直接割り当てます。
ユーザー監査イベントの集中管理
ユーザーおよび役割の監査事前選択クラスを格納する/etc/security/audit_userファイルがネーム・サービス・スイッチでサポートされるようになりました。このため、ユーザーがアクセスするシステムごとにユーザーの監査イベントを設定する必要がなくなりました。
シングル・サインオン認証
シングル・サインオン認証によって、PAM (pluggable authentication module)フレームワークへの追加であるKerberosクライアント側インフラストラクチャ、また、NFSサービスなどのRPCに基づくアプリケーションのセキュリティ保護に使用できるユーティリティ・プログラムが得られます。Kerberosは、ユーザーまたはサーバー・レベルの強固な認証、完全性、プライバシ・サポートを提供します。KerberosクライアントをSun Enterprise Authentication Mechanismソフトウェアと併せて使用すると、完全なシングル・サインオン・ソリューションを作成できます。
Netscape Certificate Management Server
CMS(Netscape Certificate Management Server)用に開発者ライセンスが提供されています。CMSは、認証に使用する公開鍵の管理インフラストラクチャを向上したもので、特に開発者に推奨します。
高精度タイマー
高精度のリアルタイム・タイマーが追加され、現状のリアルタイム・イベント・トラップの応答時間が向上しました。これらのハードウェア・タイマーでは、ディスパッチにシステム・クロックを使用せず、ハードウェアのタイマーを直接利用しています。その結果、プラットフォームで提供可能な最高の精度となり、最小1ナノ秒になりました。
スレッド優先順位の継承
リアルタイム・プロセスよりも優先順位の低いスレッドがプロセスをブロックしている時、そのスレッドの優先順位を上げ、ブロックされているリソースを迅速に終了して解放することにより、イベントの応答時間が向上しました。
ネットワークの優先順位
今日のリアルタイム・アプリケーションでは、ネットワークがますます重要な要素になっています。Solaris 8オペレーティングシステムでは、STREAMの処理で、ネットワーク・トラフィックの順位をその優先順位に応じて決定することにより、ネットワーク・イベントの応答時間を向上しました。これは、カーネルのスケジューラがプロセスのディスパッチで行っている方法と同じです。
ユニバーサル・ディスク・フォーマット(UDF:Universal Disk Format)ファイル・システム
情報を光学媒体テクノロジに格納するための業界標準フォーマットであるUDFファイル・システムがSolaris 8ソフトウェア・リリースでサポートされています。UDFファイル・システムは、次のコンポーネントにUDFファイル・システムが含まれる場合にデータの交換に使用されます。
- CD-ROMs
- ディスクおよびディスケット
- DVD-ROM
NFSサーバー・ロギング
NFSサーバー・ロギングによって、NFSサーバーはそのファイル・システム上で実行されるファイル操作を記録できます。この機能は、NFSおよびWebNFSプロトコルによって匿名FTPアーカイブを利用可能にするサイトで、標準的なFTPサーバーのロギング機能が必要な場合に特に有効です。
ファイル・システム・ロギング
UNIXファイル・システム(UFS:UNIX File System)ロギングは、トランザクション(ファイルまたはディレクトリの変更を伴う操作)をログに格納してからファイル・システムに適用するプロセスです。トランザクションを一度格納すれば、この完成したトランザクションは、後からファイル・システムに適用することができます。
UFSロギングには2つの優位性があります。ファイル・システムの矛盾を防止できるため、fsckを実行する必要がなくなります。また、fsckをバイパスできるため、UFSロギングによって、順を追ったシャットダウン以外の原因で停止したときのシステムのリブートに必要な時間が短縮されます。
遅延アクセスタイム属性
UFSは、最後にアクセスされた時刻をファイル・ヘッダーに書き込みます。たとえば、読み込み専用ファイル・システムやニュース・サーバーなどでは、このように時間のかかるイベントを必要としない場合や、希望しない場合があります。最後にアクセスした時刻属性の更新を含まないファイル・システムをマウントするオプションを提供します。もう1つの新しいオプションを使用すると、書き込みなどの実行時までこの更新を延期することができます。通常は、これらのオプションを指定すると、ファイルのアクセス時間が短縮され、全体的なパフォーマンスが向上します。
Solstice DiskSuite
Solaris 8ソフトウェアには、Sunの論理ボリューム管理ソフトウェア、Solstice DiskSuiteソフトウェアが付属しています。このソフトウェアは、データの可用性を向上し、信頼性と整合性を向上するだけではなく、ファイル・システムの容量も大幅に拡大します。
WebNFS JavaBeans コンポーネント
WebNFS JavaBeansコンポーネントには、Java 2プラットフォームAPIのJFileChooserグラフィカル・コンポーネントを拡張するXFileChooserクラスが含まれています。このBeansは、ユーザーが入力(オープン)または出力(保存)用のファイルを選択できるファイル・チューザーを表示する必要がある任意のJava 2アプリケーションで使用できます。XFileChooserを使用すると、アプリケーションは、NFS URL命名を使用してローカル・ディスク上のファイルやNFSサーバーにアクセスできます。
代替Libthreadモデル
任意のマルチプロセッサ・システムのスケーラビリティは、ハードウェアだけではなく、アプリケーションの条件に合わせたオペレーティング・システムの自己調整機能に大きく依存しています。適切なツールと制御機能を用意することが、ハードウェアの最高の性能を引き出すために不可欠です。Solaris 8オペレーティングシステムには、システム管理者がアプリケーションのニーズに応じてカーネルの動作を調整する方法を制御する新しい機能が含まれています。たとえば、1つの機能として、Oracleデータベースを実行しているサーバーのパフォーマンスを向上するために非常に有効であることが証明されている代替スレッド・モデルがあります。
カーネル・スレッドの細分性
カーネルのスレッドの構築に大量の追加作業が行われました。また、TCPのコード内部に含まれる排他ロックの数を低減するために拡張が行われました。これらの変更は、Solarisソフトウェアのマルチプロセッサ・スケーラビリティの向上に貢献しています。
ドメイン間ネットワーク
ドメイン間ネットワーク(IDN:InterDomain Network)によって、システム管理者は、特殊なハードウェアを使用しないで動的なシステム・ドメイン間に高速ネットワーク接続を設定できます。特定のSPARCサーバーだけがシステム・ドメインとIDNをサポートしています。
新しいハードウェア・アーキテクチャ
将来の機能に備え、Solaris 8オペレーティングシステムに新しいハードウェア・アーキテクチャのサポートが追加されました。ここには、物理的なハードウェア構成とオペレーティング・システムに対する潜在的な応答時間に関する情報の提供、また、最適な性能を得るためのプログラム・インターフェイスによる構成パラメータの活用などが含まれています。たとえば、本来ccNUMAは、CPUセットとメモリ・ボードの間の空間的な関係に基づくメモリ・アクセスの非均一性が得られるように設計されています。SolarisプラットフォームAPIを使用すると、アプリケーションは、アプリケーションの実行時にメモリとCPUセットを同じ位置に配置するように指定できます。
ファイル・システムのパフォーマンス
UFSによる大量のファイルの処理の方法が大幅に拡張されました。キャッシュやその他の論理を追加することにより、ファイル・システムの名前空間の検索速度や、新しいオブジェクトの追加/削除速度が劇的に向上されました。最大の利点は、rawディスク・パーティションではなくファイル・システムを使用するコンピュータ支援設計(CAD:Computer Aided Design)パッケージやデータベースなど、大量のファイルを同時に開くアプリケーションで実感できます。
Webサーバーのパフォーマンス
Solaris 8オペレーティングシステムではSolaris Network Cache Accelerator (SNCA)を使用できます。これを後にサポートされるApache Web ServerあるいはiPlanet Web Serverと組み合わせると、Webページのサービスに主に使用されているサーバーのパフォーマンスが大幅に向上します。
代替I/Oポーリングの高速化
代替I/Oポーリングによって、長い間オープンされたままになっているファイル記述子できわめて大量のイベントをポーリングしなければならない場合に、これまでよりも非常に高いパフォーマンスが得られます。このために、データベースやCADなどの大規模なアプリケーションのパフォーマンスが劇的に向上します。
高速のブート時間
Solaris 8オペレーティングシステムによってサポートされているシステムのブート・シーケンスの要素を処理する方法がいくつか変更されました。もっとも劇的な向上は、多くのディスクが接続されている大きいサーバーで見られます。ハイエンド・サーバーでは、約40%の速度の向上が確認されています。
Intel Architectureプラットフォーム依存コードのその他の変更によって、多くのIA32システムは、Solarisソフトウェアの旧リリースを使用した場合よりも大幅に迅速にブートします。ミッドレンジのIntelサーバーでは、約30%の速度の向上が確認されています。
Java 2 SDK Standard Edition
Java 2 SDK Standard Editionは、、Solarisオペレーティングシステム用に大幅に拡張されています。Java 2 SDK Standard Editionには次の機能があります。
- スケーラビリティとパフォーマンスの大幅な向上
- 新しいJava 2プラットフォームAPIなど、クラス・ライブラリの拡張
- メモリ・サブシステムの拡張
- 高性能でスケーラブルなJava Virtual Machine(JVM)
- Javaスレッド同期の高速化
TCPパフォーマンス
TCP選択的肯定応答(TCP SACK:TCP selective acknowledgment)によって、特に、衛星リンクや大陸横断リンクを介したTCPラージ・ウィンドウ(RFC 1323)を使用したアプリケーションで輻輳や複数のパケット・ドロップに関連した問題を解決する、RFC 2018に記載されたサポートが行われます。
携帯情報端末(PDA:Personal Digital Assistant)
PDA同期(PDASync:PDA Synchronization)アプリケーションは、Solaris CDEデスクトップ・カレンダ、メール、アドレス帳、メモをPDAと簡単に同期させるJavaアプリケーションです。
X11R6.4のサポート
この新しいXサーバーの拡張版には、ユーザーの生産性とモビリティを向上する主な機能が含まれています。新機能には次のようなものがあります。
- 任意のブラウザに基づくデスクトップでのWeb対応Xアプリケーション・アクセス。ユーザーは、インターネットやイントラネットを通じて企業のXアプリケーションにアクセスできるようになります。
- Xineramaによって、複数の物理デバイスに表示できる1つの論理画面イメージが得られます。このために、複数のモニターで連続してシームレスにイメージを表示できます。
- カラーマップのフラッシュを最小限に抑えます。
Netscape Application Launcher
Netscape Application Launcherを使用すると、Netscapeファイルや、ComposerなどのNetscapeの関連アプリケーションに簡単にアクセスし、自動的に起動できます。この機能によってNetscape環境全体を実行する必要がなくなるため、Netscapeアプリケーションへのアクセスが簡略化されます。
Java プラグイン
Solarisオペレーティングシステム向けのJavaプラグインはNetscape Navigatorのアドオン製品であり、これによって、Netscape Navigatorに含まれるデフォルトのJVMではなく、Java 2実行時環境を使用してJavaアプレットとJavaBeansコンポーネントをWebページで実行できます。
Netscape Communicator 4.7
Netscape Communicator 4.7は、Solaris 8オペレーティングシステムに含まれるデフォルトのブラウザです。
プリンタの命名方法の拡張
ネットワーク・プリンタに指定される名前は、そのプリンタを使用するユーザーからグローバルに認識されるものでなければなりません。Solaris 8オペレーティングシステムでは、nsswitchサービスを使用してプリンタ名を取得し、プリンタのサーバーとプリント・キューを配置するマップを解決できます。
Solaris Print Manager
Solaris Print Managerは、Java技術を利用したグラフィカル・ユーザー・インターフェイスであり、これによってローカルおよびリモート・プリンタ・アクセスを管理できます。このツールはプリンタ名の検出方法を大幅に拡張するもので、次のネーム・サービス環境で使用できます。NIS、NIS+、Federated Naming Service(FNS)を使用したNIS+およびファイル。
ユーザー向けのプリンタ・マネージャ
Solarisプリント・クライアントを使用すると、特殊なシステム管理権限や、システム管理者の介入を必要としないで、独自のプリンタ・セットとデフォルトのプリンタを簡単に構成できます。
言語のインストールと設定方法の拡張
1つのシステムに複数の異なる言語をインストールする場合のディスク容量の条件が大幅に削減されました。インストール・インターフェイスの再設計によって、言語の選択とグループ化の方法が拡張されています。
拡張型Unicodeのサポート
Solaris 8オペレーティングシステムでは、簡体字中国語と繁体字中国語の新しいUnicode(UTF-8)ロケールの追加によってUnicodeのサポートが拡張されました。
お客様が拡張可能なコードセット変換
開発者は、Solaris 8オペレーティングシステムのgeniconvtblユーティリティを使用することによって、ユーザー定義の独自のコードセット変換を簡単に作成し、追加できます。既存のSolarisコードセット変換の変更もサポートされています。
一般的な言語への対応
Solarisオペレーティングシステムでは、37の言語に対応する123のロケールをサポートしています。ロケールには、日付/時間フォーマットと使用言語の組み合わせが含まれます。
新しいロケールの追加
Solaris 8オペレーティングシステムには、アイルランド(ISO8859-15)とロシア(ANSI1251)用の2つの新しいロケールが追加されました。ロシア語ロケールは、既存のロシア語(8859-5)ロケールへの追加であり、Microsoftのネイティブ・データのエンコーディングをサポートしています。
言語変換フォーマット
次の新しいiconvデータ変換ユーティリティの追加によって、Solaris以外の環境とのデータの相互運用性が向上しました。
- 日本語メインフレーム・データ型用のiconv
- Microsoftデータのエンコーディングに対応したiconv(ユーザー定義の文字も含む)
- 中国語と韓国語のUTF-8相互運用性用のiconv
- 各種のUnicodeエンコーディングフォーマットに加え、国際および業界標準コードセット用のiconv
ATOK Server/ATOK12
日本語変換エンジンとして、ATOK12が追加されました。ATOK12では、指示詞対応関係解析、係り受け関係解析などの技術により、変換効率が大幅に向上するとともに、パレットの導入、候補ウィンドウやユーティリティの拡充により、使い勝手も大幅に向上しています。ATOK Server/ATOK12 は、多数のクライアントとのコネクションをサポートし、シンクライアント環境での使用にも適しています。
ドキュメンテーション・サーバーの拡張
AnswerBook2ドキュメンテーション・サーバーのパフォーマンスと信頼性が向上しました。ナビゲーション・アイコンがテキストに置き換えられて使用方法が非常に簡単になりました。また、英語以外のロケールのサポートが拡張されました。
リファレンス・マニュアルの改良
Cライブラリ関数について説明した(システムコールは含まれない)SunOSリファレンス・マニュアルが、1冊ではなく6冊構成になりました。これらの本は次のとおりです。
- 基本ライブラリ関数
- ネットワーク・ライブラリ関数
- Cursesライブラリ関数
- スレッドおよびリアルタイム・ライブラリ関数
- 拡張ライブラリ関数
- ライブラリおよびヘッダー
さらに、manページの多くのサフィックスが、関数が含まれるライブラリを反映するように変更されました。
オーディオ・ミキサー・ドライバー(SPARCプラットフォームのみ)
オーディオ・ミキサー・ドライバを使用すると、複数のアプリケーションでオーディオを同時に再生し、記録できるようになります。
64ビットKodak Color Management System
Kodak Color Management System (KCMS) によって、32ビットおよび64ビット・バージョンのライブラリが得られます。現時点でKCMSを使用している、64ビット・オペレーティングシステムに変換されるアプリケーションが、カラー管理サービスを保持できるようになりました。
ACPI (Advanced Configuration and Power Interface)
ACPIは、Intelハードウェアを構成し、制御する新しいより柔軟な方法です。プラグアンドプレイBIOSとIntel MP-SPEC(Multi-Processor Specification)からACPIに置き換わりました。Intel ArchitectureシステムでACPIを使用できる場合は、Solaris 8オペレーティングシステムでACPIを自動的に使用し、ハードウェアを構成します。
32GBのメモリのサポート
Pentium Proチップセットのリリースにより、Intelはその高機能プロセッサに物理アドレス拡張(PAE:Physical Address Extension)と呼ばれるモードを導入しました。PAEをサポートするハードウェアを備えたシステムでは、Solaris 8オペレーティングシステムのIntelプラットフォーム版を使用して、32GBの物理メモリをすべてアドレス指定できます。
ブート・パーティション
Solaris 8オペレーティングシステムが稼働しているIntelシステムでは、インストール時に別個のブート・パーティションを指定できるようになったため、複数のバージョンのオペレーティング・システムがインストール可能になり、Solarisソフトウェアの柔軟性が大幅に向上しました。
CD-ROMブート
CD-ROMブート機能によって、インストーラは、(これまでのDevice Configuration Assistantディスケットではなく)インストールCDからシステムを直接ブートできます。この新しい機能は、「El Torito」基準を活用したものです。
大容量ディスクのサポート
これまでのSolarisでは、8GBを超えるディスク領域を認識しないという制限がありましたが、このような制限はなくなりました。拡張されたBIOSインターフェイスを使用してディスクにアクセスすることにより、Solaris 8オペレーティングシステムでは、8GBを超える大容量ディスクを完全に使用できるようになりました。
PCIホットプラグのサポート
この機能を使用すると、PCIアダプタをマシンにホットプラグできます。ホットプラグとは、電源を切断しないで、またはオペレーティング・システムをシャットダウンしないでハードウェア・ボードやデバイスをインストールまたは削除する操作のことです。この操作を行うためには、ホットプラグをサポートするようにシステム・ハードウェアを設計し、オペレーティング・システムにこれらのイベントを管理する機能を持たせることが必要です。Solaris 8オペレーティングシステムは、さまざまなホットプラグ・イベントをサポートしています。このリリースでは新規にPCIバス・イベントをサポートします。
ユニバーサル・シリアル・バス(USB:Universal Serial Bus)のサポート
Solarisプラットフォームには、キーボードおよびマウス用のデバイス・ドライバとともに、USBインターフェイスのサポートが追加されました。Solaris 8オペレーティングシステムの今後のリリースでは、開発者がUSB用の独自のデバイス・ドライバを作成する場合に必要なAPIと併せて、さらにデバイス・ドライバがリリースされていく予定です。
Intel Xeon CPUの拡張
パフォーマンスを最大限まで引き上げるために、Solarisオペレーティングシステムでは、Intel IA32プロセッサ(Xeon、Pentium II、Pentium III)のページ属性テーブル(PAT:Page Attribute Table)機能をサポートしています。
拡張メモリ
拡張メモリ(XMEM:Extended memory)のサポートによって、1つの32ビット・プロセスが4GBを超える物理メモリを効率的に割り当て、管理できる機構が得られます。XMEM機能は、システム管理者がメモリをアプリケーション用に予約するためにマウントし、使用できるファイル・システム(xmemfs)として実装されています。
Xサーバー・ビデオ・ドライバの拡張
次のビデオ・デバイスのサポートが追加されました。
- Cirrus Logic GD5465
- 3Dlabs Permedia2 (Diamond Fire GL 1000 Pro)
- S3 Trio3D
- Matrox Productiva G100
- Matrox Millennium G200
- Matrox Millennium G400
- Matrox Mystique G200
- Matrox Mystique G400
- NVIDIA RIVA TNT2 (Diamond Viper V770)
Adaptec Ultra2のサポート
Solaris SCSIデバイス・ドライバ(cadp)が、一般的なAdaptec Ultra2アダプタをサポートするように拡張されました。
NCRSデバイス・ドライバの高速化
Solaris ncrsデバイス・ドライバが、一般的な機能とパフォーマンスの向上に加え、SCSIホットプラグ機能とUltra2デバイスをサポートするようになりました。
SYM22910のサポート
Solaris 8オペレーティングシステムで、LSI Logic (Symbios) SYM22910およびSYM21002アダプタが(symhislデバイス・ドライバを通じて)サポートされるようになりました。
RPCSEC_GSS
RPCがGSS-APIに基づいて変更されました。このためにセキュリティの整合性と機密性が向上し、NESサービスが固有のまたは1つのセキュリティ機構だけに対応するということはなくなりました。
NIS+セキュリティの拡張
認証キーの長さを192ビットから640ビットに増やすことにより、NIS+のセキュリティが拡張されました。
ドメイン名システム(DNS:Domain Name System)
もっとも一般的なDNSの実装であるBerkeley Internet Name Daemon(BIND)がアップグレードされました。拡張の1つに、アクセス制御リスト(ACL:Access Control List)の使用によってネットワーク・セキュリティを拡張する新しい構成ファイルがあります。
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