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Sun Rayウルトラ・シンクライアントの基本構造
   Sun Rayのコンセプト
   いま、なぜシンクライアントなのか
Sun Rayウルトラ・シンクライアントの基本構造
   シンクライアントとしてのSun Rayの優位性
   Sun Rayのユースケース

サンが提供する「Sun Rayウルトラ・シンクライアント」は、アプリケーションの処理、OSの動作、データの保存は全てサーバ側で行われ、ネットワークに接続された端末側では画面描画とキーボードやマウスの入力処理のみが行われます。

Sun Rayの技術的な特徴を説明しましょう。

1. Sun Ray端末側にはハードディスクはもちろんのことOSさえも搭載していません。

Sun Ray端末には汎用OSが搭載されていません。端末側にはネットワーク経由による通信処理と受け取った画像を描画するファームウェアのみが搭載されているだけです。

従来のPCは、ウィルス対策ソフトウェアをクライアント端末にインストールしたり、OSのアップデートを必要としました。シンクライアント製品でも汎用OSを利用したモデルでは、組込形式で搭載されたプログラムをサーバ側から専用ツールで保守・更新する必要があります。しかし、Sun Rayウルトラ・シンクライアントは、その必要が全くありません。アプリケーションのバージョン管理や機能拡張を含めた端末管理などが一切不要となる、まさにウルトラ・シンクライアントなのです。

2. サーバ=通常のPCの本体に相当

全てのアプリケーションやデータはサーバ側に存在し、アプリケーションの実行もサーバ側で行われます。したがって、端末からデータを抜き取られる危険がなく、盗難や持ち出しなどによってハードディスクから情報が漏えいするリスクもありません。スパイウェアやウィルス感染の脅威からも解放され、情報漏えいを防ぐことができるのです。

Windowsベースのシンクライアント製品でもサーバ側でアプリケーションが実行されますが、描画処理等のために端末側にはWindows XP Embedded等のOSがインストールされており、この組込みOSも一般のWindowsと完全に互換性のあるAPIを持つため、ネットワーク上の別なPCがウィルスに感染した場合、シンクライアント端末やアプリケーション及びデータを保存しているサーバ側もウィルスに感染してしまう恐れがあります。

一方、Sun Rayウルトラ・シンクライアントは端末側にOSを搭載していませんし、端末に利用されている制御用演算装置も、SPARCやMIPSなどの一般PCとは違うアーキテクチャの部品を採用してます。このためパソコン用のウィルスは感染することも、端末を踏み台にネットワークに広がることもできません。またサーバもSPARCチップやAMDのOpteronプロセッサを利用した機器が利用できますが、オペレーティングシステムには高度なセキュリティを持ったSolaris 10を利用するため、Windowsのウィルスに感染することが一切ありません。

3. ユーザ固有のコンピューティング環境に「瞬時」にアクセスできます。

Sun Rayウルトラ・シンクライアントの「Hot Deskアーキテクチャ(デスクトップ環境の維持機能)」により、ユーザは任意のSun Ray端末から安全に自分のセッションにアクセスすることができます。

例えば、サンでは、Sun RayとJavaCard、エンタープライズソフトウェアを利用した「iWORK@home」というフレキシブルオフィスを実現しています。サンの社員は、社員証を兼ねるICカード(JavaCard)をSun Ray端末に挿入するだけで、必要なアプリケーションやデータをサーバから呼び出して仕事をすることができます。世界中のどのSun Ray端末からでも自らのPC環境・ネットワーク環境を呼び出せるのです。すでに、社内ユーザは34,000人/28,000端末にも及んでいます。

また、このSun RayやJava Cardといった必要なコンポーネントさえあれば、オフィスと同じ職場環境を自宅に再現し、職場と同じメールやスケジュール、オフィスツール、社内アプリケーションを使用することもできます。

4. 既存のWindows環境やメインフレーム環境を一つの端末から利用できます。

Sun Rayウルトラ・シンクライアントは、事実上Solaris OS上で動作する全てのアプリケーションにアクセスすることができます。また、ミドルウェアとしてSolaris上にSun Secure Global DesktopやSun Ray Connector for Windowsをインストールすれば、既存のWindows環境やメインフレーム環境などの上で動くアプリケーションをSun Ray端末から、パソコンや3270端末のように利用することができます。

5. 環境への配慮:低消費電力、発熱量も少なく、ノイズレス

Sun Rayウルトラ・シンクライアントには、ハードディスク、メモリ、CPUが搭載されていないためパソコンに比べて圧倒的に消費電力が少なく済みます。独自開発したmicro SPARC IIeベースのCPUを搭載するSun Ray170の最大消費電力は54ワットと一般のPCの100〜200ワットに比べて、かなりの省電力となっています。

さらに、熱放射も少なく、室内温度の上昇を防ぐとともに、ファンがないためノイズも気になりません。

Sun Rayウルトラ・シンクライアントがPCと異なるもう一つの点は、何年も利用していてもスペックが陳腐化しないことです。PCの場合であれば、2年も利用すればCPUスペックは最新バージョンのOSやアプリケーションの実行に不十分となり、メモリやハードディスクの容量不足をエンドユーザが訴えてきます。ここで端末台数分の買換えが必要になることは、大きな資源の浪費です。Sun Rayテクノロジでは、5年間使用したウルトラ・シンクライアントでも購入した当時と同等の価値を持ちます。メカニカルな稼動部品やアップグレード対象となるリソースが端末側にないため、5年間使用しても陳腐化や性能劣化は発生しません。実際のアプリケーションが実行されるサーバ側にCPUやメモリの増設、フェイルオーバグループ内のサーバ台数の強化など、従来の投資機材に追加を行うことで、そのサーバに接続する全端末ユーザの作業環境がスペックアップされます。これにより、従来のデスクトップPCのような煩雑で頻繁なアップグレードや取替えが不要になり、毎年のように資材が廃棄されたり再利用に回されたりすることもありません。

以上のように、Sun Rayは地球環境保護にも貢献する画期的なシンクライアントなのです。

Sun Rayウルトラ・シンクライアントには、Sun Ray 170Sun Ray 1gという2つの製品があります。Sun Ray 170は、液晶ディスプレイと端末本体が一体型となった設計の製品であり、Sun Ray 1gはディスプレイと端末と本体が分離した製品です。Sun Ray 1gには既存PCのキーボードとディスプレイを接続して利用できるため、導入コストを抑えることが可能です。

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