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Solaris 9 オペレーティングシステム
概要
Solaris[tm] 9 オペレーティング環境

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Solaris オペレーティングシステムの概要

Sun の Solaris オペレーティングシステムは、今日の企業および組織に求められている高度なインフラストラクチャをサポートします。その優れた可用性、スケーラビリティ、管理性、安全性は、エンタープライズベースおよびインターネットベースのサービスオンデマンド環境に欠かすことのできない広範なサービスを提供します。さらに、インターネットの負荷の変動に対応できるように、データセンターに対する予測可能性も提供します。

Solaris オペレーティングシステムは、業界の標準、インターネット、イノベーション (革新性)、インテグレーション (統合性) を視野の中心に据えた実証済みのユニークな戦略を提供する唯一のオペレーティングシステムです。もちろん、運用コストも抑えられています。堅牢な基盤を提供するサンの Solaris オペレーティングシステムを採用することにより、すでに多くの組織が成功を収めています。

互換性とオープンスタンダードによる投資保護

Sun では、投資保護を目的としたバイナリ互換性の確保に力を入れています。資産保護のためには、オープンスタンダードに基づいた設計も重要です。たとえば、Sun のシステムは、従来のシステムと効果的に統合できます。

互換性は、Solaris オペレーティングシステムを使用するソフトウェアの特徴であると同時に、アプリケーションの移植や再コンパイルなしで製品ラインをアップグレードするための必須条件でもあります。Solaris オペレーティングシステムは、公開されている Application Binary Interface (ABI) をサポートすることにより、完全なバイナリ互換性を確保しています。デスクトップワークステーションから 106 個のプロセッサを搭載できる Sun Fire 15k サーバーまで、すべての Sun サーバーでは、ABI に準拠したアプリケーションを変更なしで実行できます。

Sun は、Linux を実行する高品質なマシンを対象に Solaris の高度な機能を必要としないアプリケーションを提供するなど、Linux コミュニティにも積極的に貢献しています。また、顧客企業の Linux への投資を保護し、Solaris をエンタープライズレベルの配布環境とするべく、Linux 環境と Solaris 環境の相互運用性と共通性の実現にも配慮しています。とりわけ注目に値するのは、Linux のコマンド、ユーティリティ、ライブラリの多くが Solaris オペレーティングシステムに統合されている点です。このことにより、一般的な Linux アプリケーションを Solaris オペレーティングシステムに移植し、再コンパイルして、Linux 環境で使用する場合と同じように実装することが可能になりました。Solaris ユーザーは、Linux ソフトウェアの柔軟性と、Solaris オペレーティングシステムのスケーラビリティおよび可用性を両方とも利用できます。

Sun は、以前からオープンソースコミュニティをサポートしてきました。これは、オープンソースコミュニティから発されるほとんどのソフトウェアが標準と見なされ、広く普及しているためです。Sun は、OpenOffice.org、NetBeans をはじめとするオープンソース運動に重要なテクノロジを提供するとともに、その他の多数のオープンソースプロジェクトに参加しています。

オープンスタンダードベースのソフトウェアビジョンに対する Sun の取り組みは、IETF や Java プラットフォームの Java Community Process (Sun 主催) といったインターネット標準技術のサポートからも明らかです。オープンスタンダードに基づいた製品を発表している立場から、Sun は、ベンダーを固定化させる戦略ではなく、より優れた実装を開発していく戦略を保持していく方針です。このため、Sun のパートナーは、Sun のシステム上で best-of-breed 型のソリューションを開発し、市場に公開することができます。また、Sun の顧客は、Solaris オペレーティングシステムで実行できる 2000 以上のサードパーティアプリケーションの中から最適のソリューションを実装できます。

Solaris 9 オペレーティングシステム: Sun ONE に最適な基盤

Solaris 9 オペレーティングシステムは、Sun ONE -- Sun のビジョン、アーキテクチャ、プラットフォーム、オンデマンドによるサービスの開発および配布技術 -- の基盤となります。Sun ONE のソフトウェアスタックは統合可能です。たとえば、Web サービスを開発する場合、Sun ONE 製品だけを利用する必要はありません。スタック内の任意の製品を別のベンダーの製品と交換してもかまいません。この機能は、オープンスタンダードへの準拠によって実現されています。

Solaris ソフトウェアディストリビューションには、Sun ONE サービスおよびコンポーネントが多数含まれています。このため、Sun ONE の Web サービスの開発をスムーズに進めることができます。また、Sun ONE のソフトウェアスタックに準拠したアプリケーションおよびツール群の使用方法も簡単です。Solaris には、Apache、Perl などの一般的なオープンソースパッケージが多数統合されています。

Sun は、オープンネットワークと業界標準で製品のコアを支えることにより、最良のオープンシステムソフトウェアを統合し、これまで以上に顧客満足度の高いソリューションを構築できるようになりました。

Solaris 9 オペレーティングシステムの新機能

Solaris オペレーティングシステムには、サービスコストとリスクを軽減しながらサービスレベルの向上を図るという壮大な目標があります。スケーラビリティ、可用性、管理性、安全性の高いシステムを使用することが、この目標に到達するための鍵となります。

スケーラビリティ:

現在、Web ベースのサービスを提供している企業がサイトの訪問顧客数を予測することは、非常に困難です。しかし、この予測に成功している企業は、一夜に何百万人もの顧客をサポートできます。Solaris 9 オペレーティングシステムは、Sun の高度にスケーラブルな 64 ビットサーバー製品向けに発表された、メジャーリリースとしては 3 番目の 64 ビットコンピューティング環境です。ここでは、スケーラビリティに関する新機能の一部を紹介します。

  • マルチスレッドライブラリの改良 - Java ベースのアプリケーションを含むマルチスレッドアプリケーションのスケーラビリティとパフォーマンスが著しく改良されました。

  • Multiple Page Size Support - アプリケーションでサイズの大きいページを使用できるようになったため、仮想メモリーパフォーマンスが改良されました。これに伴って、リソース効率が向上し、オーバーヘッドも削減されました。

  • Remote Shared Memory API (RSMAPI) - クラスタ構成でクラスタ対応アプリケーションがイベントに応答するまでにかかる時間が短縮されました。

  • Network Cache and Accelerator (NCA) - HTTP 要求の際にアクセスされる Web ページのインカーネルキャッシュの管理により、Web サーバーのパフォーマンスが向上しています。

  • mkfs パフォーマンス - UFS ファイルシステム の作成にかかる時間が短縮されました。場合によっては、数時間単位から数分単位に短縮されることもあります。

可用性:

現在では、世界規模で 24 時間休みなく業務を進行するのが日常となっています。顧客がサービスを必要としている時間帯を特定するのは、もはや不可能です。「保守管理のための計画された停止時間」は時代遅れと言ってよいでしょう。新しいシステムは、常にサービスを提供することができなければなりません。Solaris 9 オペレーティングシステムを導入すれば、その高い信頼性により、長時間運用されるアプリケーションやリソースを大量に消費するアプリケーションを切れ目なく実行することができます。高可用性サービスの提供に役立つ Solaris 9 の新機能のうち、特に重要なものを以下に示します。

  • Live Upgrade 2.0 - システムの実行中にオペレーティングシステムのアップグレードを行うことができます。作業は再起動だけで完了するので、オペレーティングシステムのアップグレードに伴うサービスの停止時間が大幅に短縮されます。

  • Web Start Flash - 既存のシステム構成から Solaris オペレーティングシステムの参照インストールを作成し、これを複数のマシンにコピーすることができます。この方法により、インストール時間が短縮され、構成が簡単になります。さらに、管理リソースの節約と配布スケーラビリティの向上も期待できます。

  • モジュラーデバッガ - アプリケーションプログラムのデバッグ技術が一新され、コアダンプの分析ツールが導入されました。

  • Sun StorageTek トラフィックマネージャ (Multiplexed I/O) - ネットワークの入出力パスに障害が発生した場合に、フェイルオーバーを実行できるようになりました。これにより、ストレージの可用性が向上し、アプリケーションからストレージ層へのトラフィックの受け渡し効率が高くなりました。

  • ネットワークマルチパス (IPMP) - シングルポイントネットワーク障害からの回復が可能になり、ネットワークスループットが改善されました。また、動的な再構成機能も拡張されました。

管理性:

IT インフラストラクチャの規模と複雑性が増すにつれ、IT 企業は効率の最適化を求められるようになりました。Solaris 9 オペレーティングシステムの管理機能セットを利用すれば、ソフトウェアスタックのインストールと配布を安全な方法で簡単に実行し、運用コストを下げることができます。Solaris 9 オペレーティングシステムは、以下のような包括的な管理ツールセットも提供します。

  • Solaris 9 Resource Manager - システムリソースの割り当て機能、監視機能、制御機能を改善します。必要なサービスレベルを確保しながら、単一のシステム上で複数のアプリケーションを統合することができます。

  • Solaris Volume Manager - ストレージ管理ツールを提供し、大量のディスクの管理、ストレージリソースの効果的な利用を可能にします。サードパーティ製品に対して、完全に統合された、低コストの選択肢を提供します。

  • パッチマネージャ - Solaris 9 オペレーティングシステムおよび互換リリースに対応した新しい GUI インタフェースにより、パッチの管理を行います。システム管理者によるパッチおよびインストール済みソフトウェアの品質管理が可能になります。

セキュリティ:

Solaris オペレーティングシステムは、その他のシステムに安全に接続できます。また、セキュリティやネットワーキングについて考慮されていないソフトウェアをウイルスやワームから保護する機能も高くなっています。ネットワークおよびプラットフォームのセキュリティは、エンタープライズネットワークを構築する場合でも、インターネット経由で大量のユーザーにサービスを提供する場合でも、決しておろそかにはできません。Solaris 9 オペレーティングシステムのセキュリティ機能には、以下のようなものがあります。

  • Secure Shell - クライアントマシンとサーバーマシンの両方で、ユーザー ID による認証とともに「強い認証」が可能になりました。軽量 VPN などの安全な方法でシステムにアクセスすることができます

  • IPsec とインターネット鍵交換 (IKE) - IPsec には、サーバーと通信チャネル間のセキュリティを向上させる働きがあります。その結果、承認されたユーザー以外は、これらを利用して通信を行うことができなくなります。IKE では、安全なネットワークをより多く設定および管理できます。これらのモジュールは、128 ビット暗号でエクスポートされます

  • SunScreen 3.2 - 高速のステートフルパケットフィルタリングファイアウォールです。単一のシステムまたはサーバーネットワーク全体を保護する高度な機能を提供します。Solaris 9 オペレーティングシステムから無料で使用できるようになりました。

  • Kerberos v5 サーバー - アプリケーションおよびシステムのシングルサインオン機能が改善されました。

  • 役割によるアクセス制御 (RBAC) - 特定の操作を実行する権利を割り当てることができます。専門外のユーザーが偶然もしくは意図的にシステム障害を発生させる可能性が、最小限に抑えられます。

通常、セキュリティを確保するためには、オペレーティングシステムと同時にインストールされるソフトウェアモジュールをできるだけ少なくする必要があります。Solaris 9 オペレーティングシステムでは、このニーズに応えるため、通常は Solaris と同時にインストールされるがシステムの運用には必要のないソフトウェアモジュールを選択的に削除するツールを提供しています。これに伴い、ほかのソフトウェアパッケージに依存するパッケージの数が少なくなりました。さらに、パッケージのサイズも、より細かい単位で削除できるように小さくなっています。詳細については、ソフトウェアに付属している『Solaris 9 オペレーティング環境の概要』の「主な新機能」を参照してください。なお、このマニュアルは、http://docs.sun.com でも参照できます。

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