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Sunストレージ・ユーザー会
  • FORUM2007ハイライト
FORUM2007
Jonathan CEOスピーチ 浅田会長挨拶

FORUM2007オープニングゼネラルセッションでスピーチするJonathan Schwartz , CEO and President(Sun最高経営責任者兼社長 ジョナサン・シュワルツ)

- Jonathanは、莫大な研究開発費を誰のために投入し、何を作り、どの様に成果が上がっているかを述べた。ITを「コスト」と捉えるお客様ではなく、ITは企業を伸ばす「武器」として捉えるお客様の市場をサンは最も注視している。(本文参照)

NCAR(アメリカ国立大気研究センター)のGeneral Manager, Mr. Gene Harano(ジーン・ハラノ)へ訪問御礼とユーザ同士としての感想を述べる浅田会長

- 浅田会長は、FORUM2007日本派遣団長として常に率先して現地関係者と意見交換に臨んだ。ユーザとしての意見を明確に発言、また、質問を投げかけ、直接相手から生の回答を得るというスタンスを会長は最後まで崩さなかった。

4000メートル級の山々が連なるロッキー山脈の麓、コロラド州デンバー、ダウンタウンAdam’s Mark Hotel Denverにおいて、サンの全世界ストレージカンファレンス「第19回FORUM2007」が、10月9日(火)~10月11日(木)に亘り開催されました。

デンバーはSun StorageTek製品開発プラントがありますが、地元デンバーのしかもダウンタウンのホテルでFORUMが開催されるのは、1988年の FORUM88以来、19回目となるFORUM2007が初めてとなります。デンバー滞在中はお蔭様で大快晴に恵まれ、雄大な大自然の中、集中力全開で、精力的に行事を遂行し、滞在型FORUMツアーを成功裡に終えることができました。

浅田ユーザー会会長を団長とし、お客様11名と随行員、総勢15名のFORUM2007日本派遣団は、デンバーでのFORUM2007参加に先立ち、カリフォルニア州のサンの米国本社を訪問すべく10月7日に成田出発。ストレージ担当統括副社長Joe Heel (ジョー・ヒール)より、直接、サンの新体制組織づくりについて説明を受けました。浅田会長は、それに対し、ユーザとしての意見も直接伝えました。(後文参照)

また、デンバーではFORUM2007終了の翌日、デンバーダウンタウンの北東ルイスビルにあるサンのストレージプラントの視察、並びにルイスビルの北に位置するボルダーの大規模システムユーザNCARの視察も果たしました。また、NCARからの帰路、ブルームフィールドのサンのキャンパスも見学しました。ルイスビルのキャンパスとは主幹道路を隔てた向かいの地域に位置します。年内にはEBCをはじめ、すべてのファンクションの移転が完了するようです。

FORUM2007日本派遣団は、6泊8日におよぶ重要行事を全て遂行し、10月14日に無事帰国しました。
以下に、FORUM2007のハイライト、並びにアンケートよりご参加者の生の声をご紹介いたします。ご一読ください。

サン米国本社前 集合写真 Rocky山脈集合写真
カリフォルニア州
Sun Microsystems Inc.米国本社
Menlo Park EBCにて
コロラド州デンバー
富士山より高いMt. Evance(4,270m)を背に、Rocky山脈標高1万フィート(約3000m)に水を湛えるEco Lakeのほとりにて
2007年10月10日水曜日8:00-9:00
Title: Innovations-Engineering Our Future

2007年度は2001年以来はじめて純益が出た年であり、順調に推移している。現在サンマイクロシステムズ社では、年間約20億ドルを超える研究開発費を投入しているが、誰のために投資をし、何を作り、どの様に成果が上がっているかを述べる。

1.誰のために投資しているか?
現在サンの従業員数は約33,000人で、そのうち約17,000が営業とサービス部門におり、約8,000人が営業部隊に所属し、約4,000人の営業担当がいる。この4,000人の営業で全世界をカバーしなければならないので、市場を以下のとおり2分割し、営業活動をより効率的に行えるよう考慮している。

  1. 最初の市場は、ITをコストと捉えるお客様から形成される市場:
    この市場はITをコストと捉え、どんどん経費削減が可能になっている反面、ベンダーにとっては、縮小市場である。勿論、従来業務用の製品は提供し、販売活動を継続するが、これだけでは会社が伸びない。
  2. ITは企業を伸ばす武器として捉えるお客様から形成される市場:
    この市場では、IT自体が企業の付加価値であり、IT投資対増収益率を考え、積極的に新しい業務を開発し、エンドユーザの取り込みに力を入れているお客様は、Mooreの法則でも足りないIT需要が発生している。
    たとえば、JPMorgan社(Chase銀行傘下の投資顧問会社)のCEOと会った時、彼はJPMorgan社は、テクノロジー会社であり、同時に金融業務もやっているという程であった。JPMorgan社では、過去のあらゆるデータを取り込み、投資分析を実施しているが、これに対するIT投資は莫大なものである。 その他、Google、 Vodafone社、20th Century Fox社なども同じようにITがその企業の発展を支え、競合を打ち破る重要な武器として捉えられ、積極的なIT投資を行っている。

これらをRedshift企業と呼び、サンが最も注視し、このニーズに合った製品開発のため大きな研究開発費を投じている市場でもある。

2.何を作っているか?
サンは、FORUM2007開催前に新組織体制とし、次の4つのビジネスユニットでビジネスを展開していく。

  1. Software Business
    ソフトウエア部門では、オープンソースを積極的に進めている。ソフトの開発者を取り込むため、無償でソフトを提供し、それを自由に使い業務を開発してもらい、その業務が企業に選択された時に発生するサポートサービス料で売り上げる事を考えている。
  2. System Business
    FORUM2007開催の前の週に、サーバとストレージビジネスを統合し、Systemビジネスにした。 最近のITインフラは、計算するサーバ、データ保存のストレージ、そして通信のNetworkが一体になっている。これらの部門は別にしておくより、統合したほうが、技術革新が加速される。なお、最近のストレージ需要は、サーバ需要を上回るものがある。
  3. Microelectronics Business
    元々汎用的業務に作られたUltraSPARCベースの製品が、最近我々が想像していなかったような、特別な使い方をされている事例を多々見受けられたので、この心臓部となるサンが保有するチップ技術のみを提供して、他の企業に新しい製品開発をしてもらう意図がある。
  4. Service Business
    サービスは、製品とお客様の接点であり、重要なビジネスと位置づける。遠隔監視を含めたサービスを提供している。

3.どのような成果が上がっているか?
サンはオープンソースを促進しているので、どのように収入を得ているかと聞かれる。
サンでは、ソフトウエア市場を2分割し、ソフトウエアに対し、利用料金を徴収しない、もしくは徴収するべきでない市場と、必ず利用料金を払う市場があると認識している。

前者は、IPテレビのYouTubeに代表されるような企業で構成されるFree Software Communityである。 無償のソフトウエアを積極的に提供することにより、彼らは色々な業務を創造してくれる。これらの業務を企業が使用する際には、必ずサポートサービスが必要となり、より大きな有償ソフトウエア市場が形成され、結果的にサンの売り上げにつながると信じている。

また、Solarisのダウンロードは実際9百万件以上に上り、世界中のあらゆる所で使用されている。その約70%がサン以外のサーバ上で動いている事実がある。

オープンソースには、SolarisとLinux上で稼動するZFS(Zettabyte File System)も含まれている。128ビットファイルシステムの機能を活用すれば、信頼性の低い安価なディスクを使ってもメインフレーム級の信頼性を持ったストレージが可能である。これを活用した、サンのX4500Thumper(サンパー)という製品は、24TBの容量をGB当たりUS$2以下で提供できる。Thumperが同等製品の約3分の1の価格で販売されていることに対し、大半は危機感を抱いているようだが、Thumper の売り上げは、今急速に伸びている。

You Tube・・・ 円グラフ

Networkがここまで進んだ現在、オープンソースのモデルは急速にビジネスを発展させる最良の方法であると思う。

最後にEcoに関して付け加えたい。現在Google社では、人件費の次に高い費用は電気料金になっていると聞いている。サンではEcoは環境(Ecology)と経済(Economics)の両方を意味していると捉える。サンの製品は、省電力、省スペースを追求し、経済的にも利点があり、かつ環境にもやさしいITインフラを目標にしている。

なお、サンではEcoに積極的に取り組んでいるので、Eco Responsibility というポジションがある。Jonathanに引き続き、David Douglas, VP of Eco Responsibilityが登場し、ITインフラの構築に生かすためのITのEcoについての説明があった。すでにニューヨークのマンハッタンなどでは、電力供給の限界にあり、センターの新設は勿論、ITインフラの増設もままならない。サンでは、Innovate, Act, Shareのキーワードを元に、リサイクル可能な部品を使った設計、エネルギー効率の高い製品作りから始まり、その結果を社会と共有することを実施している。サーバは省電力の開発と製品化が進んでおり、ストレージに関してはディスクとテープを活用したハイブリッドな省電力製品(仮想テープ)などを今後も積極的に製品化していく。

2007年10月10日水曜日10:00-10:45ゼネラルセッションより

FORUM2007開催の前の週に、ストレージ開発部門とサーバ開発部門が統合され、新たにシステム部門が誕生した。
これは、自分から発案し、サーバ技術とストレージ技術がより融合された製品作りが可能になる体制を確立することを目的としている。 現在のストレージはインテリジェンスを持たせるために全ての機器には何らかのOSが必要とされている。 サンは優れたプロセッサーチップとOSの技術を両方持っており、これらをストレージ製品開発の早い時期から考慮し、活用すれば、より良い製品がより短時間で開発可能になり、競争力の強化につながる。

John Fowler, Executive VPがシステム部門を統括し、その下にストレージ担当のJon Bensonとサーバ担当のVPが並んだ。

統合されても短期的には大きな変化や、現存のストレージ製品の開発停止予定は無く、従来どおり特別機能を持った製品、たとえばメインフレーム用の仮想テープ等は、今後も継続し新製品の投入も計画している。 長期的に見て、サーバとストレージの統合製品、たとえば現在提供中のX4500Thumper のような製品を積極的に開発していく。

ストレージ戦略は、テープの市場では従来どおりリーダーシップを発揮していく。テープ製品のラインナップは、現在、過去になかったような充実した製品がある。すでに"Enterprise"の高効率、高可用性のテープドライブとライブラリの開発が進められている。また、特に仮想テープでは70%に近いシェアをとっている。

一次ディスク製品は、Best Of Breedのパートナーと協力して、より良い製品の供給とサン独自のソリューション作りを目指す。
そして、常にInnovation(改革)を念頭に、サンの持っている技術を統合し、システムソリューションを提供していく。今後もお客様とのリレーションシップを維持し、より深めるための時間を充分に持ち続けることが重要であると考えている。

2007年10月11日木曜日9:00-10:00ゼネラルセッションより

現在のITを取り巻く環境は、

  1. ユーザー部門(会社経営者含む)とIT部門間の亀裂、
  2. 世界を取り巻く経済活動の低迷、
  3. 各ベンダーが提供する革新の煩雑さ

の3つに問題を分割できる。

ユーザー部門と会社経営者の多くは、IT部門の抱いている問題を正確に捉えられずにおり、又IT部門は、ユーザー部門と会社管理者の充分な解を得られていないため、いたる所に亀裂が生じている。 このため、短期的には、無理なコストカットの強要や、IT部門の諦め気分が蔓延しつつある。 長期的に見ると、特定ベンダーのProprietaryな(独占権をもつ)テクノロジーを導入し、そのベンダーにロックインされ、強いては将来的にはITに対する依存度が高くなる割にはIT投資の無駄が発生し、且つ社内のIT技術力の低下を招く。又、各企業はコンプライアンスと環境問題にも対応しなければならないため、より少ない費用で、より多くのことをしなければならないジレンマに陥っている。

この様な状況に対し、6つの提案がある。

  1. IT担当者は、ビジネスの内容を理解する
    全てのプロジェクト計画には必ず投資対効果分析と成功を計る尺度を考慮すること。
  2. 「保守的革新家」になること
    革新的であるが、企業のビジネスの現状を正確に理解し、許される革新の範囲を理解し、会社経営者の問題を理解しつつ、IT革新を進めること。
  3. データ分析を行う
    何事もデータ分析から始め、ストレージの検討をする場合、各データタイプをクラス分けし、それに沿ったストレージ計画を立てる。アクセス頻度、DR用件、アクセス速度などの用件を、業務とデータタイプごとに考え、それに沿った形で、ディスク、テープ、バックアップ要件の選択をすること。
    「どんぶり勘定」では対応するべきではない。
  4. 現在のITインフラをより効率的に管理すべく手法を導入する
    市場には、いろいろなSRM(資源管理ソフトウエア)が出ているので、使用していないのならば、どれか一つを導入し、現在のインフラの状況把握と管理を早急に実施すること。
  5. 重要なIT要件には柔軟性を持たせるよう設計すること。
  6. ビジョンを持ちIT構築を進める
    将来のビジョンを作り、これに基づき、ストレージインフラの構築をしていくこと。特定の機能を持つストレージを構築することも良く、アクセス管理の自動化や、データ保護の自動化などが例である。

現在サンの社員であるRandy Chalfant氏(ストレージ部門CTO)と共同でBlook(Blog+Book)を執筆中であり、皆さんも思うことがあったら積極的に貢献してほしい。
URLはwww.makingitmatter.comで、IDはSUN、パスワードはFORUMです。

2007年10月8日月曜日8:30-9:40

- Joe Heel, Senior VP, Global Storage Practiceによるウェルカムスピーチ
冒頭、浅田会長が今回の訪問の謝辞を述べるとともに、昨年、Dan Miller(ダン・ミラー)(Senior VP, Global Systems Practice兼日本Sun会長)が述べていた4Sがどのように進化してきたかを問いかけた。Joe Heel(ジョー・ヒール)は、組織図を書いて、セールスとサービス部門は現状のままだが、エンジニアリング部門では、サーバとストレージがシステムに統合され、4Sは3Sになると説明をした。セールス部門側は、1顧客に対し、コントロール機能を持った窓口営業担当を割り振る体制を作り、この窓口が4Sの部隊を適切に顧客に対応させる予定とのこと。

ソラリスのオープン化が先行しているが、今後のサン・マイクロシステムズ社は、ストレージについてもオープンソース化を続けることを強調していた。ストレージのオープンソース化とは、どこのサーバとも接続できるストレージを作るという意味であった。

サーバとストレージの境界がなくなりつつあることは、エンジニア部門で先行しており、1台の筐体にサーバとストレージを入れてレイドコントロールを不要にした、高速かつ廉価なマシン"X4500Thumper"や、次世代型NASサーバに期待して欲しいとのことであった。ディスクに多くの投資を続けることも強調していた。

浅田会長は、ユーザは、セールス・サービス部門でも、サーバとストレージのトータルソリューションを求めている旨伝えた。

- Satish Paladugula, Systems Engineerによる展示品の説明
EBC Technology Center Tourでは、最も多くの時間が費やされたのは、Project Blackboxという、コンテナタイプのデータセンタ。これは、長さ20フィート(約6m)のコンテナに、16個のラックが搭載可能で、各々のラック毎に冷却機能を持ち、サーバとストレージが自由に設計できること。コンテナを1つの冷蔵庫のように扱うので冷却効率が良いこと。コンテナそのものであり、モバイル性が優れていることから、データセンタの拡張には有効とのことであった。その他では、x4500Thumperの説明にも力が入っていた。

Blackbox Blackbox
サンのMenlo Park EBC Technology Center では、センター内でProject Blackboxを学ぶための精巧なミニチュア模型があり、それを使って外観、内観の詳細説明を受けた。

折しも、日本国内では、2007年11月14日(水)、Project Blackboxのプロトタイプを公開する「Project Blackboxスペシャル コンファレンス」を東京プリンスホテル「ガーデンアイランド」で開催、世界初コンテナ型エコ・データセンター日本上陸!で注目を集めている。
≫ 詳細


お問い合わせ
StorageTekユーザー会事務局 板倉
E-mail:userkai@storagetek.com
TEL:03-3746-9717 FAX:03-3746-9834



 
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