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ネットワークマルチパス
Solaris[tm] 9 オペレーティングシステム

 

ネットワーク・マルチパス

同一サブネットへの複数のネットワーク接続を実現

帯域幅、ネットワーク、デジタル・デバイスの爆発的進化を契機に、現代はコンピューティング・サービス・モデルへの大規模な転換期を迎えています。Sun が提唱する Services on Demand では、サービスを提供する組織がエンドユーザに代わってコンピューティング・インフラを構築します。Sun は 1982 年以来、「The Network Is The Computer[tm]」という独自のビジョンのもとに、ネットワークのパワーを活かし、信頼性の高い Services on Demand の実現に力を注いできました。

Sun[tm] Open Net Environment (Sun ONE) は、Services on Demand を実現するための Sun のビジョン、アーキテクチャ、プラットフォーム、および専門技術です。Sun ONE の基盤となる Solaris[tm]オペレーティングシステムは、Services on Demand の構築および展開に適した統合型のオープン・アーキテクチャとして、スケーラビリティ、可用性、管理性、セキュリティ・レベルの向上に貢献します。この高度に洗練された完全なオペレーティングシステムにより、コストの削減、IT リスクの縮小、サービス・レベルの向上を同時に実現することができます。

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目次
 
 
 
 

主要機能の紹介

主要機能の紹介
ネットワーク通信の障害を透過的に管理
ネットワーク通信を中断しないで利用可能
負荷均衡によるスループットの向上
ネットワーク・アダプタによるシングルポイント障害からの回復
 
 
 

ネットワーク・マルチパス

可用性の高いネットワーク・サービスを提供するためには、単一のネットワーク・アダプタの障害から回復する機能がシステムに備わっている必要があります。ネットワーク上のホストは、サブネットごとにネットワーク接続が 1 つ存在することを前提としています。1 つのサブネット内に複数のインタフェースが検出された場合、ホストは 1 つのインタフェースをすべての発信パケットに使用し、その他のインタフェースの 1 つをすべての着信パケットに使用します。発信インタフェースに障害が発生すると、すべてのネットワーク通信が機能しなくなります。

従来、この問題を解決する一般的な方法として、デバイスに ping を送信するスクリプトを使用していました。障害が発生すると、スクリプトは同じサブネット内に別のインタフェースを構成します。ネットワーク・トラフィックは新しいインタフェースで処理されます。ただし、このソリューションでは、スクリプトのデバッグ、サポート、更新を行うための面倒な作業が必要でした。

 
 

Solaris IPマルチパス

Solaris 9 オペレーティングシステムに実装される Sun のネットワーク・マルチパスである Solaris IP マルチパス (IPMP) は、使いやすく、同一のサブネットに接続されたネットワーク・ポートをサーバに複数設定できます。Solaris IMPM ソフトウェアには、障害の検出、ネットワーク・アダプタの修復、または代替アダプタとの間でネットワーク・アドレスの切り替えを行なってネットワーク・アダプタ障害から回復する機能があります。さらに、複数のネットワーク・アダプタが機能しているときに、発信パケットを複数のアダプタに分散することにより、データ・スループットを高めることができます。

Solaris IPMP は次のタイプのネットワーク通信障害を解決できます。

  • ネットワーク・アダプタの送信/受信パスでパケット送信が停止した。
  • ネットワーク・アダプタとリンクとの接続が切断された。
  • スイッチ上のポートがパケットを送受信しない。
  • システムの起動時に、グループ内に物理インタフェースが存在しない。

Solaris IPMP を使用すると、システム管理者が必要最小限の作業を行うだけで、フェイルオーバーに関するほとんどの問題が解決できます。また、動的再構成 (Dynamic Reconfiguration: DR) などのソフトウェアとシームレスに連携して、統合ソフトウェアの操作性を実現したり、既存のネットワーク管理フレームワーク (ifconfig コマンドなど) を使用して管理することもできます。Solaris IPMPを使用すると、IPMP 機能が起動していないときにシステムまたはネットワークの性能が低下することはなく、フェイルオーバー機能を短期間で実現できます。

Sun のネットワーク・マルチパスの実装

Solaris IPMP は Solaris オペレーティングシステムに組み込まれ、Solaris 8 10/00リリース以降、Solaris に含まれて出荷されています。Solaris IPMP には次の機能があります。

  • ネットワーク属性の転送: 障害が発生したネットワーク・アダプタから、同じリンク層に接続された別のネットワーク・アダプタに、IP アドレス、論理インタフェース、マルチキャスト・メンバーシップなどのネットワーク属性が転送できます。
  • ネットワーク・アダプタのオフライン化: ネットワーク属性を別のインタフェースに転送する場合に、転送元のインタフェースで障害が発生することはありません。これにより、転送元のインタフェースを事前に保守できます。
  • スタティック IP アドレスの転送: IPMP 処理によってインタフェースに障害が発生したり、障害のあるインタフェースを再起動前に交換しなかった場合は、IP アドレスが保持されます。この IP アドレスは IPMP インタフェース・グループ内の別のネットワーク・アダプタに転送されます。
  • ネットワーク・アダプタの自動動的再構成 (Automated Dynamic Reconfiguration: ADR) 接続: システムをオフラインにしなくても、新規に追加されたハードウェア (I/O、ディスク、メモリ、CPU) を自動的に処理できます。ネットワーク・アダプタを ADR を使用して再接続すると、元の IP アドレスが交換されたネットワーク・アダプタに転送され、元の IPMP インタフェース・グループに追加されます。この機能は、Solaris プラットフォーム独自の機能です。
 
 

Solaris IPMP の機能

Solaris 9 ソフトウェアに実装されたネットワーク・マルチパスは、次の機能を提供します。

  1. 障害検出 - 管理者が代替アダプタを設定している場合、ネットワーク・アダプタの障害発生を検出してネットワーク・アクセスを代替アダプタに自動的に切り替えます (フェイルオーバー)。
  2. 修復検出 - 障害のあるネットワーク・アダプタの修復を検出し、フェイルバックが有効な場合に修復済みまたは新規のネットワーク・アダプタにネットワーク・アクセスを自動的に切り替えます。
  3. 発信負荷の分散: 発信ネットワーク・パケットの順番を変えずに、複数のネットワーク・アダプタに分散して、高スループットを実現します。負荷分散は、ネットワーク・トラフィックが複数の接続を通して複数の宛先に送信されている場合に発生します。
 
 

Sun ONE について

Sun Open Net Environment (Sun ONE) は、今日そして将来にわたって Services on Demand を提供していくための Sun のビジョン、アーキテクチャ、プラットフォーム、および専門技術です。Java、XML などのオープン標準技術をベースにした Sun ONE は、従来の Web ベースのアプリケーションから、今後のコンテキスト対応型 Web サービスに及ぶさまざまなサービスをオンデマンドで構築および配布できる、堅牢かつ高度にスケーラブルなフレームワークを提供します。Sun ONE プラットフォームは、Web サービスの作成、統合、配布の簡便化により、生産性の向上、開発期間の短縮、グローバルなビジネス・チャンスの拡大に貢献します。

 
 

システム要件

Solaris IPMP は Solaris オペレーティングシステムの機能であり、以下の要件があります。

  • 同じ IP リンクに接続された複数の物理インタフェース
  • ネットワーク・インタフェースごとに一意の MAC アドレス
  • ネットワーク・アダプタ・グループ名
  • ネットワーク・インタフェースごとのテスト・アドレス
  • ネットワーク・インタフェースごとのデータ・アドレス
 
 

詳細情報

ネットワーク・マルチパスおよび Solaris 9 オペレーティングシステムの詳細については、sun.co.jp/solaris を参照してください。

Sun ONE の詳細については、sun.co.jp/sunone を参照してください。

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