Skip to Content Java Solaris コミュニティ パートナー 開発者 マイ・アカウント ご購入について (0120-33-9096) Japan Worldwide

株式会社第一興商

概要

業務用カラオケ機器の販売/賃貸とカラオケ店舗の運営をビジネスの中核とする株式会社第一興商は「総合的な音楽エンターテインメントの発信」というコンセプトを実現するための第一弾として、ネットワーク配信型ジュークボックスを2007年4月19日にサービス・インする。株式会社ソニー・ミュージックコミュニケーションズのJUQUestと連携する楽曲検索/再生指示システムを開発するにあたって、第一興商は「スモール・スタート」の方針を掲げ、可用性とサービス品質を確保しつつも開発コストを抑制できるシステム提案を求めた。その結果、第一興商が選択したのはPCサーバとSolaris 10 OS on x86を組み合わせた株式会社フライトシステムコンサルティングの提案だった。

完成したDAMジュークボックス・システムでは、Webアプリケーション・サーバはロードバランサーによって、データベース・サーバはクラスタ・システムによって、それぞれ冗長化されており、24時間365日の稼動を実現した。本稼動開始後に予定されているコンテンツ種類の拡張を見越して、サーバもデータベースも10万曲での運用に耐えられるように設計されている。

主な課題
得られた結果
  • 可用性の確保
  • サービス品質(QoS)の確保
  • 開発コストの抑制
  • 高い可用性を持つジュークボックス機能を実装
  • 「総合的な音楽エンターテインメントの発信」というコンセプトの実現に向けた第一歩を踏み出せた
  • 開発コストの抑制

1973年設立の株式会社第一興商は、業務用カラオケ機器の販売と賃貸、カラオケ/飲食店の運営などを主な事業とする企業だ。一般には、ビッグエコー(全国約270店舗)の運営元と紹介した方が分かりが早いだろう。同社は業務用カラオケの創世期からこの事業に取り組み、8トラック、レーザーディスク、通信カラオケという業界の発展過程において常に先陣を切ってきた。資本金は123億5,000万円、従業員数は本体のみで1,300名を超える。

現在の主流を占める通信カラオケは、カラオケ店舗に設置された端末にセンターからコンテンツを送り込んで再生する仕組みになっている。第一興商の主力端末はDAMシリーズと呼ばれるもので、最上位のブロードバンドサイバーダム(BB cyber DAM)はブロードバンド環境の双方向性を生かした参加型のコンテンツ・サービスにも対応しているのが特長だ。ブロードバンドサイバーダムを操作するためのブロードバンド情報端末としては、ワイヤレス操作や電子マネー決済(Edy)などの機能を備えたDAMステーション(DAM-DS II)が用意されている。

永田 明峰 氏
第一興商
開発本部 DAMシステム運用部
システム課 課長
永田 明峰 氏

その第一興商が新しい音楽サービスの検討を始めたのは、2006年夏のことだった。翌2007年春のリリースを目指して企画/開発が進められていた新商品「Premier DAM(プレミアダム)」向けに、斬新なサービスを探していたのである。

第一興商 開発本部 DAMシステム運用部 システム課 課長の永田明峰氏は「最初は映像を含む情報サービス系のメニューを増やすプランもあったのですが、ビジネスの現実面を考えると、弊社の原点である音楽に集中すべきという判断に落ち着きました。そこで、『ビッグエコーなどのカラオケ店舗を総合的な音楽エンターテインメントの発信地にする』とのコンセプトに基づき、カラオケと着メロ以外の音楽メニューを増やそうと考えたのです」と、当時を振り返る。

その有力案として浮上したのが、ネットワーク配信型のジュークボックスだ。通信カラオケ用にアレンジされたものではなく、市販の楽曲をそのままPremier DAMに配信することによって「新曲を聴いて練習したい」「オリジナル曲をその場で確認したい」という利用者の声に応えることが、そのねらいである。

ただ、そうした音楽ソースは権利関係が複雑で、第一興商といえども自前で楽曲データを集めてビジネスに乗せるのは容易ではない。早期に実現させるには、既存の楽曲配信サービスと提携する方が賢明であることは明らかだった。

その相手として第一興商が選んだのは、株式会社ソニー・ミュージックコミュニケーションズの「JUQUest(ジュークエスト)」である。JUQUestは2005年7月にスタートしたジュークボックス向けネットワーク配信サービスで、当時すでに約5,000種類のコンテンツをそろえていた。

DAMジュークボックス・システムの構成

ネットワーク配信型のジュークボックスを実現するには、楽曲検索と楽曲再生の2機能とそのためのデータが必要になる。このうち、検索用の楽曲情報については、ソニー・ミュージックコミュニケーションズとの交渉の結果、第一興商のデータセンターに蓄積することが可能となった。楽曲データは、利用者が購入するつどダウンロードする方式である。

楽曲検索と再生指示を行うシステムの開発にあたって、第一興商は「スモール・スタート」(小さく始めて大きく育てる)を基本方針とし、以下の3つの目標を掲げることにした。

  • 可用性の確保
  • サービス品質(QoS)の確保
  • 開発コストの抑制

高い可用性が求められる理由を、永田氏は「通信カラオケのビジネスでは、24時間365日、いつでもアクセスできることが大前提となります」と説明する。楽曲検索/再生指示機能の障害が原因となって利用者がJUQUestから配信を受けられなくなる事態だけは避けなければならなかったのだ。

同社では、それまで、DAMシリーズ用のすべてのシステムを信頼性に優れたSPARCサーバとSolarisの組み合わせで稼動させている。しかし、開発コストを抑制するために、このシステムについてはサーバも限定しないこととした。

このようなシステム要件の提案招請に応じた数社の中から選ばれたのが、Solaris 10 OS on x86とPCサーバを組み合わせた株式会社フライトシステムコンサルティングのシステム提案である。

「Linuxにも興味はありましたが、信頼性第一の観点から、弊社の使い慣れたSolaris OSをベースとするシステム提案を選びました」と、永田氏は採用決定の理由を語る。

DAMジュークボックス・システム(仮称)は、5台のPCサーバと2基のストレージで構成されている(図)。可用性を確保するために、3台のWebサーバはロード・バランサーによって、2台のデータベース・サーバはフライトシステムコンサルティングのクラスタ製品「FLIGHT Total Cluster」によって、それぞれ冗長化された。楽曲情報を格納するOracleデータベースは、定期的に行われるファイル転送処理によって常に最新の状態に保たれる。

検索と再生指示の処理は、Webアプリケーション方式で行われる。利用者がカラオケ店舗などにあるDAMステーションの画面でジュークボックスを選ぶと、それを受け取ったWebアプリケーション・サーバは検索画面を返す。アルバム名/楽曲名/アーティスト名などを指定した検索の結果はDAMステーションに返送され、利用者がそれを購入すると、JUQUestから楽曲データがPremier DAMに送り込まれて再生が始まる仕組みだ。

完成したDAMジュークボックス・システムは、Premier DAMの発売に合わせて、2007年4月19日に本稼動を開始。当初の提供コンテンツは洋楽のみだが、曲数は約7,000と多い。「これで、総合的な音楽エンターテインメントの発信を実現するためのツールが1つそろうことになりました」というのが、サービス・インにあたっての永田氏のコメントだ。

提供されるコンテンツは、今後、さらに拡張されていく。邦楽の追加はすでに既定の方針となっており、2年後には洋楽邦楽合わせて10万曲達成を目標としている。システム・リソースはこの規模に合わせて設計されているが、足りなくなるようなら、サーバやストレージを追加していけばよい。また、同じ仕組みを使って、ジュークボックス以外のコンテンツをDAMステーションから利用できるようにしようという構想もあるとのこと。

総合的な音楽エンターテインメントの発信を目指す第一興商の夢を、これからもSolaris OSは力強く支えていく。

ご意見・ご感想をお聞かせください
この記事は参考になりましたか?
     

コメントがございましたらご記入ください


PDF 580KB

製品/ソリューション
インテグレータ
  • 株式会社フライトシステムコンサルティング
関連情報
関連業種

 

お問い合わせ 会社情報 ニュース 採用情報 プライバシー 利用規定 商標 Copyright  Sun Microsystems, Inc.