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株式会社シーエー・モバイル

概要

携帯電話専門のモバイル・メディア事業を営む株式会社シーエー・モバイルは、アクセス数の増加に対応するための処理能力増強を機に、サービス提供プラットフォームをIAサーバ + LinuxからSun Fireサーバ + Solaris OSへと変更する戦略転換に踏み切った。省電力性能が高いCoolThreads サーバなら、同等以上のパフォーマンスを少ないサーバ台数で実現できるからである。

2007年6月中旬に稼動を開始した新しい設備では、WebサーバにSun Fire T1000、データベース・サーバにSun Fire T2000を採用することによってサーバ台数を従来の半分に減らし、ストレージにもたっぷりの容量を確保することができた。ビジネス面ではラック代と電気代を削減できたこと、システム管理面ではSolaris 10 OSならではの先進機能によって稼動安定性の向上とシステム管理作業のリモート化を達成できたことが主な成果である。効果を確認したシーエー・モバイルでは、今後の増設時から、サービス提供用のサーバはすべてCoolThreadsサーバを採用していくことを予定している。

主な課題
得られた結果
  • サーバの消費電力を抑えること
  • 従来機以上のパフォーマンスを確保すること
  • データセンターのラック代と電気代を削減できた
  • 従来比1.5~2倍の負荷に耐えられる高いスケーラビリティを確保できた
  • Solaris Containerによるサービスの分散化で稼動安定性が向上した
  • システム管理作業の大半をリモート操作で行えるようになった
  • 増設のペースを落とせるようになった

株式会社シーエー・モバイル(本社:東京都渋谷区)は、2000年5月に設立された業界初のモバイル専門マーケティング企業である。現在のビジネス領域は携帯電話を利用したモバイル・メディアとモバイル・メディアレップ、モバイル・コンテンツ、モバイル・コマース、モバイル・ソリューションへと広がっており、年間の売上高は108億円あまり(2006年度実績)に達する。米国においてモバイル・ポータルサイト「ixen land」を立ち上げ、また中国においても携帯電話向け広告事業を立ち上げるなどのグローバル事業を展開。携帯先進国、日本で培ったノウハウを諸外国に発信し、携帯を通じたサービス展開の充実を図っている。

そのシーエー・モバイルがサービス提供用のプラットフォームをIAサーバ + LinuxからSun Fireサーバ + Solaris 10 OSへと転換することにしたのは、アクセス数の増加に対応するための処理能力増強がきっかけだった。

シーエー・モバイル システムグループ マネージャーの斉藤智彦氏は、「スピード感と低コスト性を重視するこの業界では、これまで、IAサーバとLAMP(Linux + Apache + MySQL + Perl)でシステムを構築するのが常道でした」と言う。具体的には、低価格のIAサーバとオープンソースのLinuxなどを利用して素早くサービス・インし、アクセス数が増えてきたら、同一仕様のサーバを多数設置するスケール・アウト方式で処理能力を増強していくやり方だ。

しかし、長期的視点に立ってビジネス戦略を展開するには、導入時のコストと立ち上がりのスピード以外に重視しなければならない要素もある。そのように考えたシーエー・モバイルが注目したのが、CoolThreadsサーバの省電力性とハイ・パフォーマンス、Solaris 10 OSの高機能性と安定性だったのである。

斉藤智彦 氏
株式会社シーエー・モバイル
システムグループ
マネージャー
斉藤智彦 氏
根立宗一郎 氏
株式会社シーエー・モバイル
システムグループ
スペシャリスト
根立宗一郎 氏

2006年秋にサーバ増設先のデータセンター探しを始めたシーエー・モバイルが直面したのは、電源容量の壁とスペース拡張に対する懸念だった。同社がそれまで使っていたIAサーバは消費電力が大きく、データセンターの平均的な電源容量ではラックの数が増えてコスト高になるばかりか、サーバ台数が増大すると当然運用管理の負荷も高くなる。収容スペースの問題も出てくる。

株式会社CSK-ITマネジメントが運営するデータセンターと契約したことで、電源容量とスペースの柔軟な拡張性を確保でき、さらにITILに準拠した運用/管理の足がかりも築けたが、急成長を続けるシーエー・モバイルでは今後もサーバが増え続けることは確実なため、根本的な解決策が求められていた。

この打開策として浮上したのが、それまでのように同一仕様のサーバを買い足していくのではなく、同等以上のパフォーマンスを発揮できる省電力型サーバに乗り換えるという戦略転換である。

数社の機種を比較したシーエー・モバイルは、SunのCoolThreadsサーバを有力候補と定め、実機を借りて行ったテストで良い感触を得る。その後、IAサーバ・ベースの当初構成案に替わる提案をSunに求めるという手順を踏んだ。

「当初案は、テラバイト(TB)クラスのネットワーク接続ストレージ(NAS)と百数十台のIAサーバを組み合わせたものでした。ところが、Sunの提案書では、サーバの台数がほぼ半分、コンテンツ・ストレージは同一価格帯でも容量が約3倍になっていたのです」と、斉藤氏は振り返る。


2007年4月にシーエー・モバイルが導入したのは、WebサーバにSun Fire T1000、データベース・サーバにSun Fire T2000、着メロ・着うた用のコンテンツ・ストレージにSun Fire X4500を使う構成だ。OSは、もちろんSolaris 10 OSである。

サービス提供用のアプリケーションは、引き続きApache、MySQL、Perlの上で動作させる。ただ、IAサーバからの移植となるので、本稼動に移す前に互換性の確認とパフォーマンス・チューニングは必要だった。

システム構築に携わったシーエー・モバイル システムグループ スペシャリストの根立宗一郎氏は、「プログラムやサービスのチェックはシーエー・モバイル側で行い、問題の解析と対策はSunの河原一哉さんにお願いしました。設定変更とテストを何回も繰り返した結果、最大限のパフォーマンスを引き出すことができたと思います」と作業の様子を語る。IAサーバからの移植に伴う不安要素も、Sunのサポートにより払拭された。

2007年6月中旬に始まった本稼動では、総合プロ野球情報サイト「プロ野球TV」がSun Fire T1000/Sun Fire T2000上で快適に動作中だ。また、2007年中には懸賞サイト「懸賞当選の日々」、着メロサイト「サントラ@シネマ」「サントラ@シネマPlus」、着メロ/着うたサイト「アニメの星」、着メロ/着うたサイト「ビバ!!洋楽」の各コンテンツが移設される予定となっている。根立氏によれば、この中でアクセス負荷の変動が最も激しいのは「プロ野球TV」とのこと。特に地上波の中継が終わった後はアクセスが急増するが、問題なく稼動している。

ビジネスとマネジメントの立場から、斉藤氏はSun Fireサーバのコスト優位性を高く評価している。「IAサーバと比較すると導入コストは多少高めですが、省電力型サーバを採用した結果、ラック代と電気代を削減できました。ランニング・コストでは、年間で2~3割の削減効果が期待できると見込んでいます」

一方、根立氏が気に入っているのはSun FireサーバとSolaris 10 OSのスケーラビリティ、先進性、安定性、管理性などだ。「これまでの1.5倍から2倍の負荷をかけてもレスポンスがほとんど悪化しないことは、すでに確認済みです。また、SolarisContainerを利用して各サービスを仮想OS上に分散させることにより、システム全体の安定性も向上しました。先進的な技術としては、Solaris 10 OSの新しいファイル・サービスであるSolaris ZFS(zettabye file system)に注目していますし、日常のシステム管理では電源のオン/オフやシステムの再インストールまでをオフィスからリモートで行えるので助かっています」

今後、シーエー・モバイルはサービス提供用サーバにCoolThreadsサーバを全面採用していく意向だ。根立氏の試算によって、消費電力も発熱量も小さいSun FireT1000/Sun FireT2000なら従来比1.5倍から2倍の高密度収容が実現できると分かったからである。「IAサーバ時代は、3か月ごとにラック3本(サーバ約100台)単位で増設を繰り返していました。パフォーマンスの高いサーバでそろえて台数を減らせば、増設のペースを落とせますし、システム管理もずっと楽になるはずです」と、斉藤氏は言う。

導入コストと立ち上がりスピードを重視するLAMPから、総合的視点に立ったビジネス戦略を可能にするSAMP(Solaris OS + Apache + MySQL + Perl)へ──。SunのCoolThreadsサーバSolaris 10 OSは、Web2.0時代のネット・ビジネスにおいても、最適なソリューションとなる。

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