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「Microsoft Windowsでは毎月のようにセキュリティ・パッチが発行されており、これをどのように適用するかが悩みの種でした。当時、専任のシステム運用管理者は私一人でしたから、180台のクライアントPCに一斉にセキュリティ・パッチを適用するには、多額の費用をかけて専門の保守会社にお願いするしかありません。新しいクライアント環境ではそうした作業をなくしたいという思いが強かったのです」(山室氏)。 この要件に基づいて選考を進めた結果、最も優れていたのがSun Rayだったという。 「すでにISO14001の認証を取得していた当社にとって、クライアント環境の発熱量や消費電力を減らすことも重要なテーマでした。一般に80W以上の電力を消費するPCとは違い、Sun Ray 2でしたら4Wの電力しか消費しません」と、山室氏。 また、シンクライアントという最新のITソリューションの導入事例は同業他社にはなく、先進的なマンション・デベロッパーである同社の社風をまさに体現するものである。 1年半の段階的な導入作業で全社オフィスをシンクライアント化 Sun Rayシステムは、入退室管理ソリューションやドキュメント・マネジメント・ソリューションのApeosPortと併せて、本社事務所および大阪支店の移転に合わせて導入された。システム・インテグレーションを担当したのは、富士ゼロックス株式会社である。
本社事務所については、2006年5月の移転後に導入・構築作業を開始し、同11月にまず40席分をシンクライアント化した。具体的な構成としてクライアント側は、社員のデスクにSun Ray 2と市販の19インチ液晶ディスプレイを設置。サーバ側は、Sun RayサーバとMicrosoft Windowsサーバ各3台をSun Ray Software 4のSun Ray Connector for Windowsで連携させ、Sun Rayシンクライアントにデスクトップ・アプリケーションを利用させるというものだ。 この構成により、「クライアント1セットの価格を、利用ソフトウェアのライセンスも含め、10万円未満に抑えることができたので、資産管理も不要になりました」と、山室氏は語る。 一方、大阪支社の場合は、新オフィスの全50席すべてに予めSun Rayを導入しておき、2007年5月の移転と同時に使えるようにした。基本的なハードウェア/ソフトウェア構成は本社事務所とほぼ同じ。 大阪支社への導入作業に携わった総合地所 企画部 主任の竹内謙治氏は、「当初は、本社事務所の人が大阪でログインしようとすると、かなり待たされてしまうという問題がありました。そこで、Sunプロフェッショナル・サービスに改善策の検討をお願いしたところ、通常の拠点越え(WAN)接続に拠点内と同じプロトコルで直接本社サーバへアクセスすることで、トラフィックを軽減するようにしていただき、解決したのです。導入時には、こうした思わぬ問題が発生しますが、このようなシステム・ベンダーならではのサービスは対応も早く、とても助かりました」と話す。 2007年10月には本社事務所に残るクライアントPCの大半を撤去。Sun RayサーバとMicrosoft Windowsサーバを1台ずつ増設したうえで、残り90席分のSun Rayを追加導入し、総合地所におけるシンクライアントの導入作業は完了した。 運用負荷軽減と消費電力削減に加えセキュリティ強化などの効果も実感 Sun Rayの導入効果について、山室氏は「当初の目論見どおりに、システム運用管理の負荷を大幅に減らすことができました」と満足度は高い。
Sun Rayシステムには、セキュリティ対策ソリューションとしての側面もある。IDカードにSun Rayのログインと入退室ソリューションの両方の機能を持たせたことによって、自分のデスクトップ環境を開いたままの離席は事実上不可能になった。また、Sun Rayは、キーボードとマウス以外のUSB機器を使えないように設定してあるため、情報の漏洩源となる恐れもなくなった。 同社の経営トップが評価しているのは、Sun Rayソリューションの先進性だ。「同業他社に先駆けて最先端の技術を取り入れることができたと、社長はとても満足しています。特に大阪への出張の際などは、その便利さを実感しているようです」と山室氏。 社員の間では、従前の省スペース型デスクトップPCよりも小さなSun Rayに替わったことで机上のスペースが広くなったこと、オフィスが静かになったこと、人事異動の際も自分が日常さわっているキーボードとマウスだけ持って席を移ればよいことなどが喜ばれているという。 マンション販売センターとグループ企業でもSun Rayを検討
全社オフィスへの導入が完了した今、総合地所はマンション販売センターとグループ企業への導入を検討し始めた。なかでもマンション建設地に隣接して置かれるマンション販売センターは、販売委託会社などと同居することが多いので、特に高いセキュリティが必須条件となる。 「本社事務所や支店とは別の環境を構築し、適切なセキュリティ対策により厳重にガードするつもりです」と、山室氏は構想を語る。 また、セキュリティ対策とペーパーレス化のさらなる促進のために、IDカードをApeosPort用本人認証印刷用のICカードとも一本化したい考えだ。というのも、ApeosPortによって、Sun Rayから出力指示をしたデータは、ApeosPort用本人認証印刷用のICカードを使って初めてプリントアウトされるようになっている。 これにより、セキュリティが保てるほか、無駄なプリントアウトがなくなったという。これが、IDカードとの一本化により、複合機の利用時には、Sun RayからIDカードを抜くことになるため、離席時のセキュリティがより高まるというわけだ。もちろん、1枚のIDカードで入退室管理、クライアント環境の利用、複合機利用の3用途を統合管理できるというメリットもある。 「住まいの原点は、人間性の尊重」とのモットーの下、環境・健康・安全に配慮したビジネスを展開する総合地所――。先進性を重視するマンション・デベロッパーのオフィスで、Sun Rayは日々の仕事を静かに支えている。 |
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