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さまざまなベンチマークを繰り返し実施しましたが、Sun Rayは技術者の要求に応える高いレベルの描画が可能でした
技術者の要求に応える十分な描画速度を提供 ![]() 共有端末室には約50台の
Sun Ray端末が導入されている こうした課題の抜本的な解決を目指したことが、Sun Ray導入検討のきっかけである。開発用端末も更新の時期を向かえており、これらを一新することについては企業としても異論はなかった。 では、端末として何を採用するのか。 ここで重要となる要件が、グラフィック表示のスピードである。アプリケーションとしてEDAがメインとなる北伊丹事業所の利用環境において、期待どおりの描画速度が得られるかどうかが、技術者の開発効率を大きく左右する。半導体の設計では、複雑かつ大容量のデータを扱うためだ。シンクライアントには、そうした部分が弱いのではないかという懸念があった。 「そこで、さまざまなベンチマークを繰り返し実施しましたが、Sun Rayは技術者の要求に応える高いレベルの描画が可能でした」(水野氏) グラフィック表示のスピードが十分であることに加え、外部記録媒体を接続できないことや各利用者に発行されるICカードにより使用可能なジョブを制限できることなどの高いセキュリティ性能、人事異動に伴う利用者環境の移行等々、運用管理のしやすさといったシンクライアントのメリットを考慮し、2007年1月にSun Rayの導入を決定、翌々月となる2007年3月には実稼動を開始した。 「システムインテグレータであるCTC(伊藤忠テクノソリューションズ株式会社)の支援もあって、これといった問題もなく、ほぼ予定どおりの稼動が実現しました」と、北伊丹事業所におけるEDAインフラ環境の運用保守を担当している三菱電機情報ネットワーク 半導体システム推進事業部 関西半導体システム第一部 第一課の尾崎 修氏は語る。 まず5台のSun Ray端末と1台のSun Rayサーバを導入。これが順調に稼動して技術者の評価も高かったことから、その後順次Sun Ray端末やSun Rayサーバを追加し、現在では共有端末室を中心として約90台のSun Ray端末、9台のSun Rayサーバが稼動している。 属人化の回避に加え端末のトラブルが激減 ![]() 半導体の設計開発で活用されるSun Ray端末
ハードディスクはおろかCPUすら持たないSun Ray端末の効果は絶大で、「共有端末室はとても静かになりました。発熱も少ないですから、空調の設定がしやすくなったと実感しています」(尾崎氏)という。 運用管理においても、大きなメリットが生じている。「ともかくトラブルが激減しました。それまで毎日のように現場へと出向く必要がありましたが、Sun Rayの導入後は月1回程度で済んでいます」と、三菱電機情報ネットワーク 半導体システム推進事業部 関西半導体システム第一部 第一課 担当課長の小川和彦氏が語る。 端末の数にも興味深い事実がある。以前は200台近くあったEWS端末が、Sun Rayにしてからは約90台と半数以下で事足りるようになった。これは、属人化の課題を解消できた証明でもある。 つまり、Sun Rayではどの端末でも常に同じ作業環境を使用でき、使用状況はICカードがSun Ray端末のカードリーダーに挿入されているかどうかで判断できるため、稼動率を上げることへとつながったのである。 また、たとえICカードが挿入されていても、それを抜けば別の人が使うことができる。作業中のデータが失われることも、作業環境が壊れることもない。抜かれたICカードを再度挿入するだけで、どのSun Ray端末でも、作業を再開できるのである。 ![]() 協業ベンダー室に導入されているSun Ray端末
とはいえ、「ICカードを差したままで席を離れるのは、誰しも抵抗があるようです。席を離れる際には、ほとんどの人がICカードを抜いています」(水野氏)とのこと。結果的に、利活用におけるセキュリティも向上することになった。 Sun Rayへの移行により、利用者から苦情がくるかどうかも気になるところだが、新環境を意識せずに活用されている。 「クライアントの種類などを全く意識させないスムーズな環境移行を理想としていましたから、非常に満足しています」と水野氏。むしろ「端末がなぜか従来より使いやすくなった」といった方が、的確な表現だという。 北伊丹事業所における実績を評価し、武蔵事業所も、Sun Rayの導入を検討し始めている。常に進化し続ける半導体業界において、世界をリードしてきているルネサステクノロジ。より快適な開発環境を追求するという積極的な取り組みも、同社の成長を支えてきた要因の1つと言えよう。 |
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