お客様からはセキュリティ対策について頻繁に聞かれますが、クライアントPCを全てSun Ray端末に置き換えたことをお話しすると、『セキュリティ対策がしっかりしているデータセンターだ』と理解していただけます。
導入が完了した時点でのシステム構成は、図1のようになっている。2台のSun Fire V20z上で動作するSun Rayサーバは、データセンターのサーバ・ルームに置かれていて、Microsoft Windows Server 2003のターミナルサービスとMicrosoft Windows XPの操作画面をSun Ray端末に向けて送信。DHCP(Dynamic Host Configuration Protocol)サーバとしては、Sun Fire V100がデータセンターと事務棟に1台ずつ置かれている。データセンター及び事務棟の事務室と会議室に置かれているSun Ray端末は、Sun Ray 2N、Sun Ray 2、Sun Ray 1の三機種。ユーザの業務特性に合わせて、使い分けが図られている。 ユニークなのは、ターミナルサービスを動作させているサーバだけでなく、社員が使用していたMicrosoft Windows XPベースのPCもSun Rayサーバに接続していること。その理由を、岡本氏は「リース期間が満了していなかったことから、PCをサーバ・ルームに移してSun Rayサーバに接続することにしました」と説明する。 社員はそれまで使っていたPCへSun Rayからログインするようになっただけ。つまり、Sun Rayの画面上には、使い慣れたPCの画面と環境が、そのまま利用できるようになっている。 また、ポータビリティに優れるノート型のSun Ray 2Nは、サーバ・ルーム内でシステム管理や構成管理を行うための端末としても使われている。この目的でサーバ・ルームには無線LANのアクセス・ポイントが用意されていて、Sun Ray 2NとLANケーブルなしでの接続を実現。 「オペレータやシステム・エンジニアはラックの前にSun Ray 2Nを持って行き、ファイル・サーバの共有フォルダにアクセスして、フロア・レイアウト図、ラック内レイアウト図、設定マニュアルなどを参照しながら管理作業をしています」と、旭化成ネットワークス センター運用部の渡邊 洋氏は言う。 今後はSun Rayシステムをサービスとして提供していく ![]() Sun Rayサーバとして導入されたSun Fire V20z
Sun Rayシステムを導入した結果、旭化成ネットワークスは情報漏洩対策に留まらない効果を実感している。 「データセンター専業である当社の売り物は、セキュリティです。お客様からはセキュリティ対策について頻繁に聞かれますが、クライアントPCを全てSun Ray端末に置き換えたことをお話しすると、『セキュリティ対策がしっかりしているデータセンターだ』と理解していただけます」と岡本氏。 さらに「導入時にイニシャル・コストはある程度かかりましたが、これからはクライアントPCを頻繁に買い換える必要もなくなりますから、トータルのITコストは下がると見込んでいます。今にしてみれば、なんで、もっと早く導入しなかったのかと思うぐらいですね」と付け加える。 また、磯部氏は「以前データセンター内で使っていたクライアントPCでは、USBポートを使用不能にするといった作業にかなり苦労しました。Sun Ray端末はそうした設定も簡単に行うことができ、手間がかかりません」と評価している。 社内のシンクライアント化を自らの手で構築した旭化成ネットワークスは、その経験を活かし、今後はSun Rayシステムを同社のサービスにも展開していくことを考えている。 「例えば、延岡インターネット・データセンターのお客様向けにSun Ray端末ベースのリモート接続サービスを提供することも予定しています。VPN(仮想専用線)で接続し、Sun Ray端末からお客様のシステムの設定変更などをセキュアに行っていただくサービスです。それとは別の話になりますが、コンタクト・センターや派遣事業者など、個人情報を数多く取り扱っている企業からセキュリティ対策について相談されることがよくあります。その時に、Sun Rayシステムをベースとしたソリューションをご提案できればとも考えています」と岡本氏。 データセンターに求められる高度なセキュリティ対策として始まったSun Rayシステムの導入は、オフィスでの手軽な情報保護ソリューションとしても重宝され、そして同社のサービスとして新たな展開を迎えようとしている。 関連事例
|
製品/ソリューション
関連業種
| |||||||||||||||||||||||||||||