導入された主な製品
クライアントからの情報漏洩を心配しなくても済むようになったことが最大の成果だと考えています。ICカードさえ持って行けば出先のオフィスでも仕事の続きができ、仕事の能率も高まりましたBPOビジネスにはセキュアなクライアント環境が必須
ブレードサーバSun Blade 6000ファミリーでSun Rayのシステム環境をコンパクトに構築 ![]() 品川本社の受付フロアで見ることができるサーバ・ルーム。ここではブレードサーバのSun Blade 6000を始めとするサンのサーバが設置されている
2007年夏、このようなニーズを満たすクライアント環境の導入に向けて、日本サード・パーティは製品の選定作業を開始した。 最初に決まったのが、シンクライアントを導入するという大方針。「『ビジネスにおけるセキュリティは、シンクライアントと仮想化の段階を経て、クラウド・コンピューティングの実現によって完成する』という考え方に基づいて、シンクライアントを導入しようと経営トップが決断しました」と、佐伯氏は話す。 事業戦略本部は、この方針に沿うかたちでシンクライアント製品を比較検討。日本サード・パーティに導入するシンクライアント製品としては、Sun Rayが最適との結論をまとめた。 同社はそれまで、サン向けのサービスにはサンのワークステーション、他顧客向けのサービスにはPCとクライアントを使い分けてきた。Sun Rayの導入を検討するにあたっては、Microsoft Windowsとの親和性についても入念なチェックが行われた。 調査の結果、「サンではインテルやAMDのプロセッサを搭載したx64サーバも提供されていることから、Microsoft Windows Serverやその上で稼動するアプリケーションもネイティブに動作することが確認できました」と千田氏は評価している。 検証結果が良好だったこともあり、将来的には全てのクライアントをSun Rayシンクライアント端末に切り替えるという方針が早々に決まった。 なお、製品の仕様が同社のニーズを満たしていただけでなく、「サンは私どものお客様ということもあり、社内の技術者のほとんどがサンの製品と技術をよく知っています。さらに私どもは、Sun Rayの提案・設計・構築・保守までといった包括的なソリューションをお客様へご提供している立場でもあり、システム構築の経験も実績も積んできています」と佐伯氏。Sun Rayを受け入れやすい環境にあったことも、大きく後押しした。 国内の3拠点を対象にした第一フェーズの導入と構築の作業は2008年5月に始まり、同9月に作業完了を迎え本稼動を開始した。東京のSun Rayシステムの中核となっているのは、ブレードサーバSun Blade 6000ファミリーだ。筐体内の10枚のブレードサーバは、3枚がSun Rayサーバ、もう3枚がActive Directoryサーバ、残り4枚がMicrosoft Windows ServerのTerminal Services用として使用されている。異なるアーキテクチャのプロセッサを搭載したブレードを筐体内に混在することができるSun Blade 6000ファミリーならではの集積度によりコンパクトに環境構築している。 また、統合バックアップ用にはチップ・マルチ・スレッディング(CMT)技術を搭載したSun SPARC Enterprise T5120サーバを採用した。日々のサポート業務で発生するユーザデータ、社内の事務データ及び社員のファイルサーバなど、複数のバックアップ・ジョブを効率よく並行処理できるように配慮し、バックアップ性能を向上させている。 シンクライアント端末のSun Rayは、本社(50席)、銀座ソリューションセンタ(50席)、関西事業所(110席)の各ヘルプデスク拠点に配置されている。東京のシステム環境のサーバは本社に設置されており、銀座ソリューションセンタのSun Ray端末からは銀座と本社を結ぶネットワーク(WAN回線、帯域幅60Mbps)を経由して本社のシステムに接続する。Microsoft Windowsベースの業務アプリケーションは、Terminal ServicesRを介して利用する仕組みだ。一方、関西事業所には事業所内にサーバシステム環境を構築しているため、ネットワーク越しで本社の業務アプリケーションを利用する必要はない。 パッチ適用などを一元管理 システム管理の質の向上を実感 日本サード・パーティのSun Rayシステムは、同社のヘルプデスク業務ですでに様々な成果を上げている。 「セキュリティについては、クライアントからの情報漏洩を心配しなくても済むようになったことが最大の成果だと考えています。ノートPCを持ち歩く緊張感からも解放されましたし、会議などでオフィスを移動するときも、ICカードさえ持って行けば出先のオフィスでも仕事の続きができるようになり、仕事の能率も高まりましたね」と、佐伯氏。 Sun Rayにログインする際に使用するICカードは、Sun Rayから抜くことでログオフとなるが、作業中の画面は保持される。そのため、再度ログインすれば作業中の画面がまた表示される。しかも、端末に依存しないことから、出先のオフィスでも仕事の続きができるというわけだ。 千田氏は「以前はクライアントごとに実施していたパッチ適用やアプリケーションのバージョン・アップが、一元的に管理・実施できるようになったことで、手間が減ったとともにシステム管理の質も向上しました。バックアップに関しては、ポリシーの統一ができ、業務アプリケーションの稼動中にも並行して実行できることを大変評価しています。Sun Rayの導入を機にオフィス・ソフトをStarSuiteに統一したため、ソフトウェアのライセンス費用も大幅に引き下げることができました」と語る。 第一フェーズの成果をバネに、日本サード・パーティはSun Rayシステムへの取り組みを一層強化していく計画だ。 まず、社内については、導 入対象の事業所やオフィスをさらに広げていく。佐伯氏は「上海、ソウル、サンタクララの3か所にもヘルプデスク拠点がありますから、そちらにも設置していくことを考えています。国内の営業拠点にも、順次導入していきます」と語り、フィールド・サービスや自宅からのテレワークなど、社外からの利用についても、ノート型シンクライアント端末などで対応していきたいとの意向を示している。 ロケーションに縛られないシステム環境は、BPOの業務形態や社員の働き方にも変革をもたらしていくことになるかもしれない。 導入された主な製品
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