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キヤノン販売株式会社

概要

“人の創造を支援する、ソリューション・プロデューサー”を標榜し、ビジネス・ソリューション、パーソナル、プロフェッショナル、インダストリーの 4つの事業を展開されているキヤノン販売グループ。各グループ企業において役割と責任を明確にすることで、さまざまなニーズにスピーディに対応するとともに、グループ全体のシナジー効果を高め、それぞれのお客さまに質の高いソリューションを最適なルートで提供する体制を整えている。さらにキヤノン株式会社、販売におけるパートナー企業との情報共有、協力体制を緊密にすることで、より幅広いソリューションの提供を実現している。今回は、キヤノン販売株式会社のメール・システムのリプレイス、およびキヤノン販売グループのメール・システム統合のインフラとして採用されたSun Java System Messaging Serverの事例を紹介する。
主な課題
得られた結果
  • 遅延やシステムダウンのない、メール・システムの構築
  • システム管理者の負担軽減
  • 容易なアカウント追加
  • ドメインの分割/統合など容易かつ柔軟な運用
  • グループ各社のメール・システム統合
  • TCOの削減
  • 堅牢かつスケーラブルなメール・システム
  • システムのリカバリに追われることのない安定した運用
  • 業務システムとの連携によるアカウント申請→追加の自動化
  • サブドメインの管理を含めた複数ドメインの柔軟な運用
  • 2万アカウントにも対応できるグループ共有のメール・システム
  • インフラの共有化および運用負担の軽減にともなうコスト削減

キヤノン販売株式会社では、従来、グループウェアのメール・システムを活用してきた。しかし、グループウェアとして多機能を誇るがゆえに、メールの遅延、システムダウンなどが相次ぐなどの問題も抱えていた。そこにグループ各社のITインフラを共用化するという案件が持ち上がり、それを機に新たなメール・システムの導入が検討されることになった。

キヤノン販売株式会社 IT本部 ITインフラ部 コンピュータインフラ課課長、宮本一治氏はこう語る。「インフラの共有化という話がなければ、そのままグループウェアのメール機能を利用していたかも知れませんが、グループ企業各社を含めたインフラとなると、リプレイスが必要と判断しました。」キヤノン販売株式会社のみで約9,000アカウント、その他グループ各社を含めると総計15,000アカウントが見込まれる大規模なシステムでは、メール・システムそのものの見直しが必要と判断されたのだ。

メール・システムのリプレイスにあたっては、サンのソリューションの他、全4社の中から検討され、最終的にSun Java System Messaging Serverの導入が決定された。前述の宮本氏とともに今回のプロジェクトの中心となったキヤノン販売株式会社 IT本部 ITインフラ部コンピュータインフラ課、深澤誠司氏は「コストだけを見れば他に安いところもありましたが、メール・システムとして総合的な面から判断して導入を決定しました。」と語る。では、その総合力はどこにあったのか?

「一番助かったのは、導入実績が豊富なだけあって製品が熟成されており、私どもがパフォーマンスやセキュリティなどの点で余分な検証をしなくても良かったと言う点があげられます。」(深澤氏)。Sun Java System Messaging Serverは、旧Sun One Messaging Server時代から数え、インストール・ベースで2億2,000万以上の実績を誇っている。その中には1万アカウントを超える大規模システムやインターネット・サービス・プロバイダーなどのケースも含まれており、そこで培われたノウハウが、今回求められた要件を満たすこととなったのだ。

キヤノン販売株式会社
IT本部 ITインフラ部
コンピュータインフラ課
課長
宮本 一治 氏
キヤノン販売株式会社
IT本部 ITインフラ部
コンピュータインフラ課
深澤 誠司 氏

特に運用コストでは「3年縲鰀5年の試算で、従来ベースと比較して3/4くらいというイメージ。」(宮本・深澤両氏)とのこと。また、導入はサン・マイクロシステムズ・ファイナンスのリースをご利用になられ「満足しています」(宮本氏)とおっしゃられているように、導入コストという点においても、ご満足いただいているようだ。

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今回の導入にあたっては、キヤノン販売株式会社自らがシステムを構築され、それをSun Professional Servicesがサポートするカタチでプロジェクトが進行していった。「我々のスタッフはわずか4名だったので、分からないところ等を具体的に教えてもらい、助かりました。」(深澤氏)。

プロジェクトの立ち上げに際し、キヤノン販売株式会社側で実に詳細なシステム要件があげられていたので、Sun Professional Servicesのスタッフが、それに応えるカタチでさまざまなサポートを行い、時に常駐し、キヤノン販売株式会社をサポートした。2003年11月にスタートしたこのプロジェクトだが、システム選定後、わずか3ヶ月という短期間でSun Java System Messaging Serverの立ち上げに成功し、2004年5月から稼動を始めている。では、主だったシステム要件についてその導入効果を検証してみよう。

まずは、POP3/IMAP/SMTPが使用できること。「当社では、POP3だけでなく一部役員等のアカウントでIMAPを利用しているので、その両方に対応していることが必須です。」(深澤氏)。もちろん、POP3とIMAPはインターネット標準技術なので、その両方に対応しているシステムはいくつもある。しかしメール・システムによってはIMAPを利用すると極端にパフォーマンスが悪くなる場合がある。Sun Java System Messaging Serverなら、両方を併用してもパフォーマンスが低下することもない。

次に、24時間365日の稼動が可能なこと。万一、トラブルが起きても10分以内でリカバリできること。この要件は、グループウェア時代の不安定さに起因する。キヤノン販売株式会社では、3名でメール・システムを運用されており、グループウェアのメール機能を活用していた時代は、実際に休日対応を余儀なくされていたようだ。しかもリカバリにおいて「従来のシステムでは、サーバ自体はすぐに立ち上がるのですが、データベースを全部読み直す必要があるため、実際にシステムが立ち上がるまでには、かなりの時間を要していました。」(深澤氏)。

Sun Java System Messaging Serverでは設計が異なるため、万一の場合でも素早くリカバリを行うことができる。さらに、今回提案されたシステムにおいてはクラスタ構成がとられているため、メインのサーバがダウンしてもすぐにバックアップ・サーバが機能するようになっている。つまり“落ちないメール・システム”を実現しているのだ。深澤氏は「クラスタリングしているということで、休み中も安心していられます(笑)。」

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もちろん、セキュリティの面も忘れてはならない。Sun Java System Messaging Serverでは、ベースとなるSolaris オペレーティングシステムが堅牢性に富んでおり、オープン・アーキテクチャをベースに、サードパーティ性のウイルス・チェックやメール監査システムなど、実績あるソリューションを利用できるのも重要なポイントだった。

では、パフォーマンス面の改善はどうだろう。以前は「9時の就業開始時など、アクセスが集中する時間帯には、パフォーマンスが低下したり、システムが不安定になることもありました。」(深澤氏)と言う状況だった。「我々は販売会社でありますから、お客様やパートナーとのやりとりや、まだ数は多くないもののインターネットEDIにおいてメールは重要な役割を担うものとなりつつあり、メールに問題があると取引そのものに影響が出る状況になっている。」(宮本氏)と感じられていたという。しかし、Sun Java System Messaging Serverを導入して以来、「まだ一度も落ちていませんし、社内のエンドユーザからも速くなったという声が届いています。」(深澤氏)。

現在、キヤノン販売株式会社では、約9,000のユーザ・アカウントがSun Java System Massaging Serverで順調に稼動している。さらに、グループ全11社、総アカウント約15,000のシステムへと拡張が予定されている。「もともとグループウェアを導入する際に、複数ドメインを運用することを前提としていなかったので、従来の環境のままでグループ会社のメールを統合しようとすると、システムを別にもう1セット導入して運用しなければならないイメージでした。今回、サンのシステムを導入したことで、全体を大きいひとつのシステムとしてまとめることができるようになりました。」(深澤氏)

もちろん、従来のグループウェアは、キヤノン販売株式会社の社内掲示板等として継続利用され、過去のIT資産も継承されている。グループウェアのメール・トラブルに悩んでいる企業にとって、メール・システムだけをスケーラビリティに富んだSun Java System Messaging Serverにリプレイスしたキヤノン販売株式会社の事例が、大いに参考になるのではないか。

ITインフラのリプレイスというと、とかく基幹サーバの見直しだけに目を奪われがちだが、業務アプリケーションが心臓だとすると、メールは情報という円滑に各部署に送り込む動脈と言える。遅延もシステムダウンもないメール・システムは、現在のビジネスに不可欠な要素なのだ。


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