|
| Japan Worldwide |
【導入の背景】よりローコストで高度な設計環境を実現したいというお客様の声に応えるべくAMD Opteronプロセッサに着目。 シノプシスはEDAのツールを提供する会社として、常に市場のニーズに応えた最新のハードウェア環境に対応することも重要な役割のひとつとして考えており、対応プラットフォームの情報も公開されている。そこで最新のテクノロジとして着目されたのがAMD Opteronプロセッサだ。このCPUはx86(PCサーバ)のアーキテクチャで64bitに対応することにより、非常に低コストでUNIX[R]ベースのワークステーションに劣らないパフォーマンスとメモリ空間を活用することができる。 「最近は、安いサーバを使いたいというお客さんの声が高まっています。我々のツールはメモリをたくさん必要とし、従来はUNIXワークステーションなどの高価なマシンでないと対応が難しくなっているのですが、最近は64bitのPCが登場するようになり、大容量のメモリも活用できるようになってきました。その中で今回、最新の64bit環境としてAMD Opteronプロセッサ搭載マシンを導入し、本格的な検証とベンチマークをしようということになりました。」と、管理本部 情報システムEUS 主事 松田成弘氏。 【導入の決め手】小規模での事前検証の結果、安定性とEDA分野での信頼という面でAMD Opteronプロセッサを搭載したサンのx86プラットフォームを選択。 その中で、AMD Opteronプロセッサを搭載したサンのx86プラットフォームが選択された理由はどこにあるのだろうか。「サンがEDAの業界で実績を持っており、よく理解されているので、新製品を使ってトラブルがあった場合でも他社に比べ対応が早いだろうという期待は、もともと持っていました。また、EDAの分野における方針がしっかりしていて、途中でサポートしなくなるという不安もなかったということが挙げられます。また、比較的急ぎのプロジェクトだったので、納期管理がしっかりなされているということもポイントのひとつだったかもしれません。」管理本部 情報システムEUSマネージャー 田中富夫氏が説明してくれた。 そもそもサンとシノプシスとの関係は、SPARC[R]搭載サーバなども含め20年以上に及ぶという。とはいえ、実際の導入にあたっては、何社か検討されている。「最近では、Linuxをベースにしているため、ハードウェア・プラットフォームの選択肢の幅が広くなっていて、実際にいくつかのAMD Opteronプロセッサ搭載マシンの検証はしております。」(田中氏) 「弊社では、実際の購入の前にマシンをお借りして検証した後に購入するというスタンスをとっています。各社AMD Opteronプロセッサ搭載マシンとも比較した中、サンのマシンが一番最初に安定して動くようになったので、AMD Opteronプロセッサ搭載マシンとしては初めて、大量に導入することになりました。」(松田氏)
「AMD Opteronプロセッサ搭載マシン自体が登場して間もないものでしたので、正直、各社のマシンそれぞれに何らかのトラブルがありました。その中でも、サンの対応はしっかりしていて、原因がはっきりしないままマシンを交換するといったこともありませんでした。AMD Opteronプロセッサそのものは、どこも同じかもしれませんが、設計思想、あるいはBIOSなどの細かなつくりで違いが出ているように思います。」(田中氏) では、9月に導入されてこれまで、社内での評判はどうなのだろうか? 「今のところ、特に何か声が上がっていることはありません。実際、悪いときにはいろいろと声が上がりますが、良いときには何も聞こえてこないものなのです。」(松田・田中両氏)とのこと。不具合なく稼動しているという事実は、すなわちサンのx86プラットフォームが、シノプシスのEDAツールのハードウェア・プラットフォームとして必要な要件を満たしていることを物語っているのかも知れない。 【今後の展望】サンのx86プラットフォーム選択においては、グリッド・コンピューティングの活用も視野に。 「サンのx86プラットフォームを選んだ理由には、サンのソフトウェアでグリッド・コンピューティングを展開していたことも挙げられます。」(松田氏)
米国のSYNOPSYSでは、すでにサンのサーバを活用したグリッド・コンピューティング・ファームが構築されており、日本でも現在立ち上げられている最中とのこと。では、シノプシスのプラットフォームの提供においてグリッドを活用するメリットはどこにあるのだろう。「まず膨大なコンピューティング・パワーを活用できる点が挙げられます。プロセスの微細化に対応すると設計ツール自体も設計データも重くなります。グリッドによるクラスタリングで一気にデータを処理できるということは、設計者自体にとっても大きなメリットになってきます。 また65nm、45nmの世界になっていくと半導体デバイスの特性や構造なども解析/再構築し、それらをベースに歩留まり向上や製造可能性を考慮した設計を行っていく必要があります。TCADと呼ばれるテクノロジ分野です。そのテクノロジ自体は以前からあったのですが、どうしてもコンピューティング・パワーが不足してやりたくてもできなかった部分があるのも事実です。そんな中、ローコストな64bitコンピューティング・マシンが普及し、さらにグリッドを活用できることで、それが可能となり、さらにはより微細なプロセスも可能になっていきます。」(藤井氏) 「弊社には数千台のワークステーションが存在しており、グリッドにはコンピューティング・パワーだけを技術者に提供することで、リソースの有効活用を図れるというメリットもあります。また、お客様にシノプシスの環境をコンピューティング・パワーごと提供するというサービスも実施しているので、社内外、両面のニーズに対応できます。」(田中氏) 今後アジア地区で、大規模なコンピューティング・ファームを構築する可能性を視野に入れ、日本における構築も検討しているとのこと。その場合、サンのグリッド・コンピューティング技術がお役に立つことを期待したい。 【サンに対する今後の期待】より大容量なメモリが使えるコンピューティング環境と、EDAの実績を活かした製品の開発に期待。
最後に、サンに対する今後の期待についてお伺いした。「やはりメモリがたくさん利用できるマシンの技術開発を。」(松田氏)の言葉のあとに、田中氏はこう続けられた。「サンは、EDAでの実績をたくさん持っているので、それを活かして今後更に市場のニーズを先取りした製品を提供し続けて欲しいですね。UltraSPARC[R]はもちろん、それだけにこだわらずAMD Opteronプロセッサ搭載マシンのように、ユーザにとって必要な最新技術をどんどん取り入れる、サン創立時からの設計思想を押し進めたこれからの活動にも期待したいですね。」 シノプシスでは、x86プラットフォームに限らず、最新のSun Fire E2900などUltraSPARC搭載サーバもご活用いただいている。今後もEDA分野のマーケット・リーダーである同社のビジネスに、サンは、実践を活かした製品開発で応えていく。
本誌の全部または一部をサン・マイクロシステムズ株式会社の許可なく、無断で転用することは禁止します。 © 2006 Sun Microsystems, Inc. All rights reserved. ●Sun、Sun Microsystems、サンのロゴマーク、Solaris、Solarisのロゴマーク、Java、Java Coffee Cupのロゴマーク、Sun Fireは、米国Sun Microsystems, Inc.の米国およびその他の国における商標または登録商標です。●すべてのSPARC商標は、米国SPARC International, Inc. のライセンスを受けて使用している同社の米国およびその他の国における商標または登録商標です。SPARC商標がついた製品は、米国Sun Microsystems, Inc. が開発したアーキテクチャに基づくものです。●本文中に記載の各社の社名、製品名は、各社の商標または登録商標です。 |
| ||||||||||||||||||||||||