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Kim's Notebook
デジタル・ディバイドの解消
今月は、グローバル・コミュニティがテクノロジを持つ者と持たざる者との格差をいかに埋め、世界全体を結び付けられるかについて、ゲスト・コラムニストであるサンの会長兼CEO、Scott McNealyが提案します。
EduConnectionメンバーの皆さんへ
世界の7億人にとって、過去10年間は非常にあわただしい時期でした。インターネット、ブロードバンド、及び安価なコンピュータ・デバイスが、仕事、生活、遊びの様式を変えてきたのです。しかし残りの56億人は、この流れに乗り遅れてしまいました。デジタル・ディバイ
ド(情報通信技術(IT)、特にインターネットの恩恵を受けることのできる人と
できない人の間に生じる経済格差)に悩む彼らの側では、Googleは動詞ではなく、Spamは今も缶詰肉の商標なのです。
この問題を裏付けるのが、2005年2月に発表された世界銀行のレポートです。このレポートはデジタル・ディバイドの現在の状況を、特にコミュニケーション・ツールに関連付けて検討し、いくらか進展は見られるものの、まだまだ課題が山積みであるとしています。
また、開発途上国ではインターネット・ユーザは世界平均の40パーセント、1人当たりのパソコン保有台数は3分の1未満、及びインターネット・ホストの数は10分の1未満であることを明らかにし、追加インフラ投資に対する開発途上国世界のニーズは、今後5年間だけで1000億ドルを上回ると結論付けています。
デジタル・ディバイドの是正
とはいえ、Economistの最近の記事にあるように、デジタル・ディバイド是正の糸口は、皆にコンピュータやPDAを渡すことではないのです。デジタル・ディバイドの根本的な要因に取り組み、それを解決しなければ始まりません。最大の要因は、教育であると私は確信しています。
開発途上国が直面している、国民に質の高い教育を提供するという問題に対処するのは、非常に大変な作業です。ただしコミュニティが仕事、資金、情熱、技能などで支援すれば、達成は可能です。これを教育問題の「オープンソース化」と考えてみましょう。
これが教育において実践できることは、Java Community Process、UNIX、Linux、ウェブの成功などの経験からも明らかです。Nicholas Negroponteは、$100ラップトップの開発を個人的使命とし、AMDなどの大企業とパートナーシップを結びました。
Jimmy Walesとボランティアの作家・編集者たちは、無料のオンライン百科事典Wikipediaを作成しており、これはインターネットでの調べものに便利なすぐれた情報源のひとつとなっています。
サンでも教育のオープンソース化を行っています。サンは、1年以上前に研究者、政治家、ビジネスマンを一堂に集めて、学習のベスト・プラクティスとコンテンツを共有することを目的に、Global Education and Learning Communityを設立しました。
このコミュニティは、基本的な教育コンテンツにアクセスできる組織を作りたいという我々の願いをかなえるひとつの手段です。また、世界の国々から支援を集める草の根の活動であり、1600名余りのメンバーは現在、開発途上国の教育状況の改善に向け、200を超えるプロジェクトに従事しています。
つまり問題は、実行できないということではまく、適切な人々に関わってもらう必要があるということなのです。
成功の公式には、3つの要素があります。アクセス、テクノロジ、ツール、というのがそれです。オープンソースの教育プロジェクトを開始できるこれら3つの要素は、次の10の領域に分かれています。
1. ネットワークへのアクセス手段の提供 |
持てる者たちはワイヤレス・ブロードバンド・ネットワークの全体的なコミュニティを開拓しつつあり、持たざる者たちにも同様の基盤が必要です。 |
2. コンテンツの共有 |
テキストの出版社や図書館は、持てる知的財産の一部をオープンソース化して、学生が大金を払わずに主要なカリキュラムや教材を利用できるようにしてはどうでしょうか。例えば MITでは、オンラインでコースを無料提供していますが、私が確認したところ、入学者数には何の問題も生じていませんでした。 |
3. パートナーシップの確立 |
デジタル・ディバイドに悩む企業側の自動化・デジタル化を支援します。 |
4. 最先端の専門知識を得る |
他の繊細ですぐれたものと同様に、人間も棚に置きっぱなしにすれば駄目になります。従業員が新鮮で健全な存在になるには、1年でも1学期でも1週間でも1日でも、オフィスを抜け出して教室に行き、次世代と情報を分かち合うことです。 |
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5. あくまでも安さを追求 |
6. 携帯性の実現 |
デスクトップではなくシン・クライアントやラップトップを、固定電話ではなく携帯電話を考えます。アルゼンチンで15,000の学校を回り、450万人の学生が初めてコンピュータに触れることになった バス型モバイル・コンピュータ・センターをサンが作ったように、人々のもとにアクセス手段を運ぶことを考えましょう。 |
7. 耐久性を強化 |
例えばAMDのPersonal Internet Communicatorは、密閉構造かつファンが不要で、低電力型チップ・セットを使用し、固定式ソフトウェア・スタックを装備しています。また点検や修理が簡単で、自己診断機能と修復機能を備えています。 |
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8. オペレーティングシステムを最大限に活用 |
オペレーティングシステムは出発点です。それがなければコンテンツの作成も強化も共有もできません。セキュリティの問題、プライバシーの問題、及び平等性の問題を考えると、こうした分野にはフル機能で堅牢なオペレーティングシステムが必要です。 |
9. コストの削減 |
大量の標準化ソフトウェアも、デジタル・ディバイドに悩む側へツールを提供する場合の重要な局面です。例えばサンは、自社ソフトウェアのフリー・コピーを世界中の学生や教育者に提供し、ヨーロッパ、アジア、南北アメリカの25を超える教育省庁に協力しています。フリー・ソフトウェアと無料オンライン・トレーニングの提供は、人々がグローバル経済に参加する能力を高める機会を得ることを意味します。 |
10. サービスへのアクセス手段の提供 |
実用性とネットワーク化したサービスは、ツールボックスの最終アイテムです。GoogleやYahoo!などのサービスは、デジタル・ディバイドのいずれの側の学生も利用でき、新しいサービスもひっきりなしにオンライン化されています。これらのポータルは、アクセスできれば、誰もが大いに利用できるのです。 |
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これらの分野のいずれかを選び、共有を始めて、ディバイドを完全に解消できるかどうか確かめてみましょう。
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