2005年12月

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未来に向けた電子図書館の構築
 
この記事の目次
    はじめに
    課題
    解決策
    成果
    スタンフォード大学電子図書館ビデオ・クリップ

カリフォルニア州パロアルトにあるスタンフォード大学は、世界有数の研究・教育機関の1つと評価されています。Stanford University Libraries and Academic Information Resources(SUL/AIR)(スタンフォード大学図書館/学術情報リソース)では、研究や教育を支援する同大学図書館および研究技術部門向けに、リソースやサービスの開発と実装を行っています。

SUL/AIRは、学術研究機関が情報の保存と提供を行うためのベスト・プラクティスおよびモデルの構築を進めています。また、アクセスや保存に関する諸問題に対しても独創的な取り組みを進め、大学と出版業界双方の主導的な存在となっています。さらに、大学の研究成果などの保存方針や手順についての規範作りも行っています。

スタンフォード大学電子図書館構築の責任者を務めているのは、同大学図書館司書であり、同校学術リソース担当ディレクターでもあるMichael Keller氏です。同氏は次のように語っています。「いまや図書館というものは蔵書や記録文書、写本などを保管する物理的施設というだけにとどまらず、主にネットワーク上に提供されて物理的な図書館を補完する電子図書館でもあることを私たちは理解すべきです。」

大学が保有する情報のうち、ある程度管理されているアナログ情報の比率は減少しつつあり、代わってほとんど管理されない、それゆえにはるかに柔軟な利用が可能なデジタル情報の比率が増えています。その点について多くの機関では、保有するデジタル情報の多く、特にエンタープライズ・サーバに格納されていない情報が高い危険にさらされていること、そのため組織規模の保存戦略が必須であることに気付いています。

  

スタンフォード大学図書館では、長年の間に収集された蔵書類が800万冊以上にのぼり、さらに年間およそ110,000冊の割合で増え続けています。その中には、歴史的にも重要な著名な作家の作品や写本が多数含まれています。未来の世代のために、それらの書物を保存することが重要だと同大学では語られています。

Stanford Digital Repository(スタンフォード電子リポジトリ)は、複数フォーマットの電子データを長期にわたって保存できる、大規模できわめて堅牢なデジタル・アーカイブです。スタンフォード大学では、同校の成果物を保存するだけではなく、多数の学術雑誌出版社やミラーリングおよびアーカイブを行う提携業者にも十分に対応できる、堅牢で大規模なデジタル・アーカイブの構築が課題となっていました。同時に、200万件を超える記事を含む数百点の学術雑誌のバックナンバーをすべて保存できる出版物プラットフォームの構築も、もう1つの課題でした。

これらの課題に対応するため、Stanford Center of Excellence for Knowledge Management(スタンフォード知識管理研究教育拠点)が設立されました。ここでは、次のような情報サービスを、統一されたアーキテクチャによる表示方法で提供しています。

このアーキテクチャの枠組みでは、既存のツールが利用可能な場合にはそれを利用します。新規ツールの開発は既存ツールが決定的に欠けており、またこれらの新規ツール開発によってオープン・ソース利用や他者へのサービス提供を通じて情報の共有が可能になる場合に限られました。

ここでは、次のようなサンの技術が導入されました。メタデータの処理を行うSun Fire 4800サーバ、Artesia TEAMのアプリケーションおよびOracleデータベースが稼働するSun Fire V1280サーバ、メタデータの管理および制御を行うSun Fire V880サーバ、Web関連の諸機能を提供するSun Enterprise 450サーバなどです。これらのサーバはすべてSolarisオペレーティングシステム上で稼働します。またストレージ・システムとして、Sun StorageTek SE6320システムによるオンライン・キャッシュ・リポジトリ、およびSun StorageTek L700システムによるオフラインの災害復旧および保存用テープ・バックアップ・システムが採用されています。

スタンフォード大学の未来に向けた図書館は具体化が進められており、2007年までには800万冊の書物をオンライン化できると同校は期待しています。Michael Keller氏は、関係者一同の尽力により従来の図書館に対する考え方に変化をもたらし、21世紀の新しい図書館の骨組みができつつあることを誇りに思う、と語っています。先進技術がこれらのさまざまな取り組みを可能にし、研究・教育分野に計り知れない影響を及ぼすことでしょう。同校の特に重要な成果として、以下の点が挙げられます。

  • 共同作業用のツール、科学関連記事の全文を集めた世界最大のアーカイブなど、研究資料や研究成果を活用するための認証機能付きアーカイブ・ソリューション
  • 世界各地の主要なデジタル・リポジトリ間のデータ共有を目指して進められている取り組み。100万本以上にのぼる科学関連記事の全文、SUL/AIRスタッフが管理および更新する各種テーマのWebページ約5,000ページ、数百万ページの研究資料画像、数千点の文学作品、数ギガバイトの人口統計その他の統計資料などの共有を計画。
  • オンライン学術雑誌の配布および保存のための先進プラットフォーム
  • 100年間保存可能なデジタル・コンテンツの保存用プラットフォーム
  • スタンフォード大学の学生および生涯学習者のための、350以上にのぼるオンライン学習コース

Keller氏は次のように述べています。「当校のオペレーションが1つに統合化されたことにより、学生や教職員がキャンパス内のどこにいても、さらには世界中のどこにいても、連絡を取ることが可能になりました。そのため、彼らが学習や研究に必要な情報、あるいは学生や教職員同士が研究のためにやり取りしなければならない情報を、従来は不可能だった方法で提供できるようになりました。」

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サンの電子図書館向けソリューションに関する詳細は、http://www.sun.com/edu/libraries/をご覧いただくか、education_news@sun.com宛にお問い合わせください。

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