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INSIDE TECHNOLOGY
大規模なマルチスレッド技術をオープンソースに公開
UltraSPARC T1プロセッサ登場
CPU設計上の革命 T1の設計は、32ウェイのSMPサーバ全体を実質的に小型のユニプロセッサ・システムに圧縮しています。このチップは、シングル・ラック・ユニット(1RU)のスペースに適合し、わずか350ワットしか消費しません。業界標準のベンチマークで比較すると、この新しいUltraSPARC T1システムがこれまででもっとも強力なシングルチップ・システムであることは明らかであり、より高い周波数の(それゆえに消費電力も大きい)最新のデュアルコア・プロセッサを搭載した競合他社の2CPUシステムと同等、あるいはそれ以上のスループット性能を提供します。 UltraSPARC T1プロセッサは、高性能なプロセッサを設計する上で、従来のルールがもはや通用しなくなったことを示しています。最先端のCMTプロセッサは、設計上の革命にほかなりません。CMTの設計では、低い周波数でも高い周波数のプロセッサをしのぐことが可能で、また、複雑なスーパー・スカラ・コアよりもむしろ、シンプルなスカラ・コアのほうが設計時間やチップ領域を投入する価値があります。 OpenSPARC:コミュニティによるハードウェア開発 サンは、革命という同じ視点から、知的所有権や専有の優位性といった従来の考え方も、同様に通用しなくなってきていると考えます。サン独自のOpenSolarisイニシアティブをはじめ、ソフトウェア分野ではすでに、公開、オープン、無償という方向性がかなり進んでいます。サンは今、UltraSPARC T1プロセッサを契機として、ハードウェア設計分野でも同じ方向に進むためのアプローチを始めています。 サンは特に、ハードウェア設計コミュニティに、CMTプロセッサ設計革命に参加するよう呼びかけています。サンはこの新しいOpenSPARCイニシアティブの一環として、今後数ヵ月以内にUltraSPARC T1設計の主要情報をすべて公開する予定です。この情報には、RTL Verilog設計用ソースコード(OSI承認済みのソース・ライセンスに基づいて入手可能)、検証用スイート、シミュレーション・モデル、Solaris OSポーティング用ソースコード、仕様書、その他必要なドキュメント類が含まれます。すでにWebサイト(http://opensparc.sunsource.net/nonav/index.html)が公開され、CMTテクノロジに関心を持つハードウェア開発者の世界的なコミュニティからの参加が予定されています コミュニティをベースとした新しいハードウェア設計の方向性に関心のあるユーザ、またはOpenSPARCの潜在的な可能性を引き出したいと考えるユーザは、ぜひ上記のWebサイトにアクセスしてください。サンの新しいOpenSPARCイニシアティブの目標は次のようなもので、きわめてシンプルです。
オープンネスの歴史 サン創業時の基本理念は、オープンネス、コミュニティ、競争でした。創業当初のサンの事業は、Stanford University Network(SUN)、バークレー版UNIX(BSD UNIX)、バークレー版RISC IIプロセッサ(SPARC)など、社外で開発されていた重要なテクノロジを製品化することで発展しました。サンはその後、Network File System(NFS)を皮切りに、サン社内で開発された数多くの主要技術を無償で提供することにより、今度は、コミュニティへの貢献を果たしたのです。 サンの会長兼CEOであるScott McNealyは次のように述べています。「23年にわたる歴史の中で、サンは世界中のどの組織よりも多くのコードをオープンソース・コミュニティに提供してきました。今、サンはこのオープンソースの動きをITハードウェア・ビジネスにまで拡大してハードウェア選択の障壁を解消し、新境地を切り開こうとしています。イノベーションの扉を開放してあらゆる人々の参加を可能にすることで、サンと今後のインターネットの新たな成長と経済的機会の拡大を促進します。」 もちろん、UltraSPARC T1の基礎として実装されているSPARC V9 Instruction Set Architecture(ISA)およびSPARCブランドそのものは、長年にわたりオープンな標準とされてきました。その知的所有権はサンではなく独立した管理組織であるSPARC International(SI)によって管理され、誰でも無償で入手することができます。このため、OpenSPARCはある意味で、SIが長年にわたって推進してきたハードウェア設計におけるオープンネス、およびコミュニティ参加の歴史の、来るべき次の段階に過ぎないとも言えます。 SPARC InternationalのCEO、Karen Anaya氏は次のように述べています。「サンが64ビットSPARCプロセッサの実装をオープンソースに提供したことにより、SPARCはまったく新しい、エキサイティングな方法で一般に公開され、インターネットに新しい発展の可能性が提供されます。SPARC Internationalは、献身的なSPARCコミュニティが、より広範なSPARC実装に向けて拡大していることを非常に嬉しく思います。」 「歴史的な一歩」 ソフトウェアはすでにオープン化されています。今こそハードウェアも、専有による優位性ではなくコミュニティへの参加を重視する強力な流れに従う時です。それは、サン・マイクロシステムズにとっては、OpenSPARCをOpenSolarisと並ぶプロジェクトに発展させる好機でもあります。 「UltraSPARC ハードウェア設計用のVerilogソースコードを無償ソフトウェア・ライセンス・ベースで公開すると決定したことで、サンは歴史的な一歩を踏み出しました。ハードウェア設計の将来の方向性も、フリー・ソフトウェアとオープンソース・コミュニティによって開拓された、強力なコラボレーションとアイディアの自由な交換という同じ原理によって導き出されるでしょう。サンのこの決定は、テクノロジの将来を作り出す力についてのサンの深い洞察力を表しています。」と、Software Freedom Law Centerの創設者であるEben Moglen所長は述べています。 UltraSPARC T1プロセッサ、およびこのプロセッサを搭載したSun Fire T1000システムとSun Fire T2000システムの詳細は、http://jp.sun.com/products/servers/coolthreads/t2000/ 及び http://jp.sun.com/products/servers/coolthreads/t1000/ をご覧ください。 お問い合わせは、Site-TKY@sun.com宛にメールをお送りください。 |
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