2006年4月
EDU INSIGHT
教育分野におけるePortfolioの普及
EDU IN ACTION
オックスフォード大学理論物理学教室における研究の合理化
INSIDE TECHNOLOGY
Solaris Enterprise System:無限の可能性を提供するオープンな無償ソフトウェア
KIM’S NOTEBOOK
オープンソース戦略
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Kim's Notebook
オープンソース戦略

サンで仕事をする中で、私は世界中の教育者や上級管理者、IT専門家と話しをします。そして、多くの組織で同じような話を耳にします。彼らは、より少ない資源でより多くのことをしなければならないことに、多大なプレッシャーを感じていると言います。予算が縮小され、人員が削減されることもしばしばという状況の中、高まる要求に応えて新しいサービスやアプリケーションをより少ない資源から生み出していく必要があるのだということです。

しかも、彼らのコア・ミッションである学習と研究をサポートする商用アプリケーションはほとんどないという現実が、この問題をさらに深刻なものにしています。必要なアプリケーションを買ってきて済ますということができない以上、自分たちで創り出すしかありません。

ミッションクリティカルなアプリケーションを開発するときに、このような問題に対処する最善の方法の1つとなるのが共同作業であると、サンは考えます。つまり、似たようなアプリケーションやサービスを開発している他の教育機関と、共同で作業を行うということです。共同で行うということが、もっとも重要な要素です。他者とともに作業することによって、仕事をやり遂げるためのより大きな力を得ることができるからです。オープンソースやオープン・スタンダードという潮流も、このような考え方に基づいています。

オープンソースやオープン・スタンダートを利用するための、推奨できる具体策をいくつか紹介したいと思います。

まず、要件を見きわめたら、オープン・スタンダードを利用してミッションクリティカルなアプリケーションを実装するための長期的戦略を練ります。オープン・スタンダードを利用するときは、モジュール化された柔軟なシステムを導入し、オープン・スタンダードに準拠するコンポーネントであればいつでも置き換えができるようにして将来に備える必要があります。そして、他の教育機関との共同作業を通じてアプリケーション開発を進めます。

サンは、IMS Global Learning Consortiumや、Schools Interoperability Framework Association(SIF)SakaiプロジェクトJava Architectures Special Interest Group(JA_SIG)、その他多くの組織と共同作業を行っています。

必要となるミドルウェアについて考えるときは、あらゆる産業で使用されているミドルウェアをベースに標準化を進めるべきです。この方法なら、大規模なユーザ・ベースを持つソフトウェアを利用できるという利点があり、あなたの組織のスタッフがすでにそれを利用した経験を持つ可能性も高まります。Sun Java Enterprise Systemは、そのようなミドルウェアの一例です。これは、あらかじめテスト及び統合化を済ませた法人向けミドルウェアの完全パッケージで、現在、ライセンス料無償でダウンロードし利用することができます。

オープン・スタンダードと、スタンダード・ベースのミドルウェアで基盤を構築したら、いよいよミッションクルティカルな教育用アプリケーションのビルド作業に移ります。このときに、購入するか、ビルドするか、オープンソースを利用するかということを、それぞれのニーズに最適なコンポーネントを利用しながらケース・バイ・ケースで決めていくことができます。かつては、全てオープンソースで開発するかどうか決めるのには大きな決断を要しましたが、今は戦術的な決断にしかすぎません。全てにオープンソースを利用しても後で変更することができ、その際のペナルティもほとんどありません。

最後に、オペレーティング・システムのプラットフォームのことも忘れてはいけません。オペレーティング・システムには、SPARCやx86アーキテクチャ・プラットフォームをベースとしたSolarisオペレーティング・システム、またはLinuxといった標準的なものを使用するべきです。よいプラットフォームを選択することは、よいミドルウェアを選択することに似ています。あなたが選んだプラットフォーム上で、アプリケーションが現在も未来も確実に動作するようにしておく必要があります。先ごろ発表されたSolaris Enterprise Systemを利用すれば、Solarisオペレーティング・システム、Java Enterprise System、Sun N1 Managementソフトウェア、及びサンの開発ツールを無償で開発や導入に利用することができます。

サンには、オープン・スタンダードの開発とサポート、及びその最適な実装を生み出すために競争してきた長い歴史があります。その歴史の蓄積から学んだアプローチによって、サンは高品質でコスト効率のよい商用製品を生み出しています。オープン・マーケットでの競争で、サンは大きなリスクを背負うことになります。顧客はサンのソフトウェアではなく、競合他社のソフトウェアを選ぶかもしれないからです。しかし、このようなリスクがあるからこそ、サンは常に時代の最先端を歩み続け、あらゆる場所で利用できる最高のソフトウェアをいくつも生み出しているのです。

Kim Jones
VP Global Education/Research
Sun Microsystems, Inc.

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