2006年5月
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OpenSPARC

すでにご存じかと思いますが、サンは昨年末に新しいマルチスレッド・プロセッサUltraSPARC T1と、同プロセッサを採用したサーバSun Fire T1000及びT2000を発表しました。

また、同チップの設計情報をオープンソース化する計画であることを発表しており、その設計コードを使用して研究やポーティングを行うためのツールの提供を開始する予定です。

改めてご紹介すると、UltraSPARC T1は1チップで最大32スレッドを同時に実行できる、実に先進的なプロセッサであり、その設計情報の全てをオープンソース化する予定です。Solaris 10オペレーティング・システム(こちらもオープンソース化されています)上で既存のSPARCソフトウェア・アプリケーションも実行でき、まもなくLinuxの複数バージョンも実行できるようになります。

サンはUltraSPARC T1を新しい業界標準とすることを目指して推進していきます。そのためには、オープンソース化することが最善と考えています。具体的には、シミュレーション・ツール、検証ツール、仮想化ツール、Solaris 10 OS、Java Enterprise Systemミドルウェア・スタック、コンパイラ、複数スレッド上でのアプリケーションのチューニング用ツールなど、OpenSPARCまわりのツール・スタック全体を、無償もしくはオープンソースのいずれか、またはその両方で提供する予定です。

読者のみなさんもぜひこのオープン技術の使用、研究、開発にご参加ください。仕様は現在、OpenSPARC T1のページで公開しています。

UltraSPARC T1では、新しい設計アプローチを採用してスループットを最適化し、メモリ、パフォーマンス、及びエネルギー面の障害の克服を図っています。先日発表したベンチマーク結果から、その目的がいかに効果的に達成されているかがおわかりいただけると思います。

UltraSPARC T1プロセッサは、大量の浮動小数点演算について最適化されているのではなく、整数演算におけるスループットと効率性が最適化されています。サンは、UltraSPARC T1プロセッサが、今後一層マルチスレッド化が本格化する未来に向けた大きな第一歩であり、サーバ・プロセッサの新しい方向性を確立するものであると考えています。研究者たちは現在、次のようなことに取り組んでいます。

  • パフォーマンス分析、シミュレーション、及びモデル化
  • マルチコア・チップ向けの開発及び最適化
  • マルチコアFPGAの実装のためのソフトコア
  • マルチコア・システム向けのソフトウェアの最適化及び開発
  • シミュレーション及び検証におけるEDAの可能性
  • マルチスレッドEDAアプリケーション及びその他のツールの開発

サンの活動に直接協力したいという研究者や大学院生の方は、OpenSPARC University ResearchのWebサイト及びwww.opensparc.netに登録して詳細情報を参照してください。

Kim Jones
VP Global Education/Research
Sun Microsystems, Inc.

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