2006年12月

Sun&Users 学舎探訪記

〜茨城県立勝田工業高校 編〜

導入事例

国立情報学研究所

EDU IN ACTION

ニュージーランドのデジタル遺産の保存
イラクにおける情報格差の解消

INSIDE TECHNOLOGY

将来の図書館
プレスリリース一覧
教育研究機関のページへ
バックナンバー一覧

EDU IN ACTION
イラクにおける情報格差の解消

インターネットを利用したイラクの国内基盤の再興

イラクの教育及び科学基盤は混乱の中にあります。強圧的な政権下における30年間の放置そして略奪の末、イラクの科学者や医師、技術者、学生は、国の再建に必要な基本的なリソースの多くを欠いた状態にあります。

この状況に対し、米国防省及び国務省の米国科学振興協会(AAAS)の科学技術ポリシ会員のチームは、率先してイラクの図書館の近代化計画を策定しました。DTRA(Defense Threat Reduction Agency)内のAdvanced System Concept Officeからの積極的な援助と、36万ドルの資金を活用し、イラク人技術者や科学者がイラク再建に必要な重要情報を、容易かつ安全に利用できる様にするIVSL(Iraqi Virtual Science Library)というWebポータルを開発することにしたのです。

サンやその他企業によるコンサルティングを通じ、この科学者チームは、デジタル図書館の為の強力な官民協力関係を築くことができました。ポータルの第1段階は完了し、今やイラク全土のイラク人科学者、技術者、医師、学生は、主要な科学系出版社が発行しているAmerican Chemical SocietyやAmerican Institute of Physics、Institute of Electrical and Electronic Engineers、American Society for Civil Engineeringなど17,000の雑誌の、100万を超える論文にアクセスできます。このポータルではまた、オンライン講座へのアクセスや資金調達及び研究機会、その他、国や科学コミュニティの再建に必要な情報の検索に必要なツールも提供しています。

その他、この官民協力関係に参加している省庁や企業には、米国防省、米国務省、米陸軍工兵隊、米農務省、Elsevier Publishing、EBSCO Publishing、Science.gov、SpringerLink、Thomson Scientificなどがあります。

ページ先頭へ

AAAS科学技術ポリシの元会員で IVSLプロジェクトの共同発起人のSusan Cumberledge博士は、「IVSLは、今日のインターネットテクノロジは、最も困難な状況にある人々にも可能性をもたらすことができることを示す輝かしい例」と述べています。「このプロジェクトで作成された青写真を利用し、あらゆる開発途上国は基本的な図書館システムを持つべきです。それは、国際的な科学コミュニティとの関係を築き、市民のより良い生活を育む基盤の構築を可能にするのです。」

IVSLプロジェクトの第1段階では、提携先大学のインターネット接続の評価や発行元との交渉、システム及びソフトウェア開発、最終的には、中央制御管理されたポータルの立ち上げが行われました。資金を得た後、IVSLチームはイラクの高等教育科学研究省及び科学技術省と協力し、官民協力関係を築きました。この共同事業体制は、安全なポータルの発展に必要な技術基盤を構築しました。工学文献の出版社はその内容を共有し、イラクの技術者は仲間同士の関係を取り戻したのです。

IVSLプロジェクトのリーダは、イラクの科学者を再び国際的なコミュニティに仲間入りさせると共に、今後の再建課題に応え、世界的なテロと戦う為に必要なオープンで透過性のある通信ネットワークを育てる為に必要なツールの実働に尽力しています。

ページ先頭へ

サンのGlobal Education and Research担当副社長Kim Jonesは、「IVSLプロジェクトは、情報格差の解消がどのようにして、オンライン・オフライン世界の両方、積極的な改善をもたらしうるかを示唆しています。」と述べています。「このプロジェクトは、開発途上国に最新の技術を導入することで、彼らの生活の向上や新しい市場の開拓が可能になるという、サンの取り組みの裏付けです。」

IVSLの初期段階は、IVSLの完全復興の土台になるでしょう。現在、IVSLは米国Civilian Research Developer Foundation(CRDF)によって管理されています。IVSLチームは、所有権及びサポート共に、2年以内にIVSLプロジェクトを全面的にイラクの人たちに移行させる予定です。

IVSLチームは、定期刊行物へのアクセスの為に、Javaテクノロジと標準的なデジタル図書館開発プロトコルを利用した新しいWebサイトの開発を計画中です。米国がホスティングする1つのポータルから、Sun Fire T2000サーバで動作する8つの現地ホスティングポータルに移行させる計画もあります。また、現地ポータルに地域アクセスポイントの役割を持たせることにより、イラクの大学が学界を強化し、ライセンス料を管理し、コストを削減することも考えています。

科学技術ポリシの元会員でIVSLプロジェクトの共同発起人のD.J. Patil博士は、「私たちが協力したイラク人科学者は、国際的な科学コミュニティに復帰することを熱望しています。」と述べています。「彼らは、IVSLが提供するリソースに感謝しており、IVSLが長期にわたって成功をおさめることに協力を惜しみません。」

サンはAAAS会員やCRDFと緊密に協力して、定期刊行物へアクセスできる「ポータルのボックス化」を図っています。これによって、イラクに大学を興し、維持するばかりでなく、世界中の他の開発途上国における情報共有の垣根を取り払うこともできる様になるのです。

ご質問・ご意見はSite-TKY@sun.comにお寄せください。

ページ先頭へ

お問い合わせ 会社情報 ニュース 採用情報 プライバシー 利用規定 商標 Copyright  Sun Microsystems, Inc.