2007年3月
Sun Fun Times 学舎探訪記
企業と共に学ぶ。東京大学の新しい教育の取り組み~東京大学大学院 工学系研究科 産業機械工学専攻 編~
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ブラックボックス:コンテナに収納されたデータ・センタ
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ブラックボックス:コンテナに収納されたデータ・センタ

最大限の柔軟性を持たせるために標準サイズの20フィート輸送コンテナに収納された「Project Blackbox」。このコンテナ内に、コンピューティング、ストレージ、及びネットワーク基盤機能が、最新技術を結集した冷却、監視、及び配電システムを装備した、スケーラブルなモジュール・ユニットとしてパッケージ化されています。

Project Blackboxは、一般的な輸送方法で簡単に移動できます。配水、AC電源及びネットワーク接続が簡単に行えるようになっており、到着し次第ただちに配備できます。システム、ストレージ、ネットワーク、及びソフトウェアについては、標準で様々な構成が用意されており、カスタム構成を注文することもできます。

2007年中頃の製品化に向けて、Project Blackboxは、従来のデータ・センタが抱えるコスト、複雑さ、硬直性の問題に取り組んでいます。従来のデータ・センタにサンのトレードマークである技術革新を活かすことによって、Project Blackboxは他には見られない4つのメリットをもたらします。

「Project Blackbox」の4つのメリット
  • 迅速配備、「瞬時始動(instant-on)」
  • スケーラビリティ、標準コンポーネントの採用、冷却技術の革新、構築コスト削減による画期的な経済性
  • 完全に仮想化された基盤により、いったん構築すればどこへでも配備可能
  • 必要な時、必要な場所に仮想化されたデータ・センタを配備できる利便性と柔軟性

最大の技術革新を投入してデザインに投入されているこの製品ですが、最も重要なことは、これが標準サイズの出荷コンテナであるという点です。私たちが知っている輸送コンテナは、ノースカロライナ出身のマルコム=マクリーン(Malcom McLean)という人物によって1950年代に考案されました。Ideal-Xという最初のコンテナ船は、ニュージャージーからヒューストンを航行していた第二次世界大戦時代の輸送船を改造したものです。

この業績は2つの点でProject Blackboxと結び付いています。1つは、この考えによって生み出された経済性の大きな変化です。標準コンテナの登場前、船荷コストは1トン当たり5.86ドルでしが、登場後は1トン当たり0.16ドルにまで下落しました。

もう1点は、コンテナそのものではなく、考案後にマルコムが行なったことに関係しています。1956年、マルコムはコンテナのデザインの特許権を取りました。しかし、この特許権にしがみついてそのアイデアを真似る者を訴えるのではなく、デザインをISOに提出し、特許権使用料を求めないライセンスをISOに提供したのです。今日なら、私たちはこれを進歩的と評するでしょうが、当時は考えられないことでした。

しかしながら、この行為は実を結び、今日では世界中で1,800万個を超える輸送コンテナが使われています。マルコムは、たとえオープンな市場で競争しなければならなくなるという困難があるにしても、オープンな規格によって市場が巨大になるならば、その困難に挑戦する価値があると考えたに違いありません。

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Project Blackboxのモジュール性は、教育機関が際限のない多様な配備環境でそのメリットを活かすことを可能にします。例えば、次のようなシナリオが考えられます。

  • キャンパスのデータ・センタでデータの増大に苦慮しているような場合は、データ・センタを速やかに構築し、経済的な自然環境の中に配備できます。
  • 都会にあるキャンパスなら、設置スペースが豊富にある郊外や田舎の倉庫、あるいは経済的な屋上や駐車場にコンテナを配備できます。このため、一級の設備を新たに構築するコストや複雑さを負うことなく、データ・センタ容量を増大できます。
  • 国の行政が、まだ恩恵を受けていない地域に情報通信技術(ICT)の訓練能力を展開したいと計画しているのであれば、管理者不要のProject Blackboxの簡単な管理機能と最大1万人のデスクトップ・ユーザの同時サポート能力を利用して、人里離れた村々にコンピューティング環境を届けたり、迅速にITシステムを結集させたりできます。
  • 自然災害の場合には、耐久性に優れたProject Blackboxの強力なデザインの利点を生かし、安心して災害現場からデータやアプリケーションを退避できます。

Project Blackboxの試作品は、世界最高速の上位200のスーパーコンピュータの間に位置付けられる構成を積載する能力を持つコンピューティング・パワーハウスです。現在の試作品には、わずか1つで次のような積載能力があります。

試作品「Project Blackbox」の積載能力
  • CoolThreadsテクノロジ搭載Sun Fire T1000サーバ250台(コア数:2000、同時スレッド数:8000)
  • x64サーバ250台(コア数1000)
  • 1.5ペタバイトのディスク・ストレージまたは資源効率に優れた2ペタバイトのテープ・ストレージ
  • 7テラバイトのメモリ
  • 最大1万人のデスクトップ・ユーザの同時サポート
  • 200キロワット分のラックマウント式機器のサポートに必要十分な電力及び冷却容量

世界初の仮想化データ・センタを皆様にご覧いただく準備は整っています。Project Blackboxがお届けする画期的な技術革新、恩恵についてさらに詳しい情報をご希望の方は、sun.com/blackboxをご参照いただくか、サンに直接お問い合わせください。

ご質問・ご意見はSite-TKY@sun.comにお寄せください。

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