2008年2月
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INSIDE TECHNOLOGY
データセンターの統合
新しいCoolThreadsサーバは、64のシステムに対応する処理能力を
1台のシステムで実現

世界中の研究機関は、生徒数やコミュニティの増加に素早く対応できるITインフラストラクチャの構築に努力しています。高等教育への入学者数は、世界全体で1年当たり10~15%増加しています。中には入学者数が数十万人単位の大学もあります。

同時に、研究システムや事務システムのオンライン化は進んでおり、ITインフラストラクチャは、24時間年中無休で常時作動していることを求められています。しかもIT管理者は、ITサービスのコストが上昇しているにもかかわらず、厳しい予算内での対応というプレッシャーも受けています。

データセンター環境の統合とコスト削減の任務を負う大学のITマネージャにとって、仮想化は強力なテクノロジになってきています。仮想化によって、複数の環境を、より少数の物理サーバに統合できます。これによって管理は容易になり、リソースも有効活用できるほか、かなりの額のコストを節約できます。その削減額は、年間数百万ドルになることもあります。

新しいSun SPARC Enterprise T5120サーバとT5220サーバ、及びSun Blade T6320サーバは、1台で64の仮想システムに対応する柔軟性と処理能力を実現します。これは1ラックあたり最大2500台のシステムをサポートできるということです。また、エネルギー・コストを最大100万ドル節約することができます。

サンの新しいマルチスレッドUltraSPARC T2プロセッサをベースとしたCoolThreadsサーバは、予算の節約、学生や関連コミュニティへのサービスの拡大、よりコスト効率の高いデータセンターの運営といった、大学のCIOが最も必要とする点に応えるよう設計されています。

現在の大学のCIOは、十分に活用されていない無秩序なサーバ・インフラストラクチャを、オープンな、費用のかからない仮想化ソリューションに統合して、ビジネスの俊敏性の向上、障害回復の改善、運用コストの削減を実現したいと考えています。また、少数の標準的なプラットフォームを導入することで、データセンターの複雑さを解消することも必要としています。データセンターとサーバの両方について、アップタイムと信頼性を向上させることも優先事項とされています。

サンの次世代サーバであるCoolThreadsサーバ及びブレードは、仮想化用として設計されており、1台で64のシステムに対応する柔軟性と処理能力を提供します。このシステムは、64のスレッドを持つUltraSPARC T2プロセッサを使用することにより、需要の最も急激なピークにも対応できます。

例えば、Sun SPARC Enterprise T5120サーバあるいはT5220サーバ、またはSun Blade T6320サーバ1台で、IBM x346サーバ8台に対応するパフォーマンスとコンピューティング能力を備えています。また、Sun SPARC Enterprise T5120/T5220サーバは、IBM p6 570と同等のパフォーマンスを、半分の価格と4分の1のスペースで提供します。

Sun SPARC Enterprise T5120/T5220サーバ、及びSun Blade T6320サーバ(さらにはSolaris 10オペレーティング・システム)に装備されている仮想化機能によって、これらのサーバは、システムの使用率を最大化する上で最も柔軟性が高くコスト効率のよいサーバとなり、使用率は85%にもなります。この仮想化機能には、次のものが含まれます。

  • ロジカル・ドメイン(LDoms)は、サンが開発した、新しいハードウェア対応サーバ仮想化及びパーティショニング・テクノロジです。UltraSPARC T1プロセッサ、UltraSPARC T2プロセッサ、及びSolaris 10 OSのマルチスレッド機能を統合して、複数のオペレーティング・システムをその分離性とセキュリティを維持しつつ、同時に作動させられるようにします。LDomsの利用には追加費用は必要ないため、プロプライエタリな代替製品と比べて、1システム当たり最大9,000ドル節約できます。
  • Solaris ContainerはSolaris 10 OSに無料で含まれており、1つのシステム上で何百ものアプリケーションを仮想化及び統合することで、エネルギーとスペースを削減し、複雑さの大幅な解消を実現できます。
  • Solaris 10 OSは、全社規模の仮想化を実現するOSとしては、業界で最初に発売され、また最も安全性が高いOSです。

エネルギー・コストが大学のIT予算に占める割合は増加しつつあります。大学のITマネージャは、データセンターが消費する電力1ワットあたりのパフォーマンスを向上させることによって、エネルギー・コストを削減し、また社会的責任の目標を達成しようと努力しています。

新しいSun SPARC Enterprise T5120/T5220サーバ及びSun Blade T6320サーバは、コンピューティング密度の高いインフラストラクチャを実現し、同時にブレード・ソリューションによく見られる「ホットスポット」の発生を防ぐことで、データセンターの省スペース化を可能にしています。結果として、これらのサーバは、以下のような競合システムと比べても、並ぶもののないエネルギー効率を実現しています。

  • 競合システムと比べて8倍のWebスケールでのパフォーマンス
  • デュアルプロセッサのIBM POWER6サーバと比較して、1ワット当たりのパフォーマンスは2倍以上、スペースは4分の1、データセンター効率性は9倍
  • 統合及び簡素化された設計によるきわめて高い信頼性。これによってクラス最少のパーツによるシステムが実現

例えば、Sun SPARC Enterprise T5220サーバを1台使うことで、3.8GHzのデュアルXeonプロセッサを搭載し、導入後2年が経過したIBM x346サーバ8台を統合でき、スペースと電力を8分の1にできます。x346サーバ160台をSun SPARC Enterprise T5220システム20台に統合すると、3年間で電力コストを370万ドル、CO2排出量を920トン以上削減できます。

Sun Blade T6320サーバでは、大規模な機器構成の場合に、さらに電力と冷却の効率を高めることができます。電力と冷却の集中化の結果、ブレード・サーバではエネルギー使用量を最大15%削減できます。例えば、導入後3年のHP rp4440 4RUサーバ1台をSun Blade T6320サーバ1台に交換すると、スペースは4分の1、電力消費は3分の1になります。

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Sun SPARC Enterprise T5120/T5220サーバ及びSun Blade T6320サーバは、市場最速でエネルギー効率に最も優れたマイクロプロセッサである新しいUltraSPARC T2プロセッサをベースにしています。8のコアと64のスレッドを備えたUltraSPARC T2プロセッサ(Niagara 2とも呼ばれています)は、1ワット当たりのスループット、パフォーマンス、機能性がこのクラスの他のマイクロプロセッサより優れています。

「私たちは、順次処理からマルチコア・デザインへの移行という、コンピューティングの歴史的な転換点に立っています」と述べるのは、カリフォルニア大学バークリー校コンピュータ・サイエンスのDave Patterson(デイブ・パターソン)教授です。「そのため、私たちは、こうした新しい並列システムを評価する方法を新たに考え出す必要があるのです。私たちの初期実験では、Niagara 2はこれまでにテストしたプロセッサの中で、最高のパフォーマンスを持ち、最も電力効率がよく、最も「ソフトウェアと調和した(software friendly)」プロセッサであることがわかりました」。

その先行モデルである、T1000/T2000 CoolThreadsサーバ向けUltraSPARC T1プロセッサと同じように、UltraSPARC T2プロセッサについても、サンはエコ・パフォーマンス及び「グリーン・コンピューティング」においてリードを広げています。これは、電力消費を1スレッド当たり2ワット未満、つまり競合製品の10分の1~30分の1に電力消費を抑えることで実現しています。

UltraSPARC T2プロセッサは、「System on a chip」と呼ばれています。これは、シリコンチップ1枚の上に、マルチスレッド10 GbEネットワーキング、セキュリティ、I/Oなどの重要な機能が組み込まれているからです。大学のIT管理者に重要な点は、このプロセッサが統合と仮想化用に設計されており、1つのチップで最大64ドメインをサポートするほか、Solaris 10 OSに含まれているSolaris ContainerとLDoms仮想化テクノロジも利用できることです。

UltraSPARC T2プロセッサはまた、エンタープライズクラスのJavaテクノロジ、データベースやメール・サーバ、ERP/HPCアプリケーション、ネットワークとストレージなどの、様々なワークロードやアプリケーションにおいて優れています。結論:サンのマルチスレッド・プロセッシング・テクノロジには、大学のITコストのうち、高騰している電力、冷却及びスペースのコストを削減できる可能性があります。

OpenSPARC T1ソース・コードのダウンロード回数が6000回を超えるなか、サンはUltraSPARC T2プロセッサ向けのソース・コードをOpenSPARCコミュニティ(www.opensparc.net)で公開するための準備を進めています。サンは開発者にこのプロセッサの内部構造の概要を紹介するために、OpenSPARC T2テクノロジ・プログラマ・リファレンス・マニュアルと、OpenSPARC T2テクノロジ・マイクロアーキテクチャ仕様をGPLで公開し、NDAデベロッパ・ベータ・プログラムを立ち上げます。これらのリソースは全て、OpenSPARC.net(英語)で公開予定です。

こうした取り組みへの支援として、何校かの米国一流大学がOpenSPARC Centers of Excellence(COEs)を開設し、サンとOpenSPARCコミュニティの研究者との間に協力関係を築いています。このようなCOEの一例として、カリフォルニア大学サンタクルーズ校(UCSC)、テキサス大学オースティン校、イリノイ大学アーバナ・シャンペーン校、ミシガン大学などがあります。

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Heyneman, Stephen P著、「高等教育に関する世界規模の問題(Global Issues in Higher Education)」 eJournal USA、米国国務省国際情報プログラム、2006年2月

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