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INSIDE TECHNOLOGY
MySQLが拓く教育分野の大きな可能性
2004年にハーバード大学の2年生であったザッカーバーグ氏は、オープンソースのMySQLデータベースをプラットフォームとして小規模なコミュニティ向けのWebサイトを構築しました。このサイト上では、ハーバードの学生たちがプロフィールや写真を投稿したり、興味を持っていることについて話し合ったり、仲間を作ったりすることができました。 ザッカーバーグ氏がMySQLをベースとして構築したこのWebサイトは現在、Facebookと呼ばれています。FacebookのCEOを務めるザッカーバーグ氏の資産を、Forbes誌は15億ドルと推定しています。また、9,000万人のアクティブ・ユーザを抱え、15言語で利用されるFacebookは、世界で最も活発に活動が行われているWebサイトの1つであると、インターネット調査会社comScoreは評価します。 瞬く間に成長を遂げつつあるFacebookですが、当初から一貫して変わらないことが1つあります。それは、このサイトのデータ・インフラストラクチャとしてずっとMySQLが使われており、今やおよそ1,800台ものサーバ上に展開され、なお余裕のパフォーマンスを発揮しているという点です。 サンのMySQL製品担当バイスプレジデント、Zack Urlocker(ザック・ウルロッカー)は次のように語ります。「なぜMySQLを使っているのかとマーク・ザッカーバーグ氏に聞いてみたところ、それが基本的にオープンソース・ツールであり、大学で学んだことがあるからだと彼は言っていました。彼がMySQLをベースにしてFacebookを構築したのは、MySQLがその作業に最適なツールだったからです。」 「学生寮の部屋から始まり、1,800台以上のサーバでMySQLを実行する企業にまで成長するなんて、とてもすばらしいことだ」とウルロッカーは言います。「これは、優れたアイディアを持っている学生は成功できるということを如実に示しています。」 オープンソースのMySQLが教育機関にもたらすもの オープンソースのファンならご存知のとおり、人気の高いLAMP及びSAMPスタックの「M」はMySQLを意味しています。LAMP及びSAMPとは、LinuxまたはOpenSolaris、Apache、MySQL、それにPerl/Python/PHPというスクリプト言語の頭文字を組み合わせたものです。教育分野では、他の分野に先駆けてLAMP及びSAMPスタックを採用し、これらオープンソース・スタックによるコスト削減と柔軟性を最大限に活用してきました。2008年初めにサンが10億ドルでMySQLを買収したことにより、教育分野では低コストのデータベースに新たなパフォーマンスの向上や技術革新が期待できようになり、さらに24時間365日体制でサンのサポートが得られることになりました。 予算が制約されている大学では、コストを抑えるためにオープンソースの導入が広まっています。オープンソースを導入すると、データベースのコストは大幅に削減されます。例えば、一般的なMySQLの展開では、3年間の総所有コストはサポート費を含めても独自仕様のデータベースをインストールする場合に比べておよそ10分の1にコスト削減できることがあります。 さらに、MySQL Enterprise Unlimitedを導入すればOracle Enterprise EditionのCPU 1個の値段(40,000ドル以上)でMySQL Enterpriseサーバを無制限に展開することができます。サンはMySQL Enterprise Unlimitedのゴールド及びプラチナ・サポートを教育機関のみを対象に特別価格で提供するため、教育機関にとってはさらに大幅なコスト削減となります。 ウルロッカーは次のように述べています。「この5年間でかなり多くの大学がオープンソースを導入しています。結局のところ、大学としては予算を何に使いたいのかという問題になるのがつねであり、そのときにオープンソースほど予算の使い道としてぴったりするものはないからです。大学のIT部門に対しては予算の抑制が厳しくなっていますが、MySQLを利用すれば、予算枠を最大限に活用してより費用対効果に優れた方法で業務をこなすことができます。」 低コストで高いパフォーマンスが得られるMySQLは1日あたりのダウンロード件数が約70,000件にも上り、導入が急増しています。教育機関のユーザとしては、スタンフォード大学、テキサス大学オースチン校、MIT、カリフォルニア大学バークレー校、カリフォルニア工科大学などがあり、授業用のツールやデータセンターのテクノロジーとしてMySQLが利用されています。 教材としてのMySQL 無償でダウンロードできるMySQLは、コンピュータ・サイエンス研究に携わる教授陣及び学生双方にとって、手軽に学習できるデータベース・プラットフォームとなります。Ruby、Java、PHP、Perl、Pythonなどの広範なプログラミング言語をサポートしているため、ユーザは革新的な実験に取り組むことができ、Webコミュニティのメッセージ・フォーラムや実用的なヒント、資料なども利用できます。 「MySQLがこれほど広まっている大きな理由は、学生にとってMySQLテクノロジーへのアクセスが容易だという点にあります」とウルロッカーは語ります。「このデータベースをダウンロードするだけで、学生は就職に必要なスキルを身につけることができるのです。MySQLは、コンピュータ・サイエンスやソフトウェア・エンジニアリングの授業に最適な必修科目です。」 教育機関のIT部門における中核的データベース・プラットフォームとしてのMySQL 一般のIT業界と同様、教育機関のIT環境も一般的には異機種混在環境であり、様々なレガシー・システムやエンタープライズ・システムが混在しています。これによって、メンテナンスやライセンスに多額のコストがかかることがあります。そのため、小学校、中学・高校、大学などの教育機関では、オープンソースのデータベース、オペレーティング・システム、アプリケーションに移行して、授業料やローンの事務処理、管理業務のコンピュータ処理、人事記録や学籍簿の管理などの中核的な業務を支援しようとする動きが活発になっています。 学術的な科学研究分野でも、MySQLは人気があります。例えば、MITのリンカーン研究所では衛星画像データの記録にMySQLを使っている、とウルロッカーは説明します。「とてつもなく膨大なデータ量です。MySQLを使って、1秒間に数千点ものデータが記録されるのです。これはMySQLとサンが支援している科学研究の優れた例であると言えます。」 MySQL 5.1には、エンタープライズ向けの様々な拡張機能が含まれる予定であり、さらに魅力的なものになるとウルロッカーは述べています。以下はその拡張機能の一例です。
MySQLを利用して運用されているソーシャル・ネットワーク・サービスは、かつてハーバード大学の学生であったマーク・ザッカーバーグ氏が創設したFacebookだけではありません。今年8月、サンは2,500万人の会員を抱えるビジネス用SNS、LinkedInがその急成長を支えるためにMySQL Enterpriseを選択したと発表しました。 このようにビッグなお客様を獲得できたことで、サンのCEO Jonathan Schwartz(ジョナサン・シュワルツ)も、MySQLに関して自分が従来のお客様から最も頻繁に受ける質問に答えやすくなったようです。それは、「しかしMySQLって拡張できるの?」という質問です。LinkedInがMySQLを選択したというニュースに関するジョナサンのブログを読んでみてください。教育機関のIT部門に所属するオープンソース技術者なら誰もがよく知っている現象、すなわち「オープンソースの見えざる手」がいかに費用対効果に優れた業績をもたらすかについて述べています。 サンは今後も教育分野への貢献とMySQLの機能拡張に力を入れていきます。学術分野には、これまでになく大きな可能性が広がることでしょう。 ご意見・お問い合わせはこちらからお願いします。 |
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