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Java プラットフォームと Microsoft .NET の比較

この記事の内容:

推進力

選択とイノベーション

成熟度

投資の保護

コストの削減



最近の Gartner のレポートは、2010 年までに Java プラットフォームと .NET が全世界のアプリケーション展開に占める割合はマーケット全体の 80 パーセントで、この両者の割合はほぼ同じになると予測しています。調査によると、両方の陣営が大学卒業生の約半分の支持を得ていることも示されています。5 年の時を経て、オブザーバたちはこの 2 つのプラットフォームの間に明確な違いを見出しています。大学の IT 責任者と、スタッフおよび学生の開発者は、Java と .NET を比較検討する際に、次の 5 つの領域について検討するでしょう。

推進力

Gartner のレポートによると、同時使用ユーザ数が 100 人未満のアプリケーションの導入では .NET が使用され、同時使用ユーザ数が 100 人を超える場合は Java プラットフォームが選択されるという結果が出ています。これは Java のエンタープライズフォーカスという特徴により個人の開発者と主要な IT ベンダーの両方がすでに 850 名超の参加者がいる Java Community Process(JCP)への参加に高い意欲を示していることを見ても驚くことではありません。JCP は、Java テクノロジーの開発のための公認のオープン組織です。この強力で広範な基盤を持つコミュニティは、Java テクノロジーのビジョンとリアリティの迅速な向上を継続的に推進するために、懸命な作業を続けています。IBM や Oracle、BEA、Sun のような大企業と多数の個人の両方が、時間とリソースを Java の変革を推進するために投資しています。

Microsoft はその巨大なリソースを .NET のマーケットへの普及に費やしています。しかし、たとえどんなに大きな影響力を持つ会社であっても、先進的な IT ベンダー、活発な活動を続けるオープン・ソース・コミュニティ、そして全世界の数百万人の開発者から成る Java 陣営全体に対抗できるかどうかについては、依然として疑問が残ります。Java はユビキタスで、世界中で 10 億枚近い数の Java スマート・カードで使用されており、600 万を超える携帯電話にも搭載されています。

選択とイノベーション

Java プラットフォームは 1 つの会社が管理しているものではないため、優れた製品、サービス・プロバイダ、高度なテクノロジー、そして Java Architecture Special Interest Group(JA-SIG)のようなコミュニティが集まってエコシステムが形成されます。 JA-SIG では、全世界の数百の大学が互いに協力して、uPortal のような教育目的指向の機能を生み出しています。プラットフォーム、ツール、テクノロジー、およびビジネス・モデルの選択により、より低コストでより簡単にベンダーを入れ替え、低コストで新しい機能を手に入れることが可能になります。

Java テクノロジーは、オープンで、コミュニティによって定義され、ベンダーが実装を手掛け、迅速なイノベーションとシームレスな相互運用性を実現します。JCP の組織は最高のオープン・スタンダードを推進する組織で、わずか 6 年間で Java 2 Enterprise Edition(J2EE)の 3つのコンプリート・バージョン、Java 2 Standard Edition(J2SE)の 3つのコンプリート・バージョン、およびモバイル・アプリケーション向けの Java 2 Micro Edition(J2ME)の2つのバージョンを世に送りだしています。大学、学生、および開発者は、この顧客指向のアプローチから究極のメリットを享受しています。

Java テクノロジーは教育機関に次の選択肢を提供します。
  • サンの Java Studio Creator のような先進的な開発ツール、Borland の jBuilder や BEA の WebLogic Workshop のような商用ツール、およびその多くが大学関係から出されているオープン・ソース・ツールとオープン・ソース環境。
  • 主導的なコミュニティによる開発から生まれた、広範で互換性の高い Java テクノロジー・ソリューション。Eclipse、NetBeans IDEs、jBoss、JOnAS、Apache Geronimo アプリケーション・サーバなど。
  • 革新的な Web サービスと、JAX および JBI スタンダードに基づく XML ベースの統合ソリューション。
  • 確立された先進的なテクノロジー。JXTA テクノロジーによるピアツーピア、Jini テクノロジーによる発見と自己組織化、CORBA、RMI、および JMS のようなクライアント/サーバとメッセージ指向のミドルウェアなど。

成熟度

Java プラットフォームは、今や誕生から 10 年以上経過し、世界で最も有名なインターネット対応のアプリケーションの開発・導入用の、成熟した定評あるフレームワークとなっています。Java は、以前から存在した言語と比べて、堅牢で、メンテナンスが容易で、セキュアなプラットフォームとしての評価を得ています。オブジェクト指向の設計の考え方が登場して、学校関係のアプリケーション構築はより簡単で迅速なものになり、適切なパフォーマンス、スケーラビリティ、機動性、可用性、そしてバグの減少がもたらされました。

.NET とは異なり、Java プラットフォームの仮想マシン・アーキテクチャは、カスタマイズ可能な「サンドボックス」によってプログラムの実行を保護できるため、本質的にセキュアです。セキュリティは最初から組み込まれており、パッチやサービス・パックで後から追加されるものではありません。Java の実行環境は、広範囲にわたるハードウェアとオペレーティング・システムで利用可能です。Microsoft の .NET は、厄介な攻撃に常時苦しめられ、脆弱で、セキュリティに大きな問題を抱える製品である Windows 上でのみ実行されます。Java のクロスプラットフォームな互換性は、数多くの大学が直面しつつある規制とコンプライアンスの要件に、費用対効果に優れた方法で対処するのにも、理想的な手段を提供します。

投資の保護

より多くの大学、高校、中学校の管理者が、投資の総対象期間にわたる総所有コスト(TCO)の概念を取り入れるようになり、初期購入費用には反映されない費用(サポートやライセンス更新などにかかる費用)の影響が認識されるようになりました。サービス・ソリューションの投資収益率(ROI)は、テクノロジーが変遷を続ける中にあって、教育機関がその投資をどれだけ長期間活用できるかに大きく依存します。Java プラットフォームは、Microsoft という 1 社のベンダーの所有物である .NET では不可能な教育機関の投資と利益の保護を実現します。

  • 単独のクロスプラットフォーム言語のコーディングにより、スキルと開発者のトレーニングへの投資が有効に活用され、開発者はさまざまなビジネス・ニーズに柔軟に対応できるようになります。
  • Java 言語の設計は、起こりがちなエラーを結果的に減らし、モジュール形式で、別用途での再活用を可能にするメンテナンスの容易なソフトウェアという考え方に基づいています。
  • 将来のテクノロジーとプラットフォーム上で展開する必要がある場合は、ソフトウェアへの投資はより安全なものとなります。Java テクノロジーは、広く採用されているからです。Web サービスからモバイル・プラットフォームやピアツーピア・ネットワークまで、先進的な機能がすべて Java プラットフォームの一部として利用できます。
  • クロスプラットフォームな Java テクノロジーを使用すると、教育機関はベンダーとシステムへの投資が次から次へと積み重ねていかなければならないという状況から解放され、サプライヤを必要に応じて変更することで開発投資を保護できます。
  • 数多くの開発者と先進的な IT ベンダーの創造的なエネルギーが幅広く結集されて、活気に満ちた強力な Java テクノロジーによるエコシステムが生み出され、Java テクノロジーへの投資が保護され、さらに新しい価値が加えられます。

Microsoft は、.NET の投資の保護で正反対のアプローチをとっています。.NET には多くの言語が含まれていますが、その多くは安全な設計思想を反映したものではありません。オペレーティング・システムとハードウェア・プラットフォームは 1 つに限定されており、ベンダーの選択や活用の余地はありません。イノベーションも 1 つの会社に依存しており、そしてバージョン間のソースとバイナリにも互換性はありません。

コストの削減

Java プラットフォームのような堅牢性、多機能性、サポート体制、およびセキュリティを兼ね備えたプラットフォームは、特定の組織が所有する登録商標の製品よりもコスト高であると考える人がいるかもしれません。実際のところ、とくに教育機関マーケットでは、真実はその反対です。Windows と .NET 環境が動作する同じありふれたハードウェア上で、Java プラットフォームも動作します。

さらに、Linux と Solaris x86 の場合、オペレーティング・システムのライセンスとクライアント・アクセス料は、ごくわずかであるか無料となっています。サン・エデュソフト プログラムを通じて、学生、教職員、管理者、開発者、および研究員は、Java と サンのソフトウェアを無料でダウンロードできます。Java テクノロジーは、www.java.com からも無料でダウンロードできます。Eclipse や NetBeans のような高品質のオープン・ソース・ツールとフレームワークも、無料で入手できます。

ここで取り上げた Java プラットフォームの数々のアドバンテージは、教育機関と研究機関の TCO を直接削減する効果があります。具体的には、

  • ソフトウェアのメンテナンス費用の削減
  • 開発者のトレーニング費用の削減
  • Linux や Solaris のような低コストまたは無料のオペレーティング・システムプラットフォームが利用可能
  • 無料でダウンロードできるテクノロジーやツール
  • "設計段階でのセキュリティ" を通じたコストの削減
  • より有効な交渉力
  • 下位互換性とレガシー・アプリケーションのための Enterprise Java Beans(EJB)統合を通じた投資保護

サンは、IT に関する意思決定には複雑な要素が絡む場合が多いことを認識しています。矛盾するベンダーの言い分をうまく処理して、真のコスト、投資保護、柔軟性を見極めることが、正しい意思決定には不可欠です。Java プラットフォームが、上記の領域においてよりすぐれた価値を持っているのは明らかです。サンは、引き続き Java コミュニティを主導し、イノベーションを促進して、Java アプリケーションのための最高水準の環境を提供していきます。そして、オープンで、信頼性の高い、スケーラブルな Web サービス・インフラストラクチャ・プロバイダとして、皆様の信頼を勝ち得ていきたいと考えています。

Java テクノロジーの詳細については、http://java.sun.com/ にアクセスするか、Site-TKY@sun.com 宛てに電子メールを送信してください。