バックアップ・システムの重要性
個人情報や経理情報など企業活動にとって重要な多くの情報がデジタル化される中で、増え続けるデータをいかに効率良く保管するか、そして、自然災害や人的ミスなどの事故からデータの損失をいかに防いでいくかは、企業にとって重要な経営課題です。さらに、昨今、企業におけるコンプライアンス強化が叫ばれ、情報漏えい防止や内部統制に対応した情報管理を実現するIT基盤が必要不可欠となっています。
分散バックアップ・システム環境における運用管理負荷増大への対処はもとより、重要データの損失防止とRPO/RTO確保、ビジネス継続性の考慮、セキュリティの確保、コンプライアンスの考慮、投資コストの最適化等の様々な重要課題を解決するトータルな「統合バックアップ・ソリューション」が、今、求められているのです。
コストバランスが求められる
バックアップ・システムへの最適な投資(投資コストの最適化)を考える場合、ビジネスの要求レベルに合致したバックアップ・システムを考慮する必要があります。一般的に、バックアップ・システムへの要求レベルはRPO:目標復旧時点(Recovery Point Object)とRTO:目標復旧時間(Recovery Time Objective)で表現されます。RPOとは、システム復旧時にどの時点までのデータで復旧させるかという指標です。システム復旧時にシステム停止の5分前のデータを必要とするならば、RPOは5分となります。
一方、RTOはシステム復旧時にどの程度の時間でデータを復旧させるかという指標です。システム障害発生後に、データ復旧を1時間で完了させると目標設定している場合、RTOは1時間となります。RPOとRTOを短くするほど、高レベルのデータ復旧を実現するバックアップ・システムとなり、万一の事態における企業活動への影響も最小限で済みます。しかし、企業で管理する全てのバックアップデータに対して高レベルなRPO/RTOを適用したとすれば、大きな投資コストが求められることは十分にご理解いただけることでしょう。
また、日々のバックアップ運用においては昨今のデータ量増加に伴って、長時間に及ぶバックアップ時間の問題もビジネスに影響を与える深刻な問題となりつつあり、単純にRTO/RPOの評価だけではなく、バックアップ運用も考慮した総合的な評価でバックアップ・システム構築を検討する必要があります。
現在、バックアップ・システムを実現するハードウェア・プラットフォームも多種多様です。高速かつ高価なディスク装置もあれば、テープライブラリ装置のようなメディア単価が安いものもありますし、D2T(Disk to Tape)、D2D2T(Disk to Disk to Tape)といったディスク装置とテープライブラリ装置を組合せた効果的なバックアップ・ソリューションも注目されています。重要なことは、お客様のビジネス要件に合致した(バックアップ・システムに対する)「要求レベル(サービス・レベル)」と「投資コスト」のバランスを考慮して、最適なソリューションを選ぶ必要があるということです。
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